まさきとしかのレビュー一覧

  • ある女の証明

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    同性のウケは悪いのに、異性の心を捉えて離さない女というのが世の中にはいます。彼女とつきあいはじめると、周囲の誰もが「やめておけ」という。どうしてこんな女を住まわせてしまうんだろうと思うけれど、騙されているかもしれないと承知のうえで、明かりの灯った部屋を見て涙が出そうになったという男の気持ちを考えました。幸せかどうかは他人が決めることじゃないもんなぁって。

    各章の冒頭に三面記事が掲載されています。その記事中で事故死したりトラブルに巻き込まれたりした人物の視点で語られる章仕立て。「喜和子」という女性についてさまざまな人が語るのかと思いきや、そうではない。ただそこに喜和子を感じる要素が何かしら含ま

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    2020年07月06日
  • 熊金家のひとり娘

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    ネタバレ

    母に人生を翻弄された母娘の物語。

    第一章 1971年 北の小さな島
    第二章 1992年 霊園からの脱出
    第三章 1995年 四次元冷蔵庫
    第四章 2010年 ペテン師と鮑の神様
    終章  最後の手紙

    北海道の島で育った一子は、母を失踪で亡くし、祈祷師の祖母に育てられた。

    祈祷師の家代々、女の子が継承し、女の子を生むことを定めとした呪縛から逃げ出した一子。

    しかし、一子も娘二人を授かるも、同じように子供たちも一子の呪縛から逃げられないでした。

    やがて家庭は崩壊し、一子は失踪してしまうが、娘たちは後々真相を知る。

    誰にでもある母性の強く、醜いエゴみたいなものが、人生を狂わせる。


    初め

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    2020年06月04日
  • いちばん悲しい

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    プロローグですでにわくわく。人の不幸は蜜の味というのは本当だなと思うと同時に、こんなにわくわくしている自分が嫌になる(笑)。タイトルとジャケットも秀逸。

    雨の夜の刺殺体。被害者は男性で、どう見ても怨恨。うだつの上がらないサラリーマンなのに浮気していたことが判明。しかも不倫相手は彼が離婚調停中だと信じていたうえに偽名を使われていた。妻は冴えない夫に浮気する甲斐性があるとは夢にも思わず。

    どろどろです。妻と愛人ほか誰にも共感できません。好きになれそうな登場人物といえば女性刑事ぐらい。コンビを組むのは暴言だらけの男性刑事ですが、シリーズ化でもされたらこのコンビは意外に良くなるかもと思えます。

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    2019年12月02日
  • いちばん悲しい

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    母がしんどい系イヤミス。
    親が子に無償の愛をそそぐなんて嘘っぱちだ。子はいつだって親を愛したいのに。

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    2019年10月17日
  • 玉瀬家、休業中。

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    家族のあり方を独特の視点で描いていた。家族だからとわかり合えるとは限らない。家族だからとはいえ、所詮は他人。何を考えているのかなんて本当はわからない、確かにその通りだなぁと思った。

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    2019年01月05日
  • 玉瀬家、休業中。

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    離婚した澪子はパニック障害を発症し闘病中の姉香波と一緒に母が一人暮らしをする実家に帰った。
    時を同じくして、行方不明だった兄も帰ってきて、引きこもっていた。
    40代、妙齢の兄妹と母の4人暮らしが始まった。

    不思議な話。
    でも、こういう家族はきっといると思わせるリアル感もある。
    澪子のウジウジした感じは好きになれないけれど、家族の元で少しずつ再生していく様に、期待が持てそうな予感を感じた。

    青空を見上げて、素直に気持ちいいと思える人で私はいたいと思う。

    それにしても、ノーリー、話し方バカボンのパパみたいだった…

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    2018年10月24日
  • 熊金家のひとり娘

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    田舎のくだらない風習の呪縛のせいで苦しまなければならない娘達が不憫でならない。
    馬鹿げてる(︶^︶)好きなように生きて欲しい。

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    2018年08月24日
  • 完璧な母親

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    大事な我が子を突然亡くしたら?自分の子と他人の子が同時に危ない目に遭っていたら?いいお母さんて何?親が恐れる事態や悶々とした案件に心が掻き乱され考えさせられる。「自分の子供を守るために仕方なかった」は母親ならではの本音。そこを否定できないある意味物凄く怖い本だった。
    育てられる側の悲しみがこもった「母親って自分に都合よく考える生き物だよな」の涼太の言葉も忘れ難い。
    真相が分かっても、大切に思うがゆえに誤り愛するがゆえに壊してしまう母親の危ういバランスの愛の上で親子関係は続く。永遠に答えが出ない関係なのだろう。

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    2022年08月23日
  • あの日、君は何をした

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    過去の事件とキレイに繋がって感心
    動機も気が狂ってる前提であれば納得

    登場人物が狂い方があまりにも不快で、
    この作品のような人と関わることのない自分の人間関係は恵まれてるのかもしれない

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    2025年12月02日
  • スピーチ

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    目に黒テープを貼られた女性の遺体が発見され、8年前の事件との関連の有無も示唆される。
    犯人を追う個性的な刑事たちの犯人に迫る様子と、歪んだ愛情を持つ母親の手記で話が進む。
    予測がつかない展開を楽しめたけど、それぞれが抱える心の闇がしんどいなと思った。

