まさきとしかのレビュー一覧

  • 彼女が最後に見たものは

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    複雑に折り重なった謎の先にある真相を追いかける一冊。面白く読めたものの、引っかかる部分もありましたが。

    物語にはSNSが自然に登場し、捜査の手掛かりとしても使われていて、「今はこういう時代なんだな」とあらためて実感。事件と事件が思いがけない形でつながり、真相はかなり奥深いところに隠されていました。

    事件に関わる人物の中にはどうしても共感できない人もいて、描かれ方による先入観を自分の中に残したくないとも感じました。また、三ツ矢刑事による真相解明には少し都合よく感じる部分も。

    一方で、不運にも事件に巻き込まれながら、誰かを逆恨みすることなく自分にできることを探し続ける人物の姿には救われました。あと少しで実現できたはずの出来事が果たせなかったことを思うと切ない。ほんの少し何かが違っていたら、まったく別の未来もあったのかもしれないと考えさせられる作品でした。

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    2026年10月31日
  • 熊金家のひとり娘

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    もう少し一子視点を掘り下げたほうが面白かったんじゃないかなぁ。これだとただ因縁を押し付けられた気の毒な姉妹の話で救いがない。

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    2026年10月21日
  • 大好きな人、死んでくれてありがとう(新潮文庫)

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    なんだか人間の無気力な部分というのも怖いものなんだなと感じた。
    そしたらそんな無気力な人間がアイドルとして生きていて、相手の求める自分というのを演じていたとしたら、その二面性がより怖いなと思った。

    アイドルを殺した犯人が誰かというよりかは、読めば読むほど亡くなった方のことがよく分からなくなるのが怖かった。
    引きこもりの子の話はちょっとよく分からなかった。
    結果外に出られたなら良かったのでは?という気持ちになった。

    結局犯人は分かったけど、突然真相となった感じだったのでイマイチ入り込めなかった。
    ただ、視点が変われば印象が変わると言うのが怖いなと思った。

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    2026年10月20日
  • スピーチ

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    終始不穏な空気が漂う作品でした。
    警察を含めて、まともな人の方が少なくない?というのが率直な感想です。
    作中の人たちは極端かもしれませんが、人間が一番興味があるのは自分であって、他人は二の次、というのは現実世界にも通ずるものがあると思います。
    他人の苦しみの声に少しでも耳を傾けられる人がいたら、結果は違っていたのかもしれませんね。

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    2026年10月17日
  • 大好きな人、死んでくれてありがとう(新潮文庫)

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    人間の負の感情に対する描写が、全身で感じ取れるような生々しさとリアリティがあって共感してしまう。読後は(良い意味で)どっと疲れるくらいには没入している。
    各話の結末を読んだ時に知る「大好きな人、死んでくれてありがとう」の意味にゾクっとする体験だった。

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    2026年10月16日
  • 大好きな人、死んでくれてありがとう(新潮文庫)

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    ネタバレ

    すごく人気だったわけでもないアイドルグループの元メンバーが解散して10年後に殺される。しかも当時あまり目立ってなかった蒼太。という設定も面白かった。

    はじめは「犯人は誰なんだろう」と思って読んでいた。でも読み進めていくうちに、蒼太が亡くなったことで、それぞれの人がどう変化していくのか気になり、そしてそれぞれの人から見た「蒼太」に違和感が出てきて、最後は「蒼太」って何者なん?って思わせていく進め方が面白かった。

    その人から見たその人は、本当にその人なんだろうかという感覚が、この作品を読んでいてずっと残った。

    蒼太がどういう人間だったのかを説明して終わるのではなく、春子の中に何かが引き継がれたようなところで終わる。その何かが血なのか、環境なのか、性質なのかは分からない。その春子にも子どもがいるけど、どんな子どもなんだろうと思った。

    イヤミスではあるけど、重たすぎず、怪異のようなものも少し混ざっていて、展開もよく進むので読みやすかった。
    ミステリーとして読み進める楽しさがありながら、最後には「人間って、他人から見たら本当にその人そのものなんだろうか」と考えさせられるところが良かったです。

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    2026年10月13日
  • あなたが殺したのは誰

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    全く関係ない2つの事件がどうつながるのか?リンリン村のほうが不穏すぎてハラハラしては。
    読めば読むほどはちゃめちゃな島だった…。のどかな村に見えて、いろいろなバランスが絶妙(ギリギリ)の場所。
    破滅していく人間の様子を描くのがやっぱり上手いのは変わらずで。でも落ち度があるかと言うと…誰が悪い・何が悪い、とひと言には言えない人間関係というのがやっぱりある。
    事件の回収がちょっと詰め込めすぎな感じもしたけど、なんだか成長したね、田所さん。

