上田健次のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
最初の話「スタンプ」がいちばん心に残った。
住み慣れた場所って、どうしてもその魅力が当たり前になりすぎて気付けなかったりする。
何かを起こすために動き出そうとするけれど、動き出す時ってものすごくエネルギーが必要になる。
周囲からの色々な声もあり一筋縄にいかないこともある。
そんな中、周囲の助けをかりながら奮闘する人の姿、自分が考えなければならないことなんてないものを、共に寄り添い、自分ごとのように考えサポートしてくれる人の温かさ。
いいな、と感じた。
最終話でも私の心動いたのは、何かに無我夢中になって動く人の姿だった。
大好きなシリーズ。
硯と良子のプライベートも少しずつ進んでいくことも楽しみ -
Posted by ブクログ
リボン、スクラップブック、ボールペン、クリップ、奉書紙の5話。
文房具店『四宝堂』の店主・硯(けん)さんと、喫茶店『ほゝづゑ』の看板娘・良子さん。相思相愛なのに、なかなか一歩を踏み出せない二人のことを、いつもヤキモキしながらも温かな気持ちで見守り続け、第四巻まで来てしまいました。そして、ついに、、、この「奉書紙」のお話には、『ほゝづゑ』の店主(良子さんの父)と亡き妻(良子さんの母)の馴れ初めも綴られていて、涙なしでは読めませんでした。
他の四つのお話も、登場人物たちから、人として大切なことをたくさん教えてもらいました。そして随所に出てくる文房具も魅力的で、心和むものばかりでした。
第五 -
Posted by ブクログ
audible☆
"シール"
夫婦の出会い〜結婚〜妊娠〜退職〜出産〜専業主婦子育て〜第二子妊娠中〜第一子小学校入学前のお話。
題名のシールってなに⁇って思いますよね。
それは…名前シールなんです☆
小学校入学準備でたくさんのお道具に1つ1つ名前を書くんです!!
ご主人は働き盛りで子育てや家の事を奥さんがやっている。日頃の感謝を込めて四宝堂で名前シールを注文し、手紙も預けていた。
その手紙がとっても心温まるものでした♡
"ヒトミはこの世で僕の1番好きな人だから"
我が子がいても奥さんを大切にするその気持ちがロマンチックでした。
子育ては子供中心の生活にな -
Posted by ブクログ
銀座の文房具屋さんのお話。
店長さんの人柄がめちゃめちゃ良くて気転が効くみたいな感じなんだと思うけど、ここの店長さんは単なる鏡で、人格を感じさせない。そこが器が広くて良い点でもあるのだろうけれど、単なる聞き役というか記号みたいな感じもして物足りない。
初任給では、大切な誰かに物を贈るといいよという先輩のアドバイスを受け、銀座にやってきた凛だったが、歩き回っても何を贈ればいいのかよくわからない。お茶屋さんに引っ張り込まれ、美味しかったので新茶を祖母の夏子さんに贈ることにしたが、手紙を添えるべきだと文具店の四宝堂を紹介される。
「クラブふみ」で10年に渡って働いているユリさんは、本当にお世話に -
Posted by ブクログ
また新たなお気に入りのシリーズが増えてしまった。
モンブランの万年筆
ファイロファックスのシステム手帳
コクヨのキャンパスノート
観光名所の絵葉書
ロディアのメモパッド
文房具にある程度関心のある人なら誰でもピンとくる定番の商品たち。
文房具好きとしてはそれらが作中で一役も二役もかってるというだけで嬉しい。
だけど、もちろんそれだけじゃなく登場人物みんながまっすぐに生きてて、背筋が伸びる思いだった。
(実際、自分も一緒にアドバイスを受けてるような気分になって、その度に何度も姿勢正して読んだ。)
文具屋店主がナビゲーターみたいな役割なのだけど、最初の登場の描写から、あまり主張せずひっそり -
Posted by ブクログ
銀座のとある路地の先、円筒形のポストのすぐそばに佇む文房具店・四宝堂。創業は天保五年、地下には古い活版印刷機まであるという知る人ぞ知る名店だ。店を一人で切り盛りするのは、どこかミステリアスな青年・宝田硯(けん)。硯のもとには今日も様々な悩みを抱えたお客が訪れる。(本の背表紙より引用)
私の親友からの紹介で、この本を知りました。素敵な本に出会えて感謝!
「四宝堂」店主の宝田さんのお人柄に惹かれました。訪れるお客さん一人一人に、親身になって対応し、心をこめて筆記具を選んで下さる。きっと、お店にある文房具に深い愛情をそそいでいるから出来ることだと読みながら感じました。
お話は、万年筆、システ