無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
流産を重ね授かった最愛の息子が池で溺死。絶望の淵で母親の知可子は、息子を産み直すことを思いつく。同じ誕生日に産んだ妹に兄の名を付け、毎年ケーキに兄の歳の数の蝋燭を立て祝う妻の狂気に夫は怯えるが、知可子は歪な“完璧な母親”を目指し続ける。そんな中「あなたの子供は幸せでしょうか」と書かれた手紙が――。母の愛こそ最大のミステリ。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
あらすじに惹かれて。
生みなおして育てれば良いという考えには驚いたけど、自分が愛する存在が突然目の前から居なくなったら私も同じことを考えてしまうのかな…と思う。
どうしても前の子供に重ねてしまう気持ちは凄く分かるし、それは子供や他人からみたら曲がっている考え「母親失格」な行動であることも本人もきっとわかっていて…。
その個々の心の状態の移り変わりにハッとさせられたり、視点が変わるとそう感じてしまうのか…と様々な発見があって、ミステリーとしても、この可能性があるんじゃ…でもこうなのか…?と後半結構揺さぶられて面白かった。暗めだけれど人の成長みたいなのも見られる不思議なお話だった。
Posted by ブクログ
不育症による流産をくり返し、長い不妊治療の末に授かった最愛の息子を不慮の事故で亡くした母と、亡き兄と同じ誕生日に同じ名前を名付けられ「産み直された」娘の愛憎の物語。
毎年誕生日ケーキには兄の年齢分の蝋燭を立て、2人分のプレゼントを用意する常軌を逸した母親の姿には狂気を感じるが、「完璧な母親」であることが求められる世の中で過ちを犯した者を糾弾し、いつの日か自分自身も「母親失格」の烙印を押されるのではないかと見えない影に怯え、良い母であり続けようとする母達は少なくはないのではないだろうか。
歪な母の愛はやがて子の心や人生を絡め取るように蝕んでいく。
子を持つ母親として読み進めるのが辛くなる、けれどページをめくる指が止まらなくなる一冊だった。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。