まさきとしかのレビュー一覧

  • いちばん悲しい

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    大雨の夜滅多刺しで刺された男。
    何故、彼は殺されなければならなかったのか?
    犯人は誰なのか?
    彼の妻子、愛人、交友関係。

    みんな怪しそう。

    この小説の中の女性たちに共通するのは
    「自分がいちばん可哀想」と思っていること。

    自分が一番辛い、自分は悪くないのにという感情からは、幸せは生まれない。

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    2023年01月15日
  • 屑の結晶

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    やっぱり「まさきとしか作品」

    序章で抱いた印象から一転。最後は切ない?悲しい?虚しい?感じが残る。
    自分の「存在する」価値はなにか
    自分の「生きる」価値はなにか

    それぞれ登場人物が「自分の価値」についての問題を抱えて生きてる。

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    2023年01月09日
  • 完璧な母親

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    ネタバレ

    終始、どんよりと暗く重い空気に満ちた小説。
    ミステリーとしての謎は解決されるのに、スッキリしないベタつくような後味の悪さから逃れられない、そんな物語を求める方にはオススメの1冊。
    ただ、内容的に、現在進行形で毒親に苦しめられている人は読まない方が良い。

    「完璧な母親」という言葉自体にはマイナスな要素は無いはずなのに、この言葉に漂う不穏な気配は何なのだろう。
    読み終えても、それが晴れることはありません。
    幼い子の人格に母親が如何に強い影響を与えるのか。そしてそれから逃れることは一生できないのではないか。そんな風に感じられました。


    「完璧な母親」である知可子が息子を失ったことは本当に悲しい出

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    2023年01月06日
  • 完璧な母親

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    なかなか結末が見えないまま話が進んでいった。愛ある故に歪んでしまった家族?が描かれている。自分が母親だったらもっと登場人物の気持ちがわかるかもしれないけど、感情移入はできなかった。あとがきが非常によくまとめられていて、それを読んで確かに確かにと思えた

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    2023年01月01日
  • 完璧な母親

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    前半の狂気に満ちた感じに
    ワクワクしながら読み進めましたが、
    後半はちょっとバラバラした印象でした。

    それぞれで完結はしてるのかな?
    どうなのかな?

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    2022年12月20日
  • 屑の結晶

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    読みやすい。構成がうまい。
    これは誰の物語だったのだろう。
    楠生は人間にもなってなかったのではないだろうか?楠生はクズ男にもなれないほど人間じゃなかったような気がする。
    彼を作り上げた周りの人間のクズを集めて彼は彼になったのだろう。でもほんもののクズではない。ハリボテのクズ男だった。
    だから、悲しくも切なくもない物語だった。
    ただ団地の汚い一室の暗い部屋に一人で閉じ込められていた小さな男の子の影だけが、哀しく頭の隅に残ります。

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    2022年12月07日
  • 屑の結晶

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    それぞれの悲しい親子や家族関係を抱える不幸な人たちばかり出てくる。だんだん答えが見えてくるけど、それぞれの胸に抱えたまま。

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    2022年11月28日
  • 屑の結晶

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    帯の最後に流れる涙が止まらない!に惹かれて購入してみました。
    結果泣きはしなかったし、さほど感動もしなかった。
    クズ男の行為は非道に思えても、純粋な思い、愛がそこにあったからこそ、どこか尊い行いにも見える。屑と片付けるには違う感じ。見返りを求めない一方的な愛だからこそよりピュアで美しいのかもしれないけど、相思相愛な展開を希望していたのでこの評価。

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    2022年11月26日
  • 完璧な母親

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    前半は狂気に満ちた感じで面白かったのに、だんだん尻すぼみしていった。すこし期待外れだったかな。

    ただ母親という存在に対する世間や周り、時には自分からのプレッシャーはすごく理解できて、同情した。

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    2023年11月18日
  • 祝福の子供

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    まさきとしか、の他の本はもっとストーリーの輪郭がカッチリしてて、どんなふうに読めばいいか分かりやすかったんやけど、、ちょっとなんか読みにくかった?感じ。
    でも、良かった。…今までずっと、自分の子どもを愛し抜く守り抜く覚悟もないのになんで産むの?って思ってた。 ネグレクトとか虐待とかさ、その子の人生の責任が取れないなら、産まんかったらいいのに、って。そんなんで母親父親になるなって。
    でも、それは自分が愛されて育ったからそう考えるだけで、私の想像力が足りてないんかな。母親も父親も、戸惑ったりわが子であれど疎ましく思ったり、自分の人生で優先したいことがある、、ひとりの人間として。
    子どもにとって親は

