【感想・ネタバレ】スピーチのレビュー

あらすじ

川岸で見つかった女性の遺体。犯人はーー私の息子だ。
殺人犯の母が残した手記、それは最愛の息子への決死の応援演説。

札幌、豊平川の川岸で見つかった女性の遺体。 〝寄り添い型〞の刑事、天道環奈と、 その上司であり〝人の不幸が見たい〞緑川ミキは事件を追う。 黒い粘着テープで両目を塞がれた物言わぬ彼女に、 あの夜、一体何があったのか。 飲み会帰りかもしれない、不倫をしていたのかもしれない、 夫もパート仲間も、本当の彼女のことを何もしらない。しかし─ 。 人には誰にも〝言い分〞がある。被害者にも─ 犯人にも。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

まさきとしかさんの初読み。
凄くいい内容でした。

家族ミステリー。先が読めない展開も良かったのですが、登場人物のそれぞれの"物の見方"が違う点が非常に良かったと思います。個人的に好感が持てる作品でした。「幻冬舎」さんから出てるミステリーは、読みごたえのある作品が多いように感じます。

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2025年11月13日

Posted by ブクログ

デビュー作から追い続けているまさきとしかさん。
2020年刊行の『あの日、君は何をした』で心掴まれたが本作も読み応え十分。

三件の殺人事件が発生、殺人犯の母の手記が合間に挟まれる事で、犯人が予想可能な状態で物語は進んでいく。

真実を追い求め地道な捜査を続ける二人の女性刑事から目が離せない。

璧なミスリードにまんまと騙され、タイトルの意味を知った瞬間やるせなさが募る。

犯人の心情を全く理解出来ないわけではないけれど、犯した罪の重さを想うと同情の余地はない。

母子の凄まじいまでの愛憎を描き切った渾身のまさきミステリー。

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

川岸で発見された女性の遺体には、目に粘着テープが貼られていた。
八年前にも同じような未解決殺人事件があり、関連性があるのか…事件を捜査するのは50歳の緑川ミキと刑事課に配属されて間もない天道環奈である。

捜査を追う刑事に隣りの家の主婦が、母子で暮らすひきこもりの息子が怪しいと言う。

間に挟まれる殺人犯の母が綴る手記が、その母のものなのか…

まさか同じひきこもりの息子を持つ似たような母子が近くにいたとは…。
なりすましを演じていたのか…。

何度かこれで幕引きなのか、と思ったが予想外の人物が…

エピローグの5行がなんとも言えない。
初公判で犯人はどんなスピーチをするのか。


子どもの気持ちをわかろうとしなかった親が起こした事件になるのか…と思ってしまう。
親の勝手な思い込みと愛するが故の狂気なのか。

緑川、多くを語らない彼女が追う事件をもっと見てみたい。





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2025年11月01日

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母親の歪んだ執着が生み出した嫉妬と狂気。現実にありそうだと思わずにいられない。他人の心の内など簡単に理解できるものではないとつくづく感じた作品でした。抱える闇と悲しみ。肉親への憎悪と戦う苦しみ。我慢の一線を超えた時人はタガが外れた行動に走るのか?それは誰にでも起こりうることなのか。世界に入り込んで一気に読み終えた作品です。

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2025年10月17日

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ネタバレ

最後怖すぎる。まさかの犯人だった。娘は放置されていたせいでおかしくなってしまったんだと思うし、いくら息子が可愛くても睡眠薬で家に縛りつけておくなんてかわいそうすぎる。変な親のもとに生まれると人生が狂わされるのはきつい。親ガチャという少し前に流行った言葉を思い出した。

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2025年10月05日

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過去3件の殺人事件迷路にはまり込んだ展開に「母の手記」なる項目に惑わされてしまった。犯人が二転三転するまで、そしてラストの真犯人は意外な人物にたどり着き、今までの伏線は何だっだろうと考えずにはいられませんでした。いまだかつてない新感覚のミステリーまさきとしかさんの冒険と見ました。あなたもぜひ読んでいまだにかつてない新感覚のミステリーを読んで見て下さい。

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2025年08月27日

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札幌の豊平川付近で目に黒い粘着テープを貼られた20代から40代の女性の遺体が見つかります。

札幌の澄川警察署刑事第一課の天道環奈36歳は緑川ミキ警部補らと捜査にあたります。
遺体はスーパーにパートで勤めていた主婦、三好則美37歳だと判明します。

八年前に江別であった殺人事件も被害者の大手保険会社社員の塩入麻耶23歳の遺体の目に黒い粘着テープが貼られていたことから、同一犯か模倣犯という見方が警察署内で強まります。

一方、犯人の母親が書いたと思われる手記が同時進行で作中に出てきます。

手記は本当に犯人の母親が書いたものなのか…?
それとも他に犯人がどこかにいるのか…?






