あらすじ
シリーズ既刊が続々重版、待望の第3弾!
どこかミステリアスな青年・宝田硯が店主を務める文房具店「四宝堂」。品揃えの良さはもちろんのこと、オリジナルのブックカバー制作やインク調合のワークショップなども好評の知る人ぞ知る銀座の名店だ。
そんな店を一人で切り盛りする硯のもとには、今日も様々な事情を抱えたお客が訪れて――。
ずっとそばで支えてきた若旦那から暇を出されたベテラン職人。家事や子育てに追われ疲れ果て、プライベートが充実する友人をつい羨んでしまう女性など。モヤモヤを抱えた人々の心が思い出の「文房具」の魔法でじんわり解きほぐされていく。
大人気シリーズ、待望の第3弾!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
嫌な人が出てこないとっても暖かいお話
みんなみんな優しくて丁寧
ほんとにこのシリーズ大好きだなあ、、、✨
新しいことを始める、新しい環境がスタートするこの時期にこのシリーズを読めていることが幸せ
Posted by ブクログ
「フィールドノート」「模造紙」が好き。
部長人が良過ぎる。
I→II→IIIって読むに連れて内容が刺さる率が高かった。
話の内容にもよると思うけど、読み進めるに連れて四宝堂の登場人物に親しみ感じるようになったからやと勝手に思ってる。
過去と現在結構行き来するからたまに?ってなる瞬間あるけど、過去と現在の切り替わり方とか繋ぎ方が自然で読みやすい。
Posted by ブクログ
銀座四宝堂、第三弾。前ニ作も良かったのだけど、この三作目、読み応えがあり、とても良かった。
「ブックカバー」
ギクシャクしてしまう2組の母娘の話。私も娘がいるので、身に覚えがあり過ぎて感情移入してしまった。そして、多くの人が心の奥底ではわかっているだろう、手書き文字の大切さ、長所を再認識できた。
「シール」
家事と子育てに追われる主婦が、独身の友達を羨んで自己嫌悪に陥り‥仕事が忙しいダンナさんの優しさに、今ある幸せに気づく。ありがちかもしれないけど、過去と現在を繋ぐ道具立てがうまくはまっていて、ステキな話になっている。
「原稿用紙」
苦学した後、事業で成功した男性。中学校の恩師とのエピソードは、子ども時代の教育と、長所を褒めて認めてもらえる経験がいかに大切かを、教えてくれる。男性とは対照的で、いわゆる陽キャの同級生との後年の話は、意外な展開で驚いた。
「フィールドノート」
四宝堂と同じ銀座に店を構える、老舗の和菓子屋。そこの若旦那は、硯ちゃんの同級生だった。和菓子屋のベテラン職人と若旦那の、優しく厳しい関係がとても良い。老舗を継ぐ大変さと、幼い頃から腹を括って生きて来た若旦那の覚悟が伝わってきた。
「模造紙」
営利を追求する企業の社員‥いろいろある‥理不尽な事もいくらでもある‥。ちょっと、暗くなりがちな話の展開ではあった。常に周りのことを考えて仕事をしてきて、結果出世もできずに肩叩きにあった男性。しかし、新人時代に部下だった、今は部長になった女性から背中を押されて起業して、成功したのだ。良かったー。努力した人が成功する話は、やはり良い。
硯ちゃんの子ども時代の話や、銀座での交友関係などの描写もあり、楽しく読めた。以前の話に出てきた人達が、ちょびっと再登場してくれたりするのも嬉しい。あとは、硯ちゃんと良子がどうにかなってくれるのを祈るのみである。
Posted by ブクログ
本作の中では、シールと模造紙がすごく好きだった。
シールは旦那さんから奥さんへ名前シールを贈る話。
職場の先輩後輩から夫婦へ、関係が変わっても変わらず想ってくれる旦那さんが素敵だった。
模造紙は仕事の仕方を改めて考えさせられた。
誰のために仕事をするのか、自分のキャリアとは、考えながら気づきを与えてくれるお話だった。
余裕がなくなってくるとこのシリーズが読みたくなる。
Posted by ブクログ
四宝堂第三弾。
野帳、憧れる。
現場でポケットから野帳を出してメモをとるなんて、いかにもプロっぽい。
細長く硬い表紙。
必要性はないが、文房具好きとしては魅かれる一品だ。
「フィールドノート」というタイトルになっていたが、
前に出て来た和菓子の「兎堂」の若旦那と職人さんのお話だった。
主人公は職人さんだが、若旦那は店主宝田硯とは同級生で、
四宝堂でしし座流星群を見るために泊りがけで来たのに、
二人とも寝てしまうるところがかわいらしかった。
「原稿用紙」はお金が無くて修学旅行に行けず、
空想修学旅行の作文を書いたところが、かなり苦しかったかな。
「模造紙」の最後で、
前作の「名刺」で出て来た「銀座の総務」さんが再登場したのは嬉しかった。
そんなことを言えば「ブックカバー」には、
前作「はさみ」で四宝堂に職場見学に来た中学生が再登場していたっけ。
ちょこちょこ知っている人が出てくるのは、
シリーズものの醍醐味で楽しい。
匿名
優しい
やっぱり 優しくて幸せを感じるお話し。
お店もだけど やってくるお客さんも みんな優しくて とても良い人たち。
もしかしたら 良い人しかお店には辿り着けないのかもしれない。