【感想・ネタバレ】サツ飯 刑事も黙るしみしみカツ丼のレビュー

あらすじ

『銀座「四宝堂」文房具店』著者の異色作!

「もうガマンできませんっ。いただきます!!」
満腹度120%、「銀座「四宝堂」文房具店」シリーズが大人気の著者による、異色グルメ小説。

PR会社に勤める桜花(さくら・はな)・30歳は、大食いで食べっぷりがいいところを認められ、Y県警の職員向け広報誌「桜花(おうか)」の人気連載〈サツ飯! 拝見〉を担当することに。サツ飯を作る人・食べる人に話を聞き、その料理に絡んだ出来事や思い出を聞くコーナーだ。

取材初日、県警総務部の長山修二と、町のそば屋・長寿庵を訪ねる。
丼のふちまで盛られた、ふんわり甘じょっぱい香りのカツ丼を、笑顔で噛みしめる「食べる人」警部補・西田。その光景を嬉しそうに見つめる店主夫婦。

警察についてステレオタイプ的な知識しかなかった桜花が、そこで見て聞いて食べて、呟いた意外な一言とは――。

事件は起こらずとも、腹はすく。“警察のごはん”を食べて驚きの“内部事情”を知る、どこにもないグルメ小説!

文庫書き下ろし。
カバーイラストはイシヤマアズサさん。

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Posted by ブクログ

カツ丼が運ばれてくる。被疑者は数言交わした後、涙を流した。自白の始まりだった…みたいな話かと思いきや違った。雑誌編集社で働く大食漢の桜花(さくらはな)30歳。刑事の機関誌「桜花」奇遇にも同じ名前の雑誌コラム「サツ飯」を任されてしまった。向こうの担当者希望はまったく警察に先入観や知識がない方がいいというのもあって、桜花に仕事が回って来たのだ。

第1話 刑事課警部補 蕎麦屋「長寿庵」のカツ丼。うまそう。

第2話 機動隊、犯罪捜査より、犯人確保よりも、事件を起こさないように要人警護をする人たちを支える弁当飯。

第3話 数学科卒PH.Dの科捜研のお昼ごはん。ナポリタン。

第4話 警察学校卒業式前日の唐揚げ!警察学校は警察入職直後に6-10ヶ月スパルタ教育が全寮制でなされるのだ。

第5話 繁華街の夜廻に向けてカレーライス準備。ご飯はなんと自衛隊から。有事の訓練でもあるらしい。

0
2025年11月20日

Posted by ブクログ

上田健次『サツ飯 刑事も黙るしみしみカツ丼』文春文庫。

初読み作家。文庫書き下ろしの異色のグルメ小説。

もう少し料理にまつわる人間模様とか描かれるかと思ったら、料理のレシピに重きが置かれているようで、期待外れだった。


PR会社に勤める30歳になったばかりの桜花は、その名前と大食いで食べっぷりが良いところを認められ、Y県警の職員向け広報誌『桜花』の人気連載『サツ飯! 拝見』を担当することになった。『サツ飯! 拝見』は、警察関係者が口にする料理を作る人と食べる人に話を聞き、その料理に絡んだ出来事や思い出を聞く連載コラムであった。

警察組織ならではの裏話と美味そうな蕎麦屋のカツ丼、機動隊の隊飯のり弁、喫茶店のナポリタン、警察学校の唐揚げ、警察署のカレーライスが描かれる。

本体価格750円
★★★

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2025年11月12日

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