あらすじ
感動の声、続々。待望のシリーズ第2弾!
銀座の文房具店「四宝堂」は絵葉書や便せんなど、思わず誰かにプレゼントしたくなる文房具を豊富に取り揃える、知る人ぞ知る名店だ。
店主を務めるのは、どこかミステリアスな青年・宝田硯。硯のもとには、今日も様々な悩みを抱えたお客が訪れる――。
クラスメイトにいじられ浮いていると悩む少女に、定年を迎え一人寂しく退職していくサラリーマンなど。モヤモヤを抱えた人々の心が、あたたかな店主の言葉でじんわり解きほぐされていく。
いつまでも涙が止まらない、感動の物語第2弾。喫茶店『ほゝづゑ』の看板娘・幼馴染みの良子と硯の出会いのエピソードも収録!
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懐古主義というわけではないが、古き良き物はその周囲の時間の流れかたまで良き物に変えてしまうような不思議な温かみがある。
そんな感覚をこちらの物語では味わうことができ、読後感がとても心地良い。銀座界隈の老舗巡りをしたくなってくる。
合理性、利便性だけが求められている昨今にあってこのような感覚になれるのは幸せなのではないだろうか。
「名刺」がとくに心温まることができました。
Posted by ブクログ
前作を読んで、四宝堂の魅力に取り憑かれ、2作めも楽しみに読みました。今回は、ハサミ、名刺、栞、色鉛筆のエピソードが印象に残りました。ハサミではお年寄りでもらくらく切れるハサミを探したくなり、名刺では登川さんと会長さんのやりとりに涙しました。
色鉛筆では、色の名前に疑問を持ったことがなかったので、とても考えさせられました。栞では硯さんと良子さんのエピソードがつづられていて心から応援したくなりました。次作も楽しみです。
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前作に引き続き毎章ポロリとする内容で優しい気持ちになれる小説だった。
章「名刺」が印象的だった。
サラリーマン生活をする上で会長のような人柄の人に出会えるか否かでその後の人生の充実度は変わるのだろうなと感じた。
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シリーズ2作目。
1作目よりも良きだった。
『単語帳』で家族を思い出して最初から泣きそうになり、『名刺』で仕事に対しての姿勢についてあらためて考えさせられた。
人生について考えさせられるこんな文房具店があれば行きたぃなぁ。
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良かったー!
色鉛筆の色の名前を自分で決めるなんて…
すてき。
挨拶のお話も良かったなぁ
私も明日から大きな声ではっきりと言おう。
学校でお掃除してくれてるおばちゃんにも工事現場の前で立って挨拶してくれるおじさんにも。
会釈じゃなくて、はっきりと。
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どのお話も心にすっと入ってくる話ばかりで、涙ぐんでしまう程のお話もあった。
話の中のキャラクターと同じ境遇でもないのに、まるで自分に言われているかのような。
気づいてもいなかった苦しさを救ってくれるような一冊
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名刺がすごく良かった。これもどこかの啓発本とかにありそうだけど。でも、温かい気持ちになれたし泣けた。登川さんみたいな人に私もなりたい。またまた 早く続きが読みたい。
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今回も良かったなぁ。
特に最後の「色鉛筆」が良かった。
言いたいことは沢山あるけど、ネタバレしちゃうしなぁ。
「普通という言葉はよく分からないことを曖昧にしたい時に使う言葉じゃないか」といったところが出てきててね。
なるほど!って思ったんだよね。
元々私は普通という言葉がどうもあまり好きではなくて。
そういうことか!と腑に落ちた。
色鉛筆の色だってそうよね。
世間一般でなんとなく統一しているだけだもんね。
娘たちが色鉛筆を使うようになって、「はだいろ」が「ペールオレンジ」や「うすだいだい」と名前が変わっているのに気付いたとき、私は何も考えずにこの色を使っていたんだなって反省したんだよね。
このおじいさんは本当によくできた方。
先代の店主もとても素晴らしい方。
とてもいい物語を読んだ。
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シリーズ2作目。
今回のお話も良かったです。心温まるお話でした。
特に定年退職された方のお話が好きでした。
幼馴染の二人の今後も気になります。
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硯さんや良子さんの出会いであったり、人々の出会いや大切な人に関する話題が多かった。
特に、「名刺」がすごく良かった。
これからの硯さんと良子さんがどうなるのか楽しみで仕方ない。
どれも普段よく使う文房具だからなんだか使う度に四宝堂を思い出してホッコリします
Posted by ブクログ
今作めっちゃジンと来た。
名刺の会長の最後は何となく予想してたけど、実際そうなったとき残念で悲しかった。
四宝堂の地下から主任の名刺出てきた所はやばかった。メンタルによっては泣いてたかもしれん。
最初はパワハラ過ぎと思ったけどめっちゃ良い人で、理想の人物像な気がした。
色鉛筆のとみおさん、とみお君って出てくるまで女性かと思って読んでたの、話中の差別うんぬんと重なって、あぁ、、、ってちょっと反省。
良子と硯の関係はっきりさせて欲し過ぎてムズムズするwww
