あらすじ
大人気「文房具」小説、待望の第4弾!
威風堂々とした佇まいで、昔ながらの銀座の息づかいを今に残す貴重な文房具店「四宝堂」。高級なものから手ごろなものまで数多くの文房具を取り扱うこの店には、今日も様々なお客が訪れる――。
血のつながらない娘の婚約祝いに何を贈ればよいか悩む父親に、数十年ぶりの来店を懐かしむ女性など。ミステリアスな若き店主の宝田硯が、十人十色の想いを持つお客たちを優しくもてなしていく。
喫茶店『ほゝづゑ』の看板娘・良子の両親の出会いも明かされ、良子のお見合い話を知った硯の心境からも目が離せない。既刊全巻・重版出来、大好評シリーズ待望の第4弾!
(底本 2024年10月発行作品)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
思わず「あはっ!!!」と声が出て娘たちに怪訝な顔をされてしまった(〃ω〃)
だって…この2人進展しないままサザエさん時空に突入するのかと思ってたんだもん。
けんちゃん頑張れ♡
次巻期待してるよ♡
Posted by ブクログ
最後の話、ずっとこのままの関係が続くのかと思っていたけど、別の話とオーバーラップさせていく。
そのグラデーションが美しかった。
昔のいくじなしと、今のいくじなしに乾杯!
Posted by ブクログ
シリーズが進むたびに面白くなっていく作品も意外と珍しい!4巻は特によかった!
百貨店の社員食堂の回、ラミー回、若いパパの回。泣けるのが多かった(涙)
そしてファン待望のほおづえのマスターエピソードからの…早く5巻が読みたい!
Posted by ブクログ
昔ながらの銀座の息づかいを今に残す文房具店四方堂。この文房具店に訪れる様々な人たちの文具に纏わる懐古の話と現代のお話。どの話も優しくてホッとするお話でした。今回は店主と幼馴染の良子もやっと進展が。
Posted by ブクログ
2025年5月3日
温かで上品。
零れる
の表現と字面にちょっと反応してた
作者の好きな表現なのだろうな。
マニアックな文具の商品名
きっと作者も文具オタクなのだろう。
出てきた文具をデパートで確かめてみよう。
事務キチやホームセンターでも。
Posted by ブクログ
読んでいる途中でも、眼が霞んできてしまう。
揺ったりと流れる時間、回想の中でも揺ったりと過ぎていく時間。
登場人物みんなが、日本人のお手本のような人柄で、道徳の教科書のような一冊。毎日忙しくて、趣味の時間も無くなって、余裕の無い日々。このシリーズを手にしているときは、確実に癒されていますし、心に余裕も生まれます。
Posted by ブクログ
シリーズ4作目。
表紙をめくると一気に「四宝堂」の世界に引き込まれる。温かくて優しくて何となく涙が滲んでしまう。
人生の後半を迎え、銀座にある老舗文房具店「四宝堂」に再び足を運んだ時、ふと、若かった頃の自分を思い出し、こんな失敗やあんな嬉しいことがあったなぁと感慨深くなる。その回想は心が揺さぶられるものばかりだ。それも長きに渡り四宝堂が続いているからであって、これからもずっと居心地の良い場所であって欲しいと願ってしまう。
今回は進展があり、希望がある終わり方だった。5作目を読むのが待ち遠しい。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
大好きなシリーズです。
近くにこんな文房具店があればいいなーといつも思いながら読んでいます。
硯と良子がようやく進展しそうなので続編に期待しています!
Posted by ブクログ
4巻も良かったです!ボールペンと奉書紙が特に。
LAMYのボールペンを使ってみたくなりました✒️あと、能率手帳って昔からあるんだと知りました。今回は喫茶『ほゞづゑ』のマスターも登場、この章もウルっとしました(T ^ T)
Posted by ブクログ
やっと!シリーズ通してのストーリーが進みそうでわくわくする
リボンから始まる今回の短編はどれも家族・恋愛の要素が強かったように思う。
別れもあったが、それよりも相手を想う気持ちの強さがきれいな一冊だった。
Posted by ブクログ
あら!
サザエさんやちびまる子ちゃんのように、登場人物がずーっと歳を取らないシリーズなのかと思っていたら
動きましたよ!シリーズ4冊目にして大きく動きましたよ!
