まさきとしかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本作は、道尾秀介先生らしい鮮やかなトリックが光る一方で、単なる驚きにとどまらない深い感情の揺さぶりを残す一作です。仕掛けが解けた瞬間に押し寄せるのは意外性そのものよりも、真相の裏に潜む圧倒的な切なさでした。読者は心地よい敗北感とともに静かな感動へと導かれます。
物語の核にあるのは、「視点」によっていかに真実が変容するかというテーマです。私たちが無意識に抱く思い込みは、時に現実を大きく歪めてしまう。一つの出来事も立場や視点が変われば悪意に見えたものが善意へと反転する。その構造が巧みに描かれることで、日常に潜む認識の危うさと、人間関係の多層性が浮き彫りになります。
また、登場人物たちが抱える「 -
Posted by ブクログ
半分くらい読み進めてから、え、もう解決しそうだけどここからどうなっちゃうの?!まだ残りこれだけあるから、こうか?こうなのか?!
と、あれこれ予測しながら読むのが楽しかったです。
分からない、理解できないものの怖さ。
それを認めてしまうと、なんでもありになっちゃうから…この話だって、結末はこうだったけど、別の人が犯人で、そこらへんに動機はいくらでも転がってる気がしました。
実際には怒らないでほしいけど、なんか、人それぞれの思いとか境遇、考え方、そんなの考え出したら、いつ誰がどんな人を恨んでもおかしくないんだとおもいました。
タイトルも、まぁ、良いと思う。表紙も。
でもさ、やっぱり平凡 -
Posted by ブクログ
あらすじに惹かれて。
生みなおして育てれば良いという考えには驚いたけど、自分が愛する存在が突然目の前から居なくなったら私も同じことを考えてしまうのかな…と思う。
どうしても前の子供に重ねてしまう気持ちは凄く分かるし、それは子供や他人からみたら曲がっている考え「母親失格」な行動であることも本人もきっとわかっていて…。
その個々の心の状態の移り変わりにハッとさせられたり、視点が変わるとそう感じてしまうのか…と様々な発見があって、ミステリーとしても、この可能性があるんじゃ…でもこうなのか…?と後半結構揺さぶられて面白かった。暗めだけれど人の成長みたいなのも見られる不思議なお話だった。