あらすじ
川岸で見つかった女性の遺体。犯人はーー私の息子だ。
殺人犯の母が残した手記、それは最愛の息子への決死の応援演説。
札幌、豊平川の川岸で見つかった女性の遺体。 〝寄り添い型〞の刑事、天道環奈と、 その上司であり〝人の不幸が見たい〞緑川ミキは事件を追う。 黒い粘着テープで両目を塞がれた物言わぬ彼女に、 あの夜、一体何があったのか。 飲み会帰りかもしれない、不倫をしていたのかもしれない、 夫もパート仲間も、本当の彼女のことを何もしらない。しかし─ 。 人には誰にも〝言い分〞がある。被害者にも─ 犯人にも。
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読むの時間かかったけどすごく面白かった!
想像のその先を常に提示し続けられて、できるビジネスマンかよ(ちょっと違うか)、とか思いながら堪能。
展開は複雑なのに対して、登場人物の心の動きはある意味でありきたりなのもかえって良い。
そしてエピローグまで抜かりない。読み終わってなお、見えないところで一体登場人物たちの間で何があったのかと想像させられてしまった。
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機能不全なおうちの話。主人公の女性捜査官が神経質すぎてイライラしてしまう以外は、読めた。繊細さはまさきとしかさんの良いとこなんだけど、噛み合わないとウザい方向に行っちゃいますね、的な。
天道環奈は警察官。上司の緑川ミキと現場にいる。絞殺体、目にガムテープが貼ってある。被害者は三好則美。小学2年生の子と夫がいて、最近離婚を則美が希望していた。職場に不倫相手の万代がいる。しかし夫も万代もアリバイほぼあり。
中畑は隣の沖名の家が気に入らない。中畑はクレーマーと呼ばれるくらいにいつも苦情を言い立てているから、いざ本当のことで苦情を言ってももう相手にされなくなっている。沖名の家が燃える。沖名の親子は灯油をかぶって燃えているらしい。中畑は沖名の家の庭で頭部外傷を負い、意識不明である。
事件は沖名の息子のせいで終わりそうになっているが、緑川が納得していない。沖名の家に宅急便でドライアイスを届けた影村が行方不明になっている。影山の家にも息子がいて30代。ひきこもりかもしれない。
緑川と影山家を見張っていたら、不審な音がしたので踏み込むと、母親が灯油を家の中にまいていたので逮捕した。息子は睡眠薬を飲まされていたが、意識が戻る。
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緑川ミキのキャラクターが良い!何を考えているか掴めない初登場から、節々に見える想いや熱いものを感じ取る。過去の情報が加わることで、より理解が深まっていき、虜にさせられている。刑事三ツ矢シリーズといい、著者の描く人物の言動に毎度深く共感させられて引き込まれる。
重苦しい展開ながらも、謎が謎すぎて、真相を知りたい一心でページを捲らされるストーリーだった。あるあるフレーズだが、「事実はひとつだが、真実は人それぞれ」を物語を通じて感じさせられる。皆が自分の物語を生きていて、その事実をどう捉えるか?どう見るか?はそれぞれ異なり、それぞれに感情移入していると、何が正解・不正解かの境界がわからなくなってくる。どうしても自分が強く共感する誰かに感情移入をしすぎてしまう。その点、第三者的に見ないといけない刑事も大変だなあと思ったり。そんな思いのかけ違いが、思いも寄らない事実を作ってしまうストーリー展開に、イヤミスというのか…もやもやした読書体験だった。
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途中まではまあまあと思っていたところ、終盤に怒涛の展開が待っていた。
2重3重に転調があるサスペンスは読後感がよい。
主人公は25歳くらいの設定の方がしっくり来たのでは?と思った
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意外な展開と結末に大満足な小説だった。
ただ、36歳の環奈が刑事でありながらあまりに幼い思考能力に苛立ちを感じさせられ、彼女の存在が雑音となり物語の展開に必要性を感じなかった。
子供の時から思いついた事をすぐ口にする
大人になっても治らない、お前はそれでも刑事か!と物語から気持ちが離れてしまった。
だが本作の圧倒的なドラマ性が環奈の雑音を凌駕し、物語の意外な展開に引き回される快感があった。
装丁の長方形の黒い物もこの小説を象徴的に表し読後感を盛り上げてくれた。
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★4.5
引きこもり、毒親、発達障害(今回の場合はASDかな)、兄妹格差、母子共依存。
ミステリーの枠を越えて、現代社会の問題てんこ盛りの予想以上に重い話。エピローグが全てを物語る。兄の気持ちは置き去りのまま、母、娘の心中が手に取るようにわかる。あんなに短い文章によくぞ込めたものだと感心。