これからは渡る世間は鬼ばかりみたいに楽しみたいと思いまーす(*ᐛ )
それにしても、このシリーズは本当に働く全ての人に頭を下げたくなります。毎日マジメにコツコツと働く、それだけで尊敬に値します。
とてもストレートでシンプルなお話ばかりなのだけれど、それだけに真っ直ぐに心に響いてきます。
安心して読める、水戸黄門みたいなシリーズです。
Posted by ブクログ
威風堂々とした佇まいで、昔ながらの銀座の息づかいを今に残す貴重な文房具店「四宝堂」。血のつながらない娘の婚約祝いに何を贈ればよいか悩む父親から、娘の釣書を頼むお馴染みの喫茶店のマスターまで今日も、様々なお客が訪れる――。
振り返ってみるとお父さんから始まって、お父さんで終わる4巻でしたね(笑) しかもどちらも娘の結婚関係でという(お後もよろしいようで)
相変わらずいいお話ばかりで安心して読めるのはもちろんのこと、最後のタイトル「奉書紙」って??と扱われる文房具のことも毎度気になるのでした。
しかしもうしばらくのらりくらりでいくと思っていたことがようやく動いたのでちょっとびっくりしました。まさか文房具以上のものを用意しているとは…(笑)
Posted by ブクログ
シリーズ第4弾。安定の面白さ。安心して読める。
今回も、「四宝堂」を様々な事情を抱えた人たちが訪れる。
血のつながりがない娘に、婚約祝いを贈りたい男性の話が、いちばん良かった。10歳しか違わない義理の娘が連れてきた結婚相手は、まさかの自分より年上!硯ちゃんの反応が笑える。でも、お母さんが亡くなってしまったのに、変わらず仲良しの父娘っていいな。
最後の話では、良子の両親の馴れ初めが描かれ、そしてついに!硯ちゃんは良子にプロポーズする決意を固める。やったー!ところが肝心な場面はまだだったので、楽しみは次回作に持ち越しである。早く読みたい。
今回、様々な文房具のうんちくも楽しかった。自分でも使ってみたいと思う。LAMYのボールペンとか。
Posted by ブクログ
シリーズ4冊目も安定のうるっでした(泣)
本当にこんなお店があったら素敵だし(あるのかも知れないですが)、登場人物達も、人として素敵な人ばかりで、こんな人達の中にいたら、私も素敵になれるのではと思ったり…
そして、いよいよ2人に進展が。
既に5巻も発売されているので、続きが気になりすぎます。
Posted by ブクログ
シリーズ4冊目になると登場人物に愛着が湧いてきて、まるで知り合いみたいな気持ちで読んでしまった。基本いい人しか出て来ないし。
いろんな文房具が知れて楽しいし、自分の使ってる文房具が出てきたら嬉しいし、いつもの読書とはひと味違う楽しみかも。
Posted by ブクログ
シリーズ4作目。
いつも読み始めたら、あっという間に「四宝堂」の世界に惹き込まれてしまう。
今作では、いつも以上に硯さんの知識に「フムフム」と感心してしまった。文房具のことだけに留まらず、礼儀作法に関することまでお客様にしっかり伝えているのがさすがだなと。
それも押し付けがましくなくて、さらっと伝えているところがプロフェッショナル。
こんな風に褒めたら、きっと「とんでもないことでごさいます。」って返されるんだろうな。
硯さんのこの言い方が好き。
Posted by ブクログ
3でもういいかなっ となったのですが、これまで共に読んできた方からの貸し本に入っていた。1.2.3とは違うアプローチで進むではないか!それでいて文房具アイテムと共に良質な時間を刻むことの素敵な物語がありました。銀座が成せることなんだよな。羨ましくも自分はあそこでは生きてはいけなかっただよな。
Posted by ブクログ
四宝堂第四弾。
お話としては、
最初の「リボン」が面白かった。
スーパーのバイトで知り合った母子をDV夫から守り、
無事家族となれたバンちゃん。
だが、結婚して三年もたたずに母親が亡くなってしまい、
父子家庭となってしまう。
その娘が育ち婚約するので四宝堂を訪れ、
木目の写真立てをお祝いに買っていた。
連れて来たお相手はまさかのバンちゃんより年上。
そう来るとは思わなかった。
その次の、
バレーボール選手を応援して「スクラップブック」を作っているお話も
面白かったけど。
ただ、何と言っても今回の山場は最後の「奉書紙」。
四宝堂の店主の幼なじみ、良子の父母のなれそめ話と見せかけて、
