【感想・ネタバレ】人よ、花よ、 上のレビュー

あらすじ

軍神と崇(あが)められる楠木正成を父に持つ正行は、戦なき世を求めて、北朝に降(くだ)る決意を固める。それは、楠木家こそ挽回の鍵だと頼みにしている南朝を滅亡に向かわせることに他ならないのだが……。朝日新聞連載の歴史巨編、待望の単行本化!

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Posted by ブクログ

楠木正成ではなく楠木正行の話。歴史上の人物なので歴史上の出来事は分かっているがそれを踏まえ、どこまで虚実織り込めエンターテインメントにするかということだが、上巻では歴史に現れていない状況。これがどう展開されるか楽しみ。

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2025年09月27日

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「太平記」における、いわゆる南北朝時代の
クライマックスでもある楠木正成
の湊川の戦いの後を描いた作品です。

正成の子である正行(まさつら)が、
足利尊氏の北朝側に付こうと考えていたところ、
数奇な運命により南朝側として戦うことになる
過程を追っています。

上巻は戦ではなく奸計によって命の危険に
さらされた南朝の帝を救おうとするところまで。

下巻は帝の民を思う心に胸を打たれ、
南朝として北朝にある程度の打撃を与えることが
できれば早い段階で和睦がかない、
戦を終わらせることができると考え、
南朝として戦うことを決意する。

ここまでは史実通りです。

そして結果が史実と変わらないのが今村作品です。

結果として北朝に敗れる楠木正行は最後に何を思うか。

究極の敗者の美学が描かれた一冊です。

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2025年08月03日

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たしかに前半は読むのに時間がかかってしまったが後半から下巻の終わりまでページを捲る手が止まりませんでした。
期待以上に面白かった

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2025年07月13日

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ネタバレ

上下2巻の大作
楠木正成の嫡男、楠木正行を主人公にした物語
正行の史実は何も知らなかったが、とてもワクワク読めた。
活き活きとした人物描写、清々しさなど流石
著者の作品の中でもかなり上位にくる仕上がり

終わりなき南北朝の戦い
その命運を握る楠木正行の「願い」は叶うのか
不忠と罵られようとお主はお主の道をゆけ

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2025年06月20日

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歴史上では一番知られている物語りだ。足利尊氏そして楠木正成が登場する更に新田義貞更には後醍醐天皇迄も登場する。その一人一人を取っても一冊の物語りが出来る。そして正成の子息の多聞丸の時代へと時代が変わりその活躍が期待できる。本巻はその物語りの始まりを感じさせて終了下巻へと期待が膨らんで終わりさて明日からは下巻を読むことにしよう!

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2025年06月20日

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英傑と謳われる楠木正成の、嫡男・楠木多聞丸正行。
時は南北朝時代。彼の波乱の生き様を綴る、長編歴史小説。
第一章 英傑の子  第二章 悪童  第三章 桜井の別れ
第四章 最古の悪党 第五章 弁内侍 第六章 追躡の秋
第七章 皇と宙

楠木母子の語らいの中で浮かび上がるのは、正行の視点を
含めての、父・正成の道程。桜井の別れで知る父の覚悟。
英傑の子としてではない、お主はお主の道をゆけ。
考え、見極めた末の選択・・・楠木は北朝に従う。
あらゆる情勢や可能性を見極めての決断であった。だが・・・。
のちの世で小楠公と謳われる、楠木正行の生涯。
21歳で、冷静かつ迅速に行動する御屋形様の姿。
楠木を守るための術を構築してゆく。
が、最古の悪党との対峙、弁内侍との出会いなどは、
今後の動向に変化をもたらしていくようです。
父・正成への追憶と登場人物紹介が主に感じましたが、
それらの人物描写が実に良く、彼らが下巻でどのように
活躍するかが楽しみになりました。

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2025年06月01日

Posted by ブクログ

垣根涼介さんの「極楽征夷大将軍」で読んだ足利尊氏のストーリーと重なる時代で、クロスする部分がとても面白く感じた。尊氏の弟の直義と、側近の高師直が対立している中、楠木正成の一族が翻弄されていく様を、今村さんならではの愛ある描き方でどんどん引き込まれていく。
下巻を読むのが楽しみ。

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2025年05月29日

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「不可思議の事なり」

はい、南北朝時代ですよ!

稀代の英傑、楠木正成の長男でこちらも戦の天才、敵の北朝方に「不可思議の事なり」とすら評された楠木正行が主人公です
いぇい、いぇい!

