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解散した男性アイドルグループの一員、南田蒼太が何者かに殺された。北海道Y市の廃ホテルで、めった刺しの遺体で発見されたのだった。メディアは騒ぎ立て、警察は地道な捜査を開始する。事件当夜に南田と会った同じ職場のパート女性、グループの元メンバーたち、十代で孤児となった南田を引き取った伯母とその娘……。誰もが昏い秘密を抱えるなか、驚愕のラストが待ち受ける傑作ミステリ。(解説・齋藤明里)
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Posted by ブクログ
語り手がどいつもこいつもドロドロに醜くて、登場する奴らはことごとく狂っていて、ミステリでもあって、満喫しました
第1話 元アイドルの南田蒼太が廃墟のホテルで殺されていた。コンビニで私は南田蒼太と会った最後の人間になった。 第2話 南田と同じアイドルグループだった中村由貴斗。嫁に南田が殺されたってとメッセージを送る。生きている時に南田にした悪さを思い出す。そういえば恨んでいたら左の足の裏をくすぐると言われてい...続きを読むたのだった。 第3話 南田くんはいい人だったと地元民は声を揃える。記者の佐々森はうさんくささしか感じない。事件現場の廃ホテルには行ってないよね、と言われて行ったと答える。あそこにいくと呪い殺されるよ。 第4話 夫の妹の子供が、つまり血のつながらない甥っ子が南田蒼太だ。すごく優しい子だった。愛想のない引きこもりの娘よりも優しかった。でも娘は恨んでいるようだ。 第5話 南田と同じグループの樋山建は女性に切りつけて逮捕された。元メンバーたちは呪われていると噂され、お祓いにやってきた。 第6話 犯人の女。
アイドルの死に関連する人々を描いた群像劇的な感じで、各章それぞれ一応ちゃんと締めるので、読み易く次々読める。ちょこちょこ情報を出しながら次の章で展開していくのは面白く、最後に全部繋げてみせるのは上手い。結局プロローグのことはどうだったのか?はぼやかす感じも怖くて良い。各章メイン以外の人たちも嫌な感じ...続きを読むで、特に北花製菓はそのまんま酷かったし、それで終わりかあ……。
最後の展開に驚き!最後まで南田蒼太とは一体何者なのか掴めず終わる。 章ごとに主人公が変わる。読み進むたびに1つの事件の新たな展開が生まれる。タイトルの "大好きな人、死んでくれてありがとう" がそれぞれの章で、意味が異なってくるのが面白い。何度も読み返したくなる。
想像以上のミステリーでした。 殺人事件が、信者によってあらぬ方向に。 犯人がなかなか捕まらず。 最後は予想もしなかった展開で。
解散した七人組元男性アイドルグループのファンキーカラーズで一番目立たなかった南田蒼汰が北海道のY市の廃ホテルで何者かに刺殺されます。 蒼汰は、誰になぜ殺されたのか…? 六人の蒼汰に関わる人間が一話ごとに事件について語ります。 「毒婦A子」 職場が同じだったファンの中年女性。 「あの世のあいつ」 元...続きを読む蒼汰と同じグループのセンターだった男。 「聖地の女」 週刊誌の女性記者。 「母の骨噛み」 血のつながらない伯母。 「幸福の王子様」 蒼汰の元マネージャー。 「運命のあなた」 謎の女。 最初は元グループのメンバーが次々に謎の死を遂げていく事件の解明かなと思ったら違いました。 途中まではB級ミステリーと思って読めば面白くないことはないけど少々退屈でした。アイドルにもあまり興味が持てなかったし。 終盤までは星3にしようと思っていましたが、最後のオチが秀逸だと思いました。 こんな面白いオチのミステリーは最近読んでいなかったです。 最後のオチが笑いたくなる程面白かったので、星を一つ増やして星4つにしました。 タイトルもなんか凄いタイトルですよね。
一つの出来事が周りに与える影響の大きさを知る。 元アイドルグループの一人が殺害される。 その一つの事件によって周りの人たちに与える影響の大きさに驚愕しました。 人の欲望と執着の悍ましさを知ることができる恐ろしい小説でもありました。 なぜ、殺されたのか?誰が何のために? 自分の理想や正義を押し通す...続きを読む強さも感じました。 でも、それが世間から見たら気持ち悪い行動でも、自分にとっては正義だと感じる。 それを考えると人の行動を批判するのも考え用だと感じました。 とても奥深い作品でした。あまり気持ちのいい小説ではないですが読む価値は大いにあると感じます。
人気アイドルグループのメンバーの死をきっかけに、関係者それぞれの視点から、隠されていた感情と関係性が少しずつ浮かび上がっていく。 まずタイトルのインパクトが強烈で、その違和感のまま読み始めることになる。 ただ読み進めるうちに、その言葉が持つ意味の重さがじわじわと効いてきて、気持ちはどんどん沈んでい...続きを読むく。正直、誰にも共感できないし、感情的には距離を置きたくなる。それでも「なぜここまで歪んでしまったのか」という理由を知りたくて、読む手が止まらない。 描かれているのは、人間の裏側そのもの。愛情、依存、嫉妬、執着——どれもありふれているはずの感情なのに、ここでは歪み切った形で表に出てくる。一方で、アイドルという“見られる存在”に対する憧れや理想像も同時に描かれていて、その「表」と「裏」の落差が妙にリアルで、どこか滑稽ですらある。だがその滑稽さは笑えるものではなく、むしろぞっとする種類のものだった。 視点が切り替わるたびに、それぞれが見ている世界のズレが浮き彫りになり、バラバラだった事実が少しずつ繋がっていく。読み手は断片を拾いながら全体像を組み立てていくことになるが、その過程で「見えてしまうもの」が増えていく感覚がある。この構成の巧さが、読後の重さをさらに増幅させている。 結局のところ、誰一人として理解できない人物はいない。共感はできないのに、「そう考えてしまう気持ちは分かる」と思えてしまう。その感覚が何よりも怖かった。人間は状況次第でここまで歪むのか、という現実を突きつけられるような読書体験。 嫌な物語だった。読んでいて楽しいとは一度も思わなかった。 それでも、読み終えたあとに強く残るものがあり、簡単には切り離せない。タイトルの意味も含めて、じわじわと後から効いてくる一冊。
人を好きになる気持ちって、本来はすごく純粋であたたかいもののはずなのに、ただ「好き」だけじゃ終わらなくて、嫉妬したり独り占めしたくなったり、時には誰かを遠ざけたくなることもあるんだなと感じました。 恋愛や母性も含めて、大切な感情だからこそ、少し行き過ぎると形が変わってしまうのかもしれない。そんなこと...続きを読むに気づかせてくれる一冊
タイトルに惹かれて読書。 一編目から嫌なヤツしか出てこなくて、これはイヤミスか!と心の準備ができたので中々面白く読みました。 皆に求められ執着される人物だけど、実は本人の中身は空っぽで、求められることに対応してるだけ…こういう妖怪いたような…?
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