上田健次のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小学館文庫のこの手の本は当たりはずれがあるというたら失礼すぎるか
合う合わないがすごいある(笑)
ちゅうことで、この本も、まあさらさらと読んだけどそこまでアレではなかった(笑)
筋は面白い…んやけど、どうしても
「こんな中学生おるかい」
ってなってしまう
そもそも会話文も
「こんなしゃべり方する中学生おるかい」
ってなってまうねんな~(笑)
途中からコレ、ツッコミ待ちなん? と、すら思ったけど、ちゃうよな
たぶんちゃうよな(笑)
ほんでよくよく考えたら著者はわたしより10才くらい年長ぽいので、そうか…あの時代の中学生やったら、このくらいの話はあるんかもしれん…、と、思った
ち -
Posted by ブクログ
普通の家の子とテキ屋の仕事と学業を両立している子のブラザーフッドのお話。
テキ屋の仕事から社会と接している子は、どこか大人びる。人間関係の細かいお作法やレストランでのマナーも心得ている。
普通の家の子との共通点から意気投合ではないけれど偶然のあれこれで話が展開していく。
小さい社会の謎のヒエラルキー。
よくある展開。だけれど…
読後、グルメや嗜好がどうこうでなく
ストーリーの総括として
カップ焼きそばでなく、鉄板で焼いた少し焦げたところのある固まる寸前のドロリとしたソース焼きそばが食べたくなる。
超高級店の分厚い鉄板でなく
薄くもなく分厚くもない、屋台のテッパン。
思春期のあれこれを暗示 -
匿名
購入済み素敵なお話し。
とても優しくて素敵なお話しです。
文房具を通じて 心の中にほわっとした暖かい何かが生まれます。
こんなふうに 暖かく優しく穏やかにいられたら良いなと思います。 -
Posted by ブクログ
☆5に近い4。(勝手に☆5のハードルをあげてしまっているため……)
昭和の空気感、思春期の友情、垣間見る大人の世界……。
言葉にすると安っぽくなってしまうけれど、そういった切なさの混じったいろんな感情が呼び起こされる。
「日本おいしい小説大賞」応募作品のため、食べものの描写がたくさん出てきて、美味しそう!……ではあるのだが、主役の2人の少年の前には、ちょっと邪魔な気も……。
とにかく、2人がいい。
絆って、おいしいご飯をどれだけ一緒に食べたか、その時間を共有できたか、と密接に関わっている。
時間が長ければいい、回数が多ければいい、というものではない。その時間の濃密さ。
最後も、ハッピーエンドか -
Posted by ブクログ
上田健次『サツ飯 刑事も黙るしみしみカツ丼』文春文庫。
初読み作家。文庫書き下ろしの異色のグルメ小説。
もう少し料理にまつわる人間模様とか描かれるかと思ったら、料理のレシピに重きが置かれているようで、期待外れだった。
PR会社に勤める30歳になったばかりの桜花は、その名前と大食いで食べっぷりが良いところを認められ、Y県警の職員向け広報誌『桜花』の人気連載『サツ飯! 拝見』を担当することになった。『サツ飯! 拝見』は、警察関係者が口にする料理を作る人と食べる人に話を聞き、その料理に絡んだ出来事や思い出を聞く連載コラムであった。
警察組織ならではの裏話と美味そうな蕎麦屋のカツ丼、機動隊の -
Posted by ブクログ
遅々として進まぬ
硯ちゃんと良子ちゃんの結婚準備( ̄▽ ̄)
今回は「消しゴム」の物語が好き。
しみじみと優しい物語だった。
スーパーカー消しゴム流行ったなぁ。
「フェルトペン」は、年季の入った歌手の話。
「スタンプ」は実家のある温泉街に
客足を取り戻したい青年の想い。
「レポートパッド」では
部活を頑張る少女たちの奮闘が描かれ
「折り紙」で語られるのは
硯ちゃんの若かりし頃の姿…
そうか、ホテルマンだっだっけ。
またいろいろな文房具のうんちくもあって
そちらも楽しませていただきました。
ナカバヤシの写真文庫は整理しやすそう。
消しゴムのMONOとレーダーの東西差や
水彩絵の具の透明・不透