南北朝時代面白いよね
詳しい内容は各々で調べればいいけど

戦の天才と言われるということは、それだけたくさん戦をしたということでもあるんですが、この上巻ではまだ地域の小競り合いくらいしかありません
もし正行の生涯を最後まで描くなら下巻は戦だらけということになるんでしょうか?うーん楽しみ

そして北朝方の天才高師直(こうのもろなお)との対決も楽しみ

ちなみに南朝のための戦をたくさんした正行ですが、近年では父の正成と共に「和平派」だったのでは?とする説もあり、本書はそちらの説に則って書かれていますね

いやーそれにしてもよ
やっぱり南北朝時代って面白いし、『太平記』という古典の存在もあってか、この時代を取り上げる歴史小説ってけっこう多いし、わいもいくつか読んでるんだけど

混ざるねw

作家さんそれぞれが歴史を独自解釈して創り上げるのが、歴史小説の面白味なんだけど
混ざる
あれ?この人いつからこんな感じになったの?とか普通に思う

あ、違う人の作品だった!みたいなね

歴史小説好きあるあるです

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2025年05月15日

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尽忠報国の士、楠木正成とその息子楠木正行の物語。
正成はおぼろげに、正行は名前しか知らず、知識が乏しい状態から読み始めましたが、実に面白い。
南北朝の対立軸がよく理解できるし、楠木親子の存在感がとても際立って感じられる話になっています。
武将たちの思惑がしっかり伝わるのも、今村翔吾さんの腕の良さを感じます。

まだまだ序の口。
下巻でどんな展開になるのか楽しみで仕方ありません。

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2025年05月15日

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ネタバレ

上巻のみ!
主人公は楠木正成の嫡男、楠木多聞丸正行。
楠木正成の主人公は数多くあれど、息子の正行の主人公の話は初めてなのでは?
かなり期待していたけど、いや面白い!
初めの一章は、正成の半生を正成の息子と正成の妻が振り返すような内容。だから、こんな感じで進むの?大丈夫?って思ったけど、章が進むにつれてどんどん面白くなった。
歴史物語って、史実を追うだけでも面白いと感じる私。だから余計に、オリジナルの展開やエピソードを面白く書くのは難しいと思うんだけど、「人よ、花よ、」は、オリジナルエピソードがとても面白い。
正行って史料が少ないし、歴史として残った活動の期間が一年足らず。そんなこの時代のほとんど史料がない正行だからこそのオリジナルエピソードが良い。
正成時代の仲間たちや、ライバル的な悪党たち、そして敵たち。オリジナル的な人物たちも、みんな個性豊かでみんな好きになる。
そんな中に、知ってる名前が出るとまた楽しい。
今回の話は間違いなく悪役として出るだろう師直と直義も上巻で種類の違う悪役感が見える。
まだ直義は出てないけど、師直はかなりいい悪役だと思う。
賢く、強く、冷酷非道でありながら、愛嬌もある。股座に白いものが見えてショック受ける師直可愛い。それに「はいはい」ってぞんざいな師泰よい。
正行は元来の、父の仇を討つための意志を強く持ち、北朝をぶちのめす南朝の忠臣!
というイメージがあったけど、今までの正行のイメージが変わる。確かにこっちの方が納得できる。そして「人よ、花よ、」の方が、賢く、正成の意思を継いでいるように感じる。
そして、当然のように今までの楠木正儀のイメージも変わる。
また、尊氏は今のところ登場してないけど、正成も正行も、尊氏の立場に同情して、共感を持っていることは嬉しい。そして、だからこそ直義と師直をなんとかすればいい、っていう結論になるのが笑ってしまう。さすが尊氏の両輪。

すっごくいいところで上巻が終わったので、下巻が楽しみ!
評は下巻に持ち越しです!

