あらすじ
川岸で見つかった女性の遺体。犯人はーー私の息子だ。
殺人犯の母が残した手記、それは最愛の息子への決死の応援演説。
札幌、豊平川の川岸で見つかった女性の遺体。 〝寄り添い型〞の刑事、天道環奈と、 その上司であり〝人の不幸が見たい〞緑川ミキは事件を追う。 黒い粘着テープで両目を塞がれた物言わぬ彼女に、 あの夜、一体何があったのか。 飲み会帰りかもしれない、不倫をしていたのかもしれない、 夫もパート仲間も、本当の彼女のことを何もしらない。しかし─ 。 人には誰にも〝言い分〞がある。被害者にも─ 犯人にも。
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Posted by ブクログ
最後怖すぎる。まさかの犯人だった。娘は放置されていたせいでおかしくなってしまったんだと思うし、いくら息子が可愛くても睡眠薬で家に縛りつけておくなんてかわいそうすぎる。変な親のもとに生まれると人生が狂わされるのはきつい。親ガチャという少し前に流行った言葉を思い出した。
Posted by ブクログ
・どんでん返しは予想の斜め上だった。
・結局上司の心の中が読めなかった。
・上司の子供の死と今の上司の性格との
つながりが不明だった。
Posted by ブクログ
母親が残した手記、そのままの展開に話は進んでいくのだろう。半分読み終えたあたりで、結末は見えているのに、これからこの物語はどこへ向かうのだろう。そう思い込んでいた。
同じ物事に対しても、人の数だけいろいろな見方がある。想像できない、理解できないくらい恐ろしい考えもある。
全く予想できない結末。最後の最後まで楽しめる、そして人の恐ろしさを感じさせる一冊だった。
Posted by ブクログ
ある母親の視点で綴られる手記パートと、異色の経歴をもつ緑川ミキ警部補と組む、新人刑事・天道環奈の視点で語られる捜査パートから構成されている。
途中まではあるあるだなと思っていたが、真犯人の正体にはびっくりした。
思ったことをうっかり口に出してしまう環奈は刑事向きではないように思え、彼女視点の部分はもどかしい。
一方、緑川も、彼らが属する東雲班の他の面子もくせ者揃いなので、これ一作ではもったいない。シリーズ化あるかな。
Posted by ブクログ
2025/09/23
母親が中年の引きこもり息子を心配する日記。
その家の隣に住むクレーマーの主婦。
北海道で起きた3件の殺人。
捜査に当たる、寄り添い型刑事の天道環奈と上司の緑川ミキ。目の前の母親と息子の組み合わせにそっくりなペアがもう一組いたなんて!この事件の真相を解明した緑川の過去。愛情からおかしな歪みへ…みんな狂ってる、そんな登場人物ばかりでした…予想の斜め上を行くストーリー。
Posted by ブクログ
プロローグから重いから、どんどん惹かれてあっという間に読み終わった。
小説なんて重ければ重いだけいいですからね。
母親の手記は胸がギュッとなる。
(ほぼ嘘で安心したほど)
自分にもやっと1歳になった息子がいて、こういうテーマの小説を読むたびに、毒親の境界線ってどこなんだろうとか色々病んでしまう。
小清水くんは結局どこいったんだよ。
緑川シリーズ続いて欲しい!