上田健次のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人情商店街的な作品だが、舞台は商店街ではなく銀座。老舗や高級店が並ぶこの街と下町のような人情劇のギャップがこの作品の特徴だ。鼻持ちならないお高く留まった店もあるだろうが、本来、長く続いている老舗や高級店はカスタマー・ファーストだからこそ何代も続いているのだと思う。
全5編「万年筆」「システム手帳」「大学ノート」「絵葉書」「メモパッド」どれも心温まる話だったが、「大学ノート」は高校生の爽やかな恋愛の話で少しくすぐったい気もした(笑)。特に気に入ったのは「システム手帳」と「絵葉書」の2編。前者は銀座ならではの高級クラブを題材にしたエピソードで、お世話になった方へ退職を切り出せない気持ちがよく伝わる -
Posted by ブクログ
ほっこりする短編集。
文房具が好きなので読んだ。ファイロファクスの手帳懐かしー!こんな丁寧な文房具屋さんすごいなあ。
お話はいい人しか出てこないが、物語中に蘭亭序や筆耕など知らない事柄が出てきて、文房具というモノだけではなく文字や書くことにまつわる色んな知見を得られて楽しかった。(追記:細かい説明はないので自分で調べたりしましたが)
たまたま最近ポストクロッシングという世界中の誰かとポストカードを送り合えるサービスを知りやってみたいなと思っていたところだったので、絵葉書の短編も興味を持てた(この短編の登場人物の男性はちょっと女性の自分からすると頂けませんが…!)
私は小説に自分が知ってるも -
Posted by ブクログ
とても面白かった。
1巻は出来すぎたお話感が気になったけど、
2巻はそれよりもうるうる感が強くなって、出来すぎたお話でも良いよね〜って思えるようになった。
特に「単語帳」はその思いが強かったかな。
「名刺」は文句なしに面白かった。
大好きなお話でした。
昔はこんな人たちがいたよなー。
「ハサミ」は
会話とか作業とか高校生のレベルのような気がして、中学生という設定はちょっと無理があるかな、と思いました。
「栞」は2人の出会いとこれまでがわかったけど、2人とも30代後半。昭和な私は、
人ごとながらちょっと焦ってます笑
「色鉛筆」は名入れとか色の名前とかなかなか興味深かったです。
差別に対する人の意