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    2026年10月12日
  • スピーチ

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    母親の歪んだ愛の恐ろしさと、それによって引き起こされた悲劇を描いたサスペンスミステリ。

    「人の不幸が見たい」から刑事になったという一匹狼の50代女性刑事と、30代新人女性刑事のバディが殺人事件を追っていく警察小説でした。警察小説で女性同士のバディというのが新鮮です。主人公の新人女性刑事・環奈は、思いついたことを何でもすぐ口に出してしまうといううっかり者で(なんで刑事になれたんだろうか…)、シゴデキでぶっきらぼうな先輩女性刑事の緑川との相性最悪なのですが、なんとか一緒に事件を捜査していきます。事件を通して2人の仲が深まるのか…?と思いきや、そういう訳でもないんですが、この2人好きです。これ、シリーズになるのかなぁ。この先の2人の関係がどう変わっていくのか楽しみです。

    終盤どんでん返しがあるのですが、うーん…この犯人に気づかない警察は無能では…。これまでの捜査はなんだったのか…。どんでん返しのための後出し設定すぎて、少し興醒めしてしまいました。
    登場人物たちは魅力的だったし、前半はとても面白かったので、事件の結末に期待していた分ちょっと残念でした。

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    2026年10月11日
  • 彼女が最後に見たものは

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    東野圭吾感ある

    前作はトンデモ登場人物達だったが、今作は物語としてはありかな
    結局、被害者が悪だったおかげでスッキリできた

    特売とはいえ、牛乳120円は安すぎないか?

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    2026年10月04日
  • 彼女が最後に見たものは

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    ネタバレ

    犯人は思ってもみない人物でした!個人的には性別ミスリードはあまり好きな手法ではないため、三部作の中では一番評価低いです。正直バディ刑事についても、どちらのキャラも本当に全く魅力的ではないですが、ぐいぐい読み進めさせる力がスゴい。他責自己中毒親描写は楽しんで書いてそうだな〜笑

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    2026年09月30日
  • あの日、君は何をした

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    ネタバレ

    15年前の前林市と東京の事件。2つの事件が関係あるのか?母の子に対する愛情が行きすぎた時、人はどうなってしまうのか?重要参考人は何をしたのか?

    息子を亡くした母が悲しみに狂う姿が、めちゃくちゃ苦しく、読んでてキツいなぁーと思わされる。その息子が本当に犯人なのか?何をしていたのか?が分からず、、、、これが2つの事件で同じようなことが起こるわけで、2度キツい。。

    心理描写はキツいけど、刑事たちの捜査パートなどは気になって読み進めてしまう。読みやすい方ではあった。

    犯人松本=いづみとなり、2つの事件が繋がったあたり面白かったけど、大樹の理由とかがまぁ平凡というか、予想の範囲内の狂気であり、衝撃のオチ!と言う感じは受けなかった。

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    2026年09月27日
  • あなたが殺したのは誰

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    三ツ矢&田所刑事シリーズ第3弾!
    現代の東京で起きた殺人事件と、バブル期の北海道の島で起こる出来事を交互に読み進めていく構成。
    現代と過去、場所も全く違うのにどう繋がっていくのか…
    今回も嫌な終わり方で良い。

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    2026年09月20日
  • 大好きな人、死んでくれてありがとう(新潮文庫)

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    登場人物どいつもこいつも闇が深い、気持ち悪い
    もちろん殺された蒼太も例外なく

    蒼太を巡って宗教にハマる感覚って
    こんな感じなんだろうなぁと勉強になりました

    主役は蒼太じゃなく、蒼太を中心に
    若干狂った周りの人間でした

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    2026年09月16日
  • スピーチ

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    複雑な家族関係を丁寧に解きほぐして行く長編で、伏線がいっぱいあってややこしいけど、面白くて一気読みした。けど、それぞれの関係者の動機や最終ページの一文にはちょっとぞっとしたね。

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    2026年09月15日
  • 大好きな人、死んでくれてありがとう(新潮文庫)

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    初めて読むまさきとしかさんの小説。

    複数人の視点から南田蒼太についてが書かれていて、読み出し始めると手が止まらなかった。

    人間には常に欲求があり、それが南田蒼太の死と関係している。

    南田蒼太の本当の顔はどんなだったんだろう。

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    2026年09月15日
  • 彼女が最後に見たものは

