まさきとしかのレビュー一覧

  • あの日、君は何をした

    Posted by ブクログ

    まさかこんなに夢中になる本とは思わず。ページが減る度に読み終わる寂しさも同時に。
    こんな展開になるとは。母親の愛を感じ、間違った方向にも行くことがある。でも元を辿ると愛なんですよね。

    0
    2025年12月07日
  • スピーチ

    Posted by ブクログ

    めっちゃくちゃ面白かった
    読み手を飽きさせないストーリー展開、二転三転する話にドキドキしながら最後の最後までよく考えられた作品だと思います
    これは映像化したらぜったい面白くなるやつです

    0
    2025年12月06日
  • あなたが殺したのは誰

    Posted by ブクログ

    「わからない」をトコトン捜査し、あらゆる可能性を排除しない男、みたび。
    500ページ超えてましたが、まさきさんの読みやすい文章力と、展開力の良さで没頭した読書時間でした。全く関わりそうのない二つの事件が並行して描かれるので、最初はごちゃごちゃしますが、話が進むにつれて、ガチッとからんでいきます。

    ただタイトルを忘れていました。
    『あなたが殺したのは誰』。
    えっ!誰?

    「あなたを」ではなく、「あなたが」なんですよね。
    ラスト3部の後半の疾走感はすばらしい。
    2転3転する後半は、やはりまさきとしかさんですね。油断してたわー!って。

    みんな呪いにかかったような辛い人生にみえますが、やはり毒親達

    0
    2025年12月05日
  • スピーチ

    Posted by ブクログ

    札幌市の川岸で女性の遺体が発見された。その遺体の両目には黒い粘着テープが貼られていた。8年前にも隣の江別市で同じように両目に黒い粘着テープが貼られた女性の遺体が発見されており、犯人は未だ逮捕されていなかった。同一犯なのか、1か月前に澄川警察署刑事第一課強行犯係にに異動してきた天道環奈は、とっつきにくい強面の上司緑川ミキと犯人を追っていく。

    ずっと読みたいと思っていたまさきとしかさん、初読み。
    とても読みやすい文章で、ぐいぐい引き込まれた。物語が二転三転していき、最終的にそこに落ち着くのかって言う犯人だった。

    歪んだ我が子への愛。妄想癖のある隣人。
    執着深い人たちがたくさん出てきて、ちょっと

    0
    2025年12月01日
  • あの日、君は何をした

    Posted by ブクログ

    まさきとしかさん、初めましての作家さんです。
    ミステリのおすすめ作品でよく紹介されていたので、この田所三ツ矢コンビ作品3冊購入しました。ほぼ一気読みで、有意義な休日を過ごせて感謝です!

    ざっくりな展開としては、15年前の容疑者逃走事件にまつわる事故と、15年後に起こる殺人事件にどんな繋がりがあるのか?というオハナシ。

    全体として、家族・親と子の関係、愛情からくる
    ドロドロな展開が続くのですが、展開が意外と早いので読みやすく、先へ先へと進んでいけます。

    刑事三ツ矢さんが、ググッと!犯人の心を掴むあたりは、普通に良かったのですよ。
    ⭐︎4つくらい、楽しめたんです!

    そこからのラスト7ページ

    0
    2025年11月28日
  • あなたが殺したのは誰

    Posted by ブクログ

    次から次へと死人が出る鐘尻島。まるで「呪い」があるかと思わされるほどの悲劇的で救われない展開で、暗い気持ちにさせられる。そこには、各登場人物が目の前の人を救えなかった後悔とやり切れなさがついてくる。そんな感情移入をさせられるような描写がまた良い。
    その呪いのような悲劇は、三ツ矢、岳斗タッグが関係者の言動を解いていくと、想像もしていなかった真相が明らかになっていく。誰が悲劇の始まりを起こしたのか、誰が一番悪いのか…そんな価値観も壊され、わからなくなっていくところに、もどかしさを感じながら読み進めた。

