まさきとしかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人の幸せについて考えさせられる本だった。
楠男は自分には、誰も助けてくれないような真っ暗な世界に色を与えてくれる宍戸さんしかいないことをわかっていた。そして、その人が笑顔になる、自分の世界に色がつくことを切望していた。楠男はそのためなら自分も犠牲にできる、本当は優しい人なのかなと思った。
当たり前だけど、やっぱり人のことを変えられるのは人だけだと改めて感じた。
楠男に残りの人生の中で少しでもきらきらとした色の世界が訪れるように、ぼくには祈ることしかできない。僕はそういう存在が自分の中でとても大きいことを知っているから、できれば楠雄のそばにいてあげて、自分にはこの人がいる、と思わせてあげたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ物語としてバチッと完結はしてない
自分の中にたくさんの問いかけを残したまま終わった感じ
母の育て方によって歪められた子供たちはこれからどうやって歩んでいくのかな
母に従い、愛すしかない子供たちが自ら「当たり前の、いわゆる普通の」道に辿り着くのは不可能なのかもしれないな
母には後悔はあれど、罪を犯したのも客観視し始めたのも大人になってからの出来事なわけで。子供に抱えさせてしまったものとは全くちがうものだとおもう
この本は独身時代に一度読んでるけどあまり印象に残ってなくて再読した。もうじき4歳になる娘がいる今読んだら、私の理想を押し付けてないか不安になった。 -
Posted by ブクログ
プロローグを読んで、んんん…なんだか記憶あるようなと思いながらもページを捲る。
ここのところ児童書を読んでいたので、大人の身勝手さやたくさんの罪に昏い気持ちになる。
どっぷりと汚い泥沼に足を突っ込んでしまった…感じだ。
新聞社に勤務する柳宝子は、離婚していて娘を虐待しているとの理由で夫が引き取っている。
宝子のもとに父親が死亡したと知らせが入るが、21年前に父は火災で亡くなっていた。
だが、父親の遺品の中に自分に宛てた手紙と自分の名前の入った新聞の切り抜き。そしてちょうど世間を騒がせている猟奇的殺人事件の切り抜きも入っていた。
すでに母も亡くなっていて、誰を頼ることもできずにこの不可解 -
Posted by ブクログ
❇︎
他の方のオススメを見て、
いつかは読みたいと思っていた一冊。
本の帯に書かれたコメントを読んで、
『これは絶対に引っ張られるタイプ』と思い、
読んでいてどうしても苦しくなったら
勇気を出して読むのを諦めようとルールを決めて
読み始めました。
前半半分まではやっぱり読んでいて苦しくて、
分かると分かりたくないという相反する
共感と拒絶の間で何度か止めようと思いました。
視点が変わった第二章で、なんとか気分が
持ち直してそのまま一気に読み終えました。
第一章は一章の息苦しさがあり、
第二章は二章の疑問と戸惑いがありました。
混乱の怒濤の中、その流れのままに第三章に
なだれ込んで驚愕