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    三ツ矢&田所刑事シリーズ第2弾
    2つの事件が複雑に絡み合い、一見関係のないように思われたことが見事に全部繋がって面白かった。
    辛くて切ないのに、胸がきゅっとなるお話でした。
    田所刑事が、恋する女の子みたいで可愛い。

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    2026年09月11日
  • 大好きな人、死んでくれてありがとう(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「大好きな人」。
    複数の登場人物の視点から語られる「南田蒼太」という一人の青年。

    彼は誰にも本心を語らなかった。
    誰の前でも自分を演じていた。
    しかし、彼あるいは彼女にだけは本心を吐露した。
    ───だろうか?
    「南田蒼太」は良い人を演じていたと思う。
    「都合の良い人」を。
    そうして愛され、結果殺された。

    演じなければ殺されなかったのだろうか?
    演じなければ彼は愛されなかったのだろうか?
    演じることで幸福を得られたのだろうか?
    南田蒼太は、殺されたくなかっただろうか。

    この本には「南田蒼太」本人の視点からの物語が語られず、すべての問いの答えが伏されたまま終結してしまう。
    我々が「南田蒼太」にどんな答えを出すのかを試されているような作品だった。

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    2026年09月10日
  • スピーチ

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    ネタバレ

    この人が犯人かぁ!が分かったのが、ページ半分辺り。はや過ぎない?と思うのも計算のうちか〜
    どん・どん・どんでん返しが待っている
    ヤラれた( *3* )


    表紙のシャボン玉と黒の意味
    彼女の悲しさ寂しさが表現されていたんだね
    その思いの丈も、犯罪者である彼女が語るとただの独りよがりの「スピーチ」


    人によって見ている世界が違うっていうのは
    SNS上でも明らか
    同じ事柄でもたくさんの意見


    子供に寄り添って生きてきた母の気持ちも
    届かなければ寄り添って居るとは言えないんだな
    まぁ、須美代の場合は寄り添っていたとは
    とても思えないんだけど。

    いつか子に
    届いてますかーーー!!!!
    と、猪木のように聞いてみようかな〜(ふふふ)
    届いてませーーーん!!!!と来たら凹みそう


    存在するものばかりなのかは不確かですが
    本を片手に「スピーチ」的札幌探索出来そうな1冊

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    2026年09月10日
  • 彼女が最後に見たものは

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    クリスマスイブの新宿で起きた、女性ホームレスの殺人事件。三ツ矢秀平と田所岳斗のコンビが追う中、被害者・松浪郁子の指紋が千葉県の公務員刺殺事件の現場と一致する。

    10歳年下の田所に丁寧な敬語を使いながら淡々と核心を突く三ツ矢と、振り回されつつ泥臭く動く田所。二人の掛け合いに救われつつも、描かれる物語はどこまでも重く、苦しい。

    まず、生前の松浪夫婦のきめ細やかな生活が描かれる。
    しかし、お互いを慈しむ丁寧な日常がいつの日か逃げ場を失っていく過程は読んでいて心が折れそうになる。
    役所の職員・東山の冷酷な対応。その東山自身の「判で押したような余裕のない生活」や、妻である里沙のInstagram、出窓やアートフラワーに透ける歪んだ承認欲求。

    「フードを被った少年」という謎に翻弄された先で突きつけられるのは、どこまでも後を引く歪んだ親子関係の連鎖だった。

    そして、警察官である三ツ矢自身が抱える壮絶な生い立ち。
    事件の背後にある暗闇と、三ツ矢自身の閉ざされた心が重なり合い、人間が抱える断ち切れない「業」の深さがこれでもかと押し寄せてくる。
    『彼女が最後に見たものは』。タイトルの意味が明かされたとき、そこにあったのは理不尽に奪われた日常と、人間の醜さそのものだった。

    決して爽快な読後感ではない。ミスリードによる混乱の果てに、人間の歪みと重い余韻がいつまでも胸の奥に残り続けるドラマだった。

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    2026年09月09日
  • スピーチ

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    殺人事件を犯した男の母の書記と、事件を追う警察の話。
    並行して読み進めていく中で、沢山の人物の情報が行き交う。事件と関係あるのか、ないのか。
    読み応えはあるが、事件関係者が普通じゃなくて、ちょっと疲れる。
    結末はイヤミスのまさきとしかさんらしかった。

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    2026年09月06日