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仙界の太白金星に住む李長庚は、観音菩薩の奸計によって天竺へと向かう三蔵法師に八十一の試練を与えることになった。だがそこには、仙界の大物たちが企てる隠された目的が見え隠れしていた。人間界も巻き込んだ壮大な計画の鍵は、孫悟空にあるというが……。
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Posted by ブクログ
ほへ?このミステリーがすごい!2024年1位の馬伯庸さんだよ?ぜんぜん登録数伸びひんなーと思ってたんよね うん、これは読む人を選ぶわ 中国神話、道教、仏教、西遊記の基礎知識がある程度ないと楽しめない その代わりある程度あるとめちゃくちゃに面白い なのでこの作品の面白さを伝えようとしたら少なくと...続きを読むも道教あたりことも書かないとダメだと思うのね うん、でもそんなんめんどくさくてやってられるかー(╯°□°)╯︵ ┻━┻ 西遊記の世界を描いているのに、めちゃくちゃ現代をはめ込んでるところが風刺が効いてるのね 完全にお仕事小説 ちゃんとした『西遊記』も読みたくなってきたなー
私好み。非常に面白い!…故に人にはお薦めするのが難しい(笑) 物語は西遊記のスピンオフ…というより『裏事情』を描いたもの。仙人の李長庚(太白金星)は仏門の観音大士に助力する仕事を受ける。それは天竺に向かう三蔵法師に課す八十一の難行を企画立案する仕事だった…。 この作品、現代的な視点で読み解いても...続きを読む面白い。太白金星と観音大士は、それぞれ『仙界』と『仏門』からなる合弁会社で一大プロジェクトを任されたプロジェクトリーダーのような存在。二人とも事の成否が取締役昇進に関わっている…という感じ(だから観音も『菩薩』じゃない)。太白金星は長年の勤務の末にやっとここまで来たのに、観音大士は若くてやり手の女性リーダー。二人が連携する手段もメールやスマホを彷彿とさせる。よく出来てる。 しかしこの作品、以下の2点で一般向けとは言い難い。 ①"本物の西遊記"を読んでいないと、大半のエピソードは理解できない。 ②西遊記は短いもので上下2冊、長いものは文庫10冊と、読み通すのが大変。(児童向け簡略版ではエピソードも登場人物も大幅にカットされてるため。ましてや堺正章や香取慎吾のTV版ではそもそもの設定が違う。例:沙悟浄をカッパだと思っていると本作の内容が意味不明。カッパではない) …更に欲を言えば、西遊記の成立過程なども理解していると分かり易い。西遊記は『中国のお坊さんが、強い弟子を連れて妖怪を退治しながらインドまで行ってお経をもらって来る話』という仏教視点だけでは出来ていない。実は『道教』の視点が本丸のような、複雑怪奇な構成だ。(著者もそこに着眼して"お仕事小説"のようにしている。上手い) いずれにせよ、素晴らしい出来です。 特に、本書のタイトルを『西遊記事変』とした翻訳が上手い。(原題「太白金星有点煩」では、何の話かピンと来ない人が大半でしょう) そして表紙画に月岡芳年(つきおかよしとし1839〜1892)の『悟空吹毛図』をもってきたセンスも良い。写生を重視し、"最後の浮世絵師"と呼ばれた芳年の絵は、"日本人の感性に合った悟空の姿"を活写していると思いますが、どうでしょう。
西遊記の旅の裏ではいろいろなことが起きていた! 悟空たちの活躍は偶然ではなかったというお話。 作者の前の作品が壮大な歴史アドベンチャーだったから、同じことを期待して読むと期待外れになるかも。 でも、私は孫悟空フリークなので、大いに堪能しました。 西遊記のエピソードをある程度知っていると面白さ倍増です...続きを読む。中国の人にとっては常識なのかも。