    受け手の憶測が織りなす悲劇の連鎖の物語にやりきれない想いで、始終重くてどんよりとした気分になっ

    0
    2025年11月23日
  • レッドクローバー

    Posted by ブクログ

    反転の瞬間、背筋がゾクっとした。
    こういう人ほど、潜む狂気は凄まじくて恐ろしい。
    女たちの怒り恨みの連鎖が壮大で、何度も驚かされ、鳥肌が立ちました。

    0
    2025年11月21日
  • あの日、君は何をした

    Posted by ブクログ

    まさきとしかさん初読みでした。
    2部構成で、第1部が盛り上がってきた!と思ったところで第2部に突入し、それも時は15年も経ってしまう。登場人物もガラッと変わってしまい、ついていけない感じがありましたが、どう繋がっていくんだろうとワクワクしながら読み進めました。ミステリーなので多くは語れませんが、伏線回収が素晴らしい!

    妄執に囚われる母親達が怖いけどでも切なく悲しい。

    0
    2025年11月14日
  • スピーチ

    Posted by ブクログ

    まさきとしかさんの初読み。
    凄くいい内容でした。

    家族ミステリー。先が読めない展開も良かったのですが、登場人物のそれぞれの"物の見方"が違う点が非常に良かったと思います。個人的に好感が持てる作品でした。「幻冬舎」さんから出てるミステリーは、読みごたえのある作品が多いように感じます。

    0
    2025年11月13日
  • 彼女が最後に見たものは

    Posted by ブクログ

    三ツ矢・田所シリーズ2作目。

    中盤くらいから非常に面白かった。
    刑事モノとしては容疑者Xばりの面白さ。

    2つの殺人事件が進み、色々混ざっていく後半は周りの音が聞こえなくなるほど没頭してしまった。
    郁子がなぜホームレスになったか、記憶喪失になったのはいつからなのか、どうして目撃情報がないのかと言った視点や、なぜ殺されたのか、というのが終盤一気に一つにつながる。

    最後の一文で救われた気持ちになる。とても良い終わり方だった。

    0
    2025年11月13日
  • 彼女が最後に見たものは

    Posted by ブクログ

    変わり者の三ツ矢刑事と、田所刑事コンビ第二作。
    ホームレスの女性がクリスマスの夜に殺された。目撃情報に乏しく、捜査は難航するが、生活保護の申請窓口の男が殺害された事件の指紋と死亡女性が一致することがわかる。誰が生活保護係の男を殺したのか。ホームレス女性殺害と関連があるのか。調べていくうちに複雑な人間関係が浮かび上がる。

    正直なところ、またいつもの殺人事件だろうなと思いながら読んでいましたが、最後まで読んでみんな頑張って生きてるんだなぁと思いました。
    今のところ今月の小説第1位です。

    0
    2025年11月05日
  • スピーチ

    Posted by ブクログ

    デビュー作から追い続けているまさきとしかさん。
    2020年刊行の『あの日、君は何をした』で心掴まれたが本作も読み応え十分。

    三件の殺人事件が発生、殺人犯の母の手記が合間に挟まれる事で、犯人が予想可能な状態で物語は進んでいく。

    真実を追い求め地道な捜査を続ける二人の女性刑事から目が離せない。

    完璧なミスリードにまんまと騙され、タイトルの意味を知った瞬間やるせなさが募る。

    犯人の心情を全く理解出来ないわけではないけれど、犯した罪の重さを想うと同情の余地はない。

    母子の凄まじいまでの愛憎を描き切った渾身のまさきミステリー。

    0
    2025年11月03日
  • 彼女が最後に見たものは

    Posted by ブクログ

    感情が揺さぶられる読書体験だった。良い。。

    登場するのは、家族の死や、不倫、離婚、リストラ、不妊、満たされない承認欲求などなど…家庭に起きるさまざまな悲劇に直面した家族。そして悲劇をきっかけに家族が壊れていく。加えてそういう時には、本人の内なる憂い(悩み、苦しみ)と、他人から見える状況にはギャップがあるもので、それが負の連鎖となり更なる悲劇をうむ。
    そんなどうしようもなく報われない状況であっても、ある人が抱える想いや真相が明かされる時に、それぞれの人物に希望の光が当たり心が解放されることもある。ラストは、切ないながらも暖かさも感じさせてくれるような描写もあり感動させられた。ミステリー作品とし

