【感想・ネタバレ】五葉のまつりのレビュー

あらすじ

刀狩り、太閤検地、醍醐の花見など、豊臣秀吉が仕掛けた大事業を縁の下で支えたのは、尊敬と嫉妬のまなざしを浴びながら五奉行と呼ばれるようになった男たち。ぶつかることも多いが互いの才は認め、敵対勢力の横槍をはねのけ、力を合わせて難事に立ち向かう。『八本目の槍』に次ぐ、石田三成をめぐる歴史お仕事傑作巨篇!

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ネタバレ

『八本目の槍』を読んだ時から、次はコレ!と決めていた本です。
結構なボリュームで、思いのほか読むのに時間がかかりました。

高校の日本史で、名前だけは習ったなあという五奉行のお話。秀吉の無茶振りに命をかけて挑む皆様、本当にお疲れ様でした。

個人個人としては決して仲良くはないが、仕事に関する点で認め合って繋がる5人。こういう関係性も悪くないなあと思いました。

それぞれのお仕事に、ちょっとした敵役がいます。千利休は、嫌味ったらしく描かれていてぐぬぬとなりましたが、伊達政宗公はなぜか憎めず。

以前から大好きな三成と大谷吉継の株は上がりっぱなしです。

秀吉は苦手ですが、ラストの花見で、彼の人生を辿っていくところは自然と涙が出ました。


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2025年10月31日

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またしても石田三成!
八本目の槍は賤ヶ岳七本槍、今回は五奉行として、作者の三成への愛を感じました。
時系列的な話の流れの中で、五奉行それぞれに焦点をを当てる作者得意の描き方は安定感抜群でした。
歴史は割と好きなのですが、長束正家や増田長盛についてはあまり知らなかったので、この作品で一気にファンになってしまいました。当然、前田玄以と浅野長政も魅力的でした。
また、随所に過去の作品、塞王の楯、幸村を討て、じんかん、八本目の槍を思わせる内容があり、そして最後に五葉の意味も明確になっており、最高の作品でした。

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2025年10月15日

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豊臣家の裏方、五奉行をフォーカスした作品。
戦国時代といえば戦、武官側が主役の内容が多い中、こういう文官側を主役にするのは新鮮に感じた。
特に天下を取ってからの秀吉の無茶振りは凄まじく、だからこそ、それを達成していく五奉行の姿は現代のプロジェクトXに通じるものがある。

個人的には太閤検地が一番良かった。
伊達政宗との駆け引きも良かったが、PCも電卓もない時代での土地面積の計算って!
と改めて昔の人の偉大さを表現された内容だった。

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2025年10月08日

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まつり」とは、「祭」ではなくて「政」 五葉とは秀吉の行った5大イベント(ひょっとしたら五奉行のことかも) 。例えば北野大茶会 突然2ヶ月後に秀吉を主人として1日1000人の大茶会を10日間行うとの命 社会の時間「フーン」と流し聞いたのだが、よくよく考えてみると、大変な事業である。今で言えば「園遊会」や「桜を見る会」を新規事業として2ヶ月後に行うようなもの。誰を茶頭に、1000の茶器をどこから、茶室の様相は 633ページにわたる大作だが、ワクワクハラハラの展開で読後感最高。
今村翔吾は「斎王の盾」で直木賞受賞。令和7年3月30日のフジテレビ「ボクらの時代」にも出演。

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2025年08月21日

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めちゃくちゃ面白かった!
久しぶりのヒット!
歴史に疎い私やけど、コレは傑作!感動したし、石田三成、長束正家、浅野長政、増田長盛、前田玄以について調べたくなった。

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2025年08月02日

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堂々の633頁。

豊臣秀吉を縁の下で支え、尊敬と嫉妬の眼差しをあびながら、いつしか五奉行と呼ばれるようになった男たち
石田三成
増田長盛
浅野長政
長束正家
前田玄以
の5人が揃った時

「よきにはからえ!」

秀吉直々の難題が与えられる。

成すべきことのために出逢った5人が、力を合わせ、
北野大茶会
刀狩り
太閤検地
大瓜畑遊び
醍醐の花見

戦いだけが闘いの場じゃ無い。
政とは諦めない事と、全力で事にあり、大きな祭りを成し遂げる。

作者の、
秀吉贔屓、三成贔屓が、ビンビンに感じられる、感動の作品だった。

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2025年07月31日

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私は秀吉が好きじゃない。
なぜと言われると、感覚的に、としか言えない。
なんか美しくないんだよね。
単に信長と家康が好きだから比較かもしれない。
石田三成もあんまり好きじゃない。

でもこの作品はとても好きだ。
綺麗事も多分にあるだろう。
無理難題に知恵と心を持って正面から立ち向かう5人集。この本は戦国時代のことでありながら武の本ではない。
だからこそ武将たちの人となりが知れて面白い。

