まさきとしかの一覧
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ユーザーレビュー
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自分も女であることの
恐ろしさと尊さがないまぜになっていく
共感したくないのに心のどこかで共感できる
湿気の多い日陰の中で行われる女性だけの不幸せ選手権
もう
まさきとしかさんの泥沼にハマって抜けられませぬ
Posted by ブクログ
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変わり者刑事三ツ矢と子犬系刑事岳斗くんのBL臭漂う素敵バディなパスカルシリーズ第二弾。
前作「あの日君は何をした」は、接点の無いはずの二つの事件が繋がる交差ミステリーだったが、本作でもその特徴は引き継がれている。
今回は、素敵バディ所轄内で起きた「ホームレス女性殺害事件」そして、約二年が経過する所
...続きを読む轄外の未解決殺人事件がそれに当たる。皆様が詳しく説明して下さっているのであらすじは省かせていただく。
今回三ツ矢の飄々ぶりは、開幕早々アクセル全開だ。「わからないから知りたいのです。」鋭過ぎて意図が掴めない着眼点に翻弄されるチワワ系メン...岳斗くんに萌えつつ、私の体内では同情と好奇心という最高のブレンドが出来上がっていた。
三ツ矢が岳斗に「どう思いますか?」と問う度に私も背筋が伸び、自身の言葉よりも「バカだと思われたくない」と正解の答えを探す岳斗と同様、三ツ矢の発言を理解出来ていない事を誰に知られる訳でも無いのに口を閉ざすことによって読者としての羞恥を必死に隠そうとしていた。「どう思いますか?」の度に目を泳がせながらコーヒーを口に運ぶ頻度が増えていたと思う(笑)
毒親...幸せ自慢...生活保護...女のトータルレベル
と、ワードを並べればお世辞にも斬新さがあるとは言えないし、「THE イヤミス」と言わんばかりのセットリストに感じる。と言いながら、前作にて想像とはまるで違った衝撃体験をしたはずなのにまた同じ固定概念に縛られるのだからやれやれ人間とは...、と言うより私の単細胞具合につくづく呆れてしまった。勿論、この固定概念の城門はしっかりと松風に跨る慶次さながらの勢いで突破された。悦。
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嫌悪と慈愛の天秤が絶妙だ。二つの殺人事件は紛れもなく憎悪と嫌悪が起因となっているのに、その二つを繋げる糸は優しさに包まれていた。それは悲しくなる程に。
何かを恨み、憎しみ、妬み、絶望的になっても、その全ては過程なのだ。終わる時こそ笑っていられたらそれで人生は「幸福だった」と胸を張れるような気がする。そして残された人に「あの人は幸福だった」と信じて貰えたらそれは確信に変わるのだろう。
作中にも使われた有名なネイティブアメリカンの名言、【あなたが生まれた時、周りの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。だからあなたが死ぬ時は、あなたが笑って、周りの人が泣くような人生を送りなさい】
まるでこの語尾に、「そして貴方は幸福だったと、周りの人を幸福にしなさい」...なんて、続くかのようだ。しっかり心に留めておきたい。
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「人の人生が悲しく理不尽な終わり方であっていいわけがない。」
「可哀想だと決めつけるのはその人に対して失礼ではないでしょうか。」
三ツ矢の放つ「命」の言霊は常に様々な場面で放たれており、さながらボディブローの様に心にジワジワと効いてくる。
「沢山の人が死を慎み悲しんでいる。それもまた人生が豊かであったことを物語っているのではないか。生まれてきて良かった、いい人生だったと思って欲しい。そう願うのはおかしい事ですか?」と問い掛けるその言葉はフィニッシュ左アッパー。久々のハタヂブー...ではなく今回は涙腺の堤防が崩れ去った。ナミダブーである。
彼女が最後に見た景色をいつか私も見てみたい。私の最後の景色は何色だろう、美しくなくて良いから暖かいものであって欲しいなぁ。
解説の言葉を借りますが、この作品は「イヤミス」ではない。名付けて、
「知らなくてはならなかった大事な何かを手渡してくれる....ミス」!(盗作の上に語呂が悪い)
Posted by ブクログ
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一気に読み切りました。
単なる刑事ものかな?っと思いましたが、作品の中の一人一人の生き方を丁寧に扱っていて、事件を解決するよりも、ヒューマンドラマのように感じました。
そして、刑事さんたち……。シャーロックホームズとワトソンくん。
そんなイメージでした(笑)。
写真を投稿して、世間からのいいね!
...続きを読むの評価を生きる糧にしているママ友がいたけれども、素敵なランチ。
優しい旦那様、賢いお子様。
なんて私の家庭は地味なんだ〜(笑)って、必死に真似して私も投稿したことが有ります。へへ。
めんどくさくなって、すぐに辞めましたが、写真を撮るために、ご飯が冷えるんじゃないか?ってくらい必死になっていた自分がバカバカしくなりましたよ。
みんなもちろん分かっていることですが、
生きるとは、瞬間瞬間の選択の羅列と、不意に舞い込む人生のイベント。
自分の選択で生きる方向が変わってしまうんだなぁって改めて思いました。
私の人生も残り半分。
スッと背筋を伸ばして、自分に恥じない選択をしながら生きていきたいです。
Posted by ブクログ
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久々のミステリー。
圧巻でした!ページを捲る手をどこで止めたらいいやら…隙間時間に読もうとか無理でした!
読み始めたら一気読みです。
今迄まさきとしかさんの小説は何冊か読んできましたが、どれもテーマにあるのは母と子、親と子、家族の関係性。
温かな小説の中には親子の絆みたいなものがとても綺麗に、純粋に
...続きを読む描かれているものも多いけれど実は親子関係ってそんなに綺麗な事ばかりではなく、親子だからこそ難しかったり、歪んでいたり、残酷だったりする事もある。
拗れてしまうと他人以上に扱いづらくなる…そんな家族の歪んだリアルな部分を目を逸らす事なく描いている…作者にはそんな印象を受ける。
本作も同様、家族や夫婦、親子の陰の部分が否応なく迫ってくる。
事件と共に人間の人生とは…辛い時、苦しい時こそ人はどうやって生きていくのか…心にドンとくるものがあった。
そう、ミステリーってやっぱり読後が重い。
展開の面白さ、駆け引きの面白さ、ミステリーの面白い部分ってたくさんあるんだけど、それと共にやっぱり人間の陰の部分が絡んでくるからミステリーは心の体力使います^^;
でも魅了されてまたミステリーを手にするんですよ…好きだから!
Posted by ブクログ
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うひゃあ、こんな終わり方か〜
あんまり好きな終わり方じゃなかったです
のわりに★5っていうね
途中何がどう繋がってどういう結末が待ってるんだろう?ってもう気になって気になって
積み上げ方がうまいなぁって思いました
それと、作中二組の母子が出てくるんですが、その母が息子に向ける愛情がとても醜悪に
...続きを読む感じられて…
取りようによっては無償の愛ともとれるんですが
そのあたりの見せ方もうまいなぁと
なんかモヤモヤが溜まっていく過程がね
登場人物それぞれがたくさんの「なぜ」を抱えていて、読者にも「なぜ」がどんどん溜まっていって
最後に一気に「なぜ」が解消され、たのかどうかよくわからないあるいは新たな「なぜ」が生まれたのかも
Posted by ブクログ
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