    0
    2025年11月01日
  • スピーチ

    Posted by ブクログ

    川岸で発見された女性の遺体には、目に粘着テープが貼られていた。
    八年前にも同じような未解決殺人事件があり、関連性があるのか…事件を捜査するのは50歳の緑川ミキと刑事課に配属されて間もない天道環奈である。

    捜査を追う刑事に隣りの家の主婦が、母子で暮らすひきこもりの息子が怪しいと言う。

    間に挟まれる殺人犯の母が綴る手記が、その母のものなのか…

    まさか同じひきこもりの息子を持つ似たような母子が近くにいたとは…。
    なりすましを演じていたのか…。

    何度かこれで幕引きなのか、と思ったが予想外の人物が…

    エピローグの5行がなんとも言えない。
    初公判で犯人はどんなスピーチをするのか。


    子どもの気

    0
    2025年11月01日
  • あの日、君は何をした

    Posted by ブクログ

    三ツ矢&田所刑事第一弾。高校に合格した日、翌朝深夜に彼は亡くなった。逃亡した連続殺人犯の指名手配で、警察官の配備が厳しい日だった。なぜ息子は夜中に家を抜け出したのか、母はどれだけ考えてもわからない。鍵は彼女を名乗る子にあるように思われた。

    0
    2025年10月28日
  • あの日、君は何をした

    Posted by ブクログ

    新聞広告に惹かれ手にとった初読みの作家さん。息子の大樹が連続殺人事件の容疑者に間違われて事故死。平凡な母親として暮らしていたいづみの生活は一変する。15年後、若い女性が殺害され不倫相手の百井辰彦が行方不明に。三ッ矢と田所の刑事コンビが捜査を進める中、二つの事件の関わりが明らかになっていく…。母親の妄執と過去の事件の真相が鍵。

    0
    2025年10月23日
  • あなたが殺したのは誰

    Posted by ブクログ

    三ツ矢&田所刑事第三弾!とはいえ、私はこの作品から入ったので、1&2弾は後ほど読むこととする。
    北海道の離島、鐘尻島でバブル時代に大規模リゾート開発がなされるはずだったが、バブルとともに計画は中止。そのために人生設計を狂わされた島民たちの物語。

    0
    2025年10月22日
  • あなたが殺したのは誰

    Posted by ブクログ

    中野で起きたシングルマザー殺人事件と、30年前の北海道の小さな島での不審な事件の数々
    一見まったく関係のなさそうなふたつのエピソードが、後半で交わるだけでなく、想像もつかなかった展開に終始どきどきしっぱなしでした
    島の不穏な空気の描写や、母娘の愛憎劇はさすがとしか言えません
    面白かったです

    0
    2025年10月19日
  • スピーチ

    Posted by ブクログ

    母親の歪んだ執着が生み出した嫉妬と狂気。現実にありそうだと思わずにいられない。他人の心の内など簡単に理解できるものではないとつくづく感じた作品でした。抱える闇と悲しみ。肉親への憎悪と戦う苦しみ。我慢の一線を超えた時人はタガが外れた行動に走るのか?それは誰にでも起こりうることなのか。世界に入り込んで一気に読み終えた作品です。

    0
    2025年10月17日
  • 彼女が最後に見たものは

    Posted by ブクログ

    明けない夜はないとか、神は乗り越えられない試練は与えないとか、つらいときは逃げていいとか。何も知らないからだ。他人ごとだからだ。ー逃げたくても逃げる場所がない。
    そんなぎりぎりまで追い詰められた人間に向ける作者の視線はどこまでも優しい。
    と、解説にあったがまさにそれ。
    ミステリーなのに、涙がこぼれた。
    護られなかったものたちへを読んだ時の、あのやるせない思いと同じものを感じた。

    必ず映像化されるだろう。その時、三ツ矢と田所のバディを誰が演じるのか、想像するだけで楽しい。
    三ツ矢は背が高くてヒョロ、あまりイケメンだと違う気がするから柄本佑辺り。田所は誰でもイケる。

    0
    2025年10月16日