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文久三年(一八六三)、帝の行幸の先ぶれを命じられた公家・中山忠光は、勤王志士らと大和で挙兵した。五条の代官所を襲撃し新政府樹立を宣言するが、親幕派の公家や薩摩藩などにより一転、朝敵とされ討伐軍を差し向けられる。満身創痍で深き山々を駆ける志士たちの運命は!? 名手が描く、天誅組の志の輝きと四十日間の光跡。
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Posted by ブクログ
本書を読んで初めて天誅組の詳しい逃走劇を知った。吉村虎太郎をはじめとした隊士たちの、忠光を生き延びさせるための強い想いと、それに応える忠光の想いに、胸が熱くなりました。そして、せっかく生き延びた忠光の惨めな死。世の理不尽さを描きながらも、彼らが礎となってできた明治の世、そして今にいたるその後の日本が...続きを読むあることを、最後に示してくれている。一気に読み切った名作。
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