まさきとしかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
実に気持ち悪い、人間の底知れない黒い感情を切り取ったような作品。
会話をする上で居心地が良いのは、相手が自分よりも頭がいいから。なんて事を聞いたことがあるけど、こちらの求める反応、言葉をくれる人間ほど、目ざとくて頭もよくて、こちらに興味のない人間なんだと思う。
悪いことではないけど、そのうち相手の期待する人物像に勝手に創り上げられてしまう。それに見合わなければ、裏切りだと言われてしまう。
どちらの責任?と考えさせられる。
周りの人間はあまりに極端なキャラクターが多くて現実味がなかったけど、蒼太は、よくいる「人誑し」の最も悪い例のような気がした。
人間って怖い。
承認欲求って怖い。
気づ -
Posted by ブクログ
「人の数だけ視点があり、人の数だけ真実があります。その人が受け止めた光景が、その人にとっての真実です」
田所&三ツ矢シリーズの3作目。
過去と現在が交互に描かれ、いつそれらが交わるがのかと気になり読む手が止まらなかった。
今回も前回同様に毒親が登場するのだが、著者が描く毒親の毒っぷりがリアルで絶妙である。
毒親=ネグレクトや暴力とは限らず、日々向き合う中での言葉尻や行動にその毒は潜んでいる。
前作もそうだったが、子ども側だけではなく毒親側の心情もよく描けており、微妙な感情を言語化するのか上手い。
結末は少し強引さはあったもののどんでん返しもあり面白かった。
次回作はどんなタ -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルのキャッチーさ。
大好きな人、とは一体誰にとっての誰なのか。
そしてその後に続く「大好きな人、ありがとう」という不吉さ。
10年前に引退したアイドルグループの南田蒼太が滅多刺しで殺される。
章ごとに彼の周辺にいた人間たちの視点で物語が進む。
いわゆるミステリーとしてのフーダニット、ホワイダニットやハウダニットはあまり注力されない。
個人的には、「死者を取り巻く人間が抱く承認欲求」がとても描かれていると思った。
平凡な中年女性が本当は違うのに毒婦として世間に注目を浴びようとしたり、かつてのメンバーが同じグループであったことをアピールしたり、義母としてそして女としての欲求を満たしてもら