まさきとしかのレビュー一覧

  • 屑の結晶

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    派手に惹きつけてくる序盤から、何やかんやありながら予想出来ないところに着地する。結局はまさきとしか作品ならではのテーマだった。弁護士を主にしながらも、何人かの視点を重ねて徐々に真相に迫る展開は次々読み進めて行きたくなるもので、逆に気分的にはどんどんドロドロしたものが溜まっていく。終わったと言え全くすっきりとならず、もっとばっさりして欲しくもあるが、納得で面白い作品だった。

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    2023年06月22日
  • 熊金家のひとり娘

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    冒頭から主人公が精神的に追い詰められ辛い展開であるが、文章はとても読みやすく、後半にはサスペンス要素も出てきて、物語に取り込まれた。

    豊崎由美さんの文庫解説が素晴らしい。普段は極力ネタバレを見ないことにしているのだが、本書は冒頭から読み進めるのが辛い展開で、早々に解説を開いた。これが良かった。各章の概要と構成が頭に入ったことで、必要以上に恐怖心を抱かず、物語についていくことができたし、救いのない展開の中にも希望が感じられた。

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    2023年06月18日
  • 屑の結晶

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    ネタバレ

    主人公の弁護士さんと一緒にモヤモヤしながら読み進めました。徐々に真実がわかる感じが面白かったです。

    しかし、、、家庭環境が及ぼす影響って大きいなと考えさせられた。明らかに不幸な生い立ちの楠生だが、先に殺人を犯したのは、一見幸せそうに生きていた真美。真美の親も、実はいわゆる毒親。

    最悪な結末だけれど、少しでも希望が見えて欲しいと強く願うラストでした。

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    2023年06月17日
  • 祝福の子供

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    どんな家庭環境であっても子どもは親に愛されるべき。と願わざるを得ない。子どもだからわからないではない。愛情と憎悪が交差し、読みにくさもあったが、引き込まれた。

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    2023年05月28日
  • ある女の証明

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    一人の女性 貴和子をめぐる人々の人生の転落。
    女性の本心がこれでもか!と、まさにえぐり出すように描かれており、目を背けたいのに、どこか共感したり、軽蔑したり、目が話せない作品だった。

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    2023年05月06日
  • 屑の結晶

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    人の幸せについて考えさせられる本だった。
    楠男は自分には、誰も助けてくれないような真っ暗な世界に色を与えてくれる宍戸さんしかいないことをわかっていた。そして、その人が笑顔になる、自分の世界に色がつくことを切望していた。楠男はそのためなら自分も犠牲にできる、本当は優しい人なのかなと思った。
    当たり前だけど、やっぱり人のことを変えられるのは人だけだと改めて感じた。
    楠男に残りの人生の中で少しでもきらきらとした色の世界が訪れるように、ぼくには祈ることしかできない。僕はそういう存在が自分の中でとても大きいことを知っているから、できれば楠雄のそばにいてあげて、自分にはこの人がいる、と思わせてあげたい。

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    2023年05月05日
  • 完璧な母親

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    ネタバレ

    物語としてバチッと完結はしてない
    自分の中にたくさんの問いかけを残したまま終わった感じ

    母の育て方によって歪められた子供たちはこれからどうやって歩んでいくのかな

    母に従い、愛すしかない子供たちが自ら「当たり前の、いわゆる普通の」道に辿り着くのは不可能なのかもしれないな

    母には後悔はあれど、罪を犯したのも客観視し始めたのも大人になってからの出来事なわけで。子供に抱えさせてしまったものとは全くちがうものだとおもう

    この本は独身時代に一度読んでるけどあまり印象に残ってなくて再読した。もうじき4歳になる娘がいる今読んだら、私の理想を押し付けてないか不安になった。

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    2023年04月20日
  • 屑の結晶

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    同作者の「あの日、君は何をした」「彼女が最後に見たものは」が面白かったので気になり手にしてみた

    前述二作品と同じように心を動かすのが上手い作者だなと感じた

    真犯人は何となくわかったが、ぶっちゃけこの作品は犯人どうこうより、そこまでに至るまでの経緯、動機に注目してもらいたい

    個人的には七章からが面白いと感じた

    楠生の不遇な境遇と純真さがあった上での誰も救われないストーリーには心に残る作品であった

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    2023年03月01日
  • 完璧な母親

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    これもなかなか辛い、母親と娘の両視点で紐付いていく話。不穏な序章、何がどうなってそうなるのかよくわからないまま進む、メイン2家族の話、主人公もちょこちょこ変わりながら真相に近付いていく様が良い。精神的に責めてくる描写は少なめなものの、登場人物全員が辛い。ずっとどんより暗くて、特に最近こういうのばかり読んでる気がする。好きですね。

