まさきとしかのレビュー一覧
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プロローグを読んで、んんん…なんだか記憶あるようなと思いながらもページを捲る。
ここのところ児童書を読んでいたので、大人の身勝手さやたくさんの罪に昏い気持ちになる。
どっぷりと汚い泥沼に足を突っ込んでしまった…感じだ。
新聞社に勤務する柳宝子は、離婚していて娘を虐待しているとの理由で夫が引き取っている。
宝子のもとに父親が死亡したと知らせが入るが、21年前に父は火災で亡くなっていた。
だが、父親の遺品の中に自分に宛てた手紙と自分の名前の入った新聞の切り抜き。そしてちょうど世間を騒がせている猟奇的殺人事件の切り抜きも入っていた。
すでに母も亡くなっていて、誰を頼ることもできずにこの不可解 -
ネタバレ 購入済み
おもしろい
なかなか面白かった。最初から最後までなかだるみせず読めた。気がつくともうこんなに読んでいたのかとびっくりするほど夢中になれた。特に感動などはないけれど、面白かった。続きがあるようなので読んでみたいと思う。
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主人公の柳宝子は、東京の新聞社に勤めている。一人娘は虐待を疑われて夫に引き取られてしまった。
「どんなときでもなにをされても、心の底からかわいい、愛おしい、と思えるのが母親としての正解なのだろうか」と悩み続ける宝子。いまだに正解は分からないが、自分が"不正解の母親"であることは疑いようがないと思っている。
そんなある日、宝子のもとに20年前に死んだはずの父親の遺体が発見されたという連絡が入る。遺品には宝子への手紙と、最近起きた猟奇事件の切り抜き記事。
これは父からのメッセージだと、事件を追う宝子。思わぬかたちで明らかになっていく家族の秘密とは──。
"普通の -
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ネタバレ殺人事件に関わる女性たちの悲哀。
書き下ろし。
プロローグ
第一章 残された女
第二章 姿なき悪意
第三章 忘れたい出来事
第四章 かわいそうな母親
第五章 いちばん悲しい
エピローグ
妄想癖が激しい佐藤真由奈の不倫相手・戸沼暁男が殺される。暁男の妻・杏子は真由奈の思い込みによる行動で残された母子の生活がめちゃくちゃに。
捜査する所轄刑事の我城薫子と本部の梶原は、戸沼家族が参加していたキャンプで、女の子が事故で亡くなっていたことを知り、遺族の渡瀬川邦一、瑠璃夫妻に接触する。
瑠璃の生い立ちが明らかになるにつれ、疑惑の目を向けていく捜査陣。
それぞれが「自分が正しい、可哀想」と被害者感 -
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ネタバレ同性のウケは悪いのに、異性の心を捉えて離さない女というのが世の中にはいます。彼女とつきあいはじめると、周囲の誰もが「やめておけ」という。どうしてこんな女を住まわせてしまうんだろうと思うけれど、騙されているかもしれないと承知のうえで、明かりの灯った部屋を見て涙が出そうになったという男の気持ちを考えました。幸せかどうかは他人が決めることじゃないもんなぁって。
各章の冒頭に三面記事が掲載されています。その記事中で事故死したりトラブルに巻き込まれたりした人物の視点で語られる章仕立て。「喜和子」という女性についてさまざまな人が語るのかと思いきや、そうではない。ただそこに喜和子を感じる要素が何かしら含ま -
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ネタバレ母に人生を翻弄された母娘の物語。
第一章 1971年 北の小さな島
第二章 1992年 霊園からの脱出
第三章 1995年 四次元冷蔵庫
第四章 2010年 ペテン師と鮑の神様
終章 最後の手紙
北海道の島で育った一子は、母を失踪で亡くし、祈祷師の祖母に育てられた。
祈祷師の家代々、女の子が継承し、女の子を生むことを定めとした呪縛から逃げ出した一子。
しかし、一子も娘二人を授かるも、同じように子供たちも一子の呪縛から逃げられないでした。
やがて家庭は崩壊し、一子は失踪してしまうが、娘たちは後々真相を知る。
誰にでもある母性の強く、醜いエゴみたいなものが、人生を狂わせる。
初め -
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ネタバレプロローグですでにわくわく。人の不幸は蜜の味というのは本当だなと思うと同時に、こんなにわくわくしている自分が嫌になる(笑)。タイトルとジャケットも秀逸。
雨の夜の刺殺体。被害者は男性で、どう見ても怨恨。うだつの上がらないサラリーマンなのに浮気していたことが判明。しかも不倫相手は彼が離婚調停中だと信じていたうえに偽名を使われていた。妻は冴えない夫に浮気する甲斐性があるとは夢にも思わず。
どろどろです。妻と愛人ほか誰にも共感できません。好きになれそうな登場人物といえば女性刑事ぐらい。コンビを組むのは暴言だらけの男性刑事ですが、シリーズ化でもされたらこのコンビは意外に良くなるかもと思えます。
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Posted by ブクログ
■サマリー
・息子を失った母親の狂気
・二つの物語は、因果でつながる
・家族だから理解できないこともある
■所感
前回、本作品のシリーズ三作品目にあたる「あなたが殺したのは誰」を読んだ。
シリーズ三作品目は、過去と現在を行ったり来たりしながら、物語を進めていく手法を取った。
一方で、シリーズ一作品目にあたる本作は、まずは過去を語り、その後に現代を語るという流れの建付けである。
そのため、読み手にとっては作品の構造が分かりやすく有り難かった。
つまり、シリーズ三ほど二つの物語の相関性に悩まなくてよいのである。
二作品を読んで感じたのは、まさきとしかさんという作家は、異なるように見える二つの物語 -
Posted by ブクログ
◾️サマリー
・猟奇的な母親たち
・北海道と東京の二つの時系列が異なる物語
・長谷川博己さん主演にしたら面白そう
◾️所感
まさきとしかさんという作家さんは、大変珍しい建て付けで物語を構成するみたいだ。
全く関係がないと思われる二つの物語を最後の最後に接点を作り出して、統合してしまう。
正直、読んでいる最中は二つの物語はどういう関係性があるのか、分からないまま読み進めることになる。
早くタネが知りたい人にはイライラしてしまうかもしれない。
登場人物の1人である常盤結唯は、母親の呪縛から解き放たれたかった。その気持ちは理解できるが、自分の子(結局は赤の他人)を殺害した気持ちは理解できない。自身