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    2022年12月03日
  • 完璧な母親

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    ようやく授かった息子を失ってしまった母親が、産み直しとして娘を授かり、息子の生まれ変わりとして育て直すという作品。

    前半にかけての母親の狂気じみた行動を描く筆致力はさすがだった。ただ若干息子と重ね合わせることをやめた理由がわからなかったり、息子の死の真相を明らかになるまでも尻すぼみ感が否めないなとは思った。

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    2022年10月09日
  • いちばん悲しい

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    2022/10/06

    いちばん悲しい
    まさきとしかさん。

    おもしろかったー。
    どんどん、引き込まれていった。

    被害者の家族。愛人。
    それぞの立場。
    少しずつ、気持ちも変化していく。

    結末も、失速せず、良かった。

    でも、可哀想だった。

    いちばん悲しい。のは、誰か?

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    2022年10月06日
  • 完璧な母親

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    怖かった。

    でも、みんな、母親に愛されたい気持ちは同じ。

    はるこの母親が、遅いけれど現実を見れるようになって、本当によかったと思う。

    子どもを失って、おかしくなってしまう、狂気的になるのは仕方ないと思ってしまった。

    あの時、誰かがはるこの母親を助けることはできなかったのだろうか。

    孤独になってはいけない…。

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    2022年08月31日
  • 完璧な母親

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    兄が不慮の事故で亡くなり
    そのあと、生まれ変わりとして
    同じ誕生日に産み
    育てられた、妹。
    母親は
    狂気に満ちているようで、
    同じ女性として、共感できなくはなかった。

    まさきとしかさんの本
    少しずつ読んでます。

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    2022年08月28日
  • 完璧な母親

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    まさきとしかさんの作品は,序盤でどきどきが始まりとにかく読み終わらないと気になって寝られない。
    女性目線の作品で、女の怖さやこだわりの強さ、思い込みの激しさ、多少の誇張はあったとしても、母親なんて こんなものかも。自分が産んだから、守らなくては,そして 子どもは思う通りに育てたい。
    子どもを亡くしたから、産んでやり直すなんて思いつかない。それも、同じ日に産んで、なくなった子と産まれた波琉子の誕生日をずっと祝い、名前も同じにつけ。ちょっと病的。それと溺れた波琉を助けず、自分の娘だけを助けた風間母娘、波琉の生まれ変わりかもと疎まれた風間成彦。風間の母親もその娘も過去を背負って壊れていく。ぞくぞくし

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    2022年08月14日
  • 完璧な母親

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    2つの家族が、どこでどう繋がっていくのか気になり、後半は一気読みした。バラバラだったパズルをはめていく感覚。読後感はあまり良くなかった。

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    2022年05月30日
  • 祝福の子供

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    子供を産んだら考えが一転した。
    仕事を辞めたら、自分にはなにもなくなってしまうこではないか。
    名無しの透明人間になってしまうのではないか。


    わかる。胸が痛くなった。

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    2022年05月08日
  • 完璧な母親

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    ネタバレ

    先が気になってどんどん読んだ
    二つの家族がどうつながるのか、
    ただのお姉ちゃんの思い込みなのか、

    子供を亡くすってことは想像したくないくらいに
    つらいことだし心を病んでしまうのも分かる
    でも途中でお母さんが気づいたことがまだ救いなのかもしれない

    子供に刻まれたものは大きすぎたし
    その後の人生を全て左右すること
    自分に言いように記憶はねじ曲がるし
    失ったものは取り戻せない

    とりあえず悪いことをしたら逃げないってことかな

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    2022年04月27日
  • 祝福の子供

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    子供を愛してるか疑問の母親のそれを巡る過去の話。
    愛し方を知らない母親たちと、愛してほしかった子供たち。

    一定数いるであろう、子供を愛せない母親たちの闇の部分が浮き彫りになっている作品。

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    2022年04月24日
  • 完璧な母親

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    ネタバレ

    うーん、タイトルコレであってるの?ていう読後感。

    亡くなった兄の代わりとして産み育てられた(途中で解放されてはいるけど)女の子は確かにかわいそう。完全に歪んじゃってるし。

    そしていきなり出てきた兄の生まれ変わりと言い張っている引きこもりの女が出てきて「???」となる。その女も、結局は母親が影響で病んじゃったようなものだけど。

    読んでて結構ホラーだった。

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    2022年04月14日