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2025年05月07日

Posted by ブクログ

南北朝時代の楠木正成の息子、多聞丸こと楠木正行の物語。

読み始めは今ひとつの感があったが、金比羅党との戦いや、特に弁内侍が出てきてからは話が様々に道筋を変えていく。
登場人物の感情の動きや人物の描写が絶妙であり、次を読まないではいられない上巻の終わり方に下巻への期待が高まる。

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2025年04月15日

Posted by ブクログ

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誰かのために
散ってよい命などない。

終わりなき南北朝の戦い。
その命運を握る楠木正行の
「願い」は叶うのかーー。
朝日新聞連載の歴史巨編、
待望の単行本化!
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上下巻で4,000円。
買うの悩みました。苦笑

ただ、本作の挿画集を購入したときに、
(今村翔吾事務所発刊で数量限定という言葉に苦笑)
これは読むしかない!と決意。笑

本当は今週末に読み切りたかったのですが。
ひとまず上巻のみ読み終えました。

南北朝…については教科書で習った記憶はあっても、
内容は全く覚えておらず。苦笑

今村さんの本は読みやすくわかりやすいのですが、
それでももっとスムーズに読みたいと思い、
楠木正行や南北朝時代についてのYouTubeを見て。
うっすら知識を入れていざ…!笑
そしてこの時点で、楠木正行の最期を何となく知り、今村さんはどうして楠木正行を主人公にしたのかなと思いつつ。

読み進める間は、そばに画集も置いて。
見ながら読んで、見ながら読んで。

英傑と言われた楠木正成の息子、正行。
父亡き後、正行が選ぶ未来とは。

序盤は父である楠木正成の戦いについて、
親子のやりとりが描かれています。

あちこちで命が奪われる。
帝の命も、武将の命も、百姓の命も、
みな等しく大切な命で。

桜井の別れで、正成が正行に告げる言葉。
その後、正行が茅乃に告げる言葉。
ちゃんと正成の言葉を胸に育った証があって。

壮大な物語ではあるけれど、
それだけではなく個性豊かな仲間たちや
ハラハラドキドキするような一幕もあり。

最近、読書をしていても「あれ、感想が浮かんでこない…」となることが多くて。

積読は増えていくし、時間は限られてるし、
焦って急いで読むから余計に文字が入ってこなくて。

さらに自分が読むものに偏りと好みがあるからか、
似たような話やパターンが多く。
感受性を見失ったと不安に思っていましたが。苦笑

本作は、そんな私に
感受性ある!と思い出させてくれました。

早く下巻を読みたいのですが、
明日から仕事なのでまた週末になりそうです。

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2025年04月13日

Posted by ブクログ

今回も描かれている人物が魅力的で、その人柄が生き生きとしていた。楠木正行には、真っ直ぐに人を思う澄んだ心を持ち、身分や年齢、性別に関わらず、等しく命の重さを知るからこその強さがある。人の死が、たとえ悪意がなく人の願いや希望が無意識に加わることでいつしか美談になる恐ろしさ…。誰かのために散ってよい命などない。楠木正行の熱い想いが伝わる。下巻も楽しみに読みたいと思う。

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2025年11月09日

Posted by ブクログ

大好きな太平記の世界
楠木といえば、「正成」であるが、このお話は息子の「正行」の物語。
太平記では、初陣と意気込んで来るも、正成に戦前に帰還を命じられてしまうシーンが有名。

英雄と言われた二代目の苦悩、悪党としてのプライド、天皇が二人いる大変さ。さすが今村翔吾、おもしろい。

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2025年09月08日

Posted by ブクログ

 忠臣と呼ばれ、湊川の戦いで命を散らした武将として知られる楠木正成。
 その息子、多聞丸が下した決断は「北朝に下る」というもの。
 つまり、足利に組みするということだった。

 南北朝の混乱が続く。
 国が乱れる。
 悪党がはびこる。

 国の乱れを正すための決断だ。
 しかし、その動きよりも早く南朝の帝が暗殺されかける事件が起きる。

 下巻へ続く。

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

大河ドラマの太平記は見ましたが、あまり馴染みの無い時代なので、とても興味深く読むことが出来ました。英傑の息子に焦点をあてて、楠木家の存続をかけて、一族が一丸となって闘う。簡単に言ってしまうと実に単純ですが、登場人物に上手く個性を与えて、魅力的に描く作者は本当に素晴らしい。
男臭い話に紅一点を添えたり、ラスボス感が半端ない高師直。下巻に向けての前準備的な位置付けに感じました。約480頁ありましたが、あっという間に読み切ってしまいました。
余韻に浸る間もなく、下巻に没入しようと思います。

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2025年08月16日

Posted by ブクログ

面白かったです。個人的にこの時代はあまり興味がなく、まして、楠木正成は知っていても、その息子なんて知る由もなくて、新鮮な感じで読み進めました。
最初に楠木正成や楠木家の話を、母と語る感じで書いてくれて、話の内容が掴みやすく、読みやすかったです。まだ下巻は読んでないので早く読みたくて仕方がないです【中1】