事件は二転三転し、新たな殺人事件まで起こり容疑者は一体誰なのかわからなくなっていきます。
話の回転も中盤まではとても面白くスリリングでした。
星5つにしようと思いました。
中盤までは。

ただ最後に真犯人やその動機がわかったとき、とてもやるせない思いがしました。
物凄い疲労感を感じました。
なので、星はひとつ減らして4つにします。

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2025年11月19日

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ネタバレ

・どんでん返しは予想の斜め上だった。
・結局上司の心の中が読めなかった。
・上司の子供の死と今の上司の性格との
 つながりが不明だった。

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2025年11月18日

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河原で女性の遺体が発見… ひきこもりの息子をもつ、ある母親の手記に書かれていた内容とは #スピーチ

■あらすじ
札幌の河原で女性の遺体が発見される、黒い粘着テープで両目をふさがれた状態であった。まだ経験が少なく気弱で優しい天道環奈刑事が捜査にあたる。共に捜査する上司緑川ミキはぶっきらぼうで、天道は焦燥感に駆られていた。

近隣の一軒家に住む畑中冴子は、隣家をいつも訝しく思っていた。挨拶にいっても居留守ばかりで庭の木も侵入している。さらに娘が怪しい男に待ち伏せされ、隣に住む男性が怪しいと警察に相談に行くのだが…

■きっと読みたくなるレビュー
母と息子がテーマの警察小説、まさきとしか先生の力作です。

いきなりプロローグが強烈、たった数ページで一気に引き込まれます。息子を大切に思う想う母の叫びが認められ、もう既に胸が張り裂けそう…

本作は札幌で起きた女性の殺人事件を追う警察小説。天道環奈刑事の視点で捜査は進行、上司である緑川ミキ刑事とバディを組む。物語の進行と並行して、ある母親の手記が挟まれるのです。そこには引きこもりの愛する息子への想いと、何らか事件に関わった思しき記録が綴られており… という構成になっています。

推したいのはキャラクターの描写ですよね。刑事、事件関係者、母親、息子、娘など、まるで映像を見ているように目に浮かぶんです。セリフが上手で、その人が今にも言いそうなセリフを上手に吐かせるですよねー

まず畑中冴子ですよ、それはもうイライラさせてもらいました。

こういう人が理解できないんですよ~。娘さんが言う通りで、文句ばかり言うのは自分自身がつまらないことに原因があるってことに気づかないのかしら。何でも建設的にならないと、絶対に幸せなんて訪れないのに。

そして主役の二人の刑事、天道環奈と緑川ミキ。

どちらもネジが一本外れたような刑事ですよね~。天道は刑事と思えないくらい優しいし、緑川はめっちゃ無愛想。どんなコンビなんだと。でもこの二人の距離感が興味深く、それこそ事件で行動を共にする度、徐々に変化していくところが楽しいんです。

ラストは母親ですね… 私も人の親ですから、気持ちはわかる。葛藤と苦悩が染み出てますね…

不登校や成績が悪いなど問題があれば、取り除いてあげたいと思う。しかし問題を乗り越えるのは、あくまでも本人なんだよね。子が甘えてきたらむしろ突き放さなければならず、親が子に執着しちゃいけなくてさ。でも母親の胸の内を読んでると、いざとなったら私も同じことをしてしまうかもしれない。

本作はミステリーとしても十二分にやってくれます。事件の真相も手が込んでましたね。母と引きこもり息子の関係性ってよくあるの題材だよなー。とも思ってたんですが… なるほど~。新しい社会課題の切り口もあって、もう怒りの矛先が見つからないいよ。

圧倒的な筆致で読ませる親と子の人間ドラマでした、じっくりと読ませる力作でした!

■ぜっさん推しポイント
本作は女性がテーマ。母親であり、妻であり、社会人としての女性であり。女性は様々や役割をもちながら、厳しい社会を生き抜いていかねばならない。

しんどい時は、何かにすがっていないと、呼吸すらできなくなることもあるですよ。

何でもかんでも助けてあげろとは言わない。でも同じ目線にたって、支え合いながら生きていくべきだとは思うんですよね。

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2025年10月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

母親が残した手記、そのままの展開に話は進んでいくのだろう。半分読み終えたあたりで、結末は見えているのに、これからこの物語はどこへ向かうのだろう。そう思い込んでいた。
同じ物事に対しても、人の数だけいろいろな見方がある。想像できない、理解できないくらい恐ろしい考えもある。
全く予想できない結末。最後の最後まで楽しめる、そして人の恐ろしさを感じさせる一冊だった。

