あらすじ
川岸で見つかった女性の遺体。犯人はーー私の息子だ。
殺人犯の母が残した手記、それは最愛の息子への決死の応援演説。
札幌、豊平川の川岸で見つかった女性の遺体。 〝寄り添い型〞の刑事、天道環奈と、 その上司であり〝人の不幸が見たい〞緑川ミキは事件を追う。 黒い粘着テープで両目を塞がれた物言わぬ彼女に、 あの夜、一体何があったのか。 飲み会帰りかもしれない、不倫をしていたのかもしれない、 夫もパート仲間も、本当の彼女のことを何もしらない。しかし─ 。 人には誰にも〝言い分〞がある。被害者にも─ 犯人にも。
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Posted by ブクログ
犯人の母親がつづる犯行の手記が惑わす事件。
北海道札幌市の豊平川岸で主婦の遺体が発見される。
遺留品が少ない中、犯人像が絞り込めない捜査本部。
社会から隔絶された母子家庭・沖名家が火事となり、警察署へ犯行を告白する犯人の母親が書いた手記が届くことで、大きく変遷していく。
女性刑事コンビ・緑川と天道は、緑川の捜査視点によって、事件を違う角度から見て行き、8年前の殺人事件、15年前の幼女失踪事件へとつながっていく。
捜査の目は沖名親子に向けられる中、二人は緻密な捜査と推理で、裏に隠された真実に近づいていく。
個人の考えという、個性でもあり、理不尽な理由で繰り返されていく事件やトラブルを、テーマにはらませ、世の中の家族と事件を俯瞰する。
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私も息子にどう思われているかわからないということ
大事に大事に育てたつもりだったのに、子どもたちには理解されず、孤独を抱える母親。
ひとごととは思えない。
つらいけれど、読み進めてしまう。
36になっても自分に自信の持てない女性刑事にも共感しきり。思ったことをすぐに口に出してしまうところもあるある、、、。
息子が溺れていて、そばに浮き輪をつけた子どもがいたら、その子の浮き輪を奪って息子につけられるか。
戦争時代の話を聞いた時も、自分の子供が飢えているのに、よその子どもに分けてあげられるか、そればかり考える。
浮き輪を奪って息子だけが助かっても、母である自分が死んだら息子は幸せに生きられないだろう、それでもきっとよその子を殺しても息子を助けてしまうだろう
子育てが終わった今、そうせずに済んだことに感謝する
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めっちゃくちゃ面白かった
読み手を飽きさせないストーリー展開、二転三転する話にドキドキしながら最後の最後までよく考えられた作品だと思います
これは映像化したらぜったい面白くなるやつです
Posted by ブクログ
札幌市の川岸で女性の遺体が発見された。その遺体の両目には黒い粘着テープが貼られていた。8年前にも隣の江別市で同じように両目に黒い粘着テープが貼られた女性の遺体が発見されており、犯人は未だ逮捕されていなかった。同一犯なのか、1か月前に澄川警察署刑事第一課強行犯係にに異動してきた天道環奈は、とっつきにくい強面の上司緑川ミキと犯人を追っていく。
ずっと読みたいと思っていたまさきとしかさん、初読み。
とても読みやすい文章で、ぐいぐい引き込まれた。物語が二転三転していき、最終的にそこに落ち着くのかって言う犯人だった。
歪んだ我が子への愛。妄想癖のある隣人。
執着深い人たちがたくさん出てきて、ちょっと疲れた。
30代後半なのに頼りない新人刑事の環奈ちゃんにも疲れた。
最後、あの人が犯人?そして、犯人の供述がなんだかしっくりこなかったけど、読みやすかったので星5つ。
Posted by ブクログ
最初から犯人が誰であるか明らかになっており、それを追う刑事…という展開だと中盤まで思っていました。
「どうしてそれが本当だと思ったの?」
緑川刑事の言葉は、まるで読者に語りかけているかのように、すべてがあやふやになっていきます。
人によって物事の捉え方も価値観も違うことがこんなに怖く感じたのは初めてでした。
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犯人の犯行動機がえげつなく真相が二転三転して面白った!
