齊藤正高のレビュー一覧

  • 円 劉慈欣短篇集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    全13遍の短編集。本当に読み終わりたくなかった...涙

    デビュー作「鯨歌」はデビュー作なわけないだろってくらい既に仕上がってる。「郷村教師」は偶然が重なって農村の幼い子供達が受けた教育が地球を地球外生命体の破壊から救うんだけど、人類の歴史の中で培った科学や文明を今の世代が知っていることがどれだけ大切かわかりような気がした。「詩雲」もすごいね...。神が詩を気に入っちゃって、膨大なリソースを戦争とか征服のためじゃなくて、全ての漢詩(とくに五言絶句や七言絶句)を発見することに投じられるロマンに痺れた。
    「栄光と夢」は収録作の中で一番好きだった作品。教科書に載せることを強く勧めたいくらい考えさせら

    0
    2026年06月21日
  • 風起隴西 三国密偵伝

    Posted by ブクログ

    長かったが、面白かった。
    スパイ、と一言で言っても、敵地に潜入する者もいれば、自国に潜入したスパイを探し出す者もいるなど、色々なパターンがあり、それぞれの大変さがある。
    しばらくはミステリーというよりスパイもの、ではあるが全体を通じて燭龍は誰か、という謎はあり、最後の謎解きはまさにミステリー。

    三国志の時代だが劉備は亡くなっており、劉璋の時代。孔明は生きており、存在感がある。ただ有名人はそんなに多く出てこないので、三国志知らなくても楽しめると思う。

    中国の人の名前や固有名詞が最初中々入らなかったが、2段組で500ページもあれば慣れる。登場人物名の入った栞があるのも助かる。

    映画とかになり

    0
    2026年05月18日
  • 西遊記事変

    Posted by ブクログ

    2026.1 西遊記をモチーフにしたお仕事物語、という何ともユニークな小説。作家が縦横無尽に好きなように書き殴ってっている(?ちょっと失礼な表現か)が、そこが面白い。訳者の力量もあるのでしょう。頭の中に夏目雅子や堺正章、岸部シロー、西田敏行を描くとうまくマッチしないのでそのイメージはクリアして読み進めました。
    今後 寺で仏像を見ると思わず微笑んでしまいそうです。

    0
    2026年02月18日
  • 風起隴西 三国密偵伝

    Posted by ブクログ

    出会いはNHKで放送された中国ドラマ『三国志外伝 愛と悲しみのスパイ』だった。このドラマがとても良くて、原作を読みたいと思ったのだ。
    1ページが2段構成の521ページ。あとがきを読んだら、「二十数万字」(漢字で?)とあったから、ボリューム満点。
    それにも驚いたが、もっと驚いたのは、ぜんぜんドラマと違う話だったってこと。ふつうドラマの原作と言ったら、まあ、多少の違いはあれど同じストーリーだよね。それが、同じなところは登場人物の名前(コードネームが違ったりはする)と中国三国時代の蜀と魏のスパイの話ってところかなあ。
    ドラマと原作がこんなに違ってしまって作者はどう思っているのだろう?と心配になってし

    0
    2026年01月29日
  • 風起隴西 三国密偵伝

    購入済み

    ミステリ好き、三国志好きは是非

    同じ作家の「両京十五日」が面白かったので、期待してましたが最高でした!
    今回は「三国志」の時代、蜀と魏の連弩の設計図を巡っての密偵同士の駆け引きから、中盤の友好国・呉での諜報戦、スパイ・燭龍の正体を巡る駆け引きと最後まで飽きさせない展開、そして驚愕の真相……!と最高の読書体験でした。
    密偵・諜報機関の人物が主役ですが、三国志の英雄達も登場し、ファンも楽しめる作品です。

    #ドキドキハラハラ #深い #憧れる

    0
    2025年11月04日
  • 風起隴西 三国密偵伝

    Posted by ブクログ

    三国志✕スパイ小説✕馬伯庸

    はいもう面白いー
    はいもう★5ー

    という期待に違わぬ面白さでした
    まーさんやるなー

    そもそも『三国志』が大好きなんでね
    ずるいわ〜『三国志』にスパイ小説ねじ込むてずるいわ〜

    史実と史実の間にちょうどよくフィクションという名の妄想をねじ込む度合いがかなーり絶妙
    ずるいわ〜

    でもって諸葛孔明先生ですよ
    舞台は劉備亡き後の諸葛孔明の北伐のあたりなんだけど、魏延と楊儀がめちゃくそ仲悪いとことか、李厳が平民に落とされた事件とかマニア必涎のエピソードに絡めて蜀漢と魏の諜報戦が展開

