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女性二人を殺したとして逮捕された小野宮楠生。逮捕後「誰を殺そうと俺の自由だろ」と開き直る供述をし、身柄送検時には報道陣にピースサインをして大騒動となった。この「小野宮楠生を救う会」から依頼され弁護を引き受けることになった宮原貴子は、小野宮と接しているうちに独特の違和感を覚える。違和感の根源は何か、そして、小野宮は女性二人を殺した真犯人なのか――。総毛立つラストが待つ傑作!
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Posted by ブクログ
後味の悪い話が好きだった昔。
後味悪いけれど不幸の詰め合わせなだけでつまらない話が多いな、と思い始めた今。
本作、個人的には後味悪い話なのだが、最近読んでた後味悪い話って何なの?と思うくらい、とても面白い。こんな凄い話書いて作者誇らしくないの?と構文使うくらいに面白い。
面白い要素その1。クズ?クズ男のことかな?違う人かな?いや、お前だよ!! と、頭をぶん殴られる気分になること。
面白い要素その2。王道を複雑に積み重ねているため、分解したら定番の展開だけれども、一見して奇を衒った話のようで新鮮に感じること。(本当にそんな上から目線で語れるのか?)
面白い要素その3。おっかちゃん…おとっちゃん…。長すぎたり、一瞬だったりするお別れを描いていること。
面白い要素その4。何でこんなとこに?マジでいらないし駄作だわ…と思ってしまうほどミステリー作品として、他者視点描写を入れるタイミングがネタバレすぎて致命的。でもそのネタバレは多くの謎の内のほんの一つであって「この先の展開読めましたわ、ドヤ」とか思っていたら、物語の全体の謎を見落としていて、ドヤった自分が恥ずかしくなること。
要するに、自尊心がズタボロにされて、他人に優しくしようと思えた。
今日、自身としては悪意を感じる回答をされ、表面上は相手を上にあげて返すも、内心腸煮えくり返ることがあった。
でも、後々その人がめちゃくちゃ大変な目に遭っていて私と連絡している暇なんてないのに連絡をくれたことを知ったし、その人が悪意なしに回答してきた事も他人から聞いた。
世の中ってそんなもん。そんなもんだから、自分の余裕のある範囲内で前向きな考えをしていきたい。なんか違うけれど、そんな話。
まあ、自分の意思で人は殺しちゃいけないと思うけどね。
Posted by ブクログ
人の幸せについて考えさせられる本だった。
楠男は自分には、誰も助けてくれないような真っ暗な世界に色を与えてくれる宍戸さんしかいないことをわかっていた。そして、その人が笑顔になる、自分の世界に色がつくことを切望していた。楠男はそのためなら自分も犠牲にできる、本当は優しい人なのかなと思った。
当たり前だけど、やっぱり人のことを変えられるのは人だけだと改めて感じた。
楠男に残りの人生の中で少しでもきらきらとした色の世界が訪れるように、ぼくには祈ることしかできない。僕はそういう存在が自分の中でとても大きいことを知っているから、できれば楠雄のそばにいてあげて、自分にはこの人がいる、と思わせてあげたい。
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