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Posted by ブクログ
楠木正行の一代記。
私は勝手に正行は正成とともに死んだと思い込んでいたので、おや?君の父さんは今どこで何をなさっておるのか??と思いながら読んでいたが、どうやら正成とともに死んだ正季と勘違いしていたことに思い当たった。
正成の死から8年。河内国東条に正行は暮らしている。すでに観応の擾乱は始まっていて、南北朝に分かれた上で、高師直と直義が暗闘している。ちなみにこのころは足利尊氏の存在感は紙のように薄くて軽い。
正行は父正成が最後の戦いに行くのを止められず、そのうえ一緒に出陣も許されず、後醍醐天皇を無意識に恨んでいた。そのため北朝につこうと考えていた。高師直と直義のどちらにつくかを考え、家臣らと諮って高師直に着くと決めたが、事件が起こり高師直ダメじゃん。やっぱ直義にしようと心を決めた矢先、南朝の後村上天皇が刺客に襲われた。北朝につくのは一旦棚上げにして、なぜか後村上天皇の警備に乗り出す。
Posted by ブクログ
「太平記」における、いわゆる南北朝時代の
クライマックスでもある楠木正成
の湊川の戦いの後を描いた作品です。
正成の子である正行(まさつら)が、
足利尊氏の北朝側に付こうと考えていたところ、
数奇な運命により南朝側として戦うことになる
過程を追っています。
上巻は戦ではなく奸計によって命の危険に
さらされた南朝の帝を救おうとするところまで。
下巻は帝の民を思う心に胸を打たれ、
南朝として北朝にある程度の打撃を与えることが
できれば早い段階で和睦がかない、
戦を終わらせることができると考え、
南朝として戦うことを決意する。
ここまでは史実通りです。
そして結果が史実と変わらないのが今村作品です。
結果として北朝に敗れる楠木正行は最後に何を思うか。
究極の敗者の美学が描かれた一冊です。
Posted by ブクログ
英傑と謳われる楠木正成の、嫡男・楠木多聞丸正行。
時は南北朝時代。彼の波乱の生き様を綴る、長編歴史小説。
第一章 英傑の子 第二章 悪童 第三章 桜井の別れ
第四章 最古の悪党 第五章 弁内侍 第六章 追躡の秋
第七章 皇と宙
楠木母子の語らいの中で浮かび上がるのは、正行の視点を
含めての、父・正成の道程。桜井の別れで知る父の覚悟。
英傑の子としてではない、お主はお主の道をゆけ。
考え、見極めた末の選択・・・楠木は北朝に従う。
あらゆる情勢や可能性を見極めての決断であった。だが・・・。
のちの世で小楠公と謳われる、楠木正行の生涯。
21歳で、冷静かつ迅速に行動する御屋形様の姿。
楠木を守るための術を構築してゆく。
が、最古の悪党との対峙、弁内侍との出会いなどは、
今後の動向に変化をもたらしていくようです。
父・正成への追憶と登場人物紹介が主に感じましたが、
それらの人物描写が実に良く、彼らが下巻でどのように
活躍するかが楽しみになりました。
Posted by ブクログ
「不可思議の事なり」
はい、南北朝時代ですよ!
稀代の英傑、楠木正成の長男でこちらも戦の天才、敵の北朝方に「不可思議の事なり」とすら評された楠木正行が主人公です
いぇい、いぇい!
南北朝時代面白いよね
詳しい内容は各々で調べればいいけど
戦の天才と言われるということは、それだけたくさん戦をしたということでもあるんですが、この上巻ではまだ地域の小競り合いくらいしかありません
もし正行の生涯を最後まで描くなら下巻は戦だらけということになるんでしょうか?うーん楽しみ
そして北朝方の天才高師直(こうのもろなお)との対決も楽しみ
ちなみに南朝のための戦をたくさんした正行ですが、近年では父の正成と共に「和平派」だったのでは?とする説もあり、本書はそちらの説に則って書かれていますね
いやーそれにしてもよ
やっぱり南北朝時代って面白いし、『太平記』という古典の存在もあってか、この時代を取り上げる歴史小説ってけっこう多いし、わいもいくつか読んでるんだけど
混ざるねw
作家さんそれぞれが歴史を独自解釈して創り上げるのが、歴史小説の面白味なんだけど
混ざる
あれ?この人いつからこんな感じになったの?とか普通に思う
あ、違う人の作品だった!みたいなね
歴史小説好きあるあるです
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