まさきとしかのレビュー一覧
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ネタバレ15年前の前林市と東京の事件。2つの事件が関係あるのか?母の子に対する愛情が行きすぎた時、人はどうなってしまうのか?重要参考人は何をしたのか?
息子を亡くした母が悲しみに狂う姿が、めちゃくちゃ苦しく、読んでてキツいなぁーと思わされる。その息子が本当に犯人なのか?何をしていたのか?が分からず、、、、これが2つの事件で同じようなことが起こるわけで、2度キツい。。
心理描写はキツいけど、刑事たちの捜査パートなどは気になって読み進めてしまう。読みやすい方ではあった。
犯人松本=いづみとなり、2つの事件が繋がったあたり面白かったけど、大樹の理由とかがまぁ平凡というか、予想の範囲内の狂気であり、衝撃のオチ!と言う感じは受けなかった。 -
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ネタバレ「大好きな人」。
複数の登場人物の視点から語られる「南田蒼太」という一人の青年。
彼は誰にも本心を語らなかった。
誰の前でも自分を演じていた。
しかし、彼あるいは彼女にだけは本心を吐露した。
───だろうか?
「南田蒼太」は良い人を演じていたと思う。
「都合の良い人」を。
そうして愛され、結果殺された。
演じなければ殺されなかったのだろうか?
演じなければ彼は愛されなかったのだろうか?
演じることで幸福を得られたのだろうか?
南田蒼太は、殺されたくなかっただろうか。
この本には「南田蒼太」本人の視点からの物語が語られず、すべての問いの答えが伏されたまま終結してしまう。
我々が「南田蒼太」にどんな答えを出すのかを試されているような作品だった。 -
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ネタバレこの人が犯人かぁ!が分かったのが、ページ半分辺り。はや過ぎない?と思うのも計算のうちか〜
どん・どん・どんでん返しが待っている
ヤラれた( *3* )
表紙のシャボン玉と黒の意味
彼女の悲しさ寂しさが表現されていたんだね
その思いの丈も、犯罪者である彼女が語るとただの独りよがりの「スピーチ」
人によって見ている世界が違うっていうのは
SNS上でも明らか
同じ事柄でもたくさんの意見
子供に寄り添って生きてきた母の気持ちも
届かなければ寄り添って居るとは言えないんだな
まぁ、須美代の場合は寄り添っていたとは
とても思えないんだけど。
いつか子に
届いてますかーーー!!!!
と、猪木のように聞いてみようかな〜(ふふふ)
届いてませーーーん!!!!と来たら凹みそう
存在するものばかりなのかは不確かですが
本を片手に「スピーチ」的札幌探索出来そうな1冊
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クリスマスイブの新宿で起きた、女性ホームレスの殺人事件。三ツ矢秀平と田所岳斗のコンビが追う中、被害者・松浪郁子の指紋が千葉県の公務員刺殺事件の現場と一致する。
10歳年下の田所に丁寧な敬語を使いながら淡々と核心を突く三ツ矢と、振り回されつつ泥臭く動く田所。二人の掛け合いに救われつつも、描かれる物語はどこまでも重く、苦しい。
まず、生前の松浪夫婦のきめ細やかな生活が描かれる。
しかし、お互いを慈しむ丁寧な日常がいつの日か逃げ場を失っていく過程は読んでいて心が折れそうになる。
役所の職員・東山の冷酷な対応。その東山自身の「判で押したような余裕のない生活」や、妻である里沙のInstagram、出窓やアートフラワーに透ける歪んだ承認欲求。
「フードを被った少年」という謎に翻弄された先で突きつけられるのは、どこまでも後を引く歪んだ親子関係の連鎖だった。
そして、警察官である三ツ矢自身が抱える壮絶な生い立ち。
事件の背後にある暗闇と、三ツ矢自身の閉ざされた心が重なり合い、人間が抱える断ち切れない「業」の深さがこれでもかと押し寄せてくる。
『彼女が最後に見たものは』。タイトルの意味が明かされたとき、そこにあったのは理不尽に奪われた日常と、人間の醜さそのものだった。
決して爽快な読後感ではない。ミスリードによる混乱の果てに、人間の歪みと重い余韻がいつまでも胸の奥に残り続けるドラマだった。 -
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実に気持ち悪い、人間の底知れない黒い感情を切り取ったような作品。
会話をする上で居心地が良いのは、相手が自分よりも頭がいいから。なんて事を聞いたことがあるけど、こちらの求める反応、言葉をくれる人間ほど、目ざとくて頭もよくて、こちらに興味のない人間なんだと思う。
悪いことではないけど、そのうち相手の期待する人物像に勝手に創り上げられてしまう。それに見合わなければ、裏切りだと言われてしまう。
どちらの責任?と考えさせられる。
周りの人間はあまりに極端なキャラクターが多くて現実味がなかったけど、蒼太は、よくいる「人誑し」の最も悪い例のような気がした。
人間って怖い。
承認欲求って怖い。
気づけば落ちる沼も怖い。
大人だろうが子どもだろうが、いつだって人間の感情は危なっかしくて、ちょっとしたことですぐに間違える、堕ちる、踏み外すんだと思った。
好きな作品にはならないけど面白かった。 -
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「人の数だけ視点があり、人の数だけ真実があります。その人が受け止めた光景が、その人にとっての真実です」
田所&三ツ矢シリーズの3作目。
過去と現在が交互に描かれ、いつそれらが交わるがのかと気になり読む手が止まらなかった。
今回も前回同様に毒親が登場するのだが、著者が描く毒親の毒っぷりがリアルで絶妙である。
毒親=ネグレクトや暴力とは限らず、日々向き合う中での言葉尻や行動にその毒は潜んでいる。
前作もそうだったが、子ども側だけではなく毒親側の心情もよく描けており、微妙な感情を言語化するのか上手い。
結末は少し強引さはあったもののどんでん返しもあり面白かった。
次回作はどんなタイトルになるのか楽しみだ。
“あなたを殺したのは誰”かを考察しながら読みたい一冊だ。
こんな人におすすめ
・イヤミスが好きな人
・社会派が好きな人
・毒親が出てくるものが好きな人
・どんでん返しが好きな人 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルのキャッチーさ。
大好きな人、とは一体誰にとっての誰なのか。
そしてその後に続く「大好きな人、ありがとう」という不吉さ。
10年前に引退したアイドルグループの南田蒼太が滅多刺しで殺される。
章ごとに彼の周辺にいた人間たちの視点で物語が進む。
いわゆるミステリーとしてのフーダニット、ホワイダニットやハウダニットはあまり注力されない。
個人的には、「死者を取り巻く人間が抱く承認欲求」がとても描かれていると思った。
平凡な中年女性が本当は違うのに毒婦として世間に注目を浴びようとしたり、かつてのメンバーが同じグループであったことをアピールしたり、義母としてそして女としての欲求を満たしてもらおうとしていたり……。
この本にはものすごい悪人も善人も描かれない。
ただ、少し間違えたら自分もこうやって死者を利用して欲求を満たそうとするのかもしれない。
みんなが「本当のあいつを知っていたのは自分だけだ」と思っていたが、本当に知っていたのか。
結局、南田蒼太がどういう人間だったのか、なにを考えていたのかは語られない。読者は最後まで彼のことを知らないままで終わってしまう。