感情タグBEST3
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シリーズ1〜3まで全てに共通していることは、文房具店の店主、宝田硯に集まってくる人達の人間物語。
そして人の数だけ文房具には思い出、エピソードが込められています。
銀座に行った際、ふと四宝堂があるのではないかと思うこともしばしばです。そんな物語。
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シリーズ第3弾。
今回もとても心に染みる良い話だった。
文房具店なので「文房具」に纏わることから話は始まるのだが、短編ながらどれも濃くて深みのある内容で、これも話を上手に聞く店主の宝田硯の人柄なのかもしれない。
○ブックカバー〜中学女子の悩みは、母との会話が億劫になってきたこと。だがワークショップで作ったブックカバーにセットしたノートを使ったやりとりで気持ちを伝えることが。
○シール〜社内結婚で子どもが生まれてから専業主婦をしていた妻が、夫に頼まれた商品を受け取りに行ったら…それは、小学生になる息子の名前シールと自分にも手紙とシールが…。
○原稿用紙〜今や大きな会社を経営するまでになった自分が、心を開いたのは中学時代の恩師であり、修学旅行に行けなかった自分にも作文を書くように言われ、それを解説付きの一冊だけの文集に仕上げてくれたこと。
○フィールドノート〜宮が『兎堂』に集団就職で勤めた頃は、大旦那様が九代目店主でそのあとを坊ちゃんだった旦那様が十代目、そして若旦那が十一代となり社長交代と同時にお役御免となる。
若旦那を子どものように思い、世話をし、海外へ旅立つときには「野帳」を渡したこと。
「四宝堂」の2階でいつもの文箱を開けてみると真新しい「野帳」に見慣れた若旦那の文字で二人の思い出が綴られていた。
○模造紙〜部下もできたが何かとハラスメントが気になり、つくづく難しいと思っていたときにお世話になった勝田さんが、早期退職推進研修に。
部長昇進のお祝いににボールペンを贈ってくれたことを思い出し…。
手柄を人に渡し、自分はいつも大変なところの立て直しに動いてばかりいて、昇進もせずに早期退職対象者だなんてと。
勝田さんのために送ったのは模造紙。
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銀座の片隅にある文房具店「四宝堂」には、さまざまな事情を抱えたお客がやって来る。
今回のテーマはブックカバー・シール・原稿用紙・フィールドノート・模造紙の5つ。
どれも心温まる物語ばかりで、ウルウルさせられたり、ほっこりさせられたり。
けど、店主である硯ちゃんと幼馴染みの良子さんは相変わらず。そこもまたいいんですよね。
優しい気持ちになれる素敵な物語ばかりです。
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毎度泣かせてくれますね。
「シール」の思いやりあるご夫婦、「原稿用紙」の棚田先生と浜田君、「模造紙」の勝田さん、良い人たちばかり。
「フィールドノート」には、確か1作目だったか?に出てきた貴島さんがこんなところに!
「模造紙」の最後には2作目の“銀座の総務“の登川さんの生き生きした様子が垣間見られたのも良かったです。
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銀座「四宝堂」文房具店シリーズ第3弾!
「四宝堂」店主:宝田硯のもとに様々な悩みを抱えたお客が訪れる。ときに硯の幼馴染みで「四宝堂」の近くにある喫茶店の看板娘:良子も加わり、その悩みを・・・
本シリーズの大きな特長として、
・いわゆる悪人が登場しない
・人情味溢れるストーリー展開
・心地よいエンディング
(文房具がいい働きをしています)
があり、安心して読み進めることが出来ます。
また、人の温かさと同時に強さも感じ、読んでほっこりすること間違いないでしょう。
(青山美智子さんの作品に通じるところがあります)
更に、70ページ程×5話で構成された連作短編集となっており、ほど良い時間とペースで読むことが出来る点もありがたいですね。
本書も、第1弾、第2弾と同じように上記の特長を備えており、とても面白くて楽しい時間を過ごすことが出来ました。
とりわけ、3,4,5話は本シリーズの特長が際立った私が求めている物語で、5話では第2弾3話『名刺』の主人公「登川」がラストで登場するというサービスまで盛り込まれていました。
このシリーズ、本当に面白くて好きですね。
第4弾が出版されたら、本屋さんの店頭に並べられる日に買いに行きます!
*それにしても、いつになったら硯と良子は結ばれるのでしょうか?
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今回もほっこりと安定のおもしろさでした☺︎
硯ちゃん、良子ちゃん待ってますよ〜!
『泣きたい時は泣けばいい。腹が立ったら怒って、辛いときは愚痴を零して、嬉しくなったら喜んで、可笑しかったら笑う。格好悪くたって素直が一番!』
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今回も感動してしまった。喫茶店で読んでいたら、涙腺が緩んでしまった。短編だがわ内容があり、それぞれに異なる特徴があり、さらにこのまま終わらないよなと思っていると、先に書かれた内容との繋がりがほっこりと出てきて、つい、じわぁっと。次が早くも楽しみ。
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☆4.8
(☆5にするか…かなり悩みました!)
シリーズ第3弾
大好きな「四宝堂」シリーズなのですが、今作は今まで以上に素敵なお話ばかりで感動しました!
特に「原稿用紙」と「フィールドノート」がお気に入りで、何度も読み返したいと思えるとても心温まるお話でした❁⃘*.゚
「四宝堂」シリーズを読んでいると必ず気になる文房具が登場するのですが、今作ではコクヨの野帳が気になりました!
調べてみると表紙が可愛らしいデザインの物もあったりするので、文房具屋さんに行った際には是非とも探してみたいと思います(*´˘`*)
次回はどんな文房具との出会いがあるのか、今からとっても楽しみです!
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今回は文房具に託された想いの物語だったように思う。
短編の登場人物たちが願いや想いを込めて
文房具を贈る。
その傍らには主人公の宝田硯さんがそっといる。
そんな場所が私にもあったらと、何だか登場人物たちが羨ましくなった。
こういう本に触れると思うのは
デジタルも便利だけど、アナログも消えないでほしいということ。
私のお気に入りの文房具は、A5サイズのノート。
思い付くままに何かを書いてみたり
人事考課を書きなぐったり
友達の祝辞を書いたこともあった
新婚の頃は献立や買い出しリストなんかも…。
ノスタルジーを感じるにはぴったりの作品。
匿名
優しい
やっぱり 優しくて幸せを感じるお話し。
お店もだけど やってくるお客さんも みんな優しくて とても良い人たち。
もしかしたら 良い人しかお店には辿り着けないのかもしれない。
Posted by ブクログ
本屋さんで平積みになっていて、題名とカバーの絵に惹かれて、手に取りました
この刊で3冊目
読んでいて鼻の奥がツーンとして、涙目になって、人がいるところだと恥ずかしいかも
人生の教訓?生き様?なんだけど、押し付けがましいわけじゃなく、でも、涙なくしては読めない感じ
そして、最後に、なにげに商品を売りつけている(笑)
こんな文具店があったら、行ってみたい
でも、銀座にある古いけど格式高そうなガラス扉のお店って、実際には入れないだろうな