伊達はやっぱりいいよねぇ

2025.7.8
141

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2025年07月08日

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石田三成を筆頭とする、豊臣政権下の五奉行の物語。

歴史物というよりは、ビジネス小説といった構成。仕事を通してのみ育まれる友情もある。

敵役として登場する、徳川家康と伊達政宗も、従来のイメージを踏襲しつつ存在感を示している。

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2025年05月03日

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刀狩り、太閤検地、醍醐の花見など、豊臣秀吉が仕掛けた大事業を縁の下で支えた五奉行それぞれが主人公のお話。太閤検地と醍醐の花見のお話が好み。互いの才を認めあいながら、戦ではない"闘い”に挑む男たちの姿が格好良かった。

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2025年03月20日

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とにかく心に響いた。年始の1作目に選んで本当に良かった。物事を動かす立場にいる人たちには、特に刺さる物語だと思う。本作は、豊臣秀吉の政権を支えた五奉行を中心に血の通った人間性が描かれている。彼らが関与した大事業を通じて、各人の奮闘や人間関係が詳細に描かれている。仲間や絆、信念の大切さといった普遍的なテーマを中心に据えていて、特に、個々の人物が自分の弱さや葛藤と向き合いながら、それを乗り越えようとする姿から勇気と感動を貰った。その現代的な感覚は歴史小説が苦手な人も感情移入しやすいのではないかと思う。

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2025年03月16日

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悔しさも嬉しさも、疲労感も晴れやかさも…今村翔吾は人物を立ち上がらせる。出自を上回る才と努力で天下の政の中枢に着く面々。秀吉からの難題。五大老+伊達・利休 VS 五奉行。その言葉の裏は?この政の先は?三成は「一人では成せぬような難題を共に乗り越えていく」仲間と出会う。
分厚くて引いてしまったが、読んで良かったと思える一冊。

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2025年03月13日

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最近読んだ本の中で一番良かった。
とびきり有能な人達が、私心を一切挟まず、天下と主のために猛烈に仕事をこなす。
清々しいしくもあり、羨ましくも思える小説だった。また、吉継がいい漢だった。

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2025年02月17日

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五奉行と言ってもいつも三成の話というのが通例だが、これは五奉行それぞれが主になる話。チームワークがいいというのは仲良し集団で傷を舐め合う仲ではなく、それぞれが自分の職を果たし、好悪ではなく力を認め、結果大きな成果を出すことである、ということを示した作品。

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2025年11月15日

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豊臣政権の五奉行のお仕事小説。
サラリーマン生活40年の自分としては、身につまされる。上司のわがまま、思い付きに右往左往・・・。
本当にご苦労様ですと言いたくなる小説でした。

長束正家の数学脳には笑いました。

そしていつも今村翔吾に感心してしまうタイトル。
今回も絶妙なつけ方をなさいますなぁ。
「五葉」という言葉が花ではなく、その花を引き立て健やかに育む「葉っぱ」たるべし。それが5人。だから五葉、いや感動しました。

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2025年11月04日

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豊家に仕える五奉行。
長盛、長政、正家、玄以、三成。

それぞれ秀吉との出会い。
守っている、心ざしの奥にある譲れない信念。

まつりの壱 北野大茶会
土木担当 増田右衛門尉長盛
〜あなたの才は泰平にこそ使って下さい〜

まつりの弍 刀狩り
司法担当 浅野弾正少弼長政
〜刀を攫いとうござる〜

まつりの参 太閤検地
財政担当 長束大蔵大輔正家
〜あなたの才はこれです〜

まつりの肆 大瓜畑遊び
宗教、朝廷担当 前田民部卿法印玄以
〜ちょうすく孫十郎〜

まつりの伍 醍醐の花見
行政担当 石田治部少輔三成
〜きっと一人では成せぬような難題を、共に乗り越えてゆく仲間となる〜

このあとに、やってくる豊家のいく末。
五奉行…。なんとも…。

別の戦のお話でした。

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2025年08月27日

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豊臣政権を実務で支えた、五人の“シゴデキ能吏”「五奉行」達を描いた物語。

「北野大茶会(まつりの壱)」、「刀狩り(まつりの弐)」、「太閤検地(まつりの参)」、大瓜畑遊び「まつりの肆)」、「醍醐の花見(まつりの伍)」・・といった、大事業&大イベントの裏側のストーリー、連作五話(&まつりの序)の構成となっております。

因みに「五奉行」とは・・
増田長盛(土木、建築担当)
浅野長政(司法、治安担当)
長束正家(財政担当)
前田玄以(寺社、朝廷、渉外担当)
石田三成(行政全般担当)
・・といったメンバーとなっております(官職名略)。

彼らは決して仲良しチームという訳ではなく、反りの合わないメンバーが居たり、時には意見がぶつかることもありつつも、それぞれの能力についてはちゃんと認め合っているので、いざとなればテキパキと連携を取って秀吉の無茶ぶり案件に取り組み成し遂げていく・・。
その敏腕っぷりが痛快なんですよね。

「奉行に出来ぬは無い。ただやるのみ。一人では難しいと思われたのでしょうが・・今は五人いるのです。我らに出来ねば、日ノ本中の誰にも出来ませぬ」
→くぅ~っ、このプロ意識、痺れますな!

