華文ミステリー冒険小説。1400年の明の時代、南京を舞台にした、歴史的な事件を下書きのフィクション。コオロギを愛する皇太子にはラストエンペラーを彷彿させる等、何かと飽きさせない工夫が随所に見られる。
父帝の命で南京を視察に訪れる皇太子の乗る船の爆破から始まる。太子以外は全滅、その地で誰が敵か味方かも
...続きを読む解らぬ太子に届く知らせ。北京に居る皇帝への不穏な動きがあると言う。15日間で北京に帰らねばならないミッションをクリアすべく官僚、捕吏、女医と共に冒険が始まる。始めから悪人が決まっていて、それがターミネーターみたいに不死身で強くて、闘うシーンも周りの景色の描写も映像を観てるようにリアルで、500ページ弱をあっと言う間に読んだ。漢字多数だがふりがなが全て付いてるのでご安心を。水滸伝好きなら絶対読むべき。下巻が楽しみ。