谷川直子の作品一覧

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作品一覧

2022/08/05更新

ユーザーレビュー

  • 四月は少しつめたくて
    数年前に知人に紹介された気になっていた本。文庫化されていないので、単行本で。

    話は詩人・藤堂孝雄を編集者の立場として向きあう女性・今泉桜子から見たものと、藤堂の詩の教室に通う50代の主婦・清水まひろの2つの視点から語られていく。
    編集者の今泉に見せる藤堂は、昔は名の知れた詩人だったが、もう13年も...続きを読む
  • 愛という名の切り札
    普段色々考えさせられてしまうことの多いことが、これでもか!と全部盛り。

    地球上にある、わたしがまだ見たことのない美しいもの 景色、自然、人間が作ったもの、人間の営み、そこにいる人々を見たい、交流したいという好奇心が生きてる意味かも。
    仕事でも旅でも、本や美術館でも満たされる。
    ごくたまに、アウトプ...続きを読む
  • 四月は少しつめたくて
    簡単に消費されていく時代
    音楽も絵画も写真も文学も
    そんな小手先で操る日常のなかで
    消費されているのは自分たちじゃないかって
    このお話を通してそんなことに気付かされた
    この大消費時代、忙しすぎて
    自分の核の部分を見つめて言葉として掘り出すのは大変だけど、怠ってはいけないなと思った
    もっと本当は大切に...続きを読む
  • あなたがはいというから
    37年ぶりに出会った大学同級生で元恋人同士の瞳子と亮。全く別々の人生を歩んできた二人だったが、今でも互いを好きである気持ちに気づく。しかし再び友人となるにはそれぞれの家庭が抱える傷が大きすぎた。作家の亮が書く現実のような小説、病院長婦人の瞳子が悩む小説のような現実。現実と小説の違いは何か。「小説が何...続きを読む
  • 私が誰かわかりますか
    谷川直子さんの軽妙な文体がその軽妙さとは裏腹に薄っすらと寒気を感じるような怖さが時折迫ってくる、そんな小説でした。地方の村落共同体、義父の介護、長男の嫁という強烈なワードでこの物語は語られる。いまだ機能し続ける地方における『世間』。ここでは個人は個人として振舞うことを決して許されず、共同体の構成員は...続きを読む

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