まさきとしかのレビュー一覧

  • スピーチ

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    札幌・豊平川の岸辺で見つかった、目元を黒いテープで覆われた女性の遺体。数年前の未解決事件を彷彿とさせる異様な光景から、物語は静かに、だが逃れられない速度で動き出す。

    本作の最大の牽引力は、事件を追う二人の女性刑事の鮮烈なキャラクター造形である。
    被害者の心にどこまでも寄り添おうとする天道環奈と、その上司でありながら底知れない影を纏った緑川ミキ。この歪なバディが興味深い。

    並行して描かれるのは、自分の息子が犯人だと信じ、狂信的なまでの愛情と葛藤を手記に綴り続ける一人の母親の独白。
    誰の言葉(スピーチ)が真実で、誰の言葉が虚飾なのか。

    謎解きの面白さはもちろん、その動機の根源に横たわる「孤独

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    2026年03月19日
  • あの日、君は何をした

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    ネタバレ

    初めての作家さん。読みやすかった。
    幸せだと信じていた日常が足元から一気に崩れていく恐怖とそれによりどんどん精神崩壊していく母親の様子が恐ろしい。現実でも息子を持つ母親ってこんな感じのイメージある…何かあっても絶対に息子第一!うちの子に限って!みたいな……(ー ー;)
    一見関係なさそうな2つの事件がどう絡んでくるのか、先が気になる面白さだった。
    結局大樹は表面上はいい子だったけど裏では猫を虐待するサイコパスだったわけで超胸糞……

    それにしても野々子、同級生が殺人犯すわ母親の恋人に襲われるわ旦那は殺されるわ義母に息子攫われるわ……波瀾万丈過ぎるだろ…‼︎‼︎
    その後は凛太と穏やかに暮らせるとい

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    2026年03月19日
  • スピーチ

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    わりと静かな進行
    未熟な刑事役設定の心の声が現代的で面白い
    自動車の運転など多少強引な部分はある
    愛情というのは良くも悪くもなるのだなと思う

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    2026年03月19日
  • レッドクローバー

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    ネタバレ

    久仁子に笑子、春香…三者三様にタイプが分かれる毒母の根底に共通するのは「こんな筈じゃなかった」という自分の人生に対する常に燻る不満と怒り。
    ちひろも三葉もその犠牲になって先に心を殺された被害者なのに、幸せになれないどころか反対側に立つようになってしまうのがやりきれない。
    子どもが本当に望んでいるのは復讐じゃなくて愛情だから、親を憎みきれなくて更に苦しむのが辛いな。
    「やられる前にやる、殺される前に殺す」といった過激な言葉こそアダルトチルドレンからの最大限のSOSの叫びに聞こえて仕方なかった。

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    2026年03月14日
  • あの日、君は何をした

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    ネタバレ

    ふたつの事件が繋がるところは驚いた。

    母親が狂気的過ぎる。
    息子は亡くなったのに悲しむのは分かるが、残った家族の扱いはこれでいいの?
    また、強烈なキャラクターがいる一方、それ以外のキャラクターは薄味を通り越して味がしなかった。
    もう少し掘り下げても良かったと思う。

    実はサイコパスでしたってオチは、犯行動機がいらなくなってしまうのであまり好きではない。
    この作品においては決してそれだけではないのだけれど…構えてしまった。

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    2026年03月11日
  • 祝福の子供

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    子ども。どこか遠いような存在であり、一方で同い年で既に親の人もいます。
    莫大な覚悟を持ち、生まれてきた子に一生分の愛を注ぐ。それが自分の子でないとしたならば、果たして同じように愛を注げるのだろうか。事実と感情に挟まれながら、葛藤や苦悩をし続けて、親とは、と向き合うことで見えるものがあるのかなと思いました。
    また、大人の欲により、変えられた子どもたちが、もがき苦しみながら辿り着いた様を通じて、本当の親としての愛や人の欲深さみたいな2面性を感じしました。