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2025年07月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よかった‼︎

おとーさまの、お話かと思って読み進めてたので…
多聞丸、楠木正行のお話でした。

おかーさまとの…始まりが、暗くって。
最初読み進めるのが辛かった。

香黒との出会いもよく。

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2025年07月13日

Posted by ブクログ

この時代の話は太平記で読んだので、大体の流れは分かるが、正行はさほど深く書かれてなったので、その視点からの物語は新鮮。下巻、すんなりは進まないのは分かってるが、それを今村さん、どう描くか、楽しみ

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2025年07月09日

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楠木正成という偉大な父を持つ多聞丸。
静かに始まる物語は、人物や時代を丁寧に描きながらじわりと熱を帯びて進んでいく。
下巻では、近隣諸国や朝廷との駆け引きが激しさを増す予感。
多聞丸がどんな道を歩むのか、続きが気になって仕方がありません。

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2025年06月07日

Posted by ブクログ

視点を変えれば英雄も悪党に。垣根さんの尊氏像が残っているだけに複雑な思い。楠木正成ならともかく、歴史に登場しない無名で興味もない、その息子が主人公という地味な小説というイメージ覆され、その魅力にグイグイ引き込まれる。流石、今村さん。ホントに魅力的な人物だったかは、ともかく今村さんの手にかかると、みな魅力的な人物に。南北朝時代という、日本の歴史上、稀有な時代に生まれながら戦さなき世を目指す英雄の息子の屈託、悲哀。「忠義と夢」いつの世でも人は一筋縄にはいかない。

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2025年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

楠木正行の生涯。父とはまた違った男振り。北朝南朝の間で模索する楠木党の生き残りを賭けた目論見が一人の女官の為に変わっていく。人間関係も面白いし、駆け引きも面白い。本当のところはわからないけれど、こんな風だったのかなぁと思わせる。

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2025年05月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

吉川英治さんの私本太平記を20代に読んだが、楠木正行の視点で描かれた本作は新鮮であり、そんなこともあったかもしれないと気付きの多い上巻だった
湊川の戦いまでしかイメージがなかったが、その後が語られる下巻は期待しかない
楠木正成のことを正行が語る章が終わると、物語の展開が早くなるので、前半で諦めずに読み進めて欲しい作品です

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2025年05月10日

Posted by ブクログ

新聞連載で読む。
楠木正行なんていう人、読み方さえ全く知らない歴史オンチの私が、魅せられました。流石今村翔吾。
ちなみに「まさつら」
もうわかる笑

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2025年04月10日

Posted by ブクログ

最初の回想というか会話劇のところはなかなか読み進まなかったけど、正行が行動し始めてから面白く読めた。
歴史の知識がなくても読める。

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2025年11月20日

Posted by ブクログ

英傑大楠公楠木正成の嫡男、楠木正行の物語。楠木正成の事績を母との会話でなぞるシーンが長く、正行の本心がなかなか明かされないのがもどかしい。また、大きな歴史の中でがっつり生きている姿、というよりは一若者(とはいえそこらの青年ではないけれど)の姿を描いているという感じでやや物足りない。という感想をもったが、その自分の読みがいかに浅薄で愚かなものだったか、下巻を読むことで明らかになる。すみません僕が馬鹿でした。

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

鎌倉時代末期の寵児であり、軍神と呼ばれた楠木正成の息子楠木正行にフォーカスした作品。
偉大な父のような役回りを期待される正行。北と南に朝廷ができた異常な状況下に、自身の忠義と、楠木家の安泰に揺れ、翻弄される人間らしい人間として描かれ、子から見た父正成は愛情深く、軍神もまた一人の人間だったことを知る。
上巻は、悪党金毘羅党との戦い、謎の女官「茅乃」の出生の秘密にも迫り、読んでいて先が気になる展開も多い。「書く前から、きっと答えが出ない小説になるという予感がした。」と、今村さんがイベントで語ったようで、下巻についても、様々な展開が用意されていることが予想される。 ★3.9

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小楠公こと楠木正行を描く歴史小説。

上巻は父親の楠木正成の戦いについてと南朝での立場について描かれていました。
昔の教育では忠臣の親子として描かれていましたが、本作では親子ともに和平派として描かれています。
下巻ではどうして北朝と戦う羽目になるのかが一番の注目点になりそうです。

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2025年04月26日

「歴史・時代」ランキング