【感想・ネタバレ】じんかんのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

羅城門に啼く、を読んだ後でありまた少年達が凄惨な描写できついのかと構えながら読み始めました。そこをなんとか無事にこらえて読みました。民が怖い、ことは現代でも同じだと終始強く思う作品でした。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

一気に読んだ。わけもわからないまま夢中になった。
甚助が凄く良かった。
「九割九分九厘が人の弱さなら、一厘が人の強さ。最後までその一厘を捨てずに抗い続けた者が、人の歴史に名を刻んで残っているのさ」

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

時代小説ではない普通の小説を読んでる感覚。登場人物の一人一人に魂があって、戦国時代に引き込まれてしまった。
序盤で離れてしまった日夏が終盤によもやの形で出てきて胸が熱くなった。この辺は創作なのだろうが、このキャラなら有り得ない話ではないよな、と自然に思えたし本当に良いエンタメ小説だと思った。

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2024年04月27日

Posted by ブクログ

松永弾正、謀反

この報告を聞いた織田信長が小姓頭に語り始める
松永久秀の長い物語は圧巻だった。

自分は何のために生まれたのか。

その問いに答えを出すように
ひたむきに生きた松永久秀が
弟、家臣たち、かつての仲間、大切な人を想い
そして溢れんばかりの思いを一身に受けて生きる物語だった。

歴史小説とは、史実という点と点を
自由に結んだ物語だと思っている。

松永久秀が何をしたのかどう生きたのかは知らない。
見方が変われば見えかたも変わるので
そんなことはこの際どうだって良い。

ただただ松永久秀の夢が叶いますようにと
祈り続けた物語だった。

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2024年04月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いつの世の中にも自分のためなら人のことを貶めるのも厭わない奴はいて、そういう奴らにただ抗うだけではどうしようも無いけど、抗わないのもまた違うっていうことを久兵衛の一生をかけて伝えられた気がした。
解説に書いてあったけど、ただの時代小説ではなく「人間」の話として今の時代にも通ずるところがあって、今から私が武士のように闘って生きることは出来ないけど、出てくる人々のものの考え方や感じ方は、ただ読んで時間をかけて忘れていくものにしてしまうのは勿体ないと思った。
読み終わった今はタイトルは漢字でどうかくのか、どうして漢字じゃないのか、どうしてそちらの読み方を取ったのか、いろいろ考えるところがあって、このタイトル1つだけでここまで自分を向き合わせてくれるってやっぱり今村翔吾さんの書く本が大好きだ〜となりました。
これが春休み最後に出会った本で良かった!

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2024年04月15日

Posted by ブクログ

じんかん、人と人の間の意味のようです。人間模様の描き方が見事でどんどんのめり込んでいった。特に前半の久兵衛(松永久秀)時代の生い立ちから多聞丸や日夏との出会いには、のめり込んでいった。中盤からは三好家や筒井家、足利将軍などなどのお家騒動でちょっと面倒くさかったけど、楽しめたら。松永久秀が大悪党と言われた男の違う面が見れて面白かった。

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

戦国武将松永久秀、自分の中ではあまり印象がなくこの人も時代の主人公的なポジションではないのだろう。悪人のイメージから入っていたが、やはり今村作品だけあって激アツ展開に。
男ならこう生きろ!と妙な勘違いをしそうになる。
火消しシリーズとかの完全フィクションと違い実在した人物を描くので、ジャンプ漫画的熱さはないがそれはそれで刺さるものがあった。
各章が信長の回想から入りドラマ仕立て風でテレビ化しても面白そう。聞き役だった又九郎が話のなかから、直接九兵衛にあい共感していくのも良かった。
最後は夢破れ、全滅するのだけど生ききった爽快感があり悪くない人生だった。
逢うことのなかった日夏とのエピソードはフィクションなのだろうけど、胸に想って終わるラストは切なくも暖かく良かった。

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

僕は、この本が出るのを待っていた。いや、本は、数年前に出ていたので、文庫本になるのを待っていた。期待していたのを遥かに越える、としか言えない感想である。歴史は勝者によって作られる、けれど、今、広く知れ渡っている「史実」が「真実」とは限らない、ということを考えさせてくれる作品だった。

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2024年04月23日

Posted by ブクログ

人生100年時代の今と比べ危険が多く寿命は半分以下のような時代のため、何かを成すためには勝負所を見極め自分の人生を逆算し、大きな決断をする必要があったのだと感じました。

「景色が歪むほどの鮮烈なる夏。」
「人とは何とも覚束ないもので、己を己と証明するために、時に物に頼らねばならぬ。」

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2024年04月27日

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