まさきとしかのレビュー一覧

  • いちばん悲しい

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    ストーリーが多人数視点で描かれていくので、飽きずに読めました。
    ラストの余韻も良き。
    登場人物に共感できる箇所もあり。
    まさきとしかさん、やっぱり良いです。

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    2025年02月14日
  • いちばん悲しい

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    ネタバレ

    まさきとしかだなぁ…。
    イヤミスと知って読み、イヤミスはイヤミスなんだけど、嫌な話だったな、で終わらない切なさがある。ホワイダニットの名手。大好き!

    冴えない中年サラリーマンが殺害され、捜査線上に上がる女たち。
    浮気相手(彼女は何も知らずただ恋愛してただけなので被害者は被害者)の佐藤真由奈がいちばんきつい。妄想ちゃんの痛い女。あっちゅん…
    被害者の妻杏子は、最初からそんなに嫌悪感を抱かず。ある意味いちばん可哀想かな。単純に被害者。女としての愚かな自分と、母としての強い自分に気づいて、まっすぐ自分の道、家族の道を再生していってほしい。
    事件のキーマン渡瀬川瑠璃は、わたしはいちばんかっこいいなと

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    2025年01月07日
  • 祝福の子供

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    ネタバレ

    自分で産んだ子どもに対する愛情ってなんだろう。責任感や義務感だけで育てている、そんな時もあるかもしれない。かわいいだけでは済まされない、人間を育てることも良くわかってない年齢で私も産み育ててきた。だからどの気持ちもわかるような、認めたくないような。
    主人公は子育てと仕事を天秤にかけ、その重さを考えるのではなく、娘に嫌われているからという言い訳で離婚、子を手放す。
    その一方、自分自身は亡くなった父母の血縁ではなかった。母親は、夫の浮気相手の女が産んだ赤子を誘拐し愛おしさで返せなくなった。そして愛情いっぱいに実子として育てた。
    子を愛せない、金銭目的で産む、子を捨てる、親の愛情を求める子、など読み

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    2024年12月01日
  • あなたが殺したのは誰

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     警視庁捜査1課に異彩を放つ刑事がいる。三ツ矢秀平。殺人犯捜査第5係。
     痩せてひ弱そうな身体。微笑みにも悲嘆にも見える細い目と口もと。癖毛で額が隠れるほど伸びた前髪。警官というよりは学者のような風情だ。
     そして、図抜けた洞察力と記憶力を持ち、納得いくまで考え抜くという三ツ矢のスタイルから、人は彼を「パスカル」と呼ぶ。シリーズ3作目。
              ◇
     中野区東中野のマンションで女性が血を流して倒れているという通報を受け、戸塚署の田所岳斗が先輩刑事の池と現場に駆けつけたのは、3月5日午前10時過ぎだった。
     
     通報した宅配業者から事情を聴き取り、鑑識到着まで現場を見て回った岳斗は

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    2025年06月21日
  • 祝福の子供

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    いつまでも余韻が残る本でした。

    宝子の母の
    「偽善でも悪よりは善のほうがいい」
    という考え方に共感した。

    そして、
    「ふりをする」「全力で演技をする」「もしかしたらいつか本物になる時が来るかもしれない」
    そう思って宝子を育てた母の生き方を、私は素敵だと思う。

    事件をきっかけに、そして愛里の存在によって、自分の子供時代を追体験し、宝子はしっかり愛されて育ったと実感した。
    「愛里のことが大好きで大切にしてくれる人がママなの、それは愛里が決めていいの。血がつながっているとかつながっていないとかは関係ないの」と子供に言いつつ、自分自身にも語りかけている。
    何だか心がホッと温かくなった場面でした。

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    2024年10月05日
  • 彼女が最後に見たものは

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    たくさんの繋がり

    関係ないと思っていたところが繋がっていて、人間の深い感情が入り乱れて、途中わからなくなりそうでしたが、後半でわっと言わされました。まさき先生の作品を全部読みたいです

    #ドキドキハラハラ

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    2024年09月24日
  • あなたが殺したのは誰

    匿名

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    純粋で家族思いの少年が、ある嘘のせいで人生が狂ってしまう。可哀想で胸が苦しかった。もっと早く真実がわかっていたら助かる人達がいたのに、人の嘘で苦しむ人がいる。絶対に大事な事は、自分の目で見て真実を確かめなくてはいけないと思いました。

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    2024年08月06日
  • いちばん悲しい

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    ネタバレ

    面白かった一気読み
    マユカのその後気になるけど
    あっちょんのことはただのおっさんってことで目覚めたのか?
    戸沼家も丸く納まってるっぽいけど杏子が目を覚ましたから史織も優斗も丸くなったってことでおっけー?
    葵が哀れで可哀想だけど疎まれるよな〜とも思う。
    みんな必死で生きてるが割と男陣がゴミばっか
    読みやすかった
    他も気になる

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    2024年04月12日
  • 彼女が最後に見たものは

    匿名

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    すごく複雑な人間関係でしたが、徐々にその関係がわかってきてドキドキしました。

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    2024年04月02日
  • あの日、君は何をした

    匿名

    購入済み

    過去と現在が交わりながら事件の真実にどんどん近づいてゆくのか凄かったです。

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    2024年03月31日
  • 大人になれない

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    ネタバレ

    大人になったら仕返しする
    の、タイトルが大人になれない
    ラストに向けて歌子さんのことが途端に愛おしくなっていく話だったなぁ〜そしてタイトルに気づいて心震えた

