まさきとしかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ初作家さんです。
登場人物の女性たちが、誰も彼も
ドロドロと気持ちの悪い曲者だらけ(褒めています)
良妻と見える勝木の亡妻 美和子でさえ
後ろ暗さを感じさせます。
そこに田舎特有の陰湿なヒエラルキー構造と
ありますか、田舎に限らないどこにでもある
不気味さ陰険で悪意が満ち満ちて吐きそうになります(褒めてるんです)
タイトル「レッドクローバー」は
実際に存在する植物でもあり、シロツメクサの
仲間らしい。
乾燥させハーブとして、ホルモンバランス調整
更年期症状や血液浄化の効果が期待され
また「幸運の象徴」としても親しまれているという。
それを知って本作を読めば
なんとも皮肉なタイトルなんでし -
Posted by ブクログ
大好きな三ツ谷&田所シリーズ3作目。
今回も哀しい話だったけど、今までで1番綿密に練られてたしミステリーとしての出来がめちゃくちゃ高い。
若い母親が撲殺された現在のパートと1990年代の北海道の離島パートが最初は点と点の関係でしかなかったのに、一本の線になった瞬間、謎がどんどん明かされてく感覚が気持ちいい…!
ただ伏線が多いわけじゃないし、現在パートが何年何月なのか明示してないから、当てるのは難しいかも。それでもミステリーでたまにある無理矢理感は一切ないから、当てれなくても悔しくない。
読み終わった後だとタイトルの意味がガツンとくる…。 -
Posted by ブクログ
タイトルの〈レッドクローバー〉は、登場人物の名前から取られています。
日本語にすればアカツメグサ。花言葉は「幸運」「希望」。
そして、それらから遠くかけ離れた物語が始まります。
幸運にも希望にも見放されたような、母娘たちが入り混じりながら、罪を犯していきます。
小説は五章からなり、章の中でも語り部と年代を変えながら、じっくりと負の連鎖が続きます。
まさきさんの特徴でもある、歪みある愛情の物語であると同時に、しっかりとしたミステリーでした。
むしろミステリーがしっかりしすぎていて、自分の理解したストーリーで合っているのか、不安になるほどでした。
けれど、その理解できない行動の中に登場人物 -
Posted by ブクログ
ネタバレAudibleで既読。
りさは紛れもなく毒親。こんなアラフォー女性にはなりたくないと心底思った。思考と言動すべてが鳥肌ものだった。
不倫された夫は、まぁ…身から出た錆だよ。更年期障害を甘えてるって相談者に対して一蹴したり、妻を支配してたから。自業自得。これで娘を殺してたり乱暴してたら…娘だけが本当の被害者だったよ。読んでるとき嫌な予感というか…何されるんだろうと読み進めるのが怖かった。
借金をおしつけた社長家族の話、トラック運転手の家族の話だったり、関わっている人物視点で切り替わるところがわかりやすくて好き。感情移入しやすい。
前作も今作も好き。読み応えはこちらのがあった。…うーん… -
Posted by ブクログ
まさきとしか『レッドクローバー』幻冬舎文庫。
一種のイヤミスかと思いながら読み進めば、正統派のサスペンス・ミステリー小説だった。但し、最初から最後まで、ずっと嫌な気持ちを抱えて読むことになることは覚悟しなければならない。
前半から中盤までは、真梨幸子の『殺人鬼フジコの衝動』のような感じなのだが、終盤になると深刻度が増していく。閉鎖的な町に由来する悪意の連鎖が普通の人びとの心を悪魔の心に変えていくのだ。
和歌山カレー事件を彷彿とさせるような豊洲のバーベキュー場で起きたヒ素による大量殺傷事件。容疑者の34歳になる丸江田逸央は「ざまみろと思ってます。」という言葉を残したまま多くを語らなかった