まさきとしかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幾つかの殺人や事故を軸に、女性たちの毒のような感情が渦巻きます。
不倫を主とした男女の歪んだ関係性に、まさきとしか作品ではおなじみの母子の問題が重なり、登場する女性たちは皆、「誰かが不幸だから悲しい」のではなく、「自分自身がいちばん悲しい」という地点に立たちます。
今回はミステリー色がやや強く、事件の謎解きも物語を重層的に。犯人像については少しすっきりしない印象も残りますが。
その一方で、冒頭に登場する“騙されていた不倫女性”の描写は圧倒的で、生々しく、気持ち悪さが際立っていました。
他者の悪意や不幸よりも、自分の中にある感情の醜さこそが読後に残ります。そんな意味で、本作のタイトルは非常に的 -
Posted by ブクログ
どうやって2つの事件が絡み合ってくるのか。
いや、無理があるでしょ。
なんなら一部と二部で全く異なる物語に展開?
なんて思っていたらとんでもなかった!!
同じ息子を持つ母親として、ここまで無条件に
息子(子供)を溺愛できるものなのか。と
タイプの違うふたりの母親と自分を比較してみると
自分の母性の低さを感じさせられて凹む。
また、追い打ちをかけるように
普段なら号泣する場面でも(息子の心情を知る件)
ドライアイが潤む程度にしか涙腺刺激せず。
それでも物語には引き込まれ、イッキ読み。
どうやら三部作だそうで、他の二作品も
ぜひ手に取ってみようと思う。
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Posted by ブクログ
ネタバレ三ツ矢刑事シリーズ続編。
クリスマスイブに空きビルで身元不明のホームレスと見られる女性の遺体が見つかった。指紋がデータベースと一致し、千葉県の男性殺人事件の事件現場で見つかった指紋の持ち主と判明。被害者の妻に会いに行くが…。
色々入り組んでいて人間関係が複雑に絡み合っている。出てくる登場人物はそれぞれに繋がっている。最後の最後まで全部繋がっていてびっくり。
話の中心となる、殺されてしまったホームレスの女性・松波郁子。郁子は正直悪いところはなく、助けを求めた保健福祉センターで心無いことを言われ、夫を亡くしてから自分を責めている。保健福祉センターの担当者を見つけた時も後を付けるだけで思いとどまっ -
Posted by ブクログ
全体はミステリの構成で、且つ
親になれば子どもを愛するのは当然なのか、と問いを投げ掛けてくる骨太なお話だった。
子どもに「供」の文字を使わなくなっていることが多いけど、
この本のタイトルはまさしく、
供える・隷属する意味が思い起される「子供」がしっくりくる。
主人公の宝子をはじめ登場する人は皆、親に翻弄されて、生きながらあがいているから。
だけど読み終えると醜くあがくことになったとしても、あがくことこそがだいじなんだと思えてくる。
「祝福の子供」というタイトルは、なんか人間讃歌のようだと思った。
まさきとしか作品は初読みでしたが、他の作品も読んでいきたい。
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Posted by ブクログ
ネタバレ母と子の苦悩。1番後ろの解説を読んで、ようやくテーマが落とし込めた。
母親ってなんだろうか…?父親ではなく母親と子どもの苦悩…。
『完璧な子育て』なんてない、けど『ダメな子育て』はある。虐待、マルトリートメント。しかし多くの母親はきっとしている。解説にあった、『気づいて、修正する』ことで親子関係が造られていく、という文章に『なるほど』と思ったし、金髪で子どもを放ってパチンコに行く親=子どもを見ていない⇒あんな母親になっては行けない、という呪縛もしっくりきた。
良いも悪いも、こどもって親に愛されたいんだよなぁ、必要とされたいんだよなぁ…赦す許さないの問題じゃないんだよなぁ…向き合うって難しい。