植松三十里の作品一覧
「植松三十里」の「愛加那と西郷」「会津の義 幕末の藩主松平容保」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「植松三十里」の「愛加那と西郷」「会津の義 幕末の藩主松平容保」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
久しぶりに丸善 丸の内本店に寄る機会があったので、「ジャケ買い」ならぬ「タイトル買い」で本書を購入。ページを繰れば今をときめく渋沢栄一が出てきて、更に彼の盟友、大倉喜八郎が出てくるではないか。大倉喜八郎はあらゆるジャンルの人にその名を知らしめる人物であるが、山登りをする人であれば赤石岳に至る「大倉尾根」(赤石岳東尾根)あるいは赤石岳への大名登山として知られている人物であり、自分もその一人であった。
本書の中心人物はフランク・ロイド・ライトと林愛作なのだが、物語の前半で上記有名人2人の登場となり自分はあっという間に釣られてしまった。更には舞台となる帝国ホテル東京は以前勤めていた会社のすぐ近くで、
Posted by ブクログ
幕末に結ばれた不平等条約の改正は明治政府の悲願。そのための「鹿鳴館外交」だった。
日本はもうハラキリの国ではない、文化国家であると主張し、洋装でステップを踏みながらの外交。
特に、外交官の夫を持ち、貴族の出身である、鍋島榮子(なべしま ながこ)と、戸田極子(とだ きわこ)は「鹿鳴館の花」と称された。
しかし、鹿鳴館外交による条約の改正はうまく運ばなかった。
榮子は、最初の夫を十年間看病した。その後は条約改正という目標があった。これから自分は何をしていけば良いのだろう・・・と、人生の行く先が見えなくなってしまった。
そんな時、磐梯山の大噴火に際しての赤十字の救護に協力するよう、夫の鍋島直大(な
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて何気なく手に取ってみた本だけど、とても良かった。
大正期に仕事感の全く違う外国人とコミュニケーションを取るのは想像を絶するくらい大変なことだっただろう。日本古来の職人は自らの経験に基づいた感覚で作り上げる。一方の欧米人技術者は職人に対して要求を忠実に守ることを求める。日本の職人と海外からやって来た設計士や技師とのぶつかり合いは常に一触即発で、読んでいてハラハラした。よくぞ開業まで漕ぎ着けたものだ。
フランク・ロイド・ライトの名前や作品は知っていたけれども、彼の性格や作品に込めた並々ならぬ思いまでは知らなかった。帝国ホテル・ライト館は幾多もの難局を乗り越えて完成した、奇跡の