齊藤正高のレビュー一覧

  • 両京十五日1 凶兆

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    読みはじめの頃は「中国の歴史をあまり知らない自分には難しいかも」と思ったが、どんどん面白くなった。早く続きを読みたい。

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    2024年05月30日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    前作『凶兆』編の終盤、呉定縁が白蓮教徒の梁興甫に捕まり“旅の仲間”は離れ離れに……。

    そしていよいよ京城へ。
    呉定縁、蘇荊渓、于謙の運命は
    朱瞻基は生きて京城へ入城できるのか?

    中国に現存している歴史的建造物や文化風習の多くは明・清の時代のものである。
    にもかかわらず、明朝はあまり物語の舞台には登場しない(明末清初は別)。
    巻末には、舞台となった明朝初期の歴史解説が、作家本人により記されてる。登場する人物はかなりの割合で実在(作者の創作では無いということ)しているようで、この時代のことが少し垣間見えた。

    それにしても、出来上がった物語は随分と“冒険活劇”で、ドンデン返しの連続だった。

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    2024年05月25日
  • 両京十五日1 凶兆

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    ボリューム満点。時間がなくて毎日少しずつ読む珍しい経験。
    いつも通り、名まえを覚えられず筋を追うのに手いっぱい。ルビを振ってもらって覚えやすいように配慮されているが、字面で読む習慣の私にはあまり意味がない。
    当たり前だが同じ人物の呼び方が場面と語る人間で異なることも名前を覚え筋を理解するのに障害となる。
    ときどき、うろ覚えの漢詩が出てきてブレイクタイムになってよかった。欲を言えば読み下しは注釈にして欲しかった。主役4人がすこしタフすぎるので
    その分マイナス ☆とした。
    ともあれ、知らず知らずに引き込まれる Ⅰ:凶兆だった。
    この余韻にひたりつつ次巻 Ⅱ:天命に取り掛かろう。

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    2024年04月27日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    後編は金陵から北平を目指す怒涛の展開。もう何でもアリの大スペクタル。敵対する白蓮教の護法の梁興甫の異常な程の強さと昨葉何の賢さ等キャラクターが際立っていてまさに映画を観てる様。
    私的には前編の方がまとまっていて好きだった。

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    2024年04月22日
  • 円 劉慈欣短篇集

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     今、中国SFが面白い。
     三体を代表する劉慈欣の短編集。

     時代遅れの炭鉱から、新たなエネルギー源を得ようと実証実験を開始するもそれは地獄の業火の始まりだった(地火)

     ボスニアヘルツェゴビナへの空爆に対し、地球上のある一点でアクションを行い、天候を操ることで阻止しようとする科学者がいたのだが(カオスの蝶)

     秦の始皇帝は、数学者に「円周率を二年後に一万桁、五年後に十万桁まで求めよ」と命令した。
     この難題に対し、数学者は三百万人の兵力を求めた。その方法とは(円)

     全13編。

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    2024年03月10日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    短編のひとつひとつが意外性に富んでいて楽しめた。解説にも書いてあるが、三体のエッセンスが随所に感じ取れる。この短編たちがあの傑作の礎になっているのかと、また違った意味での感慨もあった。

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    2024年02月10日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    この作者はハズレがない。今回も面白かった。三体の世界に繋がる発想や着眼点をいろいろな短編で楽しめる。空想の設定も科学的な説明で現実的にありそうな気持ちにさせられる。三体のような重厚長大な世界もいいが、短編で少しづつ感じるのもいいと思った。

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    2024年01月13日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    ご存知「三体」の劉慈欣さんの短編集。
    どれも面白いけど、僕は「地火」と表題作「円」が好き。
    円はキングダム好きにも読んでほしい!

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    2023年10月30日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    ネタバレ

    とんでもない大ボラ話を、破綻させずに描き切る腕力がある。ストーリーテリングの巧みさもなかなか。

    「郷村教師」での地と天の落差!感動的な話であると同時に、この上なくバカげた話であるという離れ業。「詩雲」もワイルドな想像力を発揮している。

    「月の光」や「メッセンジャー」みたいな小品もあざやか。

    中国の作家だけあって、「カオスの蝶」や「栄光と夢」など、アメリカに爆撃されたり経済制裁されたりの側から描いている。「地火」や「円円のシャボン玉」も中国人作家ならでは。

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    2023年07月15日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    おっと、これはなかなか…つい一気読みしてしまった。
    何処となく過去の名作SFのエッセンスが感じられるSF短編集。
    それもクラークから藤子F不二雄、野尻抱介や小川一水、イーガンまでと幅広い。
    テクノロジーを推し進めた結果、見慣れた風景を、世界の在り方を(良くも悪くも)まるっきり別物に変えてしまうというSFならではの楽しさを味わえる。

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    2023年05月15日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    あとがきにある通り、大きな宇宙と小さな存在の対比が上手な短篇が多いものの、やはり劉慈欣は長篇かなという感想。「二〇一八年四月一日」のITプロレタリアートに関する記述がIT従事者として刺さった。