東野圭吾作品みたいに、犯行の動機が愛する人や子供を守るために仕方なくやったとか心温まる話しじゃなくで狂ってるっていうこういう話しも小説っぽくて好きです。
#スピーチ
#まさきとしか
#読書好きな人と繋がりたい
Posted by ブクログ
普段あまり触手が伸びない殺人事件・警察小説。まさきとしかさん、初めて読んだ。わかりやすい、読みやすい、面白い。犯人も二転三転。母親の息子に対する気持ち、娘の気持ちもとてもよくわかり、悲しい人間ドラマが描かれていた。だけどやはり、いくらなんでも殺してはいけない。言葉は簡単に人を傷つけてしまう。気を付けねば。あと、小清水くんは、結局どこ行った?
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久しぶりに読んだまさきとしかさんの本。
母親が息子を疑う日記や、なんだか謎の多い女性刑事。文章が上手いのでするする読める。
歪んだ母性本能やいびつな親子関係がなんだかリアルで実際の事件の記録を読んでいるような錯覚に陥った。
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捜査と、犯人の母の手記それぞれのパートから次第に交差していく構成。
大枠は、あり得る展開だなと思いつつも、それぞれがどう交わっていくか、どんどん続きを読みたくなる展開の面白さがあり、最後はさらに騙された。
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久々に没頭できた読書で楽しかった。
やっぱりミステリが好き!
たまたま見かけた本でまさきとしかさんは初めて読んだのだが、文章も読みやすいし面白いし、期待以上だった。
目に黒い粘着テープが貼られた女性の遺体が見つかるところから物語は始まり、刑事の環奈と緑川のコンビがその事件を追う。
小説の中の刑事(特に上司の立場にある人)って、スマートだったり理想的だったりすることが多い気がするが、緑川はぶっきらぼうだし暴言も吐くし、よくある刑事像とはかけ離れている。
それに翻弄される環奈に同情しつつ、いつの間にか緑川のかっこよさに惹かれていく…。
環奈は刑事としては新米だとしても、私と同世代と考えるとあまりに言動が軽率かなぁ、とそこは少し違和感があり、幼すぎる印象だった。
ストーリーは、事件が解決したと思えばそこからどんどん話が広がっていき、二転三転する。
ところどころで母親の手記や独白が綴られるのだが、それがこの本の面白さ。
一人ひとり見えている景色も事実も違う、というところに一冊通して振り回された気がする。
それぞれの立場からの言い分が明かされていくたびに感じる、狂気と不気味さと、理不尽さと…。
ゾッとするエピローグまであり、最後まで気が抜けない。
⭐︎4.5
Posted by ブクログ
まさき先生の新刊楽しみに待っていました
本はたっぷりと厚みがあり、読み応えあり
登場人物各々のパーソナリティがくっきりと感じられて没入できます
“緑川”がカッコよかった “森田”も気になる存在
運転技術に関して少し違和感がありました
Posted by ブクログ
札幌の豊平川付近で目に黒い粘着テープを貼られた20代から40代の女性の遺体が見つかります。
札幌の澄川警察署刑事第一課の天道環奈36歳は緑川ミキ警部補らと捜査にあたります。
遺体はスーパーにパートで勤めていた主婦、三好則美37歳だと判明します。
八年前に江別であった殺人事件も被害者の大手保険会社社員の塩入麻耶23歳の遺体の目に黒い粘着テープが貼られていたことから、同一犯か模倣犯という見方が警察署内で強まります。
一方、犯人の母親が書いたと思われる手記が同時進行で作中に出てきます。
手記は本当に犯人の母親が書いたものなのか…?
それとも他に犯人がどこかにいるのか…?
