四月は少しつめたくて

四月は少しつめたくて

1,540円 (税込)

7pt

詩が書けなくなった大詩人と訳あり女性編集者。突然、口をきかなくなった娘とその真相を探る母親。詩人との交流を通して、大切な人の心に届く言葉を探す女性達の奮闘を描く各紙絶賛の感動作。
世界は言葉の拘束衣を着ている、詩はその綻びか。
活字ではなく浮世に生きる詩と詩人を描いて新鮮。――谷川俊太郎

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四月は少しつめたくて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    簡単に消費されていく時代
    音楽も絵画も写真も文学も
    そんな小手先で操る日常のなかで
    消費されているのは自分たちじゃないかって
    このお話を通してそんなことに気付かされた
    この大消費時代、忙しすぎて
    自分の核の部分を見つめて言葉として掘り出すのは大変だけど、怠ってはいけないなと思った
    もっと本当は大切に

    0
    2021年09月06日

    Posted by ブクログ

    しみじみ素敵な本だった。
    ストーリーとか展開とかなんかそんなのはもうどうでもよくって。
    よくはないんだけど。
    お話があってこその言葉なんだけど。
    言葉がぎゅーっと胸にしみる。

    ー愛していると口にしようとしたら、その言葉がからっぽなのを発見した。

    クルミの「つらかった」の一言が
    ほんとうに胸にすー

    0
    2017年06月26日

    Posted by ブクログ

    詩が書けない藤堂とその周囲の人をめぐるお話。

    詩とは「心の内側に降りていく階段」であって,
    世間にあふれている言葉ではダメなんだ。
    そのことが強く伝わってきました。

    普段,気にせず使っている言葉。
    だけども,本当は,言葉は大切に扱わなくちゃならないんだ。
    そう感じました。

    言葉を使うっていうこ

    0
    2016年01月05日

    Posted by ブクログ

    文句なしの「良い」一冊。

    日々、生活の中で
    言葉を選んでいるのは、それらを紡ぐ一人一人。
    その各々、本に登場するみんなが
    品を持っている。
    だから文章に無駄がない。

    詩人と、編集者の関係は
    どこか滑稽。
    でもその距離に、二人の
    控えめな主張と深い悲しみが
    現れているようです。

    教室の生徒さんと

    0
    2015年10月23日

    Posted by ブクログ

    もう10年以上、詩を書けずにいる大詩人。彼に詩を書いてほしいと願う編集者。娘が事件に巻きこまれて以来、言葉を発しなくなってしまったことを気にやむ母親。
    みんなが誰かに伝えるための言葉を渇望している。意味のある言葉を使って意味のある会話をしたい。けれど、「ほんとうの言葉」って何だろう。借り物ではない自

    0
    2015年06月12日

    Posted by ブクログ

    詩を書けなくなった詩人、寄り添う担当編集者、傷つく娘に本当の言葉を掛けられなくなった母。
    それぞれの苦悩を、妥協せず、言葉に真の意味を持たせることで開放する。
    言葉、そしてそれを綴る詩、その意味を味わった気がする。

    0
    2016年04月17日

    Posted by ブクログ

    前作も良かったけど、これも良かった。
    詩人が出てくる小説だと、どんな詩を書いているのか気になるが、世に知られた詩人という設定なら、読者を納得させる詩でないといけないわけで、そういう詩を書く自信のない作家は書かずに誤魔化す。『ぱりぱり』がそうだった。
    谷川直子は、書いた。そしてそれはいい詩だった。それ

    0
    2015年12月23日

    Posted by ブクログ

    派手ではないけど、しっかり印象にのこって好きな雰囲気だった。物語の軸のひとつである詩人と編集者の関係がなんかすごく、いい。恋愛の浮ついたりどろっとしたものを持ってなくて、最後にちょっと気持ちが近づくのがよかったな。
    こちらも軸のひとつである詩についても。詩ではない歌詞をのせて歌う歌手、若い世代のカリ

    0
    2015年10月02日

    Posted by ブクログ

    今の私たちは、自分の話した言葉がどう切り取られ、誰にどう批判されるかわからない世の中に生きている。目の前にいる人に発した言葉であっても、様々なツールによってそれは拡散される。人はそれを確かめもしないで、ささやき合い、悪意のない態度で、距離感で、人を追いつめることができる。本当のことなんて言えない。当

    0
    2015年08月20日

    Posted by ブクログ

    詩人と名乗りながらも詩集が出せない藤堂。編集者の桜子。詩とは心を降りていく階段、という言葉が印象的。

    0
    2015年08月14日

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