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

とても奥の深いミステリーでした。読んでいる途中は登場人物はそれほど多くなく展開もある程度は予想がついていくかなと思っていたのですが読めば読むほど深くはまって展開が読めなくなり見事に最後までわからなかったです。

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

目に黒テープを貼られた女性の遺体が発見され、8年前の事件との関連の有無も示唆される。
犯人を追う個性的な刑事たちの犯人に迫る様子と、歪んだ愛情を持つ母親の手記で話が進む。
予測がつかない展開を楽しめたけど、それぞれが抱える心の闇がしんどいなと思った。

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2025年11月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ある母親の視点で綴られる手記パートと、異色の経歴をもつ緑川ミキ警部補と組む、新人刑事・天道環奈の視点で語られる捜査パートから構成されている。

途中まではあるあるだなと思っていたが、真犯人の正体にはびっくりした。

思ったことをうっかり口に出してしまう環奈は刑事向きではないように思え、彼女視点の部分はもどかしい。
一方、緑川も、彼らが属する東雲班の他の面子もくせ者揃いなので、これ一作ではもったいない。シリーズ化あるかな。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

歪んで歪み過ぎてる母親の愛情?が………………

川岸で見つかった女性の遺体。そこから話は……………
最後まで犯人は………………

まあ誰もが自分に都合のいい想い、考え持ってはいるが
行動に移す!移さない!で分かれ目が待っている。。。

イヤミス………………お久しぶりでした^_^

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

『スピーチ』ねぇ…

はい、まさきとしかさんである
どうやら母と子を描くというのがまさきとしかさんの得意技らしい
そして変人刑事とちょっぴり足手まといのバディというのも得意技らしい
ちなみにわいの小学生のときの得意技は投げっぱなしジャーマンスープレックスin市民プールである
水の浮力を利用して貴之を持ち上げるのだ
ちなみ貴之は今学校の先生をしている
個人情報保護法!

話を戻す

それにしても、人物造形がエグい
新米刑事環奈がマジ使えん
「なんでも聞くんじゃねーよ!」と思わず説教したくなる
「少しは自分で考えなさいよ」と
正直職場にたまにいる困ったちゃんだ
ほんとに何でも聞いてくる人いるよね
いや、言った
確かに言ったよ「なんでも聞いてね〜」って
それはもう爽やかに言った
ただせいぜい2回よ
それ以上はもうつらいのよ

どうなんだろうね
わいなんかなんでも聞いてくるのは、ただの責任逃れじゃね?とか思っちゃうのよね
つかもう、違うのよ
マジでどうでもいいこと聞いてくるのって、相手の時間も奪ってるってことに気付いてほしいのよ
しかも君の何倍も仕事できる人の時間を浪費させてるのよ!と説教したい

そして大した成長も見せずにふわっと終わった
シリーズで続くのかな〜?
だとしたら次作はもうちょっと環奈に頑張ってほしいな〜

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2025年11月09日

Posted by ブクログ

思ってたのと、期待していたのと違った。なんか回りくどい。
どの登場人物にも感情移入できなかった。大した驚きもない。
先入観持ってそれを正解と思い込んじゃダメだなとは思った。

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2025年10月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2025/09/23
母親が中年の引きこもり息子を心配する日記。
その家の隣に住むクレーマーの主婦。
北海道で起きた3件の殺人。
捜査に当たる、寄り添い型刑事の天道環奈と上司の緑川ミキ。目の前の母親と息子の組み合わせにそっくりなペアがもう一組いたなんて!この事件の真相を解明した緑川の過去。愛情からおかしな歪みへ…みんな狂ってる、そんな登場人物ばかりでした…予想の斜め上を行くストーリー。

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2025年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

プロローグから重いから、どんどん惹かれてあっという間に読み終わった。
小説なんて重ければ重いだけいいですからね。

母親の手記は胸がギュッとなる。
(ほぼ嘘で安心したほど)
自分にもやっと1歳になった息子がいて、こういうテーマの小説を読むたびに、毒親の境界線ってどこなんだろうとか色々病んでしまう。

小清水くんは結局どこいったんだよ。

緑川シリーズ続いて欲しい!

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2025年10月27日

Posted by ブクログ

深みのある話だとは思うが、終わりにかけて唐突感がある。
「スピーチ」という作品名にも違和感あり。
わかったようで、よくわからない。何かあると奥歯にものが挟まったような感覚。全体的に見れば、重たいテーマを書こうとしているのはわかるが、作者の思いとこちらの思いが合致しない中途半端なものとなった。

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2025年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

河川敷で女性の遺体が見つかる。
被害者の目に真っ黒の粘着テープが貼られており8年前の事件と酷似している。

手がかりが少なく苦戦する。

家族の入れ替わり、母親の支配欲
面白かったです。

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2025年10月14日

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