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写真館を営む父を亡くした雪子は、東京・大井町に佇むスナックを訪れた。店じまいを手伝ってくれた青年・曜に預けていた、鍵のかかったキャビネットを受け取るためだ。中には父にまつわる思いがけないものが入っていて……(「永遠の感謝~カリフォルニア・レモネード」)。古物商とスナックのオーナーという二足の草鞋を履く曜は、昭和レトロな品々に宿った思い出を紐解き、心にしみるカクテルをそっと差し出す。感涙の連作短編!
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Posted by ブクログ
銀座四方宝文具店からファンになりました。 連作短編は、読みやすく好きな分野でもあり、それより各編読んでいる途中にじわりと来るエピソードに気持ちが優しくなっていく気がします。
過去の記憶は、その時見た物使った物で呼び起される。そこに戻れはしないけど、思い出す事はできる。 Under the bridge.
古物商とレトロスナックのオーナーである曜。 それぞれの話にじんとしました。古いものを廃棄するのではなく活かして行けたら言うことないですよね。こうあって欲しいと思うような話ばかりでした。
古いものの買取をするのと、レトロカフェでバーをする曜くん。 古くから続くものには、それなりの深さ、思い出があり、そこに新たに関わる人たちの出会い。 またこれから続きが出たらいいな。
とても優しい物語でした。 手に取ったきっかけは、四方堂文具店と同じ著者であるということと、レトロスナックという文字に惹かれたことです。 「レトロスナックってどんなの?」て、とても興味がありました。 実際はレトロショップとスナックのことで、スナックのオーナー兼レトロショップを営んでいる古物商の阿川曜...続きを読むが主人公の話でした。 5つの作品がおさめられていて、どれもカクテルの名前がついています。 カリフォルニア•レモネード ブルー•バード ゴッドファーザー ピンク•レディ キール カクテルの名前だからスナックでの物語が多いかと思ったら、古物商の話が主でした。 昭和からある写真館、喫茶店、個人玩具店、化粧品店の店じまいを手伝う中で、今は製造されていない希少な物を見つけて欲しい人に届ける。 その仕事風景は読んでいてなかなか面白かったです。 半熟玉子を乗せるエッグスタンドなんかも珍しいものになってきてるようで。 子供の頃を思い出しました。 エッグスタンドに乗った玉子を見ると、特別な物が出てきたようで嬉しかった記憶があります。 子供からすると食べ方も独特なので、ドキドキしながらきれいに食べようと頑張っていました。 ちょっぴり(かなりかも?)懐かしい感じがするのと、主人公の阿川曜くんがとても優しい人で、作品に主人公の人柄がそのままが滲み出ているようでした。 続編が出るなら読みたいです。
☆4 銀座「四宝堂」文房具店シリーズが大好きなので、同じ上田健次さんの作品ということで読み始めました。 読み始めて少し経った頃に「おや?」と思ったのですが、「四宝堂」シリーズの硯さんと今作に登場する曜くん、何だかキャラが少し似ている様な気がしたのですが…私だけでしょうか? 文房具店とスナック、全...続きを読むく違うジャンルのお店ではありますが、優しくそして温かく迎え入れてくれる感じが似ているなぁと感じました❁⃘*.゚ 「四宝堂」シリーズがお好きな方には、是非とも読んで頂きたい素敵な1冊です(*´˘`*) また曜くんや真央さん、佐東社長に会いたいので…続編を切実に希望させて頂きます!!
こういう店の常連になりたいなー。お酒飲めないのってとても残念。 タイムマシーンのお仕事もとても興味深い。
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