個人的に好きだった話は「太閤検地(まつりの参)」。
伊達領の検知を巡って、五奉行VS伊達政宗のヒリヒリするような攻防は、圧巻の読み応えでした。
とりわけ、“算術の鬼才”・長束正家の算術オタク的な個性が光っていたと思います。

本書で取り上げられた大事業やイベントは、教科書では秀吉が行った政策(興行)としてペロっと触れられているだけですが、実際にそれらを行った人達の“現場の話”(勿論フィクションですが)を、このような胸アツストーリーに仕上げるところが、さすが今村さんだなぁ・・と感心しながら、“戦国お仕事モノ”を存分に堪能させて頂きました。

そうそう、同著者の“戦国職人モノ”ともいえる『塞王の楯』との軽いリンクもあるので、今村ファンはその辺もお楽しみですね~。

最後に、本書や同著者の『八本目の槍』で石田三成公にポジティブな(←重要)ご興味を持たれた方へ。
是非、司馬遼太郎さんの『関ヶ原』を(未読なら)読んで頂きたいです。
清廉潔白なのに、何かと誤解されがちな三成公をもっと応援したくなりますし、本書にも登場した好漢・大谷吉継公との友情がこれまた泣けるんですよ!
ついでに、家康のことはマジで「このタヌキめ・・(怒)」とムカつくこと請け合いです~。(家康ファンの方、スミマセン汗)

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2025年07月06日

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今作品も人が生き生きと魅力的に描かれていた。歴史の教科書に載るような事は、どうしても大きなことを成し遂げた人物に注目されるけれど、その周りでサポートする人たちの活躍も大きいはず。秀吉は人の才を見抜く力に優れ、それぞれの能力を活かすことができた人なんだろうな。そして、秀吉自身もそんな人たちを惹きつける魅力があったんだろうな。

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2025年05月17日

Posted by ブクログ

恥ずかしながら歴史はさっぱりですが、豊臣家の実務トップ・事務次官的な五人の奉行の話だった。

と言ってもそれは読み終わった今だからわかったことで、苗字、名前、役職、通称、国、隣国、上司(殿)、親子等と要素が多過ぎて、しかも負けてこっちに合流とか元はどこそことか最初は頭がこんがらがった。

でも話は面白い。
圧倒的トップの秀吉が無理難題を言いつけてくるのを「これは我々にとって戦」と何とかしていく。(ヘタすりゃ切腹なのでマジ戦)
刀狩り、醍醐の花見など私でも知ってるような有名エピソードばかりなので、裏話を聞いてるかのよう。
歴史作家って司馬遼太郎を筆頭に、限られた史実から見てきたかのように書くのほんとすごいと思う。

読後感よく、でもこの後を知ってる後世の人間としてはつかの間の平穏にセンチメンタルな気分になった。
ーーー
追記)上司に無理難題を言いつけられ、でもやるしかないというのはサラリーマンにとってあるある&わかりみが深いと読みながらも思ってたけど、今日出社したら明日給料日なのに変更を言いつけられ、またこの本を思い出した笑
やるよ、やるよ、やりますよ…

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2025年05月08日

Posted by ブクログ

五葉のまつり、素晴らしかった。最終話、泣いちゃうよこんなの・・・
これまでメインに出さずに間接的に出してきて、印象を操作されてきたような秀吉が最後にこれは・・・でも実は終始五奉行の秀吉への愛だったことに帰結する。
しかしなかなか大ボリュームで読むのも大変だっけど、面白かったなー!

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2025年05月06日

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石田三成をはじめ、五奉行の話。
主観があるから、相手のことを理解できないことも、理解して密な時間を過ごしても関係性が変わっていってしまうこともある。

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2025年05月03日

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秀吉を社長とするのであれば、五人のマネージャーが、部長(五大老)を飛び越え、様々なパワハラを受ける5つのエピソード。即ち、社会人としてそれなりのポジションの方が読めば、げんなりすること間違いなしという、社会人殺しの娯楽作品。
なんて茶化しつつも、石田三成を始めとする五奉行の根底には秀吉への社長愛が流れており、きっとこんな関係性でないと成立しないんだろうな、とも思う。(残念ながら、世の中には、そんな関係性でないのが大半だろう・・)
秀吉没に覇権を握る家康への警戒心が所々に垣間見えるのも、なかなか面白かった。
推しは、とにかくかっこいい大谷吉継さん。 ★4.0

