まさきとしかのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
機能不全なおうちの話。主人公の女性捜査官が神経質すぎてイライラしてしまう以外は、読めた。繊細さはまさきとしかさんの良いとこなんだけど、噛み合わないとウザい方向に行っちゃいますね、的な。
天道環奈は警察官。上司の緑川ミキと現場にいる。絞殺体、目にガムテープが貼ってある。被害者は三好則美。小学2年生の子と夫がいて、最近離婚を則美が希望していた。職場に不倫相手の万代がいる。しかし夫も万代もアリバイほぼあり。
中畑は隣の沖名の家が気に入らない。中畑はクレーマーと呼ばれるくらいにいつも苦情を言い立てているから、いざ本当のことで苦情を言ってももう相手にされなくなっている。沖名の家が燃える。沖名の親子は灯油をかぶって燃えているらしい。中畑は沖名の家の庭で頭部外傷を負い、意識不明である。
事件は沖名の息子のせいで終わりそうになっているが、緑川が納得していない。沖名の家に宅急便でドライアイスを届けた影村が行方不明になっている。影山の家にも息子がいて30代。ひきこもりかもしれない。
緑川と影山家を見張っていたら、不審な音がしたので踏み込むと、母親が灯油を家の中にまいていたので逮捕した。息子は睡眠薬を飲まされていたが、意識が戻る。
-
Posted by ブクログ
緑川ミキのキャラクターが良い!何を考えているか掴めない初登場から、節々に見える想いや熱いものを感じ取る。過去の情報が加わることで、より理解が深まっていき、虜にさせられている。刑事三ツ矢シリーズといい、著者の描く人物の言動に毎度深く共感させられて引き込まれる。
重苦しい展開ながらも、謎が謎すぎて、真相を知りたい一心でページを捲らされるストーリーだった。あるあるフレーズだが、「事実はひとつだが、真実は人それぞれ」を物語を通じて感じさせられる。皆が自分の物語を生きていて、その事実をどう捉えるか?どう見るか?はそれぞれ異なり、それぞれに感情移入していると、何が正解・不正解かの境界がわからなくなってくる。どうしても自分が強く共感する誰かに感情移入をしすぎてしまう。その点、第三者的に見ないといけない刑事も大変だなあと思ったり。そんな思いのかけ違いが、思いも寄らない事実を作ってしまうストーリー展開に、イヤミスというのか…もやもやした読書体験だった。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ離婚後、実家に戻った澪子の視点で進む物語。
澪子は「自分ばかりがしんどい思いをしてきた」という感覚を抱えながら生きていて、その価値観を基準に人を見てしまうところがある。でもその根っこには、自分自身を許せない気持ちがあるように感じた。
一方で澪子はとても素直な人でもあって、最初は決めつけていても、「違う」と分かった瞬間にちゃんと腑に落ちるところが印象的だった。周りに人が残っているのも、澪子が積み重ねてきたものだと思う。
ノーリーの
「今が一番楽しい」
「面倒は終われば消えるけれど、楽しいは貯まる」
という考え方がとても好きだった。
ノーリーは楽観的というより、自分の持っているリソースの中で満足する術を知っている人。努力と楽しさは両立できて、努力と思わず続けられることこそが才能なのだと、この対比から気づかされた。
一生懸命頑張ってきたのに、振り返ると何も残っていないように感じてしまう人にとって、
人生を否定せず、「楽しみ方は変えてもいい」とそっと教えてくれる一冊だった。 -
Posted by ブクログ
小学5年生の純矢は母に突然捨てられた。サマーキャンプに行っている間に家が引き払われても抜けの殻になっており、手紙があった。近くの親類の家に世話になれというのだ。
第1話 その家には歌子さんと、そのお母さんのお婆さん政江、41歳無職居候の太助、67歳無職居候の江口が住んでいた。太助がご飯を作ってくれて、月500円のお小遣いを歌子がくれて、順調に生活が始まる。
第2話 たまたま江口の故郷がテレビで流れた。江口と純也はバスを乗り継いで江口の故郷へ行くが、江口の村はダムの底に沈んでいた。
第3話 大晦日を迎えた。お節を大晦日に食べる北海道の風習について言い争いが勃発。そしてまた居候が増えるのだった。
第4話 太助がバイトに出るようになり、江口がご飯を作ってくれるがマズい。白い子犬を引き取ることになる。政江さんが、歌子は双子の妹花子さんを毒入りシチューで毒殺したと言い出す。
そして純也の母が帰ってきた。