主人公の環奈はちょっと鼻につくとこあるけど、何かと人の気持ちを考えたり、自分に責任があると追い立て勝手に落ち込んだり、わからないでもない心理状況。ただ、警察の事件を追う立場の人間としてはあまり適正ないのでは。刑事というよりどこぞの会社で働くOLのよう。
内容はものすごく面白いが、作中の登場人物に誰一人好感を持てず、感情移入もないという珍しいタイプの刑事物だった。
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まさきとしかさんの作品に出てくる狂気じみた母親が、まーとにかく怖い。今回の作品には、そんな母親たちが3人も出てきて、やはりこわきもだった。
犯人を推測しながら読むのだけど、ことごとくミスリードに引っかかり、内容が二転三転するので面白かった。ただ、最後まで読むと救いようのない結末。とにかく息子の明良が可哀想すぎる。明良の母は怖すぎるし、妹の舞もサイコパスすぎ。父はクソ。
緑川刑事はかっこよかったけど、最後の通夜のシーンが理解できず、何回も読み返してしまった。
自分の子どもの通夜に重ねて、報道陣から親を守るために星乃ちゃんの通夜に行ったのかな?と最初は思ってたんだけど、最後の描写からするに、もしや本当に他人の不幸を見に行っただけ??だとしたら性格悪すぎるような。でも何かと戦っているように見えたのなら、事故死で娘を失った自分だけが不幸ではないんだと思いたくて、他人の不幸を見に行っただけだと思いたい。
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象徴的な殺され方の死体に、捜査と独白から徐々に全てが明らかになっていく過程が、おもしろかったです。
どんなに分かろうとしても、他の人がどう思っているか、感じているのかは分からない。たとえ家族であったとしても‥寄り添う優しさには、そうするからには上辺では終わらせない覚悟も必要なのかな‥最後そう思いました。
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帯を読んで思わず手に取り読んだので、いい意味で騙されました〜。
黒いガムテープの本当の意味を知った時なんとも言えない悲しさが広がります。
また、まさきさんが札幌市在住の作家さんという事もあり、立地状況もリアルに描かれていたのがよりストーリーの中に引き込まれた要因なのかも。
架空とは言えまさか澄川に警察署があるとは!
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2つの殺人は関係があるのか?犯人は他にも殺人を行っているのか?殺された女性の軽さが気になりつつも、手がかりのなさと思い込みの激しい女性たちの感情的な言動に読み手は惑わされてしまう。
魅力的なキャラクターである緑川班長の言動は「我々は想像を事実と混同してはいないか?相手の言葉を自分に都合よく理解していないか?」と問いかけているように感じた。うーん、ファンになってしまったかも。
8050問題、ワンオペ、発達障害の2次被害、過保護や放任など現代的な問題についても考えさせる。
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理由ってあってないものなんだろうか? なんかはっきりとはしない。その時にそんな気分になったから、ただ行動したといったような。これじゃ納得できないよ。
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川岸で見つかった女性の遺体には、目に黒い粘着テープが貼られていた。
8年前にも同じように粘着テープが貼られた女性の遺体が見つかっていた。
事件を追う2人の女性の刑事。
一方、犯人は息子だという手記を残した母。
交互の目線で事件の真相に迫っていく。
とにかく、プロローグが怖かった。
この状況で子どもを抱いていたら、同じことをしないと言い切れるだろうかと思うとゾッとした。
自分の子のためなら他の命はどうでもいい
聖母のようで悪魔の言葉だ。
そして我が子まで飲み込んでしまう。
母が子を思う気持ち。子が母を思う気持ち。この歪みは現実にもありそう。
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最後は自分がかわいいのか、最後に家族を不幸にしたくないと思ったのか、誰かをスケープゴートにして
身近にありそうな、今でも、これからも起きそうな社会現象に思えた
ささいなことも、家族のコミュニケーションの重要さを諭してくれた小説
Posted by ブクログ
親と子の関係性を織り交ぜながらの、次々と明らかになっていく事件の展開で最後まで目が離せないです。
登場人物も個性的なキャラクターばかりで、会話のやり取りが面白かった。
主人公が犯人に問う質問がなかなかに刺さるものでした。
Posted by ブクログ
ここからこう来る!?
そんな終板。。。
ただ、途中の考察というか目論見について一部私はん???
