じんかん
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じんかん

1,144円 (税込)

5pt

4.3

その男、悪人か。
主人を殺し、将軍を暗殺し、東大寺の大仏殿を焼き尽くすーー。
悪名高き戦国武将・松永久秀の真実の顔とは。

直木賞作家による、圧巻の歴史巨編。
〈第11回山田風太郎賞受賞作〉

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じんかん のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年04月27日

    時代小説ではない普通の小説を読んでる感覚。登場人物の一人一人に魂があって、戦国時代に引き込まれてしまった。
    序盤で離れてしまった日夏が終盤によもやの形で出てきて胸が熱くなった。この辺は創作なのだろうが、このキャラなら有り得ない話ではないよな、と自然に思えたし本当に良いエンタメ小説だと思った。

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月23日

    松永弾正、謀反

    この報告を聞いた織田信長が小姓頭に語り始める
    松永久秀の長い物語は圧巻だった。

    自分は何のために生まれたのか。

    その問いに答えを出すように
    ひたむきに生きた松永久秀が
    弟、家臣たち、かつての仲間、大切な人を想い
    そして溢れんばかりの思いを一身に受けて生きる物語だった。

    歴史小...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月28日

    じんかん、人と人の間の意味のようです。人間模様の描き方が見事でどんどんのめり込んでいった。特に前半の久兵衛(松永久秀)時代の生い立ちから多聞丸や日夏との出会いには、のめり込んでいった。中盤からは三好家や筒井家、足利将軍などなどのお家騒動でちょっと面倒くさかったけど、楽しめたら。松永久秀が大悪党と言わ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月28日

    戦国武将松永久秀、自分の中ではあまり印象がなくこの人も時代の主人公的なポジションではないのだろう。悪人のイメージから入っていたが、やはり今村作品だけあって激アツ展開に。
    男ならこう生きろ!と妙な勘違いをしそうになる。
    火消しシリーズとかの完全フィクションと違い実在した人物を描くので、ジャンプ漫画的熱...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月23日

    僕は、この本が出るのを待っていた。いや、本は、数年前に出ていたので、文庫本になるのを待っていた。期待していたのを遥かに越える、としか言えない感想である。歴史は勝者によって作られる、けれど、今、広く知れ渡っている「史実」が「真実」とは限らない、ということを考えさせてくれる作品だった。

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月27日

    人生100年時代の今と比べ危険が多く寿命は半分以下のような時代のため、何かを成すためには勝負所を見極め自分の人生を逆算し、大きな決断をする必要があったのだと感じました。

    「景色が歪むほどの鮮烈なる夏。」
    「人とは何とも覚束ないもので、己を己と証明するために、時に物に頼らねばならぬ。」

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年04月15日

    いつの世の中にも自分のためなら人のことを貶めるのも厭わない奴はいて、そういう奴らにただ抗うだけではどうしようも無いけど、抗わないのもまた違うっていうことを久兵衛の一生をかけて伝えられた気がした。
    解説に書いてあったけど、ただの時代小説ではなく「人間」の話として今の時代にも通ずるところがあって、今から...続きを読む

    0

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