    はじまりはみんなのことあんまり好きじゃなかったけど、だんだん好きになってしまって不思議だった

    スッキリ大団円ではないこともあるけど、(純矢のこれからとか、歌子さんの自殺の真相とか)面白かったぁ

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    2024年01月20日
  • 屑の結晶

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    後味の悪い話が好きだった昔。
    後味悪いけれど不幸の詰め合わせなだけでつまらない話が多いな、と思い始めた今。

    本作、個人的には後味悪い話なのだが、最近読んでた後味悪い話って何なの?と思うくらい、とても面白い。こんな凄い話書いて作者誇らしくないの?と構文使うくらいに面白い。

    面白い要素その1。クズ?クズ男のことかな?違う人かな?いや、お前だよ!! と、頭をぶん殴られる気分になること。
    面白い要素その2。王道を複雑に積み重ねているため、分解したら定番の展開だけれども、一見して奇を衒った話のようで新鮮に感じること。(本当にそんな上から目線で語れるのか?)
    面白い要素その3。おっかちゃん…おとっちゃ

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    2023年05月24日
  • 屑の結晶

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    切ない物語

    やっぱりまさきとしかさん、
    裏切りません!

    メインのキャスト全てが
    漏れなくみんな主人公!!
    って感じが良かった
    なんかそれぞれの思考や行動が真っ当で
    少しのボタンのかけ違いでこんなに悲しくなるんだ…
    みたいな

    映画とか映像化しても面白そう

    伏線回収的な面白さは
    あの日君は…

    だけど、感情が揺さぶられるのは
    私はこっちだったなぁ

    なのでどっちも好き
    まさきとしかさん好き!!

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    2022年12月18日
  • 彼女が最後に見たものは

    ネタバレ 購入済み

    面白かった

    なんだか読んだあとに切なくなる作品。でも不思議と生きることについても考えさせられたような気がする。もう一度読みたくなる。幸せということがどんなことなのかわかるような気がする作品だった。切ないけれど素敵でした。

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    2022年05月31日
  • 祝福の子供

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    人それぞれ皆違うように母と子、親と子、家族の在り方もそれぞれ違う。
    真っ直ぐでも歪んでいても捻じ曲がっていても皆誰かの子、子供が産まれれば誰かの母。(父)
    そして親であったり子であったりする前に皆1人の人間。
    親子って何なんでしょうね〜
    正しい親子の在り方とかあるんですかね…
    そしたら皆それを教本にすれば良くてそしたら皆良い母(父)良い子になれる…はずないんですよ!
    だって皆違うんだもん。
    少なくとも世間が笑顔で紹介するような家族の絆ってやつは表面で見てるほど綺麗なものじゃないはず。
    押し隠し繕っている表情もあるはずですよね、世の中も家庭の中も良い事ばかりじゃないから。
    親子の愛なんて突き詰め

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    2022年05月28日
  • いちばん悲しい

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    自分も女であることの
    恐ろしさと尊さがないまぜになっていく
    共感したくないのに心のどこかで共感できる

    湿気の多い日陰の中で行われる女性だけの不幸せ選手権

    もう
    まさきとしかさんの泥沼にハマって抜けられませぬ

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    2022年05月20日
  • あの日、君は何をした

    匿名

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    評価良かったので見るのが楽しみです!

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    2022年04月15日
  • いちばん悲しい

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     この作家の作品には特異なキャラの人物が多いですね。


     そもそも人間は自己本位な生きものなので「『いちばん悲しい』のは自分である」と思い込みがちです。
     それでも佐藤真由奈は異常すぎるのではないでしょうか。思い込みが激しく依存体質の「構ってちゃん」は少なくはありませんが、ここまでのスケールの持ち主には会ったことがないほどです。
     渡瀬川瑠璃とその妹・葵もまた異常で、やはりお目にかかったことがないタイプです。

     そうであるのに、こんな人間が実際にいるかもしれないと思わせるところに作者のうまさがあるのだろうと思いました。


     人間は、理解できない存在に恐怖を感じるものなので、ホラーとしては

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    2021年09月01日
  • ある女の証明

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    話がつながっているけど、章ごとにシチュエーションが毎回違っているのですごく読みやすかったです。
    どことどこがつながってるの?
    どういうこと?
    とモヤモヤっと疑問が残る感じは、まさきさんらしいなーって思いました。
    好きだわー!

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    2021年05月16日
  • ある女の証明

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    ネタバレ

    貴和子に関係する人たちの人生模様。
    「きわこのこと」改題。

    第一章 二〇一五年二月 衝突事故男性の死因「窒息死」と判明
    第二章 二〇一三年一月 「超熟女専門」売春クラブ摘発
    第三章 二〇一〇年七月 他人のベランダで暮らす男逮捕
    第四章 二〇一〇年七月 パトカー追跡中電柱に衝突 女性重体
    第五章 二〇〇九年十二月 母親に強い恨みか 殺人容疑で長男逮捕
    終章

    不遇の家庭環境で育った貴和子が、他人の家庭の幸せを侵食する。

    貴和子の魔性に溺れる男性、気付けば貴和子の影におびえる女性、貴和子の正体とは?


    悪女というわけではなく、人間の醜い部分を、本能的に上手く利用しているかのような貴和子。

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    2020年06月07日