まさきとしかのレビュー一覧
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タイトルの〈レッドクローバー〉は、登場人物の名前から取られています。
日本語にすればアカツメグサ。花言葉は「幸運」「希望」。
そして、それらから遠くかけ離れた物語が始まります。
幸運にも希望にも見放されたような、母娘たちが入り混じりながら、罪を犯していきます。
小説は五章からなり、章の中でも語り部と年代を変えながら、じっくりと負の連鎖が続きます。
まさきさんの特徴でもある、歪みある愛情の物語であると同時に、しっかりとしたミステリーでした。
むしろミステリーがしっかりしすぎていて、自分の理解したストーリーで合っているのか、不安になるほどでした。
けれど、その理解できない行動の中に登場人物 -
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ネタバレAudibleで既読。
りさは紛れもなく毒親。こんなアラフォー女性にはなりたくないと心底思った。思考と言動すべてが鳥肌ものだった。
不倫された夫は、まぁ…身から出た錆だよ。更年期障害を甘えてるって相談者に対して一蹴したり、妻を支配してたから。自業自得。これで娘を殺してたり乱暴してたら…娘だけが本当の被害者だったよ。読んでるとき嫌な予感というか…何されるんだろうと読み進めるのが怖かった。
借金をおしつけた社長家族の話、トラック運転手の家族の話だったり、関わっている人物視点で切り替わるところがわかりやすくて好き。感情移入しやすい。
前作も今作も好き。読み応えはこちらのがあった。…うーん… -
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まさきとしか『レッドクローバー』幻冬舎文庫。
一種のイヤミスかと思いながら読み進めば、正統派のサスペンス・ミステリー小説だった。但し、最初から最後まで、ずっと嫌な気持ちを抱えて読むことになることは覚悟しなければならない。
前半から中盤までは、真梨幸子の『殺人鬼フジコの衝動』のような感じなのだが、終盤になると深刻度が増していく。閉鎖的な町に由来する悪意の連鎖が普通の人びとの心を悪魔の心に変えていくのだ。
和歌山カレー事件を彷彿とさせるような豊洲のバーベキュー場で起きたヒ素による大量殺傷事件。容疑者の34歳になる丸江田逸央は「ざまみろと思ってます。」という言葉を残したまま多くを語らなかった -
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「ゆりかごに聞く」2019改題
そして、この改題が読後によく効いてきます
虐待を疑われ、自分の産んだ子供を
夫と義母に預けるしかなかった主人公
彼女の元へ 警察から21年前に死んだはずの父親の新たな遺体が発見された連絡が入る
その真相を知る為 父親の記憶とそれまでの生活をたどっていくと 自分の存在まで危うくなる
母親とは 母性とは を辛辣に
誰しも経験するかもしれない子育の葛藤
祝福されるべきだった子供達の愛情から遠い情景
容赦なく文章にしていきます
愛している演技も続ければ現実になる
そして、真実になるかもしれません
まさきさん 厳しくて好きです
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相変わらずゆーき本さんのレビューが刺さりまくる私です。
この本もゆーきさんのレビューを見て直ぐにメモメモしておきました。
まさきとしかさんは三ツ谷シリーズしか読んだことがありませんが、これもめっちゃ面白かったです。
プロローグは、ベビーカーに乗せられた子供が攫われるシーン。
もうこの場面からガッツリ心掴まれます。
こういうの何か好き (๑˃̵ᴗ˂̵)و
ベビーカーを押していた母親、子供を攫った人間、攫われた子供、彼らは誰なのか?読者は本編に入ると共に、誰が誰なのか?想像しまくりながら本編へ。
産んだ子供を上手に愛せず、別居していた夫に虐待を疑われ、夫が娘を見ることになり、娘とは離れ -
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三ツ矢&田所刑事シリーズが大好き!なまさきとしかさん(ちなみに第3弾の「あなたが殺したのは誰」が一番好き)
こちらの作品は「母親」って何なんだろう…
と深く考えさせられる作品でした
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不穏な空気と謎がパンパンに詰め込まれたプロローグ。
「あの女さえいなければ-」
暗闇の中、自分の人生を狂わせた【あの女】の押すベビーカーから赤ん坊を攫う【誰か】。
【誰か】の正体とは-
攫われた赤ん坊の安否は-
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娘への虐待を理由に離婚され、娘とは二ヶ月に一度しか面会できない宝子。私は本当に娘を愛していたのだろうか、いや、愛しているのだろうか。宝子自身は両親か -
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不育症による流産をくり返し、長い不妊治療の末に授かった最愛の息子を不慮の事故で亡くした母と、亡き兄と同じ誕生日に同じ名前を名付けられ「産み直された」娘の愛憎の物語。
毎年誕生日ケーキには兄の年齢分の蝋燭を立て、2人分のプレゼントを用意する常軌を逸した母親の姿には狂気を感じるが、「完璧な母親」であることが求められる世の中で過ちを犯した者を糾弾し、いつの日か自分自身も「母親失格」の烙印を押されるのではないかと見えない影に怯え、良い母であり続けようとする母達は少なくはないのではないだろうか。
歪な母の愛はやがて子の心や人生を絡め取るように蝕んでいく。
子を持つ母親として読み進めるのが辛くなる、け