まさきとしかのレビュー一覧

  • 大人になれない

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    ネタバレ

    心の奥底がチクチクする本です。
    文体は軽めですが、内容はヘビーですね。

    他の居候者に対しお互いが疎ましく感じているような描写はありつつ、なんだかんだ家族に近い関係性になっているように見えました。
    不器用ながらもそんな関係が形成されていく中、捨てた母親があんなにも軽い態度で帰って来ると…そりゃー「死ね」って思っちゃうかも…。

    得ると失うを繰り返し、大人になっていく事が人生なんですかね。
    大人になるとは何でしょうか。
    誰もがこのテーマに一生付きまとわれ、逃げられないと思います。
    …かくいう私も(笑)

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    2021年11月13日
  • ある女の証明

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    読んでいて、有吉佐和子 『悪女について』がちょっと浮かびました。
    キワコについて、いろいろな人が語る話。
    とくに、一つ目の話がいい。
    ワタシの読解力のせいか、消化不良の部分もあって、そこがもやもやするけれど、
    全部クリアにしない方がいいのかもしれない。

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    2021年07月29日
  • いちばん悲しい

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    ネタバレ

    殺人事件に関わる女性たちの悲哀。
    書き下ろし。

    プロローグ
    第一章 残された女
    第二章 姿なき悪意
    第三章 忘れたい出来事
    第四章 かわいそうな母親
    第五章 いちばん悲しい
    エピローグ

    妄想癖が激しい佐藤真由奈の不倫相手・戸沼暁男が殺される。暁男の妻・杏子は真由奈の思い込みによる行動で残された母子の生活がめちゃくちゃに。

    捜査する所轄刑事の我城薫子と本部の梶原は、戸沼家族が参加していたキャンプで、女の子が事故で亡くなっていたことを知り、遺族の渡瀬川邦一、瑠璃夫妻に接触する。

    瑠璃の生い立ちが明らかになるにつれ、疑惑の目を向けていく捜査陣。

    それぞれが「自分が正しい、可哀想」と被害者感

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    2021年05月30日
  • 玉瀬家、休業中。

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    バラバラな家族なのに、なんか憎めないそんな面々の物語。

    シングルマザーの家庭に育ち、夫の浮気を機に離婚し、上京し病んだ姉・香波さんと札幌の実家に出戻りした澪子。

    母は強烈なキャラで、人の気持ちなど汲むようなことはなく、ズバズバとものを言う性格に、耐えられず出て行った澪子としては、不安の日々が始まる。

    しかし長年行方知れずだった兄・ノーリーが帰ってきて、彼の自由な生き方に触れる度に、澪子は変わっていく。


    「家族なんて所詮他人の集まり、個人」という独特な母の考えが、生きる力を呼び覚まし、また家族である以上に絆を感じさせてくれる。

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    2020年07月25日
  • ある女の証明

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    ネタバレ

    同性のウケは悪いのに、異性の心を捉えて離さない女というのが世の中にはいます。彼女とつきあいはじめると、周囲の誰もが「やめておけ」という。どうしてこんな女を住まわせてしまうんだろうと思うけれど、騙されているかもしれないと承知のうえで、明かりの灯った部屋を見て涙が出そうになったという男の気持ちを考えました。幸せかどうかは他人が決めることじゃないもんなぁって。

    各章の冒頭に三面記事が掲載されています。その記事中で事故死したりトラブルに巻き込まれたりした人物の視点で語られる章仕立て。「喜和子」という女性についてさまざまな人が語るのかと思いきや、そうではない。ただそこに喜和子を感じる要素が何かしら含ま

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    2020年07月06日
  • 熊金家のひとり娘

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    ネタバレ

    母に人生を翻弄された母娘の物語。

    第一章 1971年 北の小さな島
    第二章 1992年 霊園からの脱出
    第三章 1995年 四次元冷蔵庫
    第四章 2010年 ペテン師と鮑の神様
    終章  最後の手紙