という点がありましたが、総じて最後まで目が離せない作品でしたね。
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30代の女性が遺体となって発見される。目には黒いガムテープが張られていた。8年前も同様な事件があった。主人公は50代と30代の女性刑事2人。バディものかと思うと透かされた。2人の間にはいつも緊張関係がはらむ!。半分読み進めた時点で事件は決着をみそうだった。しかしこれからが怒涛の展開だった。いびつな母と息子の関係。真犯人は思いもよらぬまさかの人物。そんな些細なことで人を殺めるなんてと思うが、本人にしてみたら突き詰めた結果なんだろう。
Posted by ブクログ
半分くらい読み進めてから、え、もう解決しそうだけどここからどうなっちゃうの?!まだ残りこれだけあるから、こうか?こうなのか?!
と、あれこれ予測しながら読むのが楽しかったです。
分からない、理解できないものの怖さ。
それを認めてしまうと、なんでもありになっちゃうから…この話だって、結末はこうだったけど、別の人が犯人で、そこらへんに動機はいくらでも転がってる気がしました。
実際には怒らないでほしいけど、なんか、人それぞれの思いとか境遇、考え方、そんなの考え出したら、いつ誰がどんな人を恨んでもおかしくないんだとおもいました。
タイトルも、まぁ、良いと思う。表紙も。
でもさ、やっぱり平凡な自分からすると、起こるべく所に起きた、と思ってしまう。
ここまで過度にいろんなことが絡まってなければ、私の身の回りでは起こらないだろうなとも思ってしまう。
この人に、「普通の平凡な人に起きてしまった理解できない何か」を書いてもらいたいな。
怖すぎるけど…
Posted by ブクログ
スルスルあっという間に読めた。
私の稚拙で安易な推理のうえをいく話で楽しめた。
家族の歪んだ愛情、母親の重い愛、親の心子知らず… 少し湊かなえを思い出す。
Posted by ブクログ
普通に面白く読めた
とにかく母親達の思考がやばい
子供達は犠牲者やなぁ
なんで「スピーチ」?って思いながら
読んでたら、最後の方に判明
タイトルにするには弱いなぁ
緑川さんがずっと江口のりこ
環奈は、そのまま橋本環奈で
脳内再生しながら読みました
なんせ環奈がなんでも
口に出すことや
想像力が低すぎるのが
マジでイライラ
作者の作戦にまんまと
はまりました
犯人が想定外だったのは
素晴らしかった
深夜枠とかでドラマ化したら
面白いかも?
Posted by ブクログ
結局自分以外の人間のことなんて分からないんだよなー。自分は自分を内側からしか見れないし、他人には自分を外側からしか見てもらえないし。相手の感情を想像しようとすること自体が間違っているような気もするし、想像して動くことがおもいやりだとも思うから難しい。皆それぞれの言い分があるね。ニーチェの「事実というものは存在しない、存在するのは解釈だけ」って言葉を思い出しながら読んでた。
面白かったけど、キャラ立ちがハッキリしてる分、もっと深堀して欲しい部分も多かったような気がする。
Posted by ブクログ
面白くはありましたが、前半は展開が遅く少し読みづらかったです
後半に一気に話しの決着が着く辺りはのめり込んで読み進める事ができました
手記の部分を書体を替える手法は解りやすくて良いのですが、一部替えてなかったのは書いた人物が違う事の表現でしょうか?
主人公の天道が事あるごとに「全身に粟立ちを感じた」とか「脳の表面に・・・・」とかの表現をするのはは少し感覚が合いませんでした
上司の緑川とのやり取りは性格を表していて面白かったと思いました
Posted by ブクログ
キャラ設定と文章が下手。。
ストーリーは面白いけど、唐突感。
まさきさんて、歪んだ親子設定が得意ジャンルなのかな。読後感がモヤる。
そして突然の題名、スピーチでてきた。
そういや、忘れてた。うーん、題名が弱い。
詰め込みすぎで終始とっ散らかってるし、二時間ドラマ、家事しながらながら見てて、なんとなく展開読めるから最終的に、ふーん、、で?
って終わっちゃった。そんな感じ。
とにかく、バディの2人が全く魅力的じゃなかったから、シリーズ化されても読まないかも。
辛辣に書いちゃったけど、読まなきゃ良かったとか、終始意味わからない、みたいのはなかったから、星3。
追記:みなさんのレビューを読んで。これがイヤミスってジャンルなのか!だからあまり好みじゃなかったのかも。
Posted by ブクログ
目に黒い粘着テープが貼った遺体が見つかり、8年前にも同じ殺人事件があり犯人を探していくお話し。
刑事の緑川と環奈が犯人を探していくが、私の予想を何度も裏切られたお話しだった。
母の息子に対する異常な愛情がかかわってくるが、大切に思う所は分からなくもないと思った。
Posted by ブクログ
中盤であっさり犯人が判明したので、これは真犯人ではないよな?と思ってたらそこから二転三転。エピローグから察するに犯人は自分の罪を認めないで擦り付けるつもりか?