ぼくはねこの管理人 浪漫荘おもいでダイアリー

ぼくはねこの管理人 浪漫荘おもいでダイアリー

770円 (税込)

3pt

4.0

川越市にある古い木造アパート「浪漫荘」。
その管理人の孫である漫画家志望の門脇暖(だん)は、祖母・門脇ちえが亡くなってしまったために管理人となった。
近々取り壊すことになるだろうと両親に言われているが、祖母の思い出の浪漫荘をなんとか立て直したい。
そう思う一心から、自らの夢を追いながら管理人として働きはじめた。
その浪漫荘には、祖母の飼い猫だった「ちっちゃいのすけ」が遺されていた。
ハチワレの黒猫で、足だけが白いいわゆる「靴下猫」だ。
話しかけるとまるで話が分かるようなそぶりをする「ちっちゃいのすけ」だが、まさか本当に分かっているはずはあるまい。
そう思いながら、暖は自身の悩みを打ち明けたりしてみるのだった。

* * *

ぼくの名前は「ちっちゃいのすけ」。
「浪漫荘」という古いアパートに住んでいる猫だ。住人たちには「ちーちゃん」と呼ばれながら暮らしている。
管理人のおばあちゃんが突然病気で亡くなってしまい、ぼくはひどく悲しんだけれど、
住人のみんなと亡くなったおばあちゃんのことばに支えられ、今もなんとか暮らしている。
そんなところに、新しい管理人がやってきた。
頼りない青年で、おばあちゃんの代わりなんかつとまるわけないのは承知だけど、実は助けてもらった過去がある。
その恩に報いるために、この縄張りを守る手伝いと、らくがきばかりする夢を追いかける手助けをしてやろうと思う。
住人たちはいろんな事情を抱えてここにいるけど、果たして暖は一人前の管理人になれるだろうか?

* * *

「浪漫荘」に暮らす暖と住人たち、そして人のことばが分かる猫の「ちっちゃいのすけ」が贈る、
過去の悲しみを乗り越え、今を生きる強い気持ちが湧き上がる、温かな連作短編集。

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ぼくはねこの管理人 浪漫荘おもいでダイアリー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    浪漫荘の猫、ちっちゃいのすけがとにかく可愛い!
    ヒトの言葉を理解してくれている。
    ま、猫さんゆえに、ちょっと勘違いしちゃってるところもあるんだけど、それもまた可愛くて愛おしい。
    ちえさんや、暖のために一生懸命なんだもの。
    (猫ゆえになんか違うよ?なところもあるんだけど、そこがまた、以下同文w)
    ちえ

    0
    2025年01月29日

    Posted by ブクログ

    短編小説を読み続けているような感じ
    猫がちゃんと脇役でいた。
    みんなの青春時代をちょっと覗き見みたいな感じかな。

    0
    2025年03月19日

    Posted by ブクログ

    祖母が亡くなった後、漫画家志望のだんが、管理人としてやって来た浪漫荘には、祖母の飼い猫だった「ちっちゃいのすけ」が遺されていた。
    人のことばがわかる「ちっちゃいのすけ」は、浪漫荘を守るだんを手助けをする。
    川越、猫、木造アパーㇳ、いろんな事情を抱える住人。もう少し続いて欲しい。

    0
    2025年02月24日

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