今後に期待する。
Posted by ブクログ
四宝堂第二弾。
前作より良かった気がする。
店主宝田硯の子供時代、喫茶店の看板娘との出会いの物語「栞」も良かったが、
田舎から高卒で就職した会社で愚直を通し、退職の日を迎えた「名刺」が良かった。
前作にもあった、
真面目な若者が人生の先輩の先達を受けて成長していくお話だが、
登場する「大人」が素敵だ。
「名刺」では毎朝会社の前を掃除する会長で、
新入社員に掃除を教え、仕事を教え、人生を教えた。
会社の金庫の鍵を預けるほど信頼し、彼も信頼に応えた。
それは彼の人生を変えたが、彼自身が変節することはなかった。
退職の日四宝堂の2階で、退職祝いの会と
亡くなった会長が注文した「主任」の名刺が待っていたのには、
胸がつまった。
あーでも、宮沢賢治と中原中也と文房具が好きな中学生女子が、
サッカー部のエースと四宝堂に職場見学に行く話も、ほのぼのして良かったかな。
Posted by ブクログ
銀座の老舗文房具店『四宝堂』の店主とそこを訪れるお客様たちの物語、第二弾です。
今日も老舗文房具店『四宝堂』は銀座の一角に静かにたたずんでいる。そこに訪れるのは、突然結婚して外国に行くと娘に告げられた父親、クラスにうまく馴染めないことを悩む女の子、長く勤めていた会社を退職することになった人に、久しぶりに来日した日本で思い出の色鉛筆を探す男性。今回は若かりし日の店主、硯と良子の出会いにまつわる話も収録されている。
どれも文房具は一つのきっかけに過ぎないけれど、確かにだれかとだれか、だれかとなにかをそっとさりげなくつないでくれる物語となっている。
前作もそうでしたが、文房具店の店主が、店に来た人の悩みに合わせたものを選んでお出しする、というだけではない一人一人の物語にフォーカスした形で話が進んでいくのがとても考えさせられます。
家族の絆や、人とのつながりのあたたかさを感じさせてくれるお話ばかりでした。続きが気になる話も多かったのですが、ハサミの話がとても好きです。職業体験でまるごと催事の売り場一か所を作らせるなんて、なかなかの冒険だと思うのですが……一日でコンセプト決めから商品選び、陳列とポップ作りまで、なんてよく頑張ったと思います。けれど、人数が二人だけだったからこそ、お互いきちんと話をして意見を出し合って、こんなやりとりができるなんて二人とも、本当にすごい、と近所の子どもを見守るような目線で見てしまいました。
優しいばかりではない世の中ですが、何か素敵なものをそっと眺めるような心地になれるお話がたくさん詰まっていて、つい文房具店に足を向けたくなってしまいます。
店主本人の物語にも少しずつ内容が絡んでいるので、この先のシリーズでどんな出会いがあってどんな変化があるのか、楽しみに読んでいきたいと思います。
Posted by ブクログ
この前読んだ本の続き。文房具という自分が好きなものを軸に、性別や年代関係なく登場人物が入れ替わって、お話が進んでいく。それだけ文房具は、職業や年齢関係なくみんなに愛されている。今時百均でも買えるけど、でも大切なものはちゃんとしたお店で買いたい…という気持ちを、大切にしたい。
Posted by ブクログ
東京行ったら、東京が舞台の小説が読みたくなる。私にとって東京と言ったら、銀座、日本橋界隈。この物語には、私の好きな東京がたくさんあって心が暖まる。特に今回は、硯さんの過去が、次回も早く読みたい。
Posted by ブクログ
とても面白かった。
1巻は出来すぎたお話感が気になったけど、
2巻はそれよりもうるうる感が強くなって、出来すぎたお話でも良いよね〜って思えるようになった。
特に「単語帳」はその思いが強かったかな。
「名刺」は文句なしに面白かった。
大好きなお話でした。
昔はこんな人たちがいたよなー。
「ハサミ」は
会話とか作業とか高校生のレベルのような気がして、中学生という設定はちょっと無理があるかな、と思いました。
「栞」は2人の出会いとこれまでがわかったけど、2人とも30代後半。昭和な私は、
人ごとながらちょっと焦ってます笑
「色鉛筆」は名入れとか色の名前とかなかなか興味深かったです。
差別に対する人の意識は確かにだんだん高くなってきていて、それはとても良いことだなぁと思います。
昔は確かに「はだいろ」でしたねぇ。
まだ2巻しか読んでいないけど、6巻が出たらしく、これからどんな文具が登場してくるのかとても楽しみです。
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1巻よりこちらのほうが好きでした。
どの話も心温まる話で、特に名刺が好きでした。
いや、ハサミも色鉛筆もよかった…。
どんな物にも言える事だけど、それに触れると蘇る思い出があって、物を大切にすることは、思い出を大切にすることだな、と実感しました。
いつか大切な人に、特別な文房具をプレゼントするのもいいな。
Posted by ブクログ
どれも良かったが特に「名刺」が良くてうるっときました。文房具を通じてのハートフルな物語です、主人公も魅力的だと思います。こんな店に行ってみたいな
Posted by ブクログ
「名刺」がお気に入り。
このシリーズもほっこりするお話ばかりで、実際に四宝堂に行ったかのような気分になれる☺️
これからも沢山四宝堂の店主とお客様の物語をのぞいていきたい。
Posted by ブクログ
相変わらず素敵なお店だなぁ
硯さんと話すとみんなの気持ちが穏やかになるような…安心して読める
名刺のお話が印象深い。目立たなくとも真摯に仕事に取り組む姿を誰かは見ているし、励まされているのだと嬉しくなった
色鉛筆も、オリジナルな色の名前が刻印された経緯を知ると泣ける…
優しい気持ちになりたい時、シリーズ続き読んでみよう
Posted by ブクログ
宝田さんの人柄のよさに毎度惹かれます!
