かつて、江戸随一と呼ばれた武家火消がいた。その名は、松永源吾。別名、「火喰鳥」――。しかし、五年前の火事が原因で、今は妻の深雪と貧乏浪人暮らし。そんな彼の元に出羽新庄藩から突然仕官の誘いが。壊滅した藩の火消組織を再建してほしいという。「ぼろ鳶」と揶揄される火消たちを率い、源吾は昔の輝きを取り戻すことができるのか。興奮必至、迫力の時代小説。
Posted by ブクログ 2023年08月13日
今村翔吾さんの作品は、映画を観てるような感覚に陥ります。情景が浮かんできて、自分がその場にいるような感覚になります。
熱い話でした。
人々の熱い想いに感動しました。
主人公は、完全無欠ではなく、苦悩や葛藤を乗り越えてヒーローになります。
時代小説は読まず嫌いですが、そんな私でもすんなり読めました...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月24日
江戸中期、火事が頻発する街を守る火消しの棟梁。ただ、ある事件が元で引退、引きこもった生活を送っていたところに思わぬ再登板の依頼が舞い込む。引くに引けない事情でやむなく取り組むが、お金も人材もなく、心無い中傷や因縁の相手との確執もあり、苦労の連続。徐々に理解者も増え、過去のトラウマも多少克服していく、...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月17日
一度はクビを切られた火消ししかできない男が、流れて羽州新庄藩に請われて、武家火消として組を立て直す。個性あふれる男を仲間にしながら、火消装束も整えられず、ぼろ鳶と言われつつ、人の命を救っていく。
仲間を見つけていく話に八犬伝を思い起こした。
町火消しか知らなかった私に、江戸の多層な火消組織とその活躍...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月05日
羽州ぼろ鳶組シリーズの第1巻。青春アドベンチャーから入ったのですが、これ、面白いですね。
ジャンルとしては、歴史小説なんだと思いますが、ミステリの要素もあり。歴史の史実や有名人も出てきたりで、歴史好きの琴線にも触れるつくり。
展開は、復帰、立て直し、仲間探しと、王道ではありますが、いつの間にか...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月23日
初めての時代小説。
もともと時代劇などを見るのが好きだったのもあり、かなり没入しました!
ぼろ鳶組の人達が、火消しをしながらどんどんと成長していく流れがとても面白かった。
少しずつ、町民達からも支持されてどんどんと活躍していく姿が本当に格好良かった!
一人一人の登場人物のキャラも好きです。
シ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月08日
塞王の楯から始まった今村翔吾さんの著書あさり。
ぼろ鳶組シリーズは読み出したら抜け出せないだろうなと、あえて手にとってこなかった。
後れ馳せながら読んでみると、やはりのめり込む面白さ。
これがデビュー作とは恐れ入ります。
渋川春海が出てくるのが印象的。冲方丁さんの「天地明察」の世界と重なって厚みが増...続きを読む
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