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    2026年01月03日
  • 宇宙墓碑 現代中国SFアンソロジー

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    科学の先にあるのは哲学なんだと思う。

    SF小説では登場する科学よりも、それを使う“人”の物語が私は好きだ。
    宝樹が読みたくて手に取ったが、アンソロジーであるため、気にいる気に入らない、その気分ではない、など、好き嫌いは出てくる。

    今回のお気に入りは
    「大衝運」馬伯庸
    「彼岸花」阿缼
    (「宇宙の果ての本屋」江波は以前別のアンソロジーで読んだ)

    華文SFから少し気持ちが離れている。
    少し距離をおいてみた方が良いのかも……なんだかウソっぽい別れ話のセリフよのうだ。

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    2025年12月31日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    ネタバレ

    お気に入りは『メッセンジャー』
    アインシュタインと青年がヴァイオリンを介して静かに過ごす雰囲気がいい

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    2025年12月25日
  • 宇宙墓碑 現代中国SFアンソロジー

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    中国SFの短編アンソロジー、ハヤカワ文庫をはじめとして各社からゾクゾク刊行されています。これはハヤカワから出る3冊目かな?
    鴨の全く個人的な感想ですが、うーん・・・出版されるたびに、面白みを感じなくなってきている自分がいます。要するに、「慣れちゃった」ということなのかもしれません。

    中国SFの特徴の一つ、と言ってしまうと乱暴な気はしますが、割と幻想小説的な作風が多く、ロジカルに落とし前をつけるハード系の作風は大劉他の少数派、というイメージがあります。ブラッドベリ系が多くて、クラーク系があまりない感じ。鴨はどちらかというとクラーク系のSFが好きなので、単に好みの問題ということかと評価しています

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    2025年11月03日
  • 風起隴西 三国密偵伝

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    著者の言では「歴史可能性小説」。史実を曲げず、実在の人物と事件の合間に、架空の人物と架空の事件を配置する。矛盾は全くなく、読ませる。
    舞台はほぼ蜀の漢中、時は229年初め、北伐第3次から231年春北伐第4次までの出来事、魏のスパイと蜀のの反スパイ組織との戦いを描く。主人公は蜀の反スパイ組織の現場トップ。上司の上司が諸葛亮になる。細部の描写が凄まじいが、基本的に創作らしい。しかしこれだけの組織とその運営がさもありなんとおもわせる。ただ、半分以上頭脳戦で、変化に乏しく、滅茶苦茶に面白いというほどではない。
    全500ページで200ページずつの2部構成。間に「間奏」100ページが入る。主人公が呉の武漢

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    2025年10月10日
  • 西遊記事変

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    主人公やその他の登場人物は俗世を離れた神仙であるはずだが、仕事を進める様子にとても共感できるという面白さがある。単純なお仕事小説ではなく、関係者の話からことの真相を明らかにしていく、というミステリ的な要素もあって飽きない。

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    2025年10月06日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    ネタバレ

    下巻読み終わりました。ラストはこうなのか…。

    太子が帝位を継ぐために期日までに北京に戻らないと…というストーリーで進んでましたが、下巻の3/4くらいで北京にたどり着いたんですよ。え?着いちゃったけど、この後どうなるの??と思ったら、もう一捻りがありましたね。

    伏線の復讐劇なのですが、大切な人が理不尽なことで亡くなったので復讐するという流れはまぁ分かるのですが、家族でもないようなので、そこまで人生と命をかけてまで??とちょっと首を捻ってしまったのが一つ。あとは亡くなったことに関わった者は全て殺す流れで復讐を進めるのですが、え?そのレベルの関わり度合いの人まで殺す必要あります??という感じで極

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    2025年09月08日
  • 宇宙墓碑 現代中国SFアンソロジー

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    中国SFの多彩で多才なこと。少し抽象的・現代的なテーマのものが多かったが、ゾンビとの愛を描く阿チュエ『彼岸花』と、タイトルからして心躍る江波『宇宙の果ての本屋』がよかったです~。

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    2025年08月03日
  • 両京十五日1 凶兆

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    2025.5 中国の人は史書の引用が好きですね〜
    小説曹操や三体と同じで読みにくいったらありゃしない文章だけれど展開が早いのでどんどん読み進みました。

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    2025年05月16日
  • 西遊記事変

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    「西遊記」をベースに、その西遊記の裏側を描く。
    玄奘を西方に旅立たせ、数々の苦難に遭遇させようとするのは仏祖(仏教側の祖、つまりは釈迦?)と、道教の世界の仙人たちの意思であり、その苦難も彼らが全てお膳立てをしており、玄奘も孫悟空、猪八戒、沙悟浄の三弟子もその筋書きを知っており、進んでいくという、なんかテレビドラマ制作みたいな建て付け。
    「西遊記」という作品をちゃんと知っていればもっと楽しめるのでは?と思う。

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    2025年03月22日