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その男、悪人か。 主人を殺し、将軍を暗殺し、東大寺の大仏殿を焼き尽くすーー。 悪名高き戦国武将・松永久秀の真実の顔とは。 直木賞作家による、圧巻の歴史巨編。 〈第11回山田風太郎賞受賞作〉
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Posted by ブクログ
本書を読む前までは名前と数々のぶっ飛んだ行い、そしてギリワンという異名?を知っており、読み進めるにつれて今読んでいる内容が史実であってほしいと思うようになりました。 文庫本では600ページに迫る文量、かつ個人的に馴染みのない単語たちが出てきて久々に意味を調べつつ読みましたが、あっという間でした。
恥ずかしながら歴史に浅く松永久秀の事を良き知りませんでした。著者は『童の神』『幸村を討て』等の歴史の一説を描く事が多いですが、この作品も同様です。それがまた面白い。この本の内容が正しいのではと思ってしまいます。 信長に届けられた弾正の手紙をきっかけに、信長が小姓(又九郎)に弾正の生立ちから語り出し...続きを読むます。信長が認めた男のストーリー聞いて圧倒される又九郎。この又九郎は、よくいる安定と安寧を望む普通の男です。しかし、彼が物語終盤に信長と弾正と絡み始め一気に加速していきます。信長と弾正という本物の男達の熱と覚悟に当てられ「一度でいい、男と認められたい」と事態の打開を図るべく奔走する又九郎。この気持ちはよくわかる。 清廉潔白過ぎるきらいもありますが、もう少し物語に浸っていたかったな、と思える小説でした。
松永久秀の一般的なイメージを覆して面白い。メジャーな出来事が出てくるので、飽きずに一気読み。 大河ドラマにしたら面白そう。
長い時代小説で内容も重い。それに私は戦国史に詳しくない。それなのに読みやすい文で、ぐいぐいと引っ張られるように読んでいった。とにかく人の生き様が凄まじくパワーがある。 作者の他作品を読んでみたい。
「荒廃は風景を薄茶色に染めていた。」 このワンセンテンスで乱世に身を置かれたような気持ちになります。悪人と呼ばれた戦国武将の生涯を時の人に語らせる構成、万人が持つ悪人のイメージを違和感なく180度転換させてしまう発想が面白い。そして何より"人はなぜ生まれてくるのか"と問い続ける主...続きを読む人公の生き様が感動的でグッときます。 人の多くは変化を望まず現状維持のために行動し、自らの存在は他人の想いの深さによって認知され、人格としての善悪は他人の都合で作られる。正に「じんかん」。ついあれこれと考えてしまう、あと引く作品です。
松籟の孤児/交錯する町/流浪の聲/修羅の城塞/ 夢追い人/血の碑/人間へ告ぐ 「信長のシェフ」で知った松永久秀。その時抱いたイメージと通じるところもあるけれど、新しいイメージもあって、楽しかった。 あの時代のあの時の一人の男の生き方だったのだなぁ
歴史の余白をどう使うか、どう解釈するか作者の創作力には脱帽するしかない。 素晴らしい作品だったと思う。 あの悪名高い武将がこうなるかぁという感じ。 不自然じゃないのが凄い。
感動した。手放しでこの本が好きだと言える。 「神仏はいない」「ひとが自ら切り拓く」どこかで聞いたような文言だけど、この物語の中で、あの場面で聞くと、心に刺さりまくった。 護り助けられるべき者が踏み躙られる状態に、素直に疑問を呈し続け、権力者に留まらず、神仏にさえも抗う生き様が、まあササルササル。 昔...続きを読む、「信長の野望」をするとき、必ず松永禅定や荒木摂州、明智惟任を(強いし、なんか知らんがいつも仲間になって忠誠を誓ってくれるのでw)好んで味方にしていたけど、この小説はそんな自分を見事に満足させてくれました。 裏切る者のもつことわり、裏切りを受け止める者のもつ理解、なんて綺麗なのでしょう。 今村翔吾先生、本当にありがとうございます!
生と死を、その意味を作中ずっと問われる本作。 誰の為に、何の為に… 今村さんの綴る登場人物たちの繊細な描写は大河ドラマを見ているかのように鮮明に頭の中で映像化される。 戦いは何を生むのだろう、何を変えるのだろう。 今、世界のどこかで起こっている戦争の真理もこの作品の中で語られる真理と同じなのだろう。...続きを読む 誰が正義で誰が悪なのか。 神も仏もいないと言えるのは絶望から生みでた儚い強さなのではないか。
時代小説なのに現代的な人物描写が際立っている。古の歴史的人物が、今目の前で生きている人のように描かれて肌身で感じる事ができる。まさしく今村翔吾さんの世界でした。 歴史の世界では最も小説や時代劇になりやすい戦国時代は、既に多くの方々により様々なストーリーが創作され、また、時代の検証も行われています。...続きを読むまさしく時代小説の王道と言ってもいい時代でしょう。この時代といえば、もう人それぞれの信長像や秀吉像、そして家康像が胸に刻まれている事でしょう。また、この三人の前後の時代、あるいはその周りの人々に焦点が当たることも多くなってきました。ただ、松永久秀は(あくまでも私にとって)馴染みのある人物ではなかった。 時代背景と登場してくる人物はあくまでも史実に基づきながら、私のような凡人が詳細を知らない松永久秀を主人公に据えて、今村さんの時代描写、人物描写が走り出します。その迫力に土埃や人間(にんげん)の汗の匂いが周りに立ち込めてくるような。 平家物語の諸行無常、盛者必衰といった理(ことわり)をベースとした「敦盛」の「人間(じんかん)五十年、、、」。それを信長がしみじみと舞う、というシーンはこれまで何度も見てきたし読んできました。しかし、それを上回る味わい深い舞を見せたのが久秀だったという。 戦国の世の中での松永九兵衞久秀と彼を取り巻く人々が、人間社会のあり方、人間の本性がどのようなものなのか、何を信じれば良いのかと言ったことを模索し、足掻いている様が生き生きと迫力を持って描かれていました。まさに久秀の目を通して人間(じんかん)がどのようなものであるのか?という現代にも通じる問いを投げかける波瀾万丈な人生劇場でした。
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