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刀狩り、太閤検地、醍醐の花見など、豊臣秀吉が仕掛けた大事業を縁の下で支えたのは、尊敬と嫉妬のまなざしを浴びながら五奉行と呼ばれるようになった男たち。ぶつかることも多いが互いの才は認め、敵対勢力の横槍をはねのけ、力を合わせて難事に立ち向かう。『八本目の槍』に次ぐ、石田三成をめぐる歴史お仕事傑作巨篇!
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Posted by ブクログ
またしても石田三成! 八本目の槍は賤ヶ岳七本槍、今回は五奉行として、作者の三成への愛を感じました。 時系列的な話の流れの中で、五奉行それぞれに焦点をを当てる作者得意の描き方は安定感抜群でした。 歴史は割と好きなのですが、長束正家や増田長盛についてはあまり知らなかったので、この作品で一気にファンになっ...続きを読むてしまいました。当然、前田玄以と浅野長政も魅力的でした。 また、随所に過去の作品、塞王の楯、幸村を討て、じんかん、八本目の槍を思わせる内容があり、そして最後に五葉の意味も明確になっており、最高の作品でした。
豊臣家の裏方、五奉行をフォーカスした作品。 戦国時代といえば戦、武官側が主役の内容が多い中、こういう文官側を主役にするのは新鮮に感じた。 特に天下を取ってからの秀吉の無茶振りは凄まじく、だからこそ、それを達成していく五奉行の姿は現代のプロジェクトXに通じるものがある。 個人的には太閤検地が一番良か...続きを読むった。 伊達政宗との駆け引きも良かったが、PCも電卓もない時代での土地面積の計算って! と改めて昔の人の偉大さを表現された内容だった。
まつり」とは、「祭」ではなくて「政」 五葉とは秀吉の行った5大イベント(ひょっとしたら五奉行のことかも) 。例えば北野大茶会 突然2ヶ月後に秀吉を主人として1日1000人の大茶会を10日間行うとの命 社会の時間「フーン」と流し聞いたのだが、よくよく考えてみると、大変な事業である。今で言えば「園遊会」...続きを読むや「桜を見る会」を新規事業として2ヶ月後に行うようなもの。誰を茶頭に、1000の茶器をどこから、茶室の様相は 633ページにわたる大作だが、ワクワクハラハラの展開で読後感最高。 今村翔吾は「斎王の盾」で直木賞受賞。令和7年3月30日のフジテレビ「ボクらの時代」にも出演。
めちゃくちゃ面白かった! 久しぶりのヒット! 歴史に疎い私やけど、コレは傑作!感動したし、石田三成、長束正家、浅野長政、増田長盛、前田玄以について調べたくなった。
堂々の633頁。 豊臣秀吉を縁の下で支え、尊敬と嫉妬の眼差しをあびながら、いつしか五奉行と呼ばれるようになった男たち 石田三成 増田長盛 浅野長政 長束正家 前田玄以 の5人が揃った時 「よきにはからえ!」 秀吉直々の難題が与えられる。 成すべきことのために出逢った5人が、力を合わせ、 ...続きを読む北野大茶会 刀狩り 太閤検地 大瓜畑遊び 醍醐の花見 戦いだけが闘いの場じゃ無い。 政とは諦めない事と、全力で事にあり、大きな祭りを成し遂げる。 作者の、 秀吉贔屓、三成贔屓が、ビンビンに感じられる、感動の作品だった。
私は秀吉が好きじゃない。 なぜと言われると、感覚的に、としか言えない。 なんか美しくないんだよね。 単に信長と家康が好きだから比較かもしれない。 石田三成もあんまり好きじゃない。 でもこの作品はとても好きだ。 綺麗事も多分にあるだろう。 無理難題に知恵と心を持って正面から立ち向かう5人集。この本は...続きを読む戦国時代のことでありながら武の本ではない。 だからこそ武将たちの人となりが知れて面白い。 伊達はやっぱりいいよねぇ 2025.7.8 141
石田三成を筆頭とする、豊臣政権下の五奉行の物語。 歴史物というよりは、ビジネス小説といった構成。仕事を通してのみ育まれる友情もある。 敵役として登場する、徳川家康と伊達政宗も、従来のイメージを踏襲しつつ存在感を示している。
刀狩り、太閤検地、醍醐の花見など、豊臣秀吉が仕掛けた大事業を縁の下で支えた五奉行それぞれが主人公のお話。太閤検地と醍醐の花見のお話が好み。互いの才を認めあいながら、戦ではない"闘い”に挑む男たちの姿が格好良かった。
とにかく心に響いた。年始の1作目に選んで本当に良かった。物事を動かす立場にいる人たちには、特に刺さる物語だと思う。本作は、豊臣秀吉の政権を支えた五奉行を中心に血の通った人間性が描かれている。彼らが関与した大事業を通じて、各人の奮闘や人間関係が詳細に描かれている。仲間や絆、信念の大切さといった普遍的な...続きを読むテーマを中心に据えていて、特に、個々の人物が自分の弱さや葛藤と向き合いながら、それを乗り越えようとする姿から勇気と感動を貰った。その現代的な感覚は歴史小説が苦手な人も感情移入しやすいのではないかと思う。
悔しさも嬉しさも、疲労感も晴れやかさも…今村翔吾は人物を立ち上がらせる。出自を上回る才と努力で天下の政の中枢に着く面々。秀吉からの難題。五大老+伊達・利休 VS 五奉行。その言葉の裏は?この政の先は?三成は「一人では成せぬような難題を共に乗り越えていく」仲間と出会う。 分厚くて引いてしまったが、読ん...続きを読むで良かったと思える一冊。
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