とうとう良子にプロポーズ、という終わりだった。
喜んだ一方、このシリーズが終わってしまうのかと思っていたら、
五作目もあるらしい。
いやー、よかった、よかった。
Posted by ブクログ
大好きなシリーズで、もう4冊目なんだなと少し驚くが、やはりどの話も暖かく、いい話だなと思った
奉書紙の話を読んだ後は、今後の展開が凄く楽しみで、5冊目を早く読みたくなる
Posted by ブクログ
銀座の老舗文房具店・四宝堂が関わる五つの物語。文房具の素材や質感、店の窓から見える景色、店の前に立つ丸くて朱いポストの存在感など、描写が細やかで、今度の土曜日に行ってみようかなと思うぐらい私の中で四宝堂はリアリティがある。
年上のシングルマザーと結婚した男性が娘の結婚式に贈るフォトフレーム、デパートの社員食堂で働く女性が推しているバレーボール選手(トス職人とよばれている)の記事を貼るスクラップブック、新興商社に経理課員として採用された若い女性が節約するクリップ…。文章がとても読みやすく、優しい人たちの物語に何度も涙してしまった。最後は、四宝堂の店主・宝田硯と、近くの喫茶店の娘・林田良子の関係が進展?幼馴染み故に変わらなさそうな関係にヤキモキしていたので、良子のお見合い話がきっかけとはいえ硯の勇気に拍手。これからの二人に期待したい。
Posted by ブクログ
シリーズ4作目
今まで同様、文房具にまつわる思い出を語る形式ですが、
今回は+登場人物やゆかりのある人達の過去が垣間見えて
シリーズの中では1番好きでした。
過去が未来へ続くラストもすきでした
Posted by ブクログ
変わらない凜とした四宝堂と硯さんの様子に、いつもほっとする。文房具への思いも詰まったこのシリーズは、どんどん面白くなる。進展がありそうな硯さんと良子さんのその後を楽しみにしている。
Posted by ブクログ
贈り物をするときのリボンの意味を考えたこともなかったです。さすがにお祝い事に黒だったら「なに?」と思いますがそれ以外の色ならなんとも思わないだろうなぁ。夏川選手は恵のことを知ってたんですよね?なんで?よく観戦に行っててもそこまでのファンとは気がつかないよね。この謎はこの先で明かされるのかな。硯と良子もやっとかな。今回も素敵なお話ばかりで楽しめました。
Posted by ブクログ
『スクラップブック』
私は誰か有名人を熱狂的に好きになったことがなく、お金も時間も費やして熱心に応援する心理がわからず、もっと違うことにそのエネルギーを使えばいいのにと思っていましたが、仕事など自分の日常生活に還元し、より充実した毎日を送ることもできるのだとこのお話を読んで思いました。
Posted by ブクログ
シリーズ第四弾。亡き妻の連れ子である娘への婚約祝いの品を探す男性の『リボン』。百貨店の社員食堂で働く女性がスクラップブックを買いに来る『スクラップブック』。ゼネコンで工場長として働く男性がクリップボードを買いに来店する『ボールペン』。常連客・正ちゃんの会社の元社員で、祖父の代に四宝堂を利用していた女性が来店する『クリップ』。硯の幼馴染・良子のお見合い話がもたらされる『奉書紙』。
今回はお仕事ものが多めな感じ。
『スクラップブック』の好きなバレーボール選手の言葉に励まされて頑張る女性の姿が素敵だなと思った。人生で誰かをいわゆる推し(有名人を強く応援する)というほど応援したことがないため、推しのいる人たちの気持ちは今ひとつわからないのだが、こんな風に生き方に影響できるなら本当にすごい。「嫌なことがあったら次に回さず自分で止めろ!」という言葉はとても難しいけれど、すばらしい。イライラを人に向けちゃ駄目だよなぁと思うのだけれど、実践は難しいだろうなぁ。とはいえ心がけたい。
そして、『奉書紙』では硯が良子に煮え切らない態度だった理由が明かされる。なるほどなぁ。
Posted by ブクログ
ボールペン一つにもその人にとって大きな意味があったり、大好きな選手のスクラップ作りが自分を見つめ直す大事な時間になってたり、「四宝堂」にやってきたお客さんのそんな想いが詰まったお話5つ。5つ目は「四宝堂」にとって大事な存在の喫茶店「ほゝづゑ」の店主と奥様の恋愛話で、硯と良子の関係も進展しそうです
昔々の銀座を知ってるから(名画座は実際行ってた)「四宝堂」や「ほゝづゑ」を記憶の中で探してました。ありそうですよね