一人一人を丁寧に接する姿は、一つ一つの文房具、思い出も大切にしているからこそ、心にグッとくるものがあります。
そして良子さんとの関係も気になるところ!!
次はどんな人が来るのか、どんな物語があるのか、
良子さんとの関係はどうなるの!
続きが楽しみです!
Posted by ブクログ
銀座の文房具店「四宝堂」の店主を務めるのは、どこかミステリアスな青年・宝田硯。硯のもとには、職場体験に来た少年少女、定年を迎え一人寂しく退職していくサラリーマン、想い出の色鉛筆を求めて来た美術監督などが訪れて…。
文房具屋さんで職場体験できるのいいなぁ、と思いました。絶対楽しそう。
終わりを迎えても新たな道が開けるのも良かったし、言われてみれば色鉛筆のあの色名は確かに変だと思ったり、進展がないと思っていた硯ちゃんと良子ちゃんの関係にも動きがあったりなかったり…(笑)
短編なのに1話1話が深いなぁと思って読みました。
Posted by ブクログ
一巻より今回のお話の方がなんとなく感情移入できて好みでした
定年退職の話が特に好きです
一期一会ってほんと大切ですね
そして2人はいつ付き合うのでしょうか
進展があるようでないのでヤキモキします
Posted by ブクログ
1巻めほど読んでいてこちらの感情が揺らぐことはありませんでしたが、主人公の文具店主の生い立ちが明かされて、幼馴染との関係が今後どうなるか楽しみです。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。銀座の文房具店 四宝堂の店主宝田硯のもとには様々な悩みを抱えた客が訪れる。そんな客たちの心も店主の温かな言葉でじんわりと解きほぐされていく、優しくて温かい短編集でした。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。今作はどんな方が来るのかな、どんな文具が出るのかなと好きなシリーズ。職業体験の子も定年を迎えた方も色鉛筆の外国人の話も、どれも良かった!色鉛筆名とか興味深くてそういえば思ったことなかったけどそやなって目から鱗やった。
Posted by ブクログ
シリーズ二作目。
軽くさくさくと読めるのだけれど、時々涙腺を刺激されます( ; ; )
文房具店の店主、宝田硯のどこまでも丁寧な物腰とお客様への心遣い(気遣いを遥かに通り越してる!)が読んでいて本当に心地よい。
でも、幼なじみの良子にだけは口調が違うのですよね。そして、いつもの物腰からは想像できない早食いする姿!(◎_◎;)
その理由が今作では語られています。人に歴史ありです。
今作では宝田硯だけでなく、丁寧に仕事をする人がたくさん登場しました。仕事をってこういうものだよな、明日からまた頑張ろうと思える1冊でした。(でもまたすぐに頑張らなくなっちゃう私٩( ᐛ )و)
Posted by ブクログ
帯にあった、涙が止まらない、ということはありませんでしたが(笑)、とても温かい気持ちになる作品でした。
四宝堂店主の宝田硯さんの、言葉一つ一つがとても美しいです。
押し付けがましいとか、説教っぽいとか、そういうことは全くなく、そっと寄り添ってくれるような雰囲気がとても心地良いです。
モヤモヤした気持ちだとしても、硯さんとお話ししたら、絶対に癒されるだろうな・・・
文房具に関する豆知識なども随所に散りばめられているところも面白いです。
鉛筆と色鉛筆の違いなど、特に気にも留めていなかったことが、実はちゃんと理由があるんだと新たな気づきがありました。
こんなに親身になって一緒に選んでくれた文房具なら、一生大切にしたいですね。
本当にこんなお店があったらいいな♪
匿名
素敵なお話し。
とても優しくて素敵なお話しです。
文房具を通じて 心の中にほわっとした暖かい何かが生まれます。
こんなふうに 暖かく優しく穏やかにいられたら良いなと思います。