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    2026年03月09日
  • スピーチ

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    気持ち悪いなあ〜
    女児親にこの傾向は薄くない?(偏見)
    誠に男児親(偏見)
    女親の女児に対する姿勢と男児に対する姿勢の違い、実際あるやつだぁ…って感じだった
    まあ偏見だけども
    しかし未熟な人間は子をなすべきではないと思いますね(過激思想)

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    2026年03月05日
  • 彼女が最後に見たものは

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    『あの日君は…』に続き、三ツ矢刑事再登場^^
    鋭い視点とキャラクターに好感持てます。

    ただ、、やっぱり不快な思考·言動するキャラ多すぎて、読んでてシンドい^^;これはこの作者さんの特性ですかね。
    普通、田所刑事に感情移入しがちな構成だと思うのですが、この人もしょうもない思考で。。


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    2026年02月18日
  • いちばん悲しい

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    幾つかの殺人や事故を軸に、女性たちの毒のような感情が渦巻きます。
    不倫を主とした男女の歪んだ関係性に、まさきとしか作品ではおなじみの母子の問題が重なり、登場する女性たちは皆、「誰かが不幸だから悲しい」のではなく、「自分自身がいちばん悲しい」という地点に立たちます。

    今回はミステリー色がやや強く、事件の謎解きも物語を重層的に。犯人像については少しすっきりしない印象も残りますが。
    その一方で、冒頭に登場する“騙されていた不倫女性”の描写は圧倒的で、生々しく、気持ち悪さが際立っていました。
    他者の悪意や不幸よりも、自分の中にある感情の醜さこそが読後に残ります。そんな意味で、本作のタイトルは非常に的

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    2026年02月08日
  • 屑の結晶

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    テンポよく読めました
    最後は、とても切ない気持ちになりました
    まさき先生の本は4冊目でしたが、他の作品も読みたくなります

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    2026年01月11日
  • 完璧な母親

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    「人の内面の狂気」を描く作家は多々いるが、まさきとしかは狂った精神状態を細微にわたり描き切る。
    寝ないといけない夜に読み始めてしまい、結局ほとんど寝れず読み切ってしまった。

    第二章にうつった時、第一章とは全く違う人物が描かれ、これが第一章に最終的にどう交わっていくのだろうと思うと読むのをやめることができなかった。

    最終的な感想は、
    まさきとしか、やっぱり狂った精神状態を描くのが上手いなー 凡人の発想では到底追いつかないわー

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    2026年01月10日
  • 彼女が最後に見たものは

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    ネタバレ

    三ツ矢刑事シリーズ続編。
    クリスマスイブに空きビルで身元不明のホームレスと見られる女性の遺体が見つかった。指紋がデータベースと一致し、千葉県の男性殺人事件の事件現場で見つかった指紋の持ち主と判明。被害者の妻に会いに行くが…。

    色々入り組んでいて人間関係が複雑に絡み合っている。出てくる登場人物はそれぞれに繋がっている。最後の最後まで全部繋がっていてびっくり。
    話の中心となる、殺されてしまったホームレスの女性・松波郁子。郁子は正直悪いところはなく、助けを求めた保健福祉センターで心無いことを言われ、夫を亡くしてから自分を責めている。保健福祉センターの担当者を見つけた時も後を付けるだけで思いとどまっ

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    2025年12月27日
  • 祝福の子供

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    全体はミステリの構成で、且つ
    親になれば子どもを愛するのは当然なのか、と問いを投げ掛けてくる骨太なお話だった。

    子どもに「供」の文字を使わなくなっていることが多いけど、
    この本のタイトルはまさしく、
    供える・隷属する意味が思い起される「子供」がしっくりくる。
    主人公の宝子をはじめ登場する人は皆、親に翻弄されて、生きながらあがいているから。

    だけど読み終えると醜くあがくことになったとしても、あがくことこそがだいじなんだと思えてくる。
    「祝福の子供」というタイトルは、なんか人間讃歌のようだと思った。

    まさきとしか作品は初読みでしたが、他の作品も読んでいきたい。

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    2025年12月21日
  • 祝福の子供

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    親は子供を愛さなくてはいけないのか。
    自分の人生を捨ててまで。
    そんなふうに投げかけられている作品。

    中盤で父の骨壺がなくなったあたりで、大筋の流れは読めたが、話を進めていくに従って出てくる人物がまぁ酷いことなんの。
    とにかく、黄川田夫妻が反吐が出るほど最低だった。

    結局みんなわがまま・自己中なだけじゃん!

