まさきとしかの作品一覧
「まさきとしか」の「あの日、君は何をした」「完璧な母親」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「まさきとしか」の「あの日、君は何をした」「完璧な母親」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
警視庁捜査1課に異彩を放つ刑事がいる。三ツ矢秀平。殺人犯捜査第5係。
痩せてひ弱そうな身体。微笑みにも悲嘆にも見える細い目と口もと。癖毛で額が隠れるほど伸びた前髪。警官というよりは学者のような風情だ。
そして、図抜けた洞察力と記憶力を持ち、納得いくまで考え抜くという三ツ矢のスタイルから、人は彼を「パスカル」と呼ぶ。シリーズ3作目。
◇
中野区東中野のマンションで女性が血を流して倒れているという通報を受け、戸塚署の田所岳斗が先輩刑事の池と現場に駆けつけたのは、3月5日午前10時過ぎだった。
通報した宅配業者から事情を聴き取り、鑑識到着まで現場を見て回った岳斗は、
Posted by ブクログ
シリーズ3作目
一番面白かったです。
まさきとしかさんは、これからも追っていきたい作家さんです。
印象に残ったフレーズ
『子供の頃からずっと不思議だったのですよ。
母親は常に完璧を求められるのに、父親はそうではない。むしろ、子供を引き取っただけで、いえ、もっと言うと子育てをするだけで賞賛される。
どうしてなのだろう、と。
僕は母子家庭で育ったのですが、弁当をからかわれたり、気の毒がられたりしたことがありました。
冷凍食品やスーパーの惣菜を詰めたとわかるものばかりでしたし、購買でパンを買うことも多かったですから。
母親の手抜きだとか、愛情不足などと言う人もいました。でも、もしこれが父親の弁当だ
Posted by ブクログ
いつまでも余韻が残る本でした。
宝子の母の
「偽善でも悪よりは善のほうがいい」
という考え方に共感した。
そして、
「ふりをする」「全力で演技をする」「もしかしたらいつか本物になる時が来るかもしれない」
そう思って宝子を育てた母の生き方を、私は素敵だと思う。
事件をきっかけに、そして愛里の存在によって、自分の子供時代を追体験し、宝子はしっかり愛されて育ったと実感した。
「愛里のことが大好きで大切にしてくれる人がママなの、それは愛里が決めていいの。血がつながっているとかつながっていないとかは関係ないの」と子供に言いつつ、自分自身にも語りかけている。
何だか心がホッと温かくなった場面でした。