まさきとしかのレビュー一覧
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ネタバレ貴和子に関係する人たちの人生模様。
「きわこのこと」改題。
第一章 二〇一五年二月 衝突事故男性の死因「窒息死」と判明
第二章 二〇一三年一月 「超熟女専門」売春クラブ摘発
第三章 二〇一〇年七月 他人のベランダで暮らす男逮捕
第四章 二〇一〇年七月 パトカー追跡中電柱に衝突 女性重体
第五章 二〇〇九年十二月 母親に強い恨みか 殺人容疑で長男逮捕
終章
不遇の家庭環境で育った貴和子が、他人の家庭の幸せを侵食する。
貴和子の魔性に溺れる男性、気付けば貴和子の影におびえる女性、貴和子の正体とは?
悪女というわけではなく、人間の醜い部分を、本能的に上手く利用しているかのような貴和子。
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すっかりファンになってしまいましたよ、まさきとしかさん。前回読んだ『あの日、君は何をした』から、シリーズ2冊目を吹っ飛ばしてこの『あなたが殺したのは誰』を読んだわけだが、どこから読んでも全く問題ない展開になっている。
この作者はホントに優秀なミステリ作家で、ラストに近づくまで、ここまで散らした伏線はどうやって回収していくんだろう?と読み手であるこちらがヒヤヒヤするが、最後にはきっちり回収してくれる。これはもう見事というしかない。
今作も、このシリーズの主人公となる三ツ矢と岳斗コンビが活躍する。三ツ矢の刑事としての才能やキャラクターは必須だが、岳斗の存在が物語を明るくしてくれている。
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いやぁ、びっくりした!第一部を読んだ時にはくだらない火曜サスペンス劇場を読まされたと思い、読むのをやめようかと思ったほどだったが、第二部で三ツ矢刑事が登場したあたりから、物語はガラッと豹変して1級のミステリに変貌していった。
誰が見ても幸せそうな家族を持ついづみは家族が大好きだった。家族で息子の高校合格と、娘の大学合格のお祝いをした日にその幸せは一変して地獄へと転落していった。
その日の深夜、連続殺人事件の犯人と間違われた息子の大樹は警察から逃げている時にトラックに衝突して命を失った。
その日からいづみの精神が崩壊して家族がバラバラになってしまう。
それから15年後の第二部。若 -
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ネタバレとてもおもしろかった!
前作の「あの日、君は何をした」もおもしろかったけれど、前作よりも心に沁みる作品。
前作は「君」がサイコパスだった、という意外性はあるけれど登場人物に共感できたり感情が揺さぶられるような作品ではなかった。
この作品は、読後感がとてもよかった。
郁子が殺されてしまったことは可哀想だけれども、彼女の最後の数ヶ月は情に満ちたものだったのではないかと思う。
彼女のもとに、本当に彼女を心配して思いやる人たちが集まってる。
彼女が最後の瞬間に幸せだったと感じて、心が満たされていたのなら本当によかった、と、哀しいけど心があったかくなるような読後感はすごい!
2つの事件の犯人や真相を考 -
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「甘えちゃだめですよ。」
いっぱいいっぱいの彼女にかけられた恐ろしい言葉
『彼女は歩道に立ち尽くしていた。足もとにはスーパーで買ったと思われる玉子や牛乳や玉ねぎが落ち、彼女の手には紺色のエコバッグがぶら下がっていた。 彼女は微動だにせず、足もとの食材を呆然と見つめていた。』
松波郁子さんが立ち止まってしまった瞬間。
松波郁子さんが、悲しすぎる、と思っていた
とても優しい、人が良すぎる旦那さんが保証人になり、借金を背負い亡くなり、
そして自身も事件に巻き込まれて亡くなる。
それと対比されるのが夫が殺されたはずの東山里沙の幸せな光景。
幸せアピールの為のInstagram。
『まるでSNSに -
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東京で起きた傷害事件、北海道の離島でリゾート開発から起こる事件
時間軸が違う2つの物語が交互に進んで行きます
三ツ矢という捉え所のない刑事と相棒の田所刑事が
ジリジリと真相に迫っていき
じっくり読み進めるのが楽しいです
鐘尻島での物語は実際にありそうな事だと思いました
リゾート開発が中止になり
将来に夢見ていた未来が
無くなってしまい
自暴自棄になる人 それでも頑張るが不幸に見舞われる人
長編ではありますが、物語は後半から徐々に加速していき
終盤は一気に読みきりました!
文中の小寺 陽介の
「人は信じられない程変わってしまうのだ」という言葉がとても印象に残りました。