まさきとしかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
プロローグを読んで、んんん…なんだか記憶あるようなと思いながらもページを捲る。
ここのところ児童書を読んでいたので、大人の身勝手さやたくさんの罪に昏い気持ちになる。
どっぷりと汚い泥沼に足を突っ込んでしまった…感じだ。
新聞社に勤務する柳宝子は、離婚していて娘を虐待しているとの理由で夫が引き取っている。
宝子のもとに父親が死亡したと知らせが入るが、21年前に父は火災で亡くなっていた。
だが、父親の遺品の中に自分に宛てた手紙と自分の名前の入った新聞の切り抜き。そしてちょうど世間を騒がせている猟奇的殺人事件の切り抜きも入っていた。
すでに母も亡くなっていて、誰を頼ることもできずにこの不可解な事件と父親のことを調べるのだった。
とても複雑ではあったが、親ってなんだろうか?と考え本当に罪深いのは一体誰なのかと…
エピローグを読み、また苦しくなった。
最後にこの作品は2019年『ゆりかごに聞く』を改題したものとあった。
もしかして少し記憶にあったのは、これを読んでたのかな?
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ネタバレ 購入済み
おもしろい
なかなか面白かった。最初から最後までなかだるみせず読めた。気がつくともうこんなに読んでいたのかとびっくりするほど夢中になれた。特に感動などはないけれど、面白かった。続きがあるようなので読んでみたいと思う。
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Posted by ブクログ
ネタバレ殺人事件に関わる女性たちの悲哀。
書き下ろし。
プロローグ
第一章 残された女
第二章 姿なき悪意
第三章 忘れたい出来事
第四章 かわいそうな母親
第五章 いちばん悲しい
エピローグ
妄想癖が激しい佐藤真由奈の不倫相手・戸沼暁男が殺される。暁男の妻・杏子は真由奈の思い込みによる行動で残された母子の生活がめちゃくちゃに。
捜査する所轄刑事の我城薫子と本部の梶原は、戸沼家族が参加していたキャンプで、女の子が事故で亡くなっていたことを知り、遺族の渡瀬川邦一、瑠璃夫妻に接触する。
瑠璃の生い立ちが明らかになるにつれ、疑惑の目を向けていく捜査陣。
それぞれが「自分が正しい、可哀想」と被害者感情が高まるにつれ、事件を迷宮に誘い込む。
ミステリーでもあり、被害者感情が豹変していく様が恐ろしくもあり、面白かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ同性のウケは悪いのに、異性の心を捉えて離さない女というのが世の中にはいます。彼女とつきあいはじめると、周囲の誰もが「やめておけ」という。どうしてこんな女を住まわせてしまうんだろうと思うけれど、騙されているかもしれないと承知のうえで、明かりの灯った部屋を見て涙が出そうになったという男の気持ちを考えました。幸せかどうかは他人が決めることじゃないもんなぁって。
各章の冒頭に三面記事が掲載されています。その記事中で事故死したりトラブルに巻き込まれたりした人物の視点で語られる章仕立て。「喜和子」という女性についてさまざまな人が語るのかと思いきや、そうではない。ただそこに喜和子を感じる要素が何かしら含まれているだけの章も。数年を遡りつつ最終章まで進んだとき、喜和子は本当はどんな女だったのだろうと、やるせない気持ちに。
類い希なる母性の持ち主だったのかもしれません。先日読んだばかりの原田ひ香の『母親ウエスタン』とかぶる。どちらの話も辛すぎる。でも、幸せじゃなかったと決めつけるのは傲慢なことなのかも。今もぼんやりと喜和子のことを考えています。
このドロドロ感はクセになる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ母に人生を翻弄された母娘の物語。
第一章 1971年 北の小さな島
第二章 1992年 霊園からの脱出
第三章 1995年 四次元冷蔵庫
第四章 2010年 ペテン師と鮑の神様
終章 最後の手紙
北海道の島で育った一子は、母を失踪で亡くし、祈祷師の祖母に育てられた。
祈祷師の家代々、女の子が継承し、女の子を生むことを定めとした呪縛から逃げ出した一子。
しかし、一子も娘二人を授かるも、同じように子供たちも一子の呪縛から逃げられないでした。
やがて家庭は崩壊し、一子は失踪してしまうが、娘たちは後々真相を知る。
誰にでもある母性の強く、醜いエゴみたいなものが、人生を狂わせる。
初めて読んだ作家さんでしたが、大好きになりました。
母性が焦点なのかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレプロローグですでにわくわく。人の不幸は蜜の味というのは本当だなと思うと同時に、こんなにわくわくしている自分が嫌になる(笑)。タイトルとジャケットも秀逸。
雨の夜の刺殺体。被害者は男性で、どう見ても怨恨。うだつの上がらないサラリーマンなのに浮気していたことが判明。しかも不倫相手は彼が離婚調停中だと信じていたうえに偽名を使われていた。妻は冴えない夫に浮気する甲斐性があるとは夢にも思わず。
どろどろです。妻と愛人ほか誰にも共感できません。好きになれそうな登場人物といえば女性刑事ぐらい。コンビを組むのは暴言だらけの男性刑事ですが、シリーズ化でもされたらこのコンビは意外に良くなるかもと思えます。
女性刑事の言うとおり、犯人にたどり着くまでどこを向いても「女」に当たる。女の嫌な部分をありったけ見せつけられます。「私がいちばん可哀想」と言いたがる人に限ってそうではない。 -
Posted by ブクログ
母親の歪んだ愛の恐ろしさと、それによって引き起こされた悲劇を描いたサスペンスミステリ。
「人の不幸が見たい」から刑事になったという一匹狼の50代女性刑事と、30代新人女性刑事のバディが殺人事件を追っていく警察小説でした。警察小説で女性同士のバディというのが新鮮です。主人公の新人女性刑事・環奈は、思いついたことを何でもすぐ口に出してしまうといううっかり者で(なんで刑事になれたんだろうか…)、シゴデキでぶっきらぼうな先輩女性刑事の緑川との相性最悪なのですが、なんとか一緒に事件を捜査していきます。事件を通して2人の仲が深まるのか…?と思いきや、そういう訳でもないんですが、この2人好きです。これ、シリーズになるのかなぁ。この先の2人の関係がどう変わっていくのか楽しみです。
終盤どんでん返しがあるのですが、うーん…この犯人に気づかない警察は無能では…。これまでの捜査はなんだったのか…。どんでん返しのための後出し設定すぎて、少し興醒めしてしまいました。
登場人物たちは魅力的だったし、前半はとても面白かったので、事件の結末に期待していた分ちょっと残念でした。