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    2023年01月15日
  • 祝福の子供

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    まさきとしか作品に共通するところがある、子供への愛を問うような話。今作は最初から子供とは別居、家族との関係も良くなく、全体的に気分が沈む。更に殺人事件も複雑に絡んできてミステリ要素も多く、すっきり整理していくのが難しい。落ち着くところには落ち着くとは言っても爽快感がないが、読み応えは分厚く、満足出来た作品。

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    2023年01月14日
  • 祝福の子供

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    無関係に見える事件がどんどん繋がって、知らない方がよかった「自分」の正体が見えてきて驚愕。
    それに留まらず、犯人の動機や関係にさらに驚驚愕。
    こわいのに、悲しくて切なかった。
    かつて子どもだった大人たちが真実と戦う物語です。

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    2022年12月27日
  • 祝福の子供

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    親とは何か、子供とは何か
    親が子供を愛するのは普通なのか義務なのか…
    親子の関係とは…
    安定のまさきとしか作品でした。

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    2022年12月11日
  • 祝福の子供

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    最後まで一気に読ませる筆力は今後を期待させられます。ただ、もう少しすっきり、くっきりとしたシルエットを出せるようになればいいなあと僭越ながら思ったりしました。

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    2022年11月18日
  • 完璧な母親

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    1章では、完璧な母親を演じようとするが故に歪んだ考えを子供に押し付けていて読んでいて子供が気の毒だった。
    池で溺死した兄の生まれ変わりだと洗脳されてきた妹の波流子と、池で同時に溺れていた秋絵が兄の謎を解明していくところが面白かった。

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    2022年11月13日
  • いちばん悲しい

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    登場する複数の家族(親子関係
    を描いた作品。
    取り柄のないサラリーマンが大雨の日滅多刺しにされる
    事件から始まる。
    被害者には家族がいるが、別に愛人がいたことが発覚。
    (リカっぽくて怖い)
    主人公である女刑事が事件を探っていくと、1年前に行われた多家族でのキャンプ事故にたどり着く。

    いつも通り女性、母親の描き方が非常に狂気的であり
    リアル。

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    2022年09月28日
  • ある女の証明

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    面白いと言ってしまえば、そんな自分が嫌になる作品

    まさきとしかさんの描く女性は
    女性の本能でしかわからない、女性の美しさと醜さがミックスされたものが入った
    開けてはならないパンドラの箱を開けるような感じ

    理解したくない、どうしようもない女性がよく出てくるんだけど
    批判しつつも、どこか共感してしまう自分がいて
    丸裸にされた気になってしまう

    そのうえ、小説としてもなかなか読み応えがあるので

    今のところ
    一番好きな作家様ナンバーワンです

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    2022年09月21日
  • 完璧な母親

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    2日で一気に読んでしまった小説。
    これは何かスピリチュアルな話?サスペンス?毒親の話?と謎が解けないまま進み、最後になるほど。
    よかったです。

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    2022年09月20日
  • 祝福の子供

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    プロローグを読んで、んんん…なんだか記憶あるようなと思いながらもページを捲る。

    ここのところ児童書を読んでいたので、大人の身勝手さやたくさんの罪に昏い気持ちになる。
    どっぷりと汚い泥沼に足を突っ込んでしまった…感じだ。

    新聞社に勤務する柳宝子は、離婚していて娘を虐待しているとの理由で夫が引き取っている。

    宝子のもとに父親が死亡したと知らせが入るが、21年前に父は火災で亡くなっていた。
    だが、父親の遺品の中に自分に宛てた手紙と自分の名前の入った新聞の切り抜き。そしてちょうど世間を騒がせている猟奇的殺人事件の切り抜きも入っていた。

    すでに母も亡くなっていて、誰を頼ることもできずにこの不可解

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    2022年09月13日
  • 完璧な母親

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    まさきとしかさんの作品はホントにリアルの一言に尽きる。。この描写は女にしか描けないと思う。それだけ、女性目線、母親目線である。逆に考えると男性はこの表現を理解できるのかな?とも思う。

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    2022年06月10日
  • 完璧な母親

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    ❇︎
    他の方のオススメを見て、
    いつかは読みたいと思っていた一冊。

    本の帯に書かれたコメントを読んで、
    『これは絶対に引っ張られるタイプ』と思い、
    読んでいてどうしても苦しくなったら
    勇気を出して読むのを諦めようとルールを決めて
    読み始めました。

    前半半分まではやっぱり読んでいて苦しくて、
    分かると分かりたくないという相反する
    共感と拒絶の間で何度か止めようと思いました。

    視点が変わった第二章で、なんとか気分が
    持ち直してそのまま一気に読み終えました。

    第一章は一章の息苦しさがあり、
    第二章は二章の疑問と戸惑いがありました。

    混乱の怒濤の中、その流れのままに第三章に
    なだれ込んで驚愕

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    2022年06月07日