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Posted by ブクログ
最近時代小説を読みたい熱が高まってきたので、文章が圧倒的に読みやすかった今村さんのデビュー作から。『イクサガミ』もそうだったが、少年漫画のように魅力的なキャラが勢揃い。案の定アニメ化していた。私の推しは星十郎も捨て難いが彦弥かな。江戸時代中期の時代背景も火消の制度も、碌に知らないまま読んでも十分楽しめる。狐火と呼ばれる放火犯を追うなど、ミステリー要素もあり読みやすい。読む前は火消が主人公か、と食指が動かなかったが、まったくもって格好良い漢気溢れる作品。
時代小説は、登場した歴史上の人物の人となりや生涯をもっと知りたくなったり、同時代を描いた他の小説も読んでみたくなったり、数珠つなぎで興味が湧いてくるのが楽しい。
Posted by ブクログ
いや、面白いな。火消が粋で鯔背だというのは知っていたけど、こんなにカッコいい物語だったとは。
火事が多い江戸の町を守る火消たち。
その中で衰退しつつある新庄藩の定火消を立て直し、残忍な放火犯「狐火」を追う松永源吾の活躍が描かれている。
火消の詳細な区分、江戸の町の賑わい、登場人物の事情などみっちり描かれていて読みごたえがあるし、火消たちがアイドルのようにもてはやされている場面も楽しい。火元の陰惨な情景も描写される分、江戸庶民の活気もきちんと捉えていてくれる。
そして、とにかく「人」が描かれているのだ。
主人公の源吾はもちろん、その妻の深雪、源吾がスカウトする寅次郎、彦弥、星十郎と、まだ若い新之助それぞれに物語があり、すべて心に残るものばかり。
さらに「狐火」が仕掛ける明暦の大火以来の未曽有の大火事。そこに訪れる源吾自身の危機など盛沢山すぎる。
読み終わってしばらくは放心状態になるほどだった。
群像劇がお好きな方には本当にお勧めです。
個人的には、深雪さん最高でした。
続刊も読みます。
ああ、面白かった。
Posted by ブクログ
今年こそは絶対読もうと決めていた作品。
読みたい作品がありすぎて、手に取るのがすっかり遅くなってしまった…!
羽州ぼろ鳶組シリーズ、1作目。
かつて江戸随一と呼ばれた武家火消、松永源吾。別名、「火喰鳥」。しかし、5年前の火事が原因で今は妻の深雪と貧乏浪人暮らし。そんな彼の元に出羽新庄藩の折下左門が訪れ、壊滅した藩の火消組織の再建を依頼する。
「塞王の楯」を読んだ時も思ったけれど今作も善人悪人関係なく、登場人物たちが最高すぎる。
源吾が火消組織を再建するために仲間を集めていく。その中で出会うのが突出した特技と熱い信念を持った男たち。
源吾に出会って男たちの生き様が変わっていく様は、まるで少年漫画を読んでいるかのようだった。
「狐火」と呼ばれる火付けも決してただの悪人ではない。悪人が悪人で終わらないところがいい。
火消たちが消火に当たる場面、命を擲ってでも民を守ろうとする姿に胸を打たれた。
源吾をはじめとする新庄藩火消の一人一人の成長にも胸が熱くなった。
源吾と妻、深雪の絆、「狐火」との対峙の場面も胸が熱くなると同時に涙が溢れた。
とにかく胸が熱くなる物語だった。
苦境に陥れば陥るほど躍動する新庄藩火消。
これからの彼らがどのような活躍を見せてくれるのか楽しみ。私は断然深雪推し。
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