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Posted by ブクログ
37年ぶりに出会った大学同級生で元恋人同士の瞳子と亮。全く別々の人生を歩んできた二人だったが、今でも互いを好きである気持ちに気づく。しかし再び友人となるにはそれぞれの家庭が抱える傷が大きすぎた。作家の亮が書く現実のような小説、病院長婦人の瞳子が悩む小説のような現実。現実と小説の違いは何か。「小説が何のためにあるのか。それは人が自分以外の誰かになるためなのよ。」「手に負えない現実におじけづいている瞳子に、それを物語として解釈することで、現実に立ち向かえと教えてくれる。」 瞳子と亮、生まれ変わって再び巡り合ったら迷いなく一緒になって幸せになりますよう。
Posted by ブクログ
大学時代に恋人だった瞳子と亮が、37年ぶりに再会し、お互いに今も変わらぬ思いに気づく。
だが、小説家になった亮と医者の妻としての瞳子は、それぞれ家庭に問題を抱えていて…。
瞳子の[急いでいるつもりでもたやすく若者に追い越されて、自分の一歩が前よりずっと狭くなっているのだとわかり、せつなくなった。
ずいぶん遠くへ来たつもりでいたのに、ちっとも前へ進んでいない気がした。]
この気持ちが還暦だと改めて感じているようで切なくなった。
単純な大人の恋愛というより瞳子にとっては、医学を目指すことができずに文学を愛し、そして亮を愛したことを否定できずにもがいているようにも思えた。
医者は、人の命を救うけど小説では救えないと思っている。それでも一冊の本を手にして、ちゃんと笑えて、ちゃんと涙が出るって確認したい…それは生きていることを確かめたいから。
ラストで亮は小説家であったと解らせてくれた。
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