西遊記の裏側では何が起こっていたのか? 道教と仏教の神様たちが様々な計略をめぐらせ… #西遊記事変 ■あらすじ 道教の仙人の李長庚は、天庭でのんびりと生活を送っていた。ある日仏教の観音菩薩から、天竺に経典を求めるために向かった三蔵法師に対して、八十一の劫難をたてることを押し付けられる。 李長庚は...続きを読む宗教間のいざこざや仲間内での争いなど、様々な調整事が後を絶たず仙界、地上界を右往左往。さらに孫悟空の身分を奪われたと主張する猿も現れてしまい… ■きっと読みたくなるレビュー 中国の古典文学『西遊記』、日本だとテレビドラマが有名ですよね。子どもの頃に再放送でよく見てたなぁ。アクションばりばりの孫悟空(堺正章)や、やたらと女性に弱い猪八戒(西田敏行)が面白くて、テレビに噛り付いていたものです。 本作はそんな『西遊記』の裏側を描いた作品で、実は神様たちがこんな脚本をつくっていたんですよお話。 まず発想力が突飛ですんげぇ面白い。神様って、こんなにも大変なのかよって爆笑です。道教と仏教が協力しながら劫難なる修行イベントを81個も作っていかなきゃいけないんだけど、これがなかなかうまく行かない。 まるで現代のドラマ作りのように、予算不足、管轄争い、下からの突き上げ、上からの圧力など、関係者からの横やりがはいって、やたらと煩雑で大変なんすよね。 しかし本作の主人公である道教の仙人、李長庚がやたらと気を回すところが抜かりなくて妙に現実的。仏教の観音大士との会話が興味深くって、お互い上手くやりましょうねって感じなんですが、通さなければいけないところはあったりもするんです。これ現代人の企業でやる根回しと一緒ですよね。 そして本作一番の謎は、孫悟空とニセモノの関係性です。なぜこんなことになっているのか、そもそも西遊記の旅になぜ孫悟空を入っているのか、さまざまな謎の背後は見えてきた悟りとはなんだったか… これが想像以上に深く、すぐには解釈できませんでしたね。何度も味わいながら読ませていただきました。 ただ一応注意点として言っておきます。本作をちゃんと楽しむには、それなりに読む力や知識が必要です。私はまるで知識不足だったので、言葉の意味や背景情報を調べながらコツコツと読ませていただきました。また三国志の理解もあるとさらに考察が深ままるとおもいますよ。 ■ぜっさん推しポイント 『両京十五日』でもそうだったのですが、馬伯庸の描く登場人物はみんな生き生きとしてるんです。漫画のキャラクターみたいに無邪気で元気だし、特に女性を可愛く描くのが上手いです。冒頭いきなり織女との会話ですっかり惹きつけられましたね~、その後の観音大士とのやり取りも面白いですよ。 中国の歴史&お仕事ミステリー、面白かった!
主人公やその他の登場人物は俗世を離れた神仙であるはずだが、仕事を進める様子にとても共感できるという面白さがある。単純なお仕事小説ではなく、関係者の話からことの真相を明らかにしていく、というミステリ的な要素もあって飽きない。
「西遊記」をベースに、その西遊記の裏側を描く。 玄奘を西方に旅立たせ、数々の苦難に遭遇させようとするのは仏祖(仏教側の祖、つまりは釈迦?)と、道教の世界の仙人たちの意思であり、その苦難も彼らが全てお膳立てをしており、玄奘も孫悟空、猪八戒、沙悟浄の三弟子もその筋書きを知っており、進んでいくという、なん...続きを読むかテレビドラマ制作みたいな建て付け。 「西遊記」という作品をちゃんと知っていればもっと楽しめるのでは?と思う。
西遊記は「やらせ」。前半は、天庭と仏界の神仙・仏弟子たちが介入する中で、プロデューサーの李長庚(太白金星)が八十一劫難を用意し何とか取経を続けさせようとするお仕事小説。後半は一転孫悟空が絡まるミステリーで「大いに天宮を騒がす」も冤罪、孫悟空もすり替え等が明らかになり、取経自体が真の目的があったことが...続きを読むわかる。
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西遊記事変
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馬伯庸
齊藤正高
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