上田健次のレビュー一覧
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カツ丼が運ばれてくる。被疑者は数言交わした後、涙を流した。自白の始まりだった…みたいな話かと思いきや違った。雑誌編集社で働く大食漢の桜花(さくらはな)30歳。刑事の機関誌「桜花」奇遇にも同じ名前の雑誌コラム「サツ飯」を任されてしまった。向こうの担当者希望はまったく警察に先入観や知識がない方がいいというのもあって、桜花に仕事が回って来たのだ。
第1話 刑事課警部補 蕎麦屋「長寿庵」のカツ丼。うまそう。
第2話 機動隊、犯罪捜査より、犯人確保よりも、事件を起こさないように要人警護をする人たちを支える弁当飯。
第3話 数学科卒PH.Dの科捜研のお昼ごはん。ナポリタン。
第4話 警察学校卒業式 -
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ネタバレ久々に優しい気持ちになれる素敵な本に出会った気がします。
老舗文具屋と色んな事情を抱えたお客さんを巡る物語。主人公の人柄が良いし、「ああ、こんな文房具屋さんがあったらな」と文具好きには堪らない話でした。
売り場の2階がイベントスペースになっており、イベントが無い時はそこで購入した文具で手紙を書いたりも出来るとのこと。そこに主人公の宝田硯が茶やお菓子を持ってきてくれます。
これは宝田さん狙いの女性客とかも通っていそう。早く良子さんと一緒になって!!笑
文房具店の話ということもあり、実在の文具が文中でたくさん出てきます。
話に出てきたロディアのメモ帳は、前職の接客業で使っていた人が居たなとふ -
Posted by ブクログ
【あらすじ】
銀座の路地裏に佇む〈四宝堂〉は地元の人に愛される老舗の文房具店。
祖父から店を引き継いだ店主の宝田硯は、今日も様々なお客様をもてなしている。
人のためには一生懸命なのに、自分のこととなると鈍感な硯だが、遂に幼馴染みの良子と婚約し、いよいよ結婚に向けて動き出すことになるのだが———。
【感想】
今回も5つの文房具と共に、心温まるお話を堪能しました。
物語だけでなく、文房具にまつわるあれやこれやのトリビアも楽しいのですが、今回は紙のサイズに関する情報に思わず「へえー」と声を出してしまいました。
そして、ホテルマン時代の硯のお話が登場する「折り紙」にウルウルとさせられました