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2025年04月16日

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秀吉を支えた5奉行とその政が物語の主軸。
槍や刀剣で首を取るばかりが戦ではない、ということがヒシヒシと伝わる。あらゆる難題に知恵と胆力であたる5奉行、また、彼らの想いなど描かれていて面白かった。本を手に取った時のその厚みに圧倒されました。

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2025年04月13日

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「八本目の槍」に続いて、石田三成を扱う2作目
著者は石田三成に関しては3作書いて、大河招致を目指すと、とあるところで公言しています

今回は五奉行が主人公で、三成はその中の1人という扱い
それぞれにエピソードが割り振られる形式でした
長束正家のエピソードが面白かったかな

3作目は、やはり・・・になる?

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2025年04月11日

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秀吉に仕える五奉行の物語。
官僚であるが故に派手な戦の場面はないが、千利休、伊達政宗、徳川家康などとの知略の攻防は、読み応えがありました。
「花は愛でる人は多いが、葉を眺めようとする人は少ない。だが、誰が見ずとも葉は生い茂り、やがてひっそりと身を引き、再び花が咲き誇るのだ。」

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2025年03月21日

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石田三成のサイドストーリー再び。
徳川家康、千利休、伊達政宗の評価が一変。どの人物にも言えるのは、超自己中心的。自分がどのように上に駆け上がるか、影響力を高めるか、相手を思うように動かすか、を、幾重にもベールで隠しながら、あるいは匂わせながら、攻防戦を広げている。

今村翔吾さんの小説はほぼすべて読んでいるが、これまでの、読み始めたら止まらない、とか、読後の爽快感とかがあまりなかった。部分的な回想の繰り返し(冒頭の昔話ではなく、五奉行が集められて秀吉からの指示を受ける部分)が、少しくどく感じられ、個人的にはあまり効果的と感じなかった。

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2025年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全部で五篇からなる秀吉からの難題に答えていく五奉行たちのお話。
作中の
(先に関係があったから、共に何かを成したのではない。仕事をするという一事のみで己たちは出逢った。仕事に導かれたようなものだ。
しかし、それも悪いことではない。成すべきことの為に出逢う。これもまた人というものではないか。)

という科白が五奉行とは比較にならないにせよ、現代に働く私の心にも強く響いた。明日も成すべきことを成す中でどんな人に出逢えるだろう。そう思える良書でした。

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2025年02月26日

Posted by ブクログ

五奉行の話し。
全体的に話しは長かったけれど、
奉行が主役になる点が興味深かった。
登場人物ではお馴染みの石田三成、大谷吉継も良かったが、あまり知らなかった長束正家に興味が湧いた。
そして塞翁の盾でファンになった京極高次にも再会できて嬉しかったな。
内容では、大瓜畑遊びの章が好きだったかな。
いやーそれにしても五奉行、陰でよく働く働く。
そして、そこがまた良かった。
秀吉鬼か〜〜。

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2025年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

豊臣政権下のご活躍を描いた描いた歴史小説。

北野大茶会、肥後の刀狩、伊達の検地、肥前の瓜畑遊び、醍醐の花見と史実っぽい史実外のエピソードで感動を誘う。
「八本目の槍」以来の石田三成ひいきがすごくて、三杯の茶の追加エピソードに加え、今回のラストには醍醐の花見の追加エピソードで驚きました。
とはいえ、資料をしっかり読まれているようで、無名な脇の登場人物も存在感ありです。
それにしても伊達政宗はともかく家康は相当著者に嫌われているのかな。

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2025年09月07日

Posted by ブクログ

殿の思い付きプロジェクトを、何としても完遂しなければならない事務方5人組の物語。「八本目の槍」に続いて石田
三成が中心人物として、また「幸村を討て」に続いて徳川家康がヒール役で登場。他にも今村作品の中のあの人やあの人もちょいちょい出てくる。
しかし、こんなに皆でお互いを助け合ったり、知恵を出し合ったりしながら難題を乗り越えていっても、結局最後は歴史的事実として東西に分かれてしまうので、読み終わった後に一抹の哀しみが残る。

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2025年05月17日

Posted by ブクログ

豊臣秀吉の五奉行の物語。それぞれ一人ずつ一編の五編からなる。600頁超えでかなりボリュームはあるが、会話も多いのでサクサク読み進めることができる。大茶会や刀狩りなど、秀吉からの無茶振りに、それぞれ一人の奉行がメインとなり、その特別な才能を生かして、次々起こる問題を解決しつつ、成功に導いていくのが痛快だ。正直、石田三成と長束正家くらいしか印象がない五奉行だったけど、その個性をあらためて詳しく知りたくなった。

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2025年05月12日

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