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    2025年11月27日
  • あの日、君は何をした

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    うーん、うーん。すごく読みやすくてサクサクと読んだ。終始暗い。色々繋がっていく過程は面白かったが、頭のおかしな人が多くて、少し現実離れしすぎてしまった。

    最後は、また頭のおかしな人が増えただけで、私は無しだったなぁ〜。うーん。

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    2025年11月24日
  • スピーチ

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    ある母親の視点で綴られる手記パートと、異色の経歴をもつ緑川ミキ警部補と組む、新人刑事・天道環奈の視点で語られる捜査パートから構成されている。

    途中まではあるあるだなと思っていたが、真犯人の正体にはびっくりした。

    思ったことをうっかり口に出してしまう環奈は刑事向きではないように思え、彼女視点の部分はもどかしい。
    一方、緑川も、彼らが属する東雲班の他の面子もくせ者揃いなので、これ一作ではもったいない。シリーズ化あるかな。

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    2025年11月23日
  • スピーチ

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    歪んで歪み過ぎてる母親の愛情?が………………

    川岸で見つかった女性の遺体。そこから話は……………
    最後まで犯人は………………

    まあ誰もが自分に都合のいい想い、考え持ってはいるが
    行動に移す!移さない!で分かれ目が待っている。。。

    イヤミス………………お久しぶりでした^_^

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    2025年11月19日
  • あの日、君は何をした

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    前半の話と後半の話がどうやって繋がるのか気になりながら読んだ。
    色々と予想しながら読み進めてたけど、まさかそこが繋がるなんて……

    自分の子供が亡くなった経験がないからこの母親たちの気持ちは全然わからないけど、
    あまりにもひどすぎるので、母親たちの行動についてはすごくムカムカした。
    改めて考えると登場人物やばい人多かったな。

    警察コンビはいいコンビなので次の作品も楽しみ。

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    2025年11月17日
  • スピーチ

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    『スピーチ』ねぇ…

    はい、まさきとしかさんである
    どうやら母と子を描くというのがまさきとしかさんの得意技らしい
    そして変人刑事とちょっぴり足手まといのバディというのも得意技らしい
    ちなみにわいの小学生のときの得意技は投げっぱなしジャーマンスープレックスin市民プールである
    水の浮力を利用して貴之を持ち上げるのだ
    ちなみ貴之は今学校の先生をしている
    個人情報保護法!

    話を戻す

    それにしても、人物造形がエグい
    新米刑事環奈がマジ使えん
    「なんでも聞くんじゃねーよ!」と思わず説教したくなる
    「少しは自分で考えなさいよ」と
    正直職場にたまにいる困ったちゃんだ
    ほんとに何でも聞いてくる人いるよね

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    2025年11月09日
  • スピーチ

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    思ってたのと、期待していたのと違った。なんか回りくどい。
    どの登場人物にも感情移入できなかった。大した驚きもない。
    先入観持ってそれを正解と思い込んじゃダメだなとは思った。

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    2025年10月28日
  • ある女の証明

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    2025/10/28
    ある女の証明
    まさきとしかさん

    きわこのこと。改題。

    なんか?読んだことあるかなーと思いながら、
    最後まで読み切り、解説を読み、
    なるほど、きわこのこと。の本、読んでた!

    第五章まで新聞記事に沿って話が進む。
    すべて、貴和子。に繋がる。
    怖い。イヤミス。
    でもおもしろい。
    しかし、
    最後の意味がわからない。
    難しい本でした。

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    2025年10月28日
  • スピーチ

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    ネタバレ

    2025/09/23
    母親が中年の引きこもり息子を心配する日記。
    その家の隣に住むクレーマーの主婦。
    北海道で起きた3件の殺人。
    捜査に当たる、寄り添い型刑事の天道環奈と上司の緑川ミキ。目の前の母親と息子の組み合わせにそっくりなペアがもう一組いたなんて!この事件の真相を解明した緑川の過去。愛情からおかしな歪みへ…みんな狂ってる、そんな登場人物ばかりでした…予想の斜め上を行くストーリー。

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    2025年10月27日
  • スピーチ

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    ネタバレ

    プロローグから重いから、どんどん惹かれてあっという間に読み終わった。
    小説なんて重ければ重いだけいいですからね。

    母親の手記は胸がギュッとなる。
    (ほぼ嘘で安心したほど)
    自分にもやっと1歳になった息子がいて、こういうテーマの小説を読むたびに、毒親の境界線ってどこなんだろうとか色々病んでしまう。

    小清水くんは結局どこいったんだよ。

    緑川シリーズ続いて欲しい!

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    2025年10月27日
  • あなたが殺したのは誰

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    3つの事件がら全く別物だと思ってたらまさかと繋がりがあって、それが別の話のことと時間軸が違っててこれはやばい頭が柔らかくなった気になりそう

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    2025年10月26日