上田健次のレビュー一覧
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ネタバレ四宝堂第七弾。
結論から言うと、硯と良子はまだ結婚式が挙げられていない。
お話が進むにつれて、どんどん招待しないといけない人が増えていくようで、少々心配。
おめでたいことではあるのだけれど。
一番良かったのは、「ファイル」。
良子の喫茶店に来店したのは、レジスターの会社の営業マン二人。
一人は役職定年の歳となり、単身赴任から戻ったオッサン社員、
フリーアドレスやカフェ風事務所、スケジューラー、AI議事録、
レンタサイクルやキックボードの移動に目を白黒させながらついていっている。
時代遅れだと思いながらも、資料をファイルに入れて持ち運んでおり、
それをもとに、
喫茶店『ほゝづゑ』のレジを直し、新しいキャッシュレス端末のマニュアルを作成していた。
一方、映像作家を目指していたこともある若者社員の方は、
修理の様子やマニュアルを撮って、会社のグループLineにアップ。
『ほゝづゑ』の思い出のレジスターが直ったのも良かったが、
二人して持ち味を生かせるマニュアルや説明動画を作る部署へ異動できて良かった。 -
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銀座四宝堂文具店の店主宝田硯は小学生の頃から祖父と暮らしていた。母は亡くなり父は絵描きで海外にいるらしい、らしいというのは何処にいるのかハッキリとはわからないからだ。祖父が亡くなり文具店店主を引き継いでいつもコーヒーの出前を持ってきてくれる幼馴染の良子と婚約する。結婚式には出てもらいたいがどう連絡すれば良いのかわからない。1.オーストラリアの高校生は父も兄もラグビーをしているが自分は脚本家になりたいと言えず言われるがままにラグビーの練習をしている。日本に留学に来て自分の気持ちを伝えようと決心する。2.レストランの店長に抜擢されたのは良いが部下との関係に悩んでいた。今週のおすすめを書くはずの看板は先週のままで、チョークがないから書けないという四宝堂にチョークを買いに行く。3.転校先でいじめられるが祖父から借りた小刀の肥後守で竹とんぼを作る。4.商店街の会報でインタビューを受けることになった宝田はライターさんが使う筆記用具が気になる。5.両親の出会いから父と景色の良い所を転々としていた頃の話、そして結婚を決めた今父と会話をしたいと思う。
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いつもながら、の安定のお話。
道具箱…社会人になる息子さんへ、両親が贈るプレゼント
文房具を入れる素敵な箱。
ファイル…どんどんペーパーレスになり、便利になる一方で昔ながらの“あんちょこ”ほおづきのレジにも繋がる
フラワーペーパー…職業体験の学校の校長先生のお話。先生が学生時代に用務の仕事を丁寧にする人から学んだお話。
スケッチブック…ADさんたちのお話。
人を幸せにする番組作り
多機能ペン…硯さんが働いていたホテルのバーテンダーさんとのお話。バーテンダーさんが若い頃硯さんのおじいちゃん(硯水さん)とか変わることで大切なものを気づかせてもらったお話
この多機能ペン欲しい!ペンてるさんのもの。
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ものさし、カード、ナイフ、サインペン、絵具。五つのお話それぞれで、文房具にまつわる人々の温もりが伝わってきました。
四宝堂に行ってみたいな。硯さんや良子さんに会いたいな・・・。すっかり『銀座「四宝堂」文房具店』シリーズのファンになり、第五巻も一気に読んでしまいました。
いつも文房具の商品名が登場するたびに検索して画像を見ています。今回は特に「カード」のお話に出てきたボトルインク(全27色)が素敵で、ガラスペンでカードに綴る場面が心に残りました。本当に素敵だと思いました。
婚約が決まった四宝堂の店主・硯(けん)さんと、喫茶ほゝづゑの看板娘・良子さん。「絵具」のお話では、硯さんの父であり旅する天才画家・宝田墨舟さんと亡き妻(硯さんの母)・里利さんの思い出も綴られていました。第六巻は、二人の結婚式で、硯さんと墨舟さんの感動的な再会シーンがあるのかな・・・と想像するだけで涙が出そうです。 -
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最初の話「スタンプ」がいちばん心に残った。
住み慣れた場所って、どうしてもその魅力が当たり前になりすぎて気付けなかったりする。
何かを起こすために動き出そうとするけれど、動き出す時ってものすごくエネルギーが必要になる。
周囲からの色々な声もあり一筋縄にいかないこともある。
そんな中、周囲の助けをかりながら奮闘する人の姿、自分が考えなければならないことなんてないものを、共に寄り添い、自分ごとのように考えサポートしてくれる人の温かさ。
いいな、と感じた。
最終話でも私の心動いたのは、何かに無我夢中になって動く人の姿だった。
大好きなシリーズ。
硯と良子のプライベートも少しずつ進んでいくことも楽しみのひとつであるけれど、続編が出ているのに、2人のプライベートが進んでいってしまうと、このシリーズが完結に向かって行ってしまうようで、もっとゆっくり進んでくれるのでいいよぉおぉぉぉぉぉー!と言いたくて仕方ない。