まさきとしかのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
相変わらずゆーき本さんのレビューが刺さりまくる私です。
この本もゆーきさんのレビューを見て直ぐにメモメモしておきました。
まさきとしかさんは三ツ谷シリーズしか読んだことがありませんが、これもめっちゃ面白かったです。
プロローグは、ベビーカーに乗せられた子供が攫われるシーン。
もうこの場面からガッツリ心掴まれます。
こういうの何か好き (๑˃̵ᴗ˂̵)و
ベビーカーを押していた母親、子供を攫った人間、攫われた子供、彼らは誰なのか?読者は本編に入ると共に、誰が誰なのか?想像しまくりながら本編へ。
産んだ子供を上手に愛せず、別居していた夫に虐待を疑われ、夫が娘を見ることになり、娘とは離れ -
Posted by ブクログ
三ツ矢&田所刑事シリーズが大好き!なまさきとしかさん(ちなみに第3弾の「あなたが殺したのは誰」が一番好き)
こちらの作品は「母親」って何なんだろう…
と深く考えさせられる作品でした
✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
不穏な空気と謎がパンパンに詰め込まれたプロローグ。
「あの女さえいなければ-」
暗闇の中、自分の人生を狂わせた【あの女】の押すベビーカーから赤ん坊を攫う【誰か】。
【誰か】の正体とは-
攫われた赤ん坊の安否は-
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
娘への虐待を理由に離婚され、娘とは二ヶ月に一度しか面会できない宝子。私は本当に娘を愛していたのだろうか、いや、愛しているのだろうか。宝子自身は両親か -
Posted by ブクログ
不育症による流産をくり返し、長い不妊治療の末に授かった最愛の息子を不慮の事故で亡くした母と、亡き兄と同じ誕生日に同じ名前を名付けられ「産み直された」娘の愛憎の物語。
毎年誕生日ケーキには兄の年齢分の蝋燭を立て、2人分のプレゼントを用意する常軌を逸した母親の姿には狂気を感じるが、「完璧な母親」であることが求められる世の中で過ちを犯した者を糾弾し、いつの日か自分自身も「母親失格」の烙印を押されるのではないかと見えない影に怯え、良い母であり続けようとする母達は少なくはないのではないだろうか。
歪な母の愛はやがて子の心や人生を絡め取るように蝕んでいく。
子を持つ母親として読み進めるのが辛くなる、け -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近読み終わるとまた楽しみが減ってしまった、、とまで思うまさきとしか作品。
女性特有の、一番悲しいのは私、可哀想な私、が複数視点で最初から最後まで続くかんじ。
悲しみの度合いなんて人それぞれなのに、人と比べて、自分が自分がってなる心理、すごいわかる。
めずらしく性的な描写があって、女としての自信と、事後、事件のことを聞かれて、結局この人もみんなと同じだ、って思った瞬間、突然相手の歯についた青のりが目につくようになって、急に冷めるっていう女性らしい心理状態の揺らぎがうわ〜リアルだなって思った。
とくにすごいなって思ったのは、杏子が洗い物するときの「洗ってもまた汚され、また洗い、また汚され、永 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2024.06.01
母親になってから、考えさせられるテーマが世の中に溢れかえっているなと感じるこの頃だったので、とても刺さった。
母性って、何だろう。
私は無条件に子どもたちが大切で、宝もので、自分を犠牲にしてでも守りたいと思っているけど、それが全ての母親に当てはまるわけではないし、当てはめてもいけない。
宝子は自分の母親が鬼塚明美と知って安堵したのだろうか。子どもを優先できなかったのはこの母親にしてこの子ありなのだから、私はおかしくなかったと腑に落ちたんだろうか。
母親をテーマに扱う作品は多いが、こう言う切り口は初めてだったのでとても考えさせられた。
-
Posted by ブクログ
ネタバレまさきとしか、すきやなあー。はー。このどっしり胸にくるこの読後感が…何がどっしりきてるのか、今の気持ちを上手く言語化できないんだけど。読み始めはサラサラ進んでたのに、途中からもう、どっしり。
幽霊の子、楠男…。
正直…楠男は悪くない!って思ってしまう。(いや、フィクションだからね、ひとごろしを擁護するつもりは微塵もない)でも、灰色の世界から救われていい人だよね。楠男にとって自分を救う方法が、約束果たすことだった。更生できるチャンスのない世の中が悪い…子どもは誰一人悪くない…いつも悪いのは大人と世の中…って思ってる私はある意味クズ女なのか?笑
いくら想像しても足らない痛みと一緒に生きてきたのに、 -
Posted by ブクログ
ネタバレこのタイトル(屑の結晶)と、漫画風絵のニヤついたイケメンの表紙。外観だけでは絶対に手に取らない本なんだけど(一見すると極道もの、裏社会ものに見える)、まさきとしかさんの本だから手に取りました。
まさきとしかさんは、それくらい信頼できる作家さんだ。この人の書くものならきっとおもしろい!と思える。
これは…序盤では絶対に真実は分からない。
最初のくすおの人を馬鹿にした態度と「クズ女」と呼ばれるくすおの親衛隊女性達が嫌すぎたのと、主人公の女性弁護士に感情移入しすぎて、依頼者にこれ言われたら私なら夜も眠れないわ…と思うと、あーこれは無理かも、なんて思ったりもしました。
ただ、少しずつ時間の全貌が見え