シリウスブルーよ悠遠にⅡ
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シリウスブルーよ悠遠にⅡ

880円 (税込)

4pt

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著者は東京に生まれ実践女子大学を卒業、歌人・木俣修に師事。美しい万葉語をちりばめて春への想いを歌に託した『讃花集』『新・讃花集』『讃花集 華明草子』の三部作ならびに『清月抄』の歌集刊行、また『京極高永公夫人 梅壽院様の御歌集解読』の監修をつとめ、歌人として研究者として精力的な活動を続けている。

本書は『シリウスブルーよ悠遠に』シリーズの第2弾として刊行。公益社団法人 日本弘道会の機関誌「弘道」の弘道歌壇(東京大学名誉教授・古川哲史選)に2010年3・4月号から2019年5・6月号まで掲載された作品をまとめた歌集であり、亡き古川師への敬慕と感謝の念が書名の中の「シリウスブルー」に込められている。

本書のあとがき「歌集を作るにあたり」には、古川師と三島由紀夫との『葉隠』にまつわる交流についてのエピソードが紹介されており、古川師が見た三島の瞳は清冽な孤高の輝きを放つシリウスとは別の、春の夜空に灯るスピカ(乙女座のα星)の光を見出していたのではないか、と著者が興味深い仮説を立てている。


薄闇に幽(かす)か光を曳きゆくは桜一片(ひとひら)その花蛍
初恋に比(たぐ)へてふたり見しものを今宵とぢゆく白き無窮花(ムグンファ)
冥王の密命ありや月の夜(よ)をかくも静かに放射線ふる
射し初(そ)むる夕陽を浴みしK2(ケーツー)の吾が忘れえぬそのバラ色を
たましひを焼(く)べて蛍とならむ夜(よ)はわきて恋しき人へ照りそふ
夢見つつ口元(くちもと)ゆるみくれなゐの花びらほどに猫の舌見ゆ
アマレット香り華やぐプディングにあなたの笑(ゑ)みを遠く想へり

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