まさきとしかのレビュー一覧
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ネタバレ貴和子に関係する人たちの人生模様。
「きわこのこと」改題。
第一章 二〇一五年二月 衝突事故男性の死因「窒息死」と判明
第二章 二〇一三年一月 「超熟女専門」売春クラブ摘発
第三章 二〇一〇年七月 他人のベランダで暮らす男逮捕
第四章 二〇一〇年七月 パトカー追跡中電柱に衝突 女性重体
第五章 二〇〇九年十二月 母親に強い恨みか 殺人容疑で長男逮捕
終章
不遇の家庭環境で育った貴和子が、他人の家庭の幸せを侵食する。
貴和子の魔性に溺れる男性、気付けば貴和子の影におびえる女性、貴和子の正体とは?
悪女というわけではなく、人間の醜い部分を、本能的に上手く利用しているかのような貴和子。
人間の本性なんて誰も分からない。だから人を信じたりすることの難しさ、大切さがあるかなと思う。 -
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「狂気」が印象に残った。
生まれ持った性質としての狂気。
ショッキングな出来事により、精神の均衡を欠いた先にある狂気。
由来は違えど等しく恐ろしい。
ミステリとしての真相にも狂気が深く関わるので、容易には推理できない。
他人には理解(推測)できない感情を動機にするのは戴けないという人もいれば、こういう動機もあるのかと感心する人もいるだろう。
私はどちらかといえば後者だ。
登場人物達はどこへ行きつくのか、あの描写の意味は何だったのか、先が気になって一気読みだった。
後半から伏線が次々と回収されるので、メイントリックは推理できずともミステリ成分でお腹いっぱいになるまで楽しませてもらった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまさにタイトル通りの小説で終始薄気味悪いのに読む手が止まらなかった。
亡くなっても尚影響力がある蒼太が生霊として皆を操っているかのような禍々しい物語だった。一体何人の人が人生を狂わされてきたのだろう。
そして春子もしっかり蒼太の遺伝子を継いでいた最後にぞっとした。
その人の欲しい言葉や態度に合わせてカメレオンのように役を演じてきた蒼太はメンヘラ製造機だな。それすら悪いとも思っていなくて何事にも興味がない、周りが勝手に騒いでいるのを達観しているだけの人生にもう嫌気がさしていそうだった。
神でもないのに信仰されるのって結構プレッシャーだよな。
真実を知ろうとした者は消され、救いを求めるものは取り込まれる。Y市恐ろしい所だ…。 -
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ネタバレ読もう読もうと思っていた本。
350ページくらいだったからすぐに読めた。
殺人犯と間違われて警察に追われて死んだ大樹、
そこからおかしくなってしまった母いづみ、
どう展開するのかと思ったら第二章は15年後。
どう繋がるんだろう、、?と思ったら松本さんがいづみでした。
息子が「ぼくに結婚相手がいるなら野々子さん」という手紙を書き残してたので、その願いを叶えてあげるべく(?)野々子さんの夫・浮気野郎とその相手を殺したと。
全然大筋じゃないけど、殺したい願望があってそれを自覚している大樹より、いつも心ここにあらず的なお父さんの方が私は怖いと思いました。
正直美人ではない肝っ玉かあさんいづみと結婚した理由「一緒にいてラクだから」…別の言い方ないんか?
息子が亡くなって落ち込んでる妻を見て、娘に「お母さんをよろしく」とか言って自分は放置、
結局はメンタルやられてる妻は無理、となって離婚を切り出すわけだけど、警察には「妻から別れようと言われた」と言ってるし。そしてその後再婚してるし。こわい。
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イヤミスって聞いて、とりあえず気になって買ってみたけどそんなにやったかも。
それとも耐性ができて、ちょっとやそっとで動じなくなってんのかな私。笑
南田蒼太は誰にも本心を語らず、誰の前でも自分を演じ、でも、相手の前でのみ本心を出した。
果たして本当にそうか……?
誰の前でも本心を出してないのに、他のみんなは「自分の前だけは本心を出してもらえた」と思っている。これは彼の一種の才能だと思うし、そりゃあ彼を取り巻く環境は大きくうずめいたものになるだろう。
結局、殺されちゃったし。
でも私は思うんだよね、みんな南田蒼太の手のひらで転がされていたのだとしたら?
だって亡くなった今もみんな南田蒼太の虜なわけでさ。そこまでも作戦やったり?
それぞれの人物の視線から描かれているけど、基本ヒーローだもんな、南田蒼太は。
私は、正直誰からも好かれている人なんていないと思っている。いるとしたらその人は、好かれるように演じているのではないかとも思っている、極論。 -
Posted by ブクログ
今現在起きている事件と、過去のリンリン村での話が交互に出てくるので、何がどうなっているのか、今と過去がどう繋がるのかを考えながら読んだ。
すごい印象的だったのが、三ツ矢が母子家庭の散らかった部屋を見ながら「母親には完璧を求めるが、これが父子家庭なら忙しいから仕方ないになる」というのを言ったことだった。
自分には偏見がないつもりでいたが、確かにそう思ってしまうだろうなと思った。
過去の話と今の話がどんどん近づいてくる様は圧巻だった。
ここで繋がるのか!と思ったが、最後の自供部分では、謎は解決したがモヤモヤする部分も多く、突然の閃による事件解決のように感じた。
そこは残念だった。