まさきとしかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
三ツ矢&田所刑事シリーズ、第二弾
前回「シリーズ前後したけど、影響なさそう」と
書いたものの、やはり肝心の三ツ谷と田所の関係性が微妙に変化していて、やはりシリーズものは、順番間違えたらダメだなと実感(笑)
今回も胸が締め付けられるような事件だった。
承認欲求モンスター恐るべし。そして、その欲求の満たし方が気持ちが悪い(Instagramでよく見かけるけどw)
だけど、他者によく見られたい。
そんな気持ち痛いほどわかっちゃう。
ほんの数mmのズレはいつの間にかとんでもなく歯車は狂っていく。
フィクションなのにまるですぐ側でいつ起きてもおかしくない物語には身につまされる思いも…。
三ツ谷の言葉が、自分のこれまでの生き方とこれからの生き方を考えさせる。
命が尽きる時、どんな最期であったとしても生まれてよかった、いい人生だったと思えるものでありたいな。
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Posted by ブクログ
ネタバレ初作家さんです。
登場人物の女性たちが、誰も彼も
ドロドロと気持ちの悪い曲者だらけ(褒めています)
良妻と見える勝木の亡妻 美和子でさえ
後ろ暗さを感じさせます。
そこに田舎特有の陰湿なヒエラルキー構造と
ありますか、田舎に限らないどこにでもある
不気味さ陰険で悪意が満ち満ちて吐きそうになります(褒めてるんです)
タイトル「レッドクローバー」は
実際に存在する植物でもあり、シロツメクサの
仲間らしい。
乾燥させハーブとして、ホルモンバランス調整
更年期症状や血液浄化の効果が期待され
また「幸運の象徴」としても親しまれているという。
それを知って本作を読めば
なんとも皮肉なタイトルなんでしょう。
登場人物ごとに現在、過去と行き来があり
前半はまどろっこしさを感じましたが
中盤からはより一層の闇深さが加速展開し
432頁、イッキ読みでした。
「レッドクローバー」
いまはどこで根を張り巡らしているだろう。
気になります。 -
Posted by ブクログ
タイトルの〈レッドクローバー〉は、登場人物の名前から取られています。
日本語にすればアカツメグサ。花言葉は「幸運」「希望」。
そして、それらから遠くかけ離れた物語が始まります。
幸運にも希望にも見放されたような、母娘たちが入り混じりながら、罪を犯していきます。
小説は五章からなり、章の中でも語り部と年代を変えながら、じっくりと負の連鎖が続きます。
まさきさんの特徴でもある、歪みある愛情の物語であると同時に、しっかりとしたミステリーでした。
むしろミステリーがしっかりしすぎていて、自分の理解したストーリーで合っているのか、不安になるほどでした。
けれど、その理解できない行動の中に登場人物たちの生々しさが息づいているように思います。
母と娘の関係、その赦しの難しさが、静かに罪を重ねていく。
タイトルの〈レッドクローバー〉が象徴する希望は、彼女たちの誰の手にも届きません。
小説ですので、こんな厳しい村は現実にはないでしょう。
それでも、私の実家があった町にも、「あの橋を渡ってはいけない」と言われていた地域がありました。
思い出して、少しだけ胸がざわつきました。
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Posted by ブクログ
まさきとしか『レッドクローバー』幻冬舎文庫。
一種のイヤミスかと思いながら読み進めば、正統派のサスペンス・ミステリー小説だった。但し、最初から最後まで、ずっと嫌な気持ちを抱えて読むことになることは覚悟しなければならない。
前半から中盤までは、真梨幸子の『殺人鬼フジコの衝動』のような感じなのだが、終盤になると深刻度が増していく。閉鎖的な町に由来する悪意の連鎖が普通の人びとの心を悪魔の心に変えていくのだ。
和歌山カレー事件を彷彿とさせるような豊洲のバーベキュー場で起きたヒ素による大量殺傷事件。容疑者の34歳になる丸江田逸央は「ざまみろと思ってます。」という言葉を残したまま多くを語らなかった。
雑誌記者の勝木剛は豊洲バーベキュー事件から12年前に北海道灰戸町で起きた灰戸町一家殺害事件を思い出す。灰戸町一家殺害事件とは、夫、妻、小学校3年生の長男、夫の母親がヒ素により殺害され、長女だけが生き残ったという事件であった。
当時、事件取材を行った勝木は、事件現場となった家の中で生き残った長女の赤井三葉がカップラーメンを啜っていた光景を思い出す。
事件直後、赤井三葉が犯人ではないかと疑われたが、その後に姿を消しており、勝木は、豊洲の事件も再び赤井三葉が関与したのではないかと疑念を持つ。
勝木は赤井三葉の姿を追い、北海道の灰戸町に向かう。
本体価格900円
★★★★