事件は二転三転し、新たな殺人事件まで起こり容疑者は一体誰なのかわからなくなっていきます。
話の回転も中盤まではとても面白くスリリングでした。
星5つにしようと思いました。
中盤までは。
ただ最後に真犯人やその動機がわかったとき、とてもやるせない思いがしました。
物凄い疲労感を感じました。
なので、星はひとつ減らして4つにします。
Posted by ブクログ
・どんでん返しは予想の斜め上だった。
・結局上司の心の中が読めなかった。
・上司の子供の死と今の上司の性格との
つながりが不明だった。
Posted by ブクログ
暗く哀しい話
希望がないし、登場人物それぞれの行動(犯人も刑事も)が意味不明で、なぜそんなことするのかわからないことが多い
出版社の紹介文には違和感
決死の応援演説って…
そもそも本のタイトル自体がちょっとなあと思う
最後にスピーチって言わせてたけど、無理やり感半端ない
話の本筋じゃないからいいんだけどね(本筋なのか?)
Posted by ブクログ
まさきとしかさん
いつも親子の愛憎を激しく描く作家さん。
でも今作はどちらかというと
それを上回ってイヤミス路線が強かったような。
読んでいてため息が出てくるほどの嫌さ加減。
加えて登場人物たちみんな癖強め。
普通のまっとうな人間が出てこないので
誰にも共感できないままラストまで進む。
さらにさらに400ページを超えるまあまあな厚さの本という三重苦。
なのに長く感じず読めてしまうのは
語りのうまさのなせる技か。
Posted by ブクログ
まさきとしかさん、読んだことがある気になっていたけど初読みだったみたい。
まさきさんは札幌在住だそうで、北海道が舞台のミステリー。
ミステリーはミステリーでも、人のわからない部分の怖さをつくづく感じる物語だった。
他人はもちろん、それは我が子でも同じ。
子どものことを考え、大切に育てているけど、果たしてそれが正しい形なのか。子どもが犯罪を犯したかもしてない時、どう立ち振る舞うのか。
人それぞれ考えは違うけど、その一言では済ませられない色々が詰まっていて、考え込んでしまった。
Posted by ブクログ
黒いガムテープで目を覆われ川辺に遺棄された死体は、8年前の未解決事件と酷似していた。
刑事になって間もない天童環奈が上司緑川ミキと事件を追う。
天真爛漫で思いついたことをすぐ口にする環奈と、人より1段、2段高いところから全体を見渡し、真相解明だけを追求する緑川。
共依存の歪んだ母子関係が冒頭から強調されるが、作者の仕掛けは二重構造にあった。
さらに一捻り加えた事件の真相をいとも簡単に見抜いた緑川に起きていた過去の惨劇。
結局あまり事件解決に役立たなかった環奈の存在は、緑川の特異さを際立たせるのに必要だったか。
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二転三転とする物語
イヤミスを最近読んでいなかったので、こういうことだったと改めて感じました
読み終わってもざわざわする感覚。
表紙すらもザワザワとさせられます
Posted by ブクログ
二転三転するストーリー、読んでも読んでもタイトル「スピーチ」との関連がわからない
はやる気持ちで一気読み
予想外の結末に驚き、タイトルの意味もわかった
最後の「スピーチ」は、テイストは違うが最近読んだ村田沙耶香さんの『世界99』の下巻で“かわいそうな人のもっと下に見えない人”という言葉が浮かんできた
女性刑事バディものとして緑川は凛としてカッコいいのだが、若い環奈にもう少し魅力が欲しかった
今後再登場があれば、成長した姿を見せてほしい
それにしても結末がわかってもスッキリしない読後感、これぞイヤミス
人ってわからない…恐ろしい…モヤモヤします
Posted by ブクログ
本筋と並行して語られる母親の告白文に説明されながら何となく感じていた違和感が明らかになってもさらにその上の真相があった。狂言回しのような口で考える新米警官の環奈にはイライラさせられた。
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おもしろかったんだけど、なんか ざわつく感じがして。あーこんな感じを残すのが まさきとしか風なんだろうなで、納得する私。事件、結局 犯人は、本当に悪い人は 誰なんだ?もぅ 登場人物全員に イラついてしまうし、イヤミスだからこれでいいんだろうけどどこか、なぁんか違うんじゃね?みたいな。結果 そこに落ち着くんだー、そうくるんだー、になっちゃった私は ちょっと 期待はずれだったのかなぁ?
