まさきとしかのレビュー一覧
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感情が揺さぶられる読書体験だった。良い。。
登場するのは、家族の死や、不倫、離婚、リストラ、不妊、満たされない承認欲求などなど…家庭に起きるさまざまな悲劇に直面した家族。そして悲劇をきっかけに家族が壊れていく。加えてそういう時には、本人の内なる憂い(悩み、苦しみ)と、他人から見える状況にはギャップがあるもので、それが負の連鎖となり更なる悲劇をうむ。
そんなどうしようもなく報われない状況であっても、ある人が抱える想いや真相が明かされる時に、それぞれの人物に希望の光が当たり心が解放されることもある。ラストは、切ないながらも暖かさも感じさせてくれるような描写もあり感動させられた。ミステリー作品とし -
Posted by ブクログ
明けない夜はないとか、神は乗り越えられない試練は与えないとか、つらいときは逃げていいとか。何も知らないからだ。他人ごとだからだ。ー逃げたくても逃げる場所がない。
そんなぎりぎりまで追い詰められた人間に向ける作者の視線はどこまでも優しい。
と、解説にあったがまさにそれ。
ミステリーなのに、涙がこぼれた。
護られなかったものたちへを読んだ時の、あのやるせない思いと同じものを感じた。
必ず映像化されるだろう。その時、三ツ矢と田所のバディを誰が演じるのか、想像するだけで楽しい。
三ツ矢は背が高くてヒョロ、あまりイケメンだと違う気がするから柄本佑辺り。田所は誰でもイケる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまさきとしかだなぁ…。
イヤミスと知って読み、イヤミスはイヤミスなんだけど、嫌な話だったな、で終わらない切なさがある。ホワイダニットの名手。大好き!
冴えない中年サラリーマンが殺害され、捜査線上に上がる女たち。
浮気相手(彼女は何も知らずただ恋愛してただけなので被害者は被害者)の佐藤真由奈がいちばんきつい。妄想ちゃんの痛い女。あっちゅん…
被害者の妻杏子は、最初からそんなに嫌悪感を抱かず。ある意味いちばん可哀想かな。単純に被害者。女としての愚かな自分と、母としての強い自分に気づいて、まっすぐ自分の道、家族の道を再生していってほしい。
事件のキーマン渡瀬川瑠璃は、わたしはいちばんかっこいいなと -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分で産んだ子どもに対する愛情ってなんだろう。責任感や義務感だけで育てている、そんな時もあるかもしれない。かわいいだけでは済まされない、人間を育てることも良くわかってない年齢で私も産み育ててきた。だからどの気持ちもわかるような、認めたくないような。
主人公は子育てと仕事を天秤にかけ、その重さを考えるのではなく、娘に嫌われているからという言い訳で離婚、子を手放す。
その一方、自分自身は亡くなった父母の血縁ではなかった。母親は、夫の浮気相手の女が産んだ赤子を誘拐し愛おしさで返せなくなった。そして愛情いっぱいに実子として育てた。
子を愛せない、金銭目的で産む、子を捨てる、親の愛情を求める子、など読み