まさきとしかのレビュー一覧

  • 祝福の子供

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    親とは何か、子供とは何か
    親が子供を愛するのは普通なのか義務なのか…
    親子の関係とは…
    安定のまさきとしか作品でした。

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    2022年12月11日
  • 祝福の子供

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    最後まで一気に読ませる筆力は今後を期待させられます。ただ、もう少しすっきり、くっきりとしたシルエットを出せるようになればいいなあと僭越ながら思ったりしました。

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    2022年11月18日
  • 完璧な母親

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    1章では、完璧な母親を演じようとするが故に歪んだ考えを子供に押し付けていて読んでいて子供が気の毒だった。
    池で溺死した兄の生まれ変わりだと洗脳されてきた妹の波流子と、池で同時に溺れていた秋絵が兄の謎を解明していくところが面白かった。

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    2022年11月13日
  • 屑の結晶

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    既に捕らえられ、犯行も認めている犯人。なのに違和感と何故?が次々と出てきて何が真実なのかの糸口が掴めない。迷路の中を迷い込んでいる気分でした。
    結局、ほとんどが誰もかれもクズだらけだったように思わないでもない。その中で確かに純粋なものはあったけれど、角度によって見え方が変わり影が出来てしまったような、光は閉ざされてしまったのだと思い込んでしまったようなやるせなさ。
    そこから絡みもつれ、修復出来ない着地になってしまった真実は、どうにもこうにも複雑な感情が残る。
    表立った男女の恋愛の裏側に、それぞれの親の歪さ、そんな親を持つ子たる者達の心情、読んでいてリアルに痛く重い。
    いくつもの謎が繋がっていき

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    2022年11月08日
  • いちばん悲しい

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    登場する複数の家族(親子関係
    を描いた作品。
    取り柄のないサラリーマンが大雨の日滅多刺しにされる
    事件から始まる。
    被害者には家族がいるが、別に愛人がいたことが発覚。
    (リカっぽくて怖い)
    主人公である女刑事が事件を探っていくと、1年前に行われた多家族でのキャンプ事故にたどり着く。

    いつも通り女性、母親の描き方が非常に狂気的であり
    リアル。

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    2022年09月28日
  • ある女の証明

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    面白いと言ってしまえば、そんな自分が嫌になる作品

    まさきとしかさんの描く女性は
    女性の本能でしかわからない、女性の美しさと醜さがミックスされたものが入った
    開けてはならないパンドラの箱を開けるような感じ

    理解したくない、どうしようもない女性がよく出てくるんだけど
    批判しつつも、どこか共感してしまう自分がいて
    丸裸にされた気になってしまう

    そのうえ、小説としてもなかなか読み応えがあるので

    今のところ
    一番好きな作家様ナンバーワンです

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    2022年09月21日
  • 完璧な母親

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    2日で一気に読んでしまった小説。
    これは何かスピリチュアルな話?サスペンス?毒親の話?と謎が解けないまま進み、最後になるほど。
    よかったです。

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    2022年09月20日
  • 祝福の子供

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    プロローグを読んで、んんん…なんだか記憶あるようなと思いながらもページを捲る。

    ここのところ児童書を読んでいたので、大人の身勝手さやたくさんの罪に昏い気持ちになる。
    どっぷりと汚い泥沼に足を突っ込んでしまった…感じだ。

    新聞社に勤務する柳宝子は、離婚していて娘を虐待しているとの理由で夫が引き取っている。

    宝子のもとに父親が死亡したと知らせが入るが、21年前に父は火災で亡くなっていた。
    だが、父親の遺品の中に自分に宛てた手紙と自分の名前の入った新聞の切り抜き。そしてちょうど世間を騒がせている猟奇的殺人事件の切り抜きも入っていた。

    すでに母も亡くなっていて、誰を頼ることもできずにこの不可解

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    2022年09月13日
  • 完璧な母親

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    まさきとしかさんの作品はホントにリアルの一言に尽きる。。この描写は女にしか描けないと思う。それだけ、女性目線、母親目線である。逆に考えると男性はこの表現を理解できるのかな?とも思う。

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    2022年06月10日
  • 完璧な母親

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    ❇︎
    他の方のオススメを見て、
    いつかは読みたいと思っていた一冊。

    本の帯に書かれたコメントを読んで、
    『これは絶対に引っ張られるタイプ』と思い、
    読んでいてどうしても苦しくなったら
    勇気を出して読むのを諦めようとルールを決めて
    読み始めました。

    前半半分まではやっぱり読んでいて苦しくて、
    分かると分かりたくないという相反する
    共感と拒絶の間で何度か止めようと思いました。

    視点が変わった第二章で、なんとか気分が
    持ち直してそのまま一気に読み終えました。

    第一章は一章の息苦しさがあり、
    第二章は二章の疑問と戸惑いがありました。

    混乱の怒濤の中、その流れのままに第三章に
    なだれ込んで驚愕

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    2022年06月07日
  • あの日、君は何をした