Posted by ブクログ
いびつで歪んだ母の愛が暴走する。タイトルになっている母の「スピーチ」には、本当のことは何も書かれておらず、言葉は心に届かない。事件の様相は二転三転し、誰も本当のことを言わない。嘘だらけの世界だが、自分の保身のためではないところが、事件を更に混乱させる。
担当するのは刑事になって間もない環奈と無愛想で無神経(にしか見えない)な女性刑事緑川のコンビ。環奈は思ったことを考えなしに口にし、感情に流されるばかりでイラッとする、何も伝えずに行動する緑川も何だかなあ‥
そしてエピローグはそうなってしまうか。やはりと言うか何と言うか‥
Posted by ブクログ
なんで読もうと思ったのだったか、たぶん何かで書評なりなんなりを見たからだと思うけど忘れた。
なかなかに想像の上をいく展開で面白かったし、読後も、この後は一体どうなるのだろうというモヤモヤ感を残しつつ終わらせるあたり、こういう路線が好きな人にはすごくハマりそう。
登場人物の人物像が、やや無理があるかなと思う部分がないわけではないが、まあ小説なんでね。
初めて手にする著者で400ページ超の分量。今週忙しくて合間合間の読書だったので一気には読めなかったが、それでも話の筋を見失わず追いつけたし、それなりに登場人物がいてもキャラが立っているせいか混乱もせず読み切れたので、上手い書き手なのかなと思った。
Posted by ブクログ
途中までとても面白かったのに最後のエピローグで自分的には台無しになってしまった感がありました。
結局そっちなのか...という微妙な後味の悪さでした。
読めば読むほど色々なことがわかってくるという感じで、伏線が張ってあるわけではないので謎解きを自分もしながら読みたいという人にはあまり向いていないかもしれません。
Posted by ブクログ
真犯人の告白が
タイトルになっているけれど
はっと心を打たれたり
何か思いを寄せたくなるような
特別な「スピーチ」ではなかった。
あまりにも匂わせや思わせぶり
そして偶然が重なりすぎて
人物像や事件の真相にも
驚きがなかった。
というか、結局
真相は曖昧なまま終わった…
Posted by ブクログ
最近、やけに毒親の話が多い。
かわいそうなのは、やはり舞かなぁ。お兄さんも被害者といえばそうだし。
でも、やはり舞が不憫だなぁ。愛情が溢れているお母さんなんだけどね。子育ては難しいね。
Posted by ブクログ
目に黒テープを貼られた女性の遺体が発見され、8年前の事件との関連の有無も示唆される。
犯人を追う個性的な刑事たちの犯人に迫る様子と、歪んだ愛情を持つ母親の手記で話が進む。
予測がつかない展開を楽しめたけど、それぞれが抱える心の闇がしんどいなと思った。
Posted by ブクログ
ある母親の視点で綴られる手記パートと、異色の経歴をもつ緑川ミキ警部補と組む、新人刑事・天道環奈の視点で語られる捜査パートから構成されている。
途中まではあるあるだなと思っていたが、真犯人の正体にはびっくりした。
思ったことをうっかり口に出してしまう環奈は刑事向きではないように思え、彼女視点の部分はもどかしい。
一方、緑川も、彼らが属する東雲班の他の面子もくせ者揃いなので、これ一作ではもったいない。シリーズ化あるかな。