    でもって諸葛先生が超かっこよくてずるい
    わい大好きな姜維もしゅっとしててずるい
    一番好

    0
    2025年11月02日
  • 風起隴西 三国密偵伝

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    両京十五日ですっかり気に入ってしまった馬伯庸の新作で、三国志の後期の史実を背景に、蜀と魏のスパイ大作戦が繰り広げられる。ただしアクション要素は少なく、自国に潜入したスパイを知的に探すミステリ的展開が主で、最後の首謀者判明に至るまでとても面白く、一気に通読できる娯楽作品となっている。多彩な登場人物の構図と中国の土地・風土の把握が導入のネックになるけど、最近よく入れられているハヤカワの人物表の栞(でかいけど)が大変役に立つ。好みとしては両京の方だけど、本作も良く、とてもおすすめ。どんどん翻訳が進むことを願う。

    0
    2025年10月07日
  • 風起隴西 三国密偵伝

    Posted by ブクログ

    ★5 三国志の魏と蜀の境界線、漢中郡の隴西における間諜たちの戦いの記録 #風起隴西 #三国密偵伝

    ■あらすじ
    中国は三国時代が舞台。蜀の間諜である陳恭は、情報を盗むために魏に潜入していた。彼は魏の反諜機関の追手を掻い潜り、さらに魏にも間諜がいることを知る。

    魏は先の戦で蜀の兵器連弩に軍隊を壊滅させられており、連弩の設計図の略奪が懸念されていたのだ。陳恭から情報を得た荀詡は、機密を守るために奔走する…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 三国志のスパイ小説、もうこの設定だけで優勝ですよね~

    私と三国志の出会いは横山光輝のマンガ、大学生の頃でした。それまで時代ものなんて全く興味なかったので

    0
    2025年10月02日
  • 円 劉慈欣短篇集

    Posted by ブクログ

    SFの短編集は初だったが、読みやすくて面白くてよかった。
    好きなのは、郷村教師、繊維、詩雲、円円のシャボン玉、月の光、人生、円。多いな…(笑)。
    上位の知性が登場する話が好きだ。

    0
    2025年08月06日
  • 円 劉慈欣短篇集

    Posted by ブクログ

    三体が面白すぎたので、劉慈欣短編集も読んでみた。全13遍漏れなく面白かったけど、印象深かったの作品は以下の通り。三体のモチーフにもなってる作品もあるから、好きな人は是非読んでほしい一冊。
    郷村教師…あとがきでも触れてたけど、広大な宇宙と小さな個体の描き方がえぐい。2つが交わった瞬間は痺れた。
    カオスの蝶…バラフライ効果の意味は知ってたけど、それが物語になるとこんなに面白いのかと。
    詩雲…これがダントツ好き。テクノロジーが芸術を超越することはないというのがよく分かって痛烈。
    栄光と夢…2国間オリンピック。ありそうで怖い笑
    月の光…何度も歴史が動いたようで結局何も起きてないのが面白い。1エンジニア

    0
    2025年06月11日
  • 円 劉慈欣短篇集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中国の方である劉慈欣が描くSF短編集。『三体』も文庫化されたらすぐ書いたいと思う。「鯨歌」「詩雲」「円」が特に面白かった。

    「鯨歌」鯨にチップを埋め込むことにより外部からの制御ができるようになった世界。その技術を利用して薬物の密輸をするマフィアとその技術者。密輸自体は成功したものの密猟者たちによって鯨が狩られて2人とも死んでしまうというもの。新旧の価値観の皮肉が描かれていた。

    「地火」石炭労働をメインとした話。技術革新により炭鉱夫の仕事が楽になるはずであったが、技術を過信しすぎたために自然にやられてしまう。父親と局長の言葉が刺さった。

    「郷村教師」中国の農村地で一生を終えようとしている老

    0
    2025年04月28日
  • 円 劉慈欣短篇集

    匿名

    購入済み

     

    面白かった。
    独特の発想から作られる短編たちに圧巻されてた。
    三体の元になったであろう要素がちらほらと見れて楽しかった。

    #ダーク

    0
    2025年03月02日
  • 西遊記事変

    Posted by ブクログ

    ほへ?このミステリーがすごい!2024年1位の馬伯庸さんだよ?ぜんぜん登録数伸びひんなーと思ってたんよね

    うん、これは読む人を選ぶわ

    中国神話、道教、仏教、西遊記の基礎知識がある程度ないと楽しめない
    その代わりある程度あるとめちゃくちゃに面白い

    なのでこの作品の面白さを伝えようとしたら少なくとも道教あたりことも書かないとダメだと思うのね

    うん、でもそんなんめんどくさくてやってられるかー(╯°□°)╯︵ ┻━┻

    西遊記の世界を描いているのに、めちゃくちゃ現代をはめ込んでるところが風刺が効いてるのね
    完全にお仕事小説

    ちゃんとした『西遊記』も読みたくなってきたなー

    0
    2025年02月11日
  • 西遊記事変

    Posted by ブクログ

    私好み。非常に面白い!…故に人にはお薦めするのが難しい(笑)