    北海道の島で育った一子は、母を失踪で亡くし、祈祷師の祖母に育てられた。

    祈祷師の家代々、女の子が継承し、女の子を生むことを定めとした呪縛から逃げ出した一子。

    しかし、一子も娘二人を授かるも、同じように子供たちも一子の呪縛から逃げられないでした。

    やがて家庭は崩壊し、一子は失踪してしまうが、娘たちは後々真相を知る。

    誰にでもある母性の強く、醜いエゴみたいなものが、人生を狂わせる。


    初め

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    2020年06月04日
  • いちばん悲しい

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    ネタバレ

    プロローグですでにわくわく。人の不幸は蜜の味というのは本当だなと思うと同時に、こんなにわくわくしている自分が嫌になる(笑)。タイトルとジャケットも秀逸。

    雨の夜の刺殺体。被害者は男性で、どう見ても怨恨。うだつの上がらないサラリーマンなのに浮気していたことが判明。しかも不倫相手は彼が離婚調停中だと信じていたうえに偽名を使われていた。妻は冴えない夫に浮気する甲斐性があるとは夢にも思わず。

    どろどろです。妻と愛人ほか誰にも共感できません。好きになれそうな登場人物といえば女性刑事ぐらい。コンビを組むのは暴言だらけの男性刑事ですが、シリーズ化でもされたらこのコンビは意外に良くなるかもと思えます。

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    2019年12月02日
  • いちばん悲しい

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    母がしんどい系イヤミス。
    親が子に無償の愛をそそぐなんて嘘っぱちだ。子はいつだって親を愛したいのに。

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    2019年10月17日
  • 玉瀬家、休業中。

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    家族のあり方を独特の視点で描いていた。家族だからとわかり合えるとは限らない。家族だからとはいえ、所詮は他人。何を考えているのかなんて本当はわからない、確かにその通りだなぁと思った。

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    2019年01月05日
  • 玉瀬家、休業中。

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    離婚した澪子はパニック障害を発症し闘病中の姉香波と一緒に母が一人暮らしをする実家に帰った。
    時を同じくして、行方不明だった兄も帰ってきて、引きこもっていた。
    40代、妙齢の兄妹と母の4人暮らしが始まった。

    不思議な話。
    でも、こういう家族はきっといると思わせるリアル感もある。
    澪子のウジウジした感じは好きになれないけれど、家族の元で少しずつ再生していく様に、期待が持てそうな予感を感じた。

    青空を見上げて、素直に気持ちいいと思える人で私はいたいと思う。

    それにしても、ノーリー、話し方バカボンのパパみたいだった…

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    2018年10月24日
  • 熊金家のひとり娘

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    田舎のくだらない風習の呪縛のせいで苦しまなければならない娘達が不憫でならない。
    馬鹿げてる(︶^︶)好きなように生きて欲しい。

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    2018年08月24日
  • 完璧な母親

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    大事な我が子を突然亡くしたら?自分の子と他人の子が同時に危ない目に遭っていたら?いいお母さんて何?親が恐れる事態や悶々とした案件に心が掻き乱され考えさせられる。「自分の子供を守るために仕方なかった」は母親ならではの本音。そこを否定できないある意味物凄く怖い本だった。
    育てられる側の悲しみがこもった「母親って自分に都合よく考える生き物だよな」の涼太の言葉も忘れ難い。
    真相が分かっても、大切に思うがゆえに誤り愛するがゆえに壊してしまう母親の危ういバランスの愛の上で親子関係は続く。永遠に答えが出ない関係なのだろう。

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    2022年08月23日
  • あの日、君は何をした

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    どうやって2つの事件が絡み合ってくるのか。
    いや、無理があるでしょ。
    なんなら一部と二部で全く異なる物語に展開?
    なんて思っていたらとんでもなかった!!