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    2025年12月10日
  • ある女の証明

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    2025/10/28
    ある女の証明
    まさきとしかさん

    きわこのこと。改題。

    なんか?読んだことあるかなーと思いながら、
    最後まで読み切り、解説を読み、
    なるほど、きわこのこと。の本、読んでた!

    第五章まで新聞記事に沿って話が進む。
    すべて、貴和子。に繋がる。
    怖い。イヤミス。
    でもおもしろい。
    しかし、
    最後の意味がわからない。
    難しい本でした。

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    2025年10月28日
  • レッドクローバー

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    初めから終わりまでずーっと暗いし、常に誰かが怒り、憎悪を抱えてドス黒さが全開。
    読めば読むほど常に苦い何かを飲まされているような気分になるし、全く救われる気がしないしで読むの途中で辞めようかと何度も思った。
    それなのに、続きが気になって仕方なくて読み進めてしまう。

    物語の途中ではたと気づく。
    負の連鎖ばかり起こしているけれど、誰もがささやかながら幸せだったり、安心できる存在みたいなものを求めていたんだと。

    終盤、個人的に間伸びしてしまった感があったのでもう少し短くても良かったかも。

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    2025年10月13日
  • 彼女が最後に見たものは

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    三ツ矢&田所刑事シリーズ二作目。
    ホームレスの女性が殺された事件と一年前に殺された男性の事件。
    まったく接点がなく思えた事件が時を経て繋がりを見せます。

    社会派ミステリーのような内容でしたが、人間の繋がりや温かみ
    逆に、人間の汚なさや憎悪など予想以上に感情が飛び交う作品でした。

    事件の内容や道筋が複雑すぎて結びつかないところがあったり
    後半から登場人物が増えたりするのは少し戸惑いましたが
    最後は切なく、なんだか考えさせられる物語でした。

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    2025年09月01日
  • 大人になれない

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    ネタバレ

    終盤の美留久と母の関係性、歌子と政江の関係性がわかっていく流れの部分はなんか雑になったなって印象。
    純矢、太助、江口さんのパートは良かった。

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    2025年08月24日
  • 完璧な母親

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    ネタバレ

    母と子の苦悩。1番後ろの解説を読んで、ようやくテーマが落とし込めた。
    母親ってなんだろうか…?父親ではなく母親と子どもの苦悩…。
    『完璧な子育て』なんてない、けど『ダメな子育て』はある。虐待、マルトリートメント。しかし多くの母親はきっとしている。解説にあった、『気づいて、修正する』ことで親子関係が造られていく、という文章に『なるほど』と思ったし、金髪で子どもを放ってパチンコに行く親=子どもを見ていない⇒あんな母親になっては行けない、という呪縛もしっくりきた。
    良いも悪いも、こどもって親に愛されたいんだよなぁ、必要とされたいんだよなぁ…赦す許さないの問題じゃないんだよなぁ…向き合うって難しい。

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    2025年08月12日
  • ある女の証明

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    最初はめちゃくちゃわかりやすい作品だと思った。
    「きわこ」という一人の女性が絡む、それぞれの章の物語。
    しかし…
    各章の話は単純明快で面白いストーリーになっていたけど、だんだんと読み進め
    全体的に考えると「きわこ」は何者⁇結局どうなった⁇と話が見えなくなってしまった…
    結構早い段階で死んでしまう「きわこ」
    各章の事件が終わりに向かって日付が遡ってるので、逆から読み返せば見えてくるのかな…

    私的にはもっと簡単な結末で良かった気もするなぁ。
    あまりに理解するのがむすがしかった笑

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    2025年06月26日