作品一覧 2022/10/06更新 精霊たちの迷宮 試し読み フォロー 祖国 試し読み フォロー 祖国 上下合本版 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 木村裕美の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 精霊たちの迷宮 下 カルロス・ルイス・サフォン / 木村裕美 素直に面白い。アリシア・グリスが良い。サスペンス度合いがこれまでの三作品以上に高くて、読みながら裏切り続けられる。 ただ、これまでの登場人物やその関係性をわかっていないと面白さがかなり減ってしまうように思う。あれ、この人ってあの時のあれだっけ?的な思いを抱えながら読んでしまったので「風の影」からメモ...続きを読むをとりつつ一気に読み直したい。 Posted by ブクログ 精霊たちの迷宮 下 カルロス・ルイス・サフォン / 木村裕美 第一作『風の影』からシリーズを通して読んできたけど、今回の作品が一番好き!それは、全作読んだ上で今作に触れたがゆえの、オールースター的な演出に対する興奮もあるのかもしれない。しかしそれだけでなく、新たな主人公のアリシア・グリスを通して、内戦前後の暗い部分を反映した物語をミステリー&ヒューマンドラマ...続きを読むとして読み進め、新たな登場人物たちに愛着が湧いてくることによって、どんどんこの世界にのめり込んでいった。 「本を読む者にとって、生まれてはじめてほんとうに心にとどいた本ほど、深い痕跡を残すものはない。はじめて心にうかんだあの映像、忘れた過去においてきたと思っていたあの言葉の余韻は、永遠にぼくらのうちに生き、心の奥深くに『城』を彫りきざむ。」ー『風の影』(上巻)より 『風の影』シリーズは、私にとってずっと心の中に棲みつく物語となった。 Posted by ブクログ 祖国 (下) フェルナンド・アラムブル / 木村裕美 「バスク人の国を作る」ための独立運動盛んな時代のスペイン・バスク地方。家族同然の付き合いだった二つの家は、過激派となった一方の息子がもう片方の父親を銃殺したことで疎遠になった。夫を殺された妻は、20年の時を経て真実を明らかにしたいと願う。夫を殺したのは、本当に彼なのか? 一章が5ページ程度と短く、...続きを読む2家族9人のメンバーが代わる代わる語り手となってモンタージュのように20年の出来事を語る。計算された不親切さで、時系列もばらばらなうえ肝心な出来事がなかなか解説されない。少しずつ輪郭がクリアに、年表が埋まっていき、ラストのカタルシスを生み出すことに成功してると思う。 原題のpatriaは故郷という意味もあるみたいだけど、タイトルの意味するものが読むほどに重くのしかかる。故郷への愛がテロリズムを呼び、中立であることを許さない過激性、攻撃せぬ者は同胞であれど敵という理論に結びつき、それ自体をグロテスクな場所に変えてしまう過程が描かれて恐ろしい。 テロリストとなったホシェマリの悔悛。 「謝罪するのは、人を銃で撃ったり爆弾を作動させるよりも、ずっと勇気のいることだ」 総じて面白かった!にしても、チャトと家族が殺されてもなおあそこまで村八分にされなきゃいけない村の閉鎖性とか、民族の中でもルーツが違うことによる微妙な距離感とかおそらく日本人では感覚がつかみにくいところも多かった…。 Posted by ブクログ 精霊たちの迷宮 上 カルロス・ルイス・サフォン / 木村裕美 「忘れられた本の墓場」シリーズ四部作完結編 バルセロナという街の持つ幻惑的な魅力と物語が錯綜して翻弄される。もう一度全部読み直すべきか?これはこれで楽しんでも良いか。美しい文章の余韻に浸りながら読む。下巻へ。 Posted by ブクログ 精霊たちの迷宮 下 カルロス・ルイス・サフォン / 木村裕美 バルセロナの街で、実際にある場所を調べながら読むのをお勧めします 閉店した店もあるが、写真を見ると更に深いイメージに浸れる 歴史の重さを感じる重厚な石造りの様々な場所に、いつか実際に行こうと決心しました Posted by ブクログ 木村裕美のレビューをもっと見る