    ネタバレ 購入済み

    おもしろい

    なかなか面白かった。最初から最後までなかだるみせず読めた。気がつくともうこんなに読んでいたのかとびっくりするほど夢中になれた。特に感動などはないけれど、面白かった。続きがあるようなので読んでみたいと思う。

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    2022年05月25日
  • 祝福の子供

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    主人公の柳宝子は、東京の新聞社に勤めている。一人娘は虐待を疑われて夫に引き取られてしまった。
    「どんなときでもなにをされても、心の底からかわいい、愛おしい、と思えるのが母親としての正解なのだろうか」と悩み続ける宝子。いまだに正解は分からないが、自分が"不正解の母親"であることは疑いようがないと思っている。
    そんなある日、宝子のもとに20年前に死んだはずの父親の遺体が発見されたという連絡が入る。遺品には宝子への手紙と、最近起きた猟奇事件の切り抜き記事。
    これは父からのメッセージだと、事件を追う宝子。思わぬかたちで明らかになっていく家族の秘密とは──。


    "普通の

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    2022年03月24日
  • 祝福の子供

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    あの日君は何をした
    では母親の執念とも取れる狂気が描かれていたが、
    今作では相反して母親からは子供への無関心さと虚無感ばかりで、そこに生まれてきて子どもたちの親への執着と願望が

    親から愛されなかった子供は、子供を愛することがわからず不幸は連鎖してしまう

    子供に愛していることを伝えなければ。
    生まれてきたことだけで存在しているだけで
    愛おしいのだということを、そしてそれは
    当たり前のことなんだと

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    2022年01月19日
  • 祝福の子供

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    さまざまな環境の中、生まれてくる子供がいる。
    だけど、どんな環境であれ、どんな人から生まれたのであれ、子供を守り、愛してあげれる社会であってほしいと願う。

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    2021年12月14日
  • 祝福の子供

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    どんな大人であっても、かつては皆、子供だったのだ。

    そんな当たり前の事を、強く感じるモノガタリだった。

    “貴方が悪いのではない”

    そう、遠回しに言ってくれている気がした。

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    2021年11月21日
  • 大人になれない

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    ネタバレ

    心の奥底がチクチクする本です。
    文体は軽めですが、内容はヘビーですね。

    他の居候者に対しお互いが疎ましく感じているような描写はありつつ、なんだかんだ家族に近い関係性になっているように見えました。
    不器用ながらもそんな関係が形成されていく中、捨てた母親があんなにも軽い態度で帰って来ると…そりゃー「死ね」って思っちゃうかも…。

    得ると失うを繰り返し、大人になっていく事が人生なんですかね。
    大人になるとは何でしょうか。
    誰もがこのテーマに一生付きまとわれ、逃げられないと思います。
    …かくいう私も(笑)

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    2021年11月13日
  • 祝福の子供

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    一気に読んでしまう一冊。父の謎を追ううちに気が付いたら衝撃の事実が浮かび上がる。自分も親だが誰かの子供でもあり、子供への愛情を日々伝えようと思う。

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    2021年09月13日
  • ある女の証明

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    読んでいて、有吉佐和子 『悪女について』がちょっと浮かびました。
    キワコについて、いろいろな人が語る話。
    とくに、一つ目の話がいい。
    ワタシの読解力のせいか、消化不良の部分もあって、そこがもやもやするけれど、
    全部クリアにしない方がいいのかもしれない。

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    2021年07月29日
  • いちばん悲しい

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    ネタバレ

    殺人事件に関わる女性たちの悲哀。
    書き下ろし。

    プロローグ
    第一章 残された女
    第二章 姿なき悪意
    第三章 忘れたい出来事
    第四章 かわいそうな母親
    第五章 いちばん悲しい
    エピローグ

    妄想癖が激しい佐藤真由奈の不倫相手・戸沼暁男が殺される。暁男の妻・杏子は真由奈の思い込みによる行動で残された母子の生活がめちゃくちゃに。

    捜査する所轄刑事の我城薫子と本部の梶原は、戸沼家族が参加していたキャンプで、女の子が事故で亡くなっていたことを知り、遺族の渡瀬川邦一、瑠璃夫妻に接触する。

    瑠璃の生い立ちが明らかになるにつれ、疑惑の目を向けていく捜査陣。

    それぞれが「自分が正しい、可哀想」と被害者感

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    2021年05月30日
  • 玉瀬家、休業中。

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    バラバラな家族なのに、なんか憎めないそんな面々の物語。

    シングルマザーの家庭に育ち、夫の浮気を機に離婚し、上京し病んだ姉・香波さんと札幌の実家に出戻りした澪子。

    母は強烈なキャラで、人の気持ちなど汲むようなことはなく、ズバズバとものを言う性格に、耐えられず出て行った澪子としては、不安の日々が始まる。

    しかし長年行方知れずだった兄・ノーリーが帰ってきて、彼の自由な生き方に触れる度に、澪子は変わっていく。


    「家族なんて所詮他人の集まり、個人」という独特な母の考えが、生きる力を呼び覚まし、また家族である以上に絆を感じさせてくれる。

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    2020年07月25日