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Posted by ブクログ
「世界一ありふれた答え」 谷川直子 ★★★☆☆
日の出前と日の入り後に発生する空が濃い青色に染まる時間帯を「ブルーアワー」という。
太陽と月が入れ替わる時間だ。本作はブルーアワーのような作品だった。凄い出来事があるわけではないが整然と美しいのだ。
主人公たちは、病気になる前は太陽だった。多くの人に認められ、世界の中心にいた。
しかし、今は月だ。自ら輝くことはできない。
太陽として生きてきたのに突然月だと言われ未来を見失った。
でもね、世界にとっては月だろうが太陽だろうが同じなんだよ。そんなの関係なく回り続ける。自分に価値があると判断するのは他人ではなく自分自身。価値があるとかないとか考えることも無意味なのだ。
#引用
・同じだからこそ、人は違いにこだわるのだ。すべての人の共通点は生きているということ。
・世界は私を必要としていない。世界は誰も必要としていないのだ。なんという大きくてあたたかな拒絶。
・同じ骨を持ってみんなが生きている。あるいは死んでいく。それだけでじゅうぶんに価値があることなの。みんな取るに足りない存在で、(中略)、でも生きていてそれだけでじゅうぶんなの
・ある意味、私は他者であり、他者は私なのだ。だからこそ愛しく思えて共感できる。
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