まさきとしかのレビュー一覧
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ネタバレまさきとしかさんの三ツ矢&田所刑事シリーズ第3弾。めーっちゃおもしろかったぁ!!!
今作は2020年頃と1993年頃、現在と過去の話が交互に出てくるけど、登場人物も場所も全く関連がなくて、その二つの時代がどういうふうに繋がっているのかだいぶ後半になるまでわからんかったし、登場人物も多くてなかなか覚えられなくて真相も全く予想できないままやったけど、ちゃーんと繋がっててめっちゃすごいーってなった。
このすごさを上手く表現できひんのが残念やけど。
推理小説が好きで東野圭吾さんが大好きやけど、他の人見つけたいなーと思ってた時に偶然見つけたこのシリーズ。あの時出会えて良かった!このシリーズ以外 -
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ネタバレ離婚後、実家に戻った澪子の視点で進む物語。
澪子は「自分ばかりがしんどい思いをしてきた」という感覚を抱えながら生きていて、その価値観を基準に人を見てしまうところがある。でもその根っこには、自分自身を許せない気持ちがあるように感じた。
一方で澪子はとても素直な人でもあって、最初は決めつけていても、「違う」と分かった瞬間にちゃんと腑に落ちるところが印象的だった。周りに人が残っているのも、澪子が積み重ねてきたものだと思う。
ノーリーの
「今が一番楽しい」
「面倒は終われば消えるけれど、楽しいは貯まる」
という考え方がとても好きだった。
ノーリーは楽観的というより、自分の持っているリソースの中で -
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ネタバレ犯人の母親がつづる犯行の手記が惑わす事件。
北海道札幌市の豊平川岸で主婦の遺体が発見される。
遺留品が少ない中、犯人像が絞り込めない捜査本部。
社会から隔絶された母子家庭・沖名家が火事となり、警察署へ犯行を告白する犯人の母親が書いた手記が届くことで、大きく変遷していく。
女性刑事コンビ・緑川と天道は、緑川の捜査視点によって、事件を違う角度から見て行き、8年前の殺人事件、15年前の幼女失踪事件へとつながっていく。
捜査の目は沖名親子に向けられる中、二人は緻密な捜査と推理で、裏に隠された真実に近づいていく。
個人の考えという、個性でもあり、理不尽な理由で繰り返されていく事件やトラブルを、テー -
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私も息子にどう思われているかわからないということ
大事に大事に育てたつもりだったのに、子どもたちには理解されず、孤独を抱える母親。
ひとごととは思えない。
つらいけれど、読み進めてしまう。
36になっても自分に自信の持てない女性刑事にも共感しきり。思ったことをすぐに口に出してしまうところもあるある、、、。
息子が溺れていて、そばに浮き輪をつけた子どもがいたら、その子の浮き輪を奪って息子につけられるか。
戦争時代の話を聞いた時も、自分の子供が飢えているのに、よその子どもに分けてあげられるか、そればかり考える。
浮き輪を奪って息子だけが助かっても、母である自分が死んだら息子は幸せに生きられ -
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小学5年生の純矢は母に突然捨てられた。サマーキャンプに行っている間に家が引き払われても抜けの殻になっており、手紙があった。近くの親類の家に世話になれというのだ。
第1話 その家には歌子さんと、そのお母さんのお婆さん政江、41歳無職居候の太助、67歳無職居候の江口が住んでいた。太助がご飯を作ってくれて、月500円のお小遣いを歌子がくれて、順調に生活が始まる。
第2話 たまたま江口の故郷がテレビで流れた。江口と純也はバスを乗り継いで江口の故郷へ行くが、江口の村はダムの底に沈んでいた。
第3話 大晦日を迎えた。お節を大晦日に食べる北海道の風習について言い争いが勃発。そしてまた居候が増えるのだっ -
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「わからない」をトコトン捜査し、あらゆる可能性を排除しない男、みたび。
500ページ超えてましたが、まさきさんの読みやすい文章力と、展開力の良さで没頭した読書時間でした。全く関わりそうのない二つの事件が並行して描かれるので、最初はごちゃごちゃしますが、話が進むにつれて、ガチッとからんでいきます。
ただタイトルを忘れていました。
『あなたが殺したのは誰』。
えっ!誰?
「あなたを」ではなく、「あなたが」なんですよね。
ラスト3部の後半の疾走感はすばらしい。
2転3転する後半は、やはりまさきとしかさんですね。油断してたわー!って。
みんな呪いにかかったような辛い人生にみえますが、やはり毒親達 -
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札幌市の川岸で女性の遺体が発見された。その遺体の両目には黒い粘着テープが貼られていた。8年前にも隣の江別市で同じように両目に黒い粘着テープが貼られた女性の遺体が発見されており、犯人は未だ逮捕されていなかった。同一犯なのか、1か月前に澄川警察署刑事第一課強行犯係にに異動してきた天道環奈は、とっつきにくい強面の上司緑川ミキと犯人を追っていく。
ずっと読みたいと思っていたまさきとしかさん、初読み。
とても読みやすい文章で、ぐいぐい引き込まれた。物語が二転三転していき、最終的にそこに落ち着くのかって言う犯人だった。
歪んだ我が子への愛。妄想癖のある隣人。
執着深い人たちがたくさん出てきて、ちょっと -
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余韻ってこういうことなのですね。
まさきさん、2冊目です。田所&三ツ矢シリーズ続編『彼女が最後にみたものは』。
これは一気読みしないとこんがらがる作品でした。誰だっけあなた?が中盤までちょいちょいありました。でも、ストーリーはよく出来ていて、
ほぇー!と納得のラストになります。
前作は母親の子に対する溺愛の善し悪しが
これでもか!と描かれていましたが
今作は違う視点での描かれ方でした。
親も人であり、損得や欲求、とくに承認欲求が強いと・・・。
幸せを手に入れるってむずかしい。
いや、今が幸せだと思うことがむずかしいのかも。
まさきさんのラストの描き方、美しすぎる。
どんでん返し -
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まさきとしかさん、初めましての作家さんです。
ミステリのおすすめ作品でよく紹介されていたので、この田所三ツ矢コンビ作品3冊購入しました。ほぼ一気読みで、有意義な休日を過ごせて感謝です!
ざっくりな展開としては、15年前の容疑者逃走事件にまつわる事故と、15年後に起こる殺人事件にどんな繋がりがあるのか?というオハナシ。
全体として、家族・親と子の関係、愛情からくる
ドロドロな展開が続くのですが、展開が意外と早いので読みやすく、先へ先へと進んでいけます。
刑事三ツ矢さんが、ググッと!犯人の心を掴むあたりは、普通に良かったのですよ。
⭐︎4つくらい、楽しめたんです!
そこからのラスト7ページ -
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次から次へと死人が出る鐘尻島。まるで「呪い」があるかと思わされるほどの悲劇的で救われない展開で、暗い気持ちにさせられる。そこには、各登場人物が目の前の人を救えなかった後悔とやり切れなさがついてくる。そんな感情移入をさせられるような描写がまた良い。
その呪いのような悲劇は、三ツ矢、岳斗タッグが関係者の言動を解いていくと、想像もしていなかった真相が明らかになっていく。誰が悲劇の始まりを起こしたのか、誰が一番悪いのか…そんな価値観も壊され、わからなくなっていくところに、もどかしさを感じながら読み進めた。
受け手の憶測が織りなす悲劇の連鎖の物語にやりきれない想いで、始終重くてどんよりとした気分になっ