    物語は西遊記のスピンオフ…というより『裏事情』を描いたもの。仙人の李長庚(太白金星)は仏門の観音大士に助力する仕事を受ける。それは天竺に向かう三蔵法師に課す八十一の難行を企画立案する仕事だった…。

    この作品、現代的な視点で読み解いても面白い。太白金星と観音大士は、それぞれ『仙界』と『仏門』からなる合弁会社で一大プロジェクトを任されたプロジェクトリーダーのような存在。二人とも事の成否が取締役昇進に関わっている…という感じ(だから観音も『菩薩』じゃない)。太白金星は長年の勤務の末にやっとここまで来たのに、観音大士は若くてやり手の女性

    0
    2025年02月08日
  • 円 劉慈欣短篇集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ずっと気にしていた『三体』の作者の短編集ということで、一目見るなり購入し、家で順番待ちしている本をかなり飛ばして読みはじめた。

    訳者のあとがきによると、本書は原著となる短編集は存在しないものの、収録作品は著者側で選考したものだそうだ。
    そのため、訳者や日本の編集者の意向は含まれておらず著者の趣向に近い作品集になっているようだ。
    1999年掲載の処女作から2014年発表の表題作『円』まで13篇を掲載年代順に載せている。

    1つ目の作品は「ぼちぼちだな」と思った程度だったが、
    2つ目の短編を読み終えた時点で「あぁ、これ只者ではないわ」と感嘆した。
    SFだけでなく、作家としての文章が優れている。翻

    0
    2024年05月01日
  • 円 劉慈欣短篇集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『三体』で著名な劉慈欣のSF短編集。
    風刺とユーモアに溢れた作品群で、作品によっては辛辣なところもあるけれど、それらの底には、人間の営みや知性、芸術への憧れが流れていると感じさせる。
    『郷村教師』『詩雲』などは特に、良い意味でロマンティックな作品だとさえ思う。

    『三体』は未読なので、そちらも今後読んでみたい。

    0
    2024年03月19日
  • 円 劉慈欣短篇集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    地火
    業務用スーパーの社長が地熱発電やってるけど大丈夫??

    郷村教師
    最後の最後で救われた。
    「今は理解出来なくても暗記しとけ」

    詩雲
    太陽系を潰してまで作った詠詞データベース。取り出し方がわからないってそんなの作る前から予想つくでしょ!? 呑食帝国が気の毒。

    栄光と夢
    泣けた…

    人生
    記憶の遺伝

    円
    「三体」で1番好きなエピソード。
    荊軻のラスト、「チ。」を思い出した。

    こういう短編集、もっと読みたい。

    0
    2024年03月08日
  • 円 劉慈欣短篇集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『地火』
    なんとか映像化してほしい作品。
    中盤からもう絶対大変なことになるんだろうな…と思ったら想像以上に大変なことになって興奮した。地火が爆発した時の表現がおそろしくて良かった。
    劉慈欣作品はやらかしたキャラクターが必要以上にしっかり報いを受ける傾向にある。三体の程心をのぞいて。

    『郷村教師』
    解説にもあったが、藤子・F・不二雄のSF短編集を彷彿とさせた。なんか終盤やけに宇宙人が地球の美しさに感動してて地球ホルホルか?と思った。

    『カオスの蝶』
    カオス理論はSFの切り口としてはかなりベタなんだろうけど、目まぐるしく変わる舞台とスリリングな会話の緊張感で楽しく読めた。“著者付記”が誠実で良

    0
    2024年01月14日
  • 円 劉慈欣短篇集

    Posted by ブクログ

    三体より面白いという帯に惹かれて購入。
    短編集だが読み応えがある。
    SFのすごさにも驚くが、ノンフィクションとも思える中国の田舎の現状に胸が痛くなる。
    来年の文庫化新刊が楽しみ。

    0
    2023年12月13日
  • 円 劉慈欣短篇集

    Posted by ブクログ

    買ってはみたものの、SFが苦手な自分を省みると
    『もしかしたら読む事はないかも』と思って積んどいた本。
    DUNE*3冊+DUNE MESSIAH*2冊を読み終わった時
    『円を読むなら今しかないんじゃね?』と読み始め、
    想像を遥かにこえて楽しく読めた。
    短編集にありがちな『何故か入ってる面白くない作品』がひとつもない。

    『メッセンジャー』は唯一ほのぼのとしてる作品だった。
    未来の彼からの言葉は、創造だとわかっていても胸を撫で下ろす。

    どの作品もドキドキしながら読み進められる。
    SFと言えば未来を思いがち、最後の円で『秦の始皇帝』の時代に遡られたのはやられた感。
    やってる事はめちゃ現代。

    こ

    0
    2023年10月21日