上田健次のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
飲食店のカテゴリの中からは外れたイメージを抱いてしまうバー。多くのエピソードの中で重要な会話がさりげなく語られる場面に採用されるバー。カクテルを作る人は職人気質というよりキザな性格だと思ってしまう。なかなか注目しないけどカウンターにさりげなく滑り出されるグラスには緻密に精製された旨さが凝縮される。そのためには並外れた苦労があって不思議ではない。
テレビが時代を先行するメディアとして誰もが疑わなかった頃、スケッチブックにマジックで大きく書かれた言葉にクスッと笑うこともあった。画面を見る側にとって速やかな進行をするには無くてはならないペンとスケッチブック。定番の製品があるとは知らなかった。演者に伝える術にもきっとコツがあるのだろう。タイミング、簡潔さ、言葉選びなど当事者ならではの苦悩があるからこそ下積みで経験する作業として必要な感じがする。
向こう側が透けて見える程の薄い紙で丸くて沢山の花弁を重ねた花が形作られるのは作る過程が楽しい。手軽な材料で容易な要領で作れる物は単純だからこそ美しく見せるには些細なコツが大きな効果を生む。細やかな技能を有する人は外観とは無関係に思いやりが透けて見える。
子のための贈り物は受け取る相手が歳を重ねるごとに選定が難しくなると思う。あれもこれもとかき集めてしまう。良い!と思った文具を買って帰宅すると、"あ、既に買ってあった"なんてこともよくある。
文房具にまつわる深いイイ話は今回も硯さんの近くには沢山あった。挙式もそろそろ見られそうで次巻も楽しみ。