    同じ息子を持つ母親として、ここまで無条件に
    息子(子供)を溺愛できるものなのか。と
    タイプの違うふたりの母親と自分を比較してみると
    自分の母性の低さを感じさせられて凹む。
    また、追い打ちをかけるように
    普段なら号泣する場面でも(息子の心情を知る件)
    ドライアイが潤む程度にしか涙腺刺激せず。
    それでも物語には引き込まれ、イッキ読み。

    どうやら三部作だそうで、他の二作品も
    ぜひ手に取ってみようと思う。



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    2026年01月24日
  • あの日、君は何をした

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    おかしくなっていくお母さんの様子とひたすら息子の名前が繰り返し出てくる序盤が読むのしんどかった。あぁいう状況になった時残された兄弟って本当にかわいそうだなと思った。
    途中からは15年前の事件や事故とどう絡んでくるのか全然予想がつかず先が気になって最後までサクサク読めた。終始暗め。結末は思ってた感じと違った。

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    2026年01月23日
  • スピーチ

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    ネタバレ

    暗く哀しい話
    希望がないし、登場人物それぞれの行動(犯人も刑事も)が意味不明で、なぜそんなことするのかわからないことが多い

    出版社の紹介文には違和感
    決死の応援演説って…
    そもそも本のタイトル自体がちょっとなあと思う
    最後にスピーチって言わせてたけど、無理やり感半端ない
    話の本筋じゃないからいいんだけどね(本筋なのか?)

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    2026年01月17日
  • スピーチ

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    まさきとしかさん
    いつも親子の愛憎を激しく描く作家さん。
    でも今作はどちらかというと
    それを上回ってイヤミス路線が強かったような。
    読んでいてため息が出てくるほどの嫌さ加減。

    加えて登場人物たちみんな癖強め。
    普通のまっとうな人間が出てこないので
    誰にも共感できないままラストまで進む。

    さらにさらに400ページを超えるまあまあな厚さの本という三重苦。
    なのに長く感じず読めてしまうのは
    語りのうまさのなせる技か。

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    2026年01月16日
  • 屑の結晶

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    テンポよく読めました
    最後は、とても切ない気持ちになりました
    まさき先生の本は4冊目でしたが、他の作品も読みたくなります

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    2026年01月11日
  • 完璧な母親

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    「人の内面の狂気」を描く作家は多々いるが、まさきとしかは狂った精神状態を細微にわたり描き切る。
    寝ないといけない夜に読み始めてしまい、結局ほとんど寝れず読み切ってしまった。

    第二章にうつった時、第一章とは全く違う人物が描かれ、これが第一章に最終的にどう交わっていくのだろうと思うと読むのをやめることができなかった。

    最終的な感想は、
    まさきとしか、やっぱり狂った精神状態を描くのが上手いなー 凡人の発想では到底追いつかないわー

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    2026年01月10日
  • スピーチ

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    まさきとしかさん、読んだことがある気になっていたけど初読みだったみたい。
    まさきさんは札幌在住だそうで、北海道が舞台のミステリー。
    ミステリーはミステリーでも、人のわからない部分の怖さをつくづく感じる物語だった。
    他人はもちろん、それは我が子でも同じ。
    子どものことを考え、大切に育てているけど、果たしてそれが正しい形なのか。子どもが犯罪を犯したかもしてない時、どう立ち振る舞うのか。
    人それぞれ考えは違うけど、その一言では済ませられない色々が詰まっていて、考え込んでしまった。

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    2026年01月06日
  • スピーチ

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    黒いガムテープで目を覆われ川辺に遺棄された死体は、8年前の未解決事件と酷似していた。

    刑事になって間もない天童環奈が上司緑川ミキと事件を追う。

    天真爛漫で思いついたことをすぐ口にする環奈と、人より1段、2段高いところから全体を見渡し、真相解明だけを追求する緑川。

    共依存の歪んだ母子関係が冒頭から強調されるが、作者の仕掛けは二重構造にあった。

    さらに一捻り加えた事件の真相をいとも簡単に見抜いた緑川に起きていた過去の惨劇。

    結局あまり事件解決に役立たなかった環奈の存在は、緑川の特異さを際立たせるのに必要だったか。

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    2026年01月05日