その朝は、あっさりと

その朝は、あっさりと

1,799円 (税込)

8pt

元中学教師の恭輔は10年前から認知症に、ここ4年は在宅介護を受ける身だ。96歳で亡くなる3週間前、家族と介護士、看護師はどのようにかかわる? 誰もが迎える最期に何が必要? 恭輔が愛した小林一茶の句にある庶民のリズムと見捨てない温かさに包まれた、老衰介護看取り小説。

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その朝は、あっさりと のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    タイトルから想像していた内容ではあったけど、不思議な世界観でした。

    教育者だった父、良い主婦の母、二人の娘と一人の弟。

    父を介護する母と娘たちの日々の描写はリアルで過酷なのに、さらっと淡々と描かれていて。介護される者の本当はわからないけれど、そうだったら良いな、と思えるような父親のこの世とあの世

    0
    2025年10月27日

    Posted by ブクログ

    在宅介護を選び、自宅で96歳の父を看取った家族の話

    実際はとんでもなく壮絶な日々であろうに、妻と娘2人が協力し合う毎日が時にユーモラスにしたためられている

    各章は寝たきりの父の頭の中の妄想から始まる
    寝たきりの人の頭の中はこんな風なのかな
    ほんとにそんな感じがする
    過去と今と、あの世とこの世が混

    0
    2025年08月17日

    Posted by ブクログ

    一茶の俳句。いい具合に効いてる。先生のような老人にはなりたくないが、こればかりは本人の意思では…。それでも家族に看取られ、羨ましい限りの“あっさり”とした最期。「早くくたばれと思っているのに、志麻の行為はすべて一日でも長く生き延びるためにいいことばかり」という奥さんに「ありがとうございました」くらい

    0
    2024年12月21日

    Posted by ブクログ

    最後は死ぬのに、途中経過の話は可笑しい。
    妻の志摩も娘の洋子も素子も誠も、なんか可笑しい。
    結局人間は可笑しい生き物、でもそれをどうとらえるかで全然違う。
    同じ状況を、別の視点で書いたら悲惨な介護地獄にしかならないはず。
    小林一茶の句と重なりながら、天寿をマ全うした恭輔は幸せである。
    でも残った妻や

    0
    2024年11月09日

    Posted by ブクログ

    いや~これ、うちの実家の話かと思った笑

    まさに私の母が言いそうなこと
    というか言ってることオンパレード!!

    看取りが題材でこんなに笑いながら読んだの初めて。

    0
    2024年10月17日

    Posted by ブクログ

    4年間寝たきりとなった96才の元教育長の父親、恭輔の今際の際迄を描いた介護家庭の物語。
    介護にまつわる紆余曲折、認知症から身体不自由となり排便処理など、小説からは匂いが届きそうなくらい厳しい現実が描かれる。
    しかし見送った家族の「私もいつか灰になるのだ。その未来が、なんの切なさもなく胸にすとんと落ち

    0
    2024年09月22日

    Posted by ブクログ

     九十六歳・老衰でこの世とのお別れを迎えた元学校教師・恭輔。認知症によるドタバタ介護に日々振り回される家族。ある日、娘の素子が恭輔の部屋にあった「一茶句集」と句集に記入された父の書き込みを発見。これらをヒントに句を読み解くにつれ、彼の考えたであろう生死観への理解を深めていく。
     各章冒頭プロローグの

    0
    2024年08月15日

    Posted by ブクログ

    介護、看取りについて知りたいと思って読みました。いろいろ知らないことがわかって良かったです。
    人ひとり死ぬということは、こういうことなのだなあと思ったりしました。

    0
    2025年08月17日

    Posted by ブクログ

    タイトルから察しがつく通り、介護から臨終までを描いた小説である。
    父恭輔96歳。師範学校を出て教師となり、教頭、校長、教育委員長まで務め上げ、大学教授の時期もあり、叙勲も受けている。父は介護施設でも先生と呼ばれ、人に慕われる人格者でもある。その父が、10年前から認知症を発症した。自宅で介護するのは、

    0
    2025年07月16日

    Posted by ブクログ

    理想的な看取りだった。
    自分事のように心に響く。
    この時が来たら、心持だけでもこの本を手本にしたい。
    娘2人はやっぱり頼りになると羨ましく、自分を重ねる。

    一茶の俳句が章ごとに重みを増す。
    こんなに俳句の意味が伝わってきたのは初めて。
    一茶、侮れない